【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「クソ、ホーディのヤツは何処だ!?」
〝
───次の瞬間、アクアラグナは消し飛んだ。
「は?」
巨大な逆巻く水柱を受けた津波は受けた場所を起点に凄まじい渦を作り、アクアラグナの津波その物を水柱に取り込んで規模を増していき、雨雲をブチ抜いて天候を無理やり変えやがった。
フルボディが来てくれたのかと帽子に挟んでおいたビブルカードを見る。だが、アイツのビブルカードは動いておらず、ここに来ているわけじゃない。
……じゃあ、あれはホーディか?
「チャパパパ…お前がルッチと戦った海兵だな」
「な、ぐぼお゛ア゛ァ゛…!?」
ルッチとの戦いで砕けた右側の腕を殴り潰すようにフックを放ってきたビッグサイズの顔面をした男にオレは吹っ飛ばされ、コンクリートの壁をブチ破って地面を転がりながら立ち上がる。
「いっでえ゛ぇ゛え゛ッ!?この顔面凶器野郎がオレの右腕が完全に折れたじゃねえか!」
「どうしたんだ?あのルッチに傷を負わせるパンチは使わないのか?」
「今は打てねえよ、クォラッ!!」
「チャパパパッ!」
素早い動きでオレの蹴りを避ける男。
いや、もう正体は分かっている。
あの「チャパパパッ」という独特な笑い声、ルッチと同じサイファーポールの〝フクロウ〟だ。腕の代わりに〝嵐脚〟を使えば応戦は出来るが、オレってただの海兵なんだよなあ?
「ちょっとタンマ!」
「……良いだろう」
「オレを狙う理由はなんだ?」
「チャパパパッ、禁則事項だ」
フクロウが言えないってことは世界政府関連か?それともオレを狙っているように見せかけて、なにか別の目論みがあるのか?
「フルボディか?」
ガープ中将並みに強くなってきたアイツの強さを海軍に置いておくには世界政府としては惜しいはずだ。ふざけんなよ、オレをダシに使ってフルボディを操るつもりか、あのクソジジィ共がァ…!!
「ブッ飛してやる!!!!」
「チャパッ!?」
バチバチバチィィッ!!
オレの怒りに呼応して全身を〝覇気〟が迸る。
いや、今回は〝覇気〟だけじゃねえ。オレの知り得る全ての強化技を無理やり催眠術で発動させる。
さすがに〝影技・憑鬼の術〟〝鉄血転化〟〝一刀修羅〟〝八門遁甲〟〝憑神〟〝静動轟一〟を一度に使えば全身に激痛が走るが、親友を道具になんかさせねえぞ!
「〝聖剣エスカノール〟」
スルリと空をなぞるように手を振るった瞬間、フクロウの身体を縦に切り裂く衝撃波を受け、彼はアクアラグナの消えた方角にブッ飛んだ。
〈影技・憑鬼の術〉
出典・るろうに剣心
人斬り黒笠・鵜堂刃衛の必殺技。
刀身に映り込んだ自分に自己暗示を掛け、肉体のリミッターを強制的に解除し、超人的な身体機能を得る。ジャンゴは更に催眠術を重ね、精神を強固なモノに作り替える。
〈鉄血転化〉
出典・棺姫のチャイカ
特殊な訓練を繰り返して肉体の枷を外す技術。一時的な肉体強化だが、その恩恵たる膂力は凄まじく、心身に多大な負荷を掛ける諸刃の術。ジャンゴですら催眠術を使って数分が限度。
〈一刀修羅〉
出典・落第騎士の英雄譚
主人公・黒鉄一輝の必殺技。
一日に一度だけ1分間のみ使用できる肉体強化の極致であり、ジャンゴは〝覇気〟を使いきることで再現し、無理やり肉体を動かしている。
〈八門遁甲〉
出典・NARUTO
木の葉の里のマイト・ガイの必殺技。
ジャンゴはフルボディのように全ての門を開くことは出来ないが、催眠術で無理やり発動すれば二門まで開けることは可能となる。
〈憑神〉
出典・ケンガンアシュラ
十鬼蛇王馬の必殺技。
心臓の鼓動を人為的に加速させることで身体機能を底上げし、超人的な運動能力を得るが、脳内出血および裂傷による出血死を起こす可能性もある。ジャンゴは催眠術で肉体の機能を無理やり上げて発動している。
〈静動轟一〉
出典・史上最強の弟子ケンイチ
拳聖・緒方一神斎の必殺技。
二つの異なる性質を持つ気を同時に発動することで凄まじい戦闘力を得る技術だが、下手すれば精神崩壊を起こす危険な技。ジャンゴは一定の気を凝縮し、催眠術で無理やり固定している。
〈聖剣エスカノール〉
出典・七つの大罪
ただの手刀である。