【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「シャラァッ!」
「オレに〝嵐脚〟は通じんよ」
オレの縦に振り上げた右足は斬撃を作り、ディエス・バレルズを攻撃する。だが、オレの〝嵐脚〟を撫でるように切り裂き、歩いて間合いを詰めてくる。
「ホーディ!」
「〝魚人空手〟───〝
ホーディは手を開いたままカチ上げるように正拳を放つと衝撃波はサメとオオカミをミックスした見た目のゲテモノに変化し、ディエス・バレルズを〝海列車〟の外側に弾き出す。
しかし、向こうには〝月歩〟がある。
なによりフルボディ並みに強いヤツが押し出されただけで諦めるわけがないんだよ。
「ホーディ、オレを上に投げてくれ!それからお前はルフィ達と一緒にロビンの嬢ちゃんを助けろ。ただし!た・だ・しぃっ!ロビンの嬢ちゃんを口説くのも求婚するのも後回しだからな!!」
「ジャハハハハッ!空気は読めるぜ!」
オレの身体を上空にぶん投げるホーディに感謝しながら〝月歩〟を繰り返すディエス・バレルズを見つける。小太刀を鞘に仕舞い、静かにオレを見据えている。
「やっと二人で話を出来るな、同胞の友よ」
「テメーの友達になった覚えはねえ」
「そう警戒しなくても〝海列車〟の乗客を襲うつもりはない。元々、オレの目的はお前だ」
「……どういう意味だ」
彼の言葉に「やっぱりフルボディを狙っているのか」と警戒心を高めつつ、いつでも〝嵐脚〟を使えるように片足で〝月歩〟を繰り返しながら空を跳ぶ。
「ここはもう漫画やアニメ、ゲームの世界じゃない
そう言ってディエス・バレルズは喋り続ける。
オレ達の知っている「ONE PIECE」だが、ここはオレ達の知っている「ONE PIECE」とは違う世界だとディエス・バレルズはオレに向かって話す。
「ジャンゴ、フルボディと一緒に世界政府に来い。多少の不自由はあるが、五老星や天竜人の命令に従えば追われる心配も無くなる。オレの手を取れ」
「……」
確かに、コイツの手を取れば原作に介入したり余計な不安を感じることは無くなるんだろうが、ディエス・バレルズの言葉の節々に「諦め」を感じる。
「まあ、ここで言うなら『
オレは言葉を区切り、大空を見上げる。
「そうだよなあ、フルボディ!」
「当たり前だあぁぁーーーっ!!!」
オレの叫ぶような宣言にディエス・バレルズが困惑した次の瞬間、ヤツの顔面にフルボディのナックルがめり込み、海面を突き破って荒海に叩き落とされる。
「ずいぶんと遅い登場だな、相棒」
「ああ、ちょっと〝白ひげ〟と戦ってた」
「なにやってんのお前ッ!!?」
折角の感動シーンが台無しじゃねえかよ!?
「ったく、ほんとによぉ……」
ボリボリと頭を搔きながらオレ達は海面を睨み付け、怒り心頭といった雰囲気のディエス・バレルズを迎え撃つためにフルボディは〝武装色の覇気〟を纏い、オレは〝見聞色の覇気〟を強めて突撃する。
「「さあ、第2ラウンドだ!!」」