【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
麦わらの一味と〝怪人〟アブサロム
「そういえば、まだ聞いてなかったけど。ルフィとフルボディ大佐……今は中将とはどういう関係なの?」
「フルボディはフルボディだろ?」
いきなり、そんなことを聞いてきたナミに首を傾げながら、オレは素直に応えるけど。ナミは「そうじゃなくてね。アンタとフルボディって、友達なの?」となんか良く分からないことを聞き返してきた。
「フルボディとは友達だ。ジャンゴのオッサンは、よく荷物とかパンツとか猛獣に盗まれて、半泣きのところをエース達に助けてもらってた」
「あのジャンゴが?」
「ロビンもオッサン知ってるのか?」
なんか考え込み始めたロビン。サンジは「ああ、悩む顔も美しい」とか騒いでる。あんまり騒ぐとまたゾロに文句言われるな、サンジだけ。
「で、結局のところは?」
「う~ん、オレのパンチの半分はフルボディの必殺技を真似て作ったヤツもあるし。ロビンを助けるときに使った〝ギア〟もフルボディの『はちもんとんこー』ってヤツをオレなりに使えるようにしたやつだからなあ」
「はちもんとんこうって、あれ?ミホークと戦ってたときに身体が赤く染まって技よね?」
「おう!」
ニシシと笑ってナミの近くに移動する。
次の瞬間、さっきまでオレの座ってた場所にヘンテコな生き物が落下してきた。なんか、たまに危ないヤツが見えるようになったんだよな、これもフルボディの使ってたヤツのひとつか?
「アニキ達なんか難しい話してるな」
「そうだな」
「オレ、頭だけで樽見るのはじめてだ!」
そんなことを話すヨサクとジョニー、チョッパーの近くで「がーっ、ぐがーっ」と大口を開けてイビキを立てながら眠ってるゾロ落ちてきた変なものを投げる。
「おい、危ねえだろ。ルフィ」
カキンと刀を鞘に納めるゾロの足元に転がり落ちる樽から口だけネコのオッサンが出てきた。
「……死ぬかと思った」
「オッサン、だれだ?」
「オッサンではない、アブサロムだ。オレは王下七武海のゲッコー・モリアの指揮するスリラーバーク海賊団の副船長を務めている。今回は部下の樽流しの刑を受けていた」
「おー、大変だなオッサンも」
「分かってくれるか、少年。いくらゲッコー・モリアの愛娘のように育てられたレディの洗濯物を畳んでいただけで海に放り投げるのはマジで頭が悪すぎる」
ズーンと落ち込むオッサンの肩を叩きつつ、オレはゾロとサンジ、ウソップ、フランキーに視線を送り、一応は警戒するように伝える。
フルボディのおかげで船長らしいことは沢山できているはずだ。エースやサボもオレと同じだったら良いけど、二人ともたまにアホになるからなあ……。