【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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フルボディ中将と肉弾将軍(ミート・ジェネラル)

悪魔の実。

 

人間の身体を作り替える不思議な果実だ。

 

悪魔の実の種類は大きく別けて三種類ほど存在し、とくに数と能力者の多さを誇る肉体に様々なゴムゴムやバラバラなど多彩な能力を付与する超人系(パラミシア)と戦うのは楽しい。

 

「ウオオォオォォーーーーッ!!!」

 

「どうしたァッ!!もっとパワーを込めねえとオレの事はブッ飛ばせねえぞ!!」

 

「ぐぼぇあぁっ!!?」

 

ドスン!ドスン!と地鳴りを伴ってオレに向かってくる五メートルという巨体を持つ海賊のパンチを全身で受け止め、そのままがら空きのボディにアッパーをブチ込み、海賊の巨体をカチ上げる。

 

「バカな、バカなァ゛ッ!?オレの、肉将軍(ミート・ジェネラル)〟のデルトイドの筋肉をぶち抜く拳なんて在るわけがねえ!!オレは筋肉を強化する〝ニクニクの実〟を食べたマッスル人間だぞおおぉーーーーっ!!!!」

 

ドゴッ!バガッ!とオレに向かって何度もパンチを打ち込み、自分に言い聞かせるように叫ぶ海賊。折角の強敵と戦えると思って期待していたが、能力に頼りきった外付けの筋肉か。

 

そんなことを考えながら拳を握り固める。

 

「〝肉弾(ミート)・ボンバ〟ッ!!」

 

「ガフッ!?」

 

しかし、オレの身体は突如として膨れ上がった海賊の指の筋肉によって吹き飛ばされ、血反吐を吐きながら地面をバウンドし、大量の土や岩石を身体に浴びる。

 

あの野郎、わざと弱いふりしやがったな?

 

「マハハハッ!油断したな、オレの筋肉は全身余すところなく強化できる!たとえ指先だろうと筋肉さえ通っていれば変幻自在・自由自在なんだよ!」

 

「要するに究極の筋肉繊維操作(マッスル・コントロール)ってわけか。道理でパンチの威力がいきなりオレ並みに上がるわけだ……」

 

オレは口の中に溜まった血を吐き出し、さっきよりスリムに変化し余分な脂肪を削いで純然たる筋肉の要塞を築く海賊を睨み付ける。

 

外套と帽子を脱ぎ捨て、再び拳を握り固める。

 

「今度は絶対にブッ飛ばねえぞ、この野郎…!」

 

「マハハハッ!ソイツはオレのセリフだぜぇ?クソ海軍!食らいやがれ、腕と背中の筋肉の収縮を利用して放つ無限の拳───〝肉弾(ミート)・スパイク〟ッ!!」

 

「ぬおぉおっ!!?」

 

ドゴドゴドゴドゴドゴ────ッ!!!

 

オレの全身を埋め尽くす無数の打撃をガードしながら間合いを縮めていくが、分厚く大きく膨れ上がった巨大なパンチはオレの身体を容易に打ち抜き、さらに〝武装色の覇気〟も加算され凄まじい破壊力を誇っている。

 

オレはゆっくりと防御を止めて、円盤投げのように身体を大きく後ろに捻り、メキメキと拳を力任せに握り固め、一気にパンチを投げつけるように振りかぶった。

 

「マハばぁあぁーーーっ!!!!?」

 

「男なら一発に掛けろよ、筋肉ダルマ…!」

 

この世で最も強くてイカしたパンチは〝花山薫〟みてえに非武装の構えから放つ無垢な拳骨だ。ゴキリと首の骨を鳴らし、顔面のひしゃげた海賊の手に海楼石の手錠を掛ける。

 

「ったく。面倒臭えぜ、ほんとに」

 

そんなことを呟きながらオレは海賊を引きずってアイボリーとガープ中将の待っている海軍の軍艦に戻る。あ~あ、こんなに怪我したら、またアイボリーに心配かけるな。

 

 

 

 




〈花山薫のパンチ〉

出典・範馬刃牙

日本最強の喧嘩師・花山薫の必殺技。

非武装の構えから放つ一度として鍛えたことのない純然たる握力と筋力によって相手をぶちのめす、とにかく豪快かつ苛烈なパンチ。

〈〝肉弾将軍(ミート・ジェネラル)〟のデルトイド〉

本作オリジナルの海賊

全身の筋肉を増強・強化する〝ニクニクの実〟を食べた懸賞金2億ベリーの海賊団の船長。自分の身体を覆う無敵の筋肉を信仰し、短期決戦型のスリムフォームと長期持久戦型のマッスルフォームを使い分ける知性派だったりする。

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