【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「用件はなんだ、ドンキホーテ殿?」
「フフフフ、そう焦るなよ」
いきなりオレを呼び出したドンキホーテ殿に用件を訊ねるもはぐらかし、会議室の真ん中に座るように手招きすると同時に〝糸〟を差し込もうとしてくる。
ホントにやめろよ、ボコるぞ?
「フルボディ、今の地位に不満を持ってるだろ?オレのところに来い、幹部として厚待遇で迎えてやる。なんなら、あのアゴヒゲも連れてきていいぞ」
コイツは何を言っているんだろうか?と思いながらも厚待遇でオレを迎えるという言葉にウソはない……が、真剣に仲間にするというよりもドンキホーテ殿は兎に角強い手駒を欲しがってる。
そもそもコイツの手駒になったところで、今の立場と変わらない気がするんだが、これは気のせいじゃないな。オレって中将で、大佐だからな!
「オレにメリットはあるのか?」
「〝四皇〟のカイドウと戦える」
「…………」
やべー、すんごい魅力的なお誘いだわ。
えぇ、どうしよう、あのカイドウと戦えるの?
センゴク元帥に「下手に刺激するな」とかガープ中将には「お前はバカじゃから勝てんぞ、まだ」と言われた相手だ。ジャンゴも「頼むからケンカするのはやめてくれ、まだ死にたくねえ」って土下座する相手だ。
「どうする?」
「魅力的なお誘いだが、オレは海兵だ。これからもずっと海賊にはならない」
「……そうか。じゃあ、コラソンを頼む」
コラソンってだれだ?
オレの疑問にこたえることもなく、ドンキホーテ殿は飛翔し、おそらく停泊しているフラミンゴのド派手な船に戻ったんだろう。
あれに乗るのはイヤだ。
とりあえず、今するべき事は────。
「ジャンゴ、コラソンってだれだ?」
「誰に聞いたんだ?」
「え?ドンキホーテ殿だけど」
「お前、ホントにお前…!?」
何故、オレは怒られている。
ジャンゴの無警戒すぎるという言葉に少しだけ不満を持ちつつ、他人を操る能力持ちに近付いたのは確かに無警戒だったと反省し、コラソンのことも渋々とジャンゴに教えてもらった。
「アイツ、お兄ちゃんだったのか」
「えっ、そういう反応なの?」
「いや、すんごい横柄だし」
「あれでも王様だからなあ……」
そう言ってオレ達はピンクの空飛ぶオジサンの姿を想像し、あれで王様をやれる自信に、ほんの少しだけ尊敬を抱くもすぐにジャンゴの「でも、ドフラミンゴってロリコン疑惑あるんだよな」の一言で警戒レベルをマックスにした。
ロリコン死すべし、慈悲はない。
オレの言葉にジャンゴは「確かに」と頷いた。