【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「お主がジャンゴか?」
「なんでここに〝海侠〟のジンベエが!?」
オレの困惑など気にも留めていないジンベエは着物の中に片腕を仕舞い、帯と着物の緩みを支えにアーロンパークで購入したであろうタコ焼きを食べている。
「シャハハハ!ジンベエの叔父貴じゃねえか!」
「おお、元気そうじゃのお、アーロン!」
ズカズカと歩いてきたアーロンにジンベエは楽しげに笑顔を浮かべて彼の差し出す手を握り返す。ああ、オレの脳内に
そんなオレなんて忘れたように放置して、アーロンとジンベエは久しぶりの再会を楽しそうに語らい始める。ベルメールの姐さんも流石に二人の会話に入り込めず、少しだけムスッとしている。
「それで、ジンベエの叔父貴がこんな辺鄙な島にやって来た理由はなんなんだ?」
「うむ、実はワシの部下になったホーディ・ジョーンズのヤツがドフラミンゴに『オレはステロイドなんて決めるわけがねえんだよ、このピンクの変態野郎!』だか『折角の渋くてイカした声なのに、なんで小物みてえなことを!』だとか騒いどるんじゃ」
……ホーディ・ジョーンズってあれだよな?
あの人間に何もされてないクセに他人の人間に対する悔しさや悲しさによる不平不満を聞きまくった結果、もはや手の付けられない魚人至上主義みたいになっちゃった魚人島のメインボスだったヤツだよな?
そんなことを考えながらオレはジンベエの話すホーディ・ジョーンズについて信じられないが、オレやフルボディのような転生者の可能性を抱いてしまう。
フルボディでさえ数十年も生きてきて、やっと出会えた
「シャハハハ。あの泣き虫のホーディが、今の王下七武海に啖呵を切るようになったのか!ソイツは何とも面白れえ成長を遂げやがったもんだ」
「うむ、それでな?海軍の中で話題になっとるフルボディという男に引き合わせようと思って、お主のところでアルバイト中のジャンゴを訪ねてきたんじゃ」
「ほう?このアゴヒゲのうざったい人間にか?」
「アゴヒゲはカッコいいだろうが!?」
アーロンの言葉にツッコミを入れながらジンベエの後ろに現れた巨漢にオレは驚き、思わずチャクラムを構えようとする。だが、その巨漢──ホーディ・ジョーンズは凶悪な顔面で無反応のままオレを見下ろす。
「……すまん、何か言ってくれ、沈黙が辛い」
「では、一つだけ」
「おう」
「貴方の催眠術ってエロいのに使えます?」
「使えるかボケエェーーーッ!!?」
コイツに拳骨をお見舞いしたオレは悪くないはずだ。アーロンとジンベエも「やっぱり若いもんはそういうのに興味津々だなぁ!!」と爆笑してやがる。
〈ホーディ・ジョーンズ〉
魚人の転生者
「ONE PIECE」の世界にして喜んだのはエグい速度で泳げること。あと胸とお尻の大きなお姉さんが沢山いること。一応、鍛えているし、王下七武海のジンベエの部下になったりしているけど。基本的に自分を銀魂のストーカーゴリラこと〝近藤勲〟っぽいヤツだと思っている。