【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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やっぱりオレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。

「ごきげんよう、ルフィ」

 

「おう!久しぶりだな、フルボディ」

 

「コリャアッ!フルボディに教えてもらった技のおかげで勝てたんじゃろうッ、少しは挨拶に感謝の気持ちを込めんか!!!」

 

「痛えぇーーーっ!!!?」

 

ニシシ、と笑うルフィの傍らにはガープ中将もいる。ただ、傷だらけの孫に向かって拳骨を振り落とす祖父というのはバイオレンスすぎるのではないだろうか?

 

そんなことを考えながら二人の楽しそうなやり取りに和みつつ、オレの〝見聞色の覇気〟が時おりジャンゴのピンチを察知し、意識を其方に向けさせようとする。

 

やめろ、ジャンゴ。

 

やめてくれ、オレにはお前を救えないんだ。

 

「なあなあ、フルボディ」

 

「どうした、ルフィ?」

 

「フルボディはじいちゃんと同じ中将なのに、なんでじいちゃんの部下なんだ?」

 

「ガープ中将、どうしてですか?」

 

そう言われてみればそうだな。

 

オレとガープ中将は同じ階級だっていうのに立場はガープ中将の直属の部下である。なんならルフィの意外と鋭い指摘によってオレも初めて気付いた。

 

「なんじゃセンゴクに聞いとらんのか?お前は肩書きは中将じゃが、それは海軍支部。ワシの部下にいるときは海軍本部での階級は准将より下──つまり、お前は海軍〝大佐〟のままだ」

 

そうか、オレは大佐のままだったのか。

 

「ごきげんよう、海軍〝大佐〟のフルボディだ」

 

「知ってるぞ?」

 

「知っとるが?」

 

二人の言葉なんて無視して、オレは自分の階級を噛み締めるように想いを馳せる。ああ、中将と名乗るのはシックリと来なかったが、やっぱり大佐を名乗っているときのほうが気分が良いな。

 

そもそも出世欲もないし。

 

オレは大佐のままでいい。

 

「ところでよ、あれはなんじゃ?」

 

「ジャンゴとサンジ、あとサメのオッサンだな」

 

ふとジャンゴの名前が聞こえて、チラリと後ろに視線を向ける。そこには空を跳ぶジャンゴを捕まえんと群がる厚化粧の新人類(ニューカマー)がいた。

 

「お前の相棒は変態にしか好かれんのか?」

 

「オレは愛の形は其々だと思います。あとオレにはアイボリーというステキな女性がいるので新人類(ニューカマー)は近寄ってきた瞬間にボコるようにしています」

 

「うむ、愛ある拳は強いからな」

 

「ジャハハハハッ!ココロのねえさんのおかげで助かったぜ!!」

 

「んがががが!あたしに縋るようじゃ、まだまだ世界中のレディに出会おうなんて無理らでよ」

 

「オレにはナミさんとロビンちゃんがいるんだ。狙うなら、あのアゴヒゲ野郎にしてくれ、あとマリモも連れていってくれ!」

 

「やめろ、クソコック…!」

 

なんだか騒がしくなってきてないか?

 

そんなことを考えながらルフィは仲間のところに向かって楽しそうに走り出す後ろ姿をガープ中将と一緒に眺めつつ、この先の強豪のひしめき合う過酷な魔境の海を無事に誰一人欠けることなく乗り切るように願う。

 

 

 

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