【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「改めまして、アタシはマンサム・ジョルジオ、ジャンゴきゅんと出会うために生まれてきた乙女よ♥️好きなことは編み物と料理、ワインかしら?」
窒息寸前のジャンゴを優しく抱き締めるマンサムにドン引きするガープ中将とオレの部下達に「あー、恋愛は人其々だ。みんなで二人を祝福してあげよう」と告げる。
「フルボディ、お前は行かんでいいのか?」
「ガープ中将、オレにはアイボリーがいます」
「それもそうじゃったな。はあ、ワシも久しぶりにばあさんに会いたくなるのう」
そういえばルフィの母親も祖母もジャンゴは知らないんだよな?なんて思いながら必死に抵抗しても濃密なキッスによって動きを制限され、ジャンゴとマンサムは見苦しい姿を晒し続けている。
ヘルメッポとコビーはビビりまくってオレの後ろに隠れてるし、なんなら他の部下達も逃げれるようにマンサムとの間合いを開けている始末だ。
「フルボディさん、ジャンゴ氏が泡を吹いてます」
「カニカニの能力かなんかだよ」
「親友なんですよね?」
「確かにオレ達は親友だが、恋愛は自由だろ」
オレの反論にアイボリーはわき腹をつねるという行動で抗議してきた。やめてね?意外とわき腹って攻撃を受けやすいから、まだディエス殿の小太刀にやられた傷が治ってないんだ。
「ところで、フルボディきゅんはどちら?」
「……彼がそうです」
「へ?」
スッとオレはコビーを指差した。
「てめーだろうが!?」
しかし、ジャンゴの鋭い指摘によってマンサムの視線はオレに注がれ、ジワリと嫌な汗が背中を伝う。にんまりと微笑んだ彼は「あなたも良いわね♥️」と小さく呟いたのをオレは聞き逃さなかった。
「せめて、安らかに眠るが良い」
とりあえず、死なない程度にボコボコにしてしまったけど。まあ、たぶん、大丈夫だろうと部下達の唖然とした視線を無視して、ジャンゴとマンサムを輸送船に投げ込み、静かに敬礼した。
「さらば、友よ!」
オレの言葉に「オレも助けろよおおぉぉーーーっ!!」と必死に叫んでいるジャンゴに背中を向ける。ガープ中将やアイボリー、他の部下達は「まあ、本部が平和になるなら」と呟き、ジャンゴに敬礼していく。
「うおぉおおぉおおっ!!!」
「大変です、フルボディ中将!ジャンゴ大佐が全力で泳いで戻ってこようとしています!!」
「総員、追い返せ!!」
そう言ってオレは部下達に「こっちくんな!」や「カマバッカ王国で幸せになれ!」など叫ばせて、なんとかマンサムと幸せになってくれと願う。
「アホばっかじゃな」
「ウチの人がすみません、ガープ氏」
「サニーちゃんは悪くないわい。ありゃあ、あのアホの悪ふざけじゃし」
なんか後ろで話しているが、今はそれよりもバタフライで泳ぐジャンゴに追い付こうとしているマンサムを撃退することに専念しなければ……!!