【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ジャンゴに頼まれたオレは麦わらの一味とフランキーを連れて世界政府の管理する司法の島に雪崩れ込み、ズカズカと進んでいく主人公を追う奴らを殴り飛ばす。
「ジャハハハハッ!テメー等の相手はオレだ、正義も悪もクソもねえ奴らにダチを助けるために乗り込んだガキ共の邪魔はさせねえぇ!!」
そんなことを叫びながらオレは黒服集団をぶん殴り、黒服をこん棒のように振り回して攻撃していく。さらにレンチやハンマーを括り付けた縄を振るって、世界政府の役人をぶん殴るパウリーの晴れやかな姿に自然と笑みが汲み上げてきやがる。
「オラオラオラッ!そこの魚人だけに集中してやがるとオレのレンチが脳天をカチ割っちまうぞォ!!」
「コイツら強すぎるぞ!増援だ、もっと増援を寄越してくれ!」
「このままじゃ先に行った奴らを追えないぞ!?」
レンチとハンマーをヌンチャクのごとく巧みに操り、世界政府の役人を薙ぎ倒すパウリー。彼の死角をカバーするようにオレは立ち回り、シンプルな張り手とラリアットで貧弱な役人を一斉にブッ飛ばしていく。
「サメの旦那、後ろに変なヤツが!」
「変なヤツ、だと?」
「ゴホゴホッ。派手に暴れるのは結構だが、神聖な司法の島で騒動を起こすのは止めて頂こう。ホーディ・ジョーンズ君およびパウリー君」
「テメー、何者だ?」
パウリーのビックリした声に釣られて後ろに振り返る。そこには病的に顔色の悪い黒服の男が口許をハンカチで押さえながら片手をポケットに突っ込んだままオレとパウリーを見据えている。
「私はスパンダイン、この司法の島を総括する総司令だった男だ。現在は愛息のスパンダムに総司令の席は譲っているし、此処に居るのはシンプルに君達の様に不粋な者を追い返すためだ」
スパンダインと名乗った男は、そう言うとハンカチを胸元のポケットに仕舞い込み。ゆっくりと両手を差し込み、コツコツと不用心すぎるほど大胆にオレの拳の届く距離に入ってきた。
「スパンダイン総司令…!」
「諸君、落ち着きたまえよ。紳士とは常にCOOLでなければいけない。とくにピンチの瞬間ほど冷静さを失えば過ちを犯してしまうものだ。さて、ホーディ君、自慢のパンチを打って来たまえ」
「ジャハハハハ、ずいぶんと強気じゃねえか?オレより〝覇気〟を薄くして弱いふりしてやがるオッサンのクセによぉ!」
「良い観察眼だが、あまり驕るなよ小僧?」
スパンダインはオレの言葉に反論し、ポケットに突っ込んでいた拳を引き抜くと感じた次の瞬間、オレの顔面に強い衝撃と鮮血が目の前に飛び散る。
いま、殴られたのか?
「ホーディ君、私は〝覇気〟を使えるがね。根本的な仕事は裏方であり、戦場に出ることは皆無に等しいけれど。〝フラフラの実〟を食した〝
「そいつァ捕まえるのが骨が折れそうだな!」
「ゴホゴホッ、静粛にしたまえ」
「ぐっ、があ゛っ!?ごぶっ!」
「サメの旦那アァッ!!」
オレの肉眼でも〝見聞色の覇気〟でも見えないスピードで繰り出されるパンチを受ける度、顔面は揺さぶられ腹や胸を殴られる毎に内臓が裏返るようなダメージに意識が飛び飛びになりやがる。
「〝鮫肌掌底〟ッ!!」
「当たらんよ」
スパンダインの拳が当たると同時に掌底を放つ。
だが、オレの攻撃は軽く手のひらを添えるように往なされ、僅かに見えたのはスパンダインが能力を発動する瞬間に起こる一瞬の閃光だけ────。
「やはり魚人はタフだね…私の拳を数千は食らっているというのに一歩も後ろに下がらず、むしろ前進して私を威圧する始末だ。ああ、実に疲れるよ、
「ジャハハハハッ、オレは諦めが悪いんだ!!」
そう言ってオレは防御を固めながらパウリーを取り囲もうとする黒服に向かって衝撃波を放って、スパンダインの射程距離を離脱する。
〈スパンダイン〉
スパンダインに転生した男
海軍大将〝黄猿〟の〝