【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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アブサロムは歴史の変化に戸惑う。

オレはペローナお嬢様の服を善意100%で洗濯していただけのアブサロムだ。趣味は料理とゾンビの教育、面倒な仕事は早めに済ませて時間を作り、静かに悪魔の実の能力を鍛えること。

 

まあ、今の役割はスリラーバークに麦わらの一味を誘導してゲッコー・モリアと戦わせることか。なんだか原作に関わっているみたいで楽しいかも知れん。

 

「オッサン、スリラーバークってなんだ?」

 

「ゲッコー・モリアの統括する海賊団だ。ゾンビや幽霊、助兵衛な変態に怪人のひしめき合う、とても住み心地の良い海賊船だとオレは思う」

 

「ゾンビ!?」

 

「幽霊ぇ!?」

 

「とんでもなく助兵衛な変態野郎だと!?そいつァ、このスーパーなオレより助兵衛な変態だっていうのか!」

 

「そこで張り合うなァ!!」

 

リーゼントの似合うフランキーの質問にツッコミを入れるナミのやり取りに懐かしさを覚えながら、オレは頷いて床に座り直す。

 

「じゃあ、貴方もゾンビなのかしら?」

 

そう言ってオレを見下ろすニコ・ロビンに「いいや、オレは〝怪人〟だ」と返答しながら胡散臭いドクターに作り替えられた口許を指差す。

 

「あらやだ。ホントだわ」

 

「…………」

 

ペタペタとオレの顔を触りまくるニコ・ロビンに何とも言えない気持ちを抱きつつ、未だにオレを警戒するサンジやゾロに手持ちの武器を投げ渡す。

 

素手でも強いほうだが、ピストルを渡せば狙撃手とか勘違いするんだろ、多分だけど。そんなことを考えながら原作では別れたはずの〝ヨサクとジョニー〟にオレはどうしようもなく意識を向けてしまう。

 

オレの知っている原作の知識ではココヤシ村に移住して漁師になるはずだ。それなのに、なんで二人は麦わらの一味に加入しているんだろうか?

 

「あん?ヨサクとジョニーがどうかしたのか?」

 

「いや、何でもない。あまり外に出る機会が少ないんでな、久々に話の分かる。人としてまともな奴ら(・・・・・・)と話せて戸惑ってるだけだ」

 

そうルフィの言葉に応える。

 

まあ、オレの知識なんて役立つわけないか。そもそもアブサロムに生まれ変わってから、何十年と過ごしてきたんだ。そこそこ歴史の変化もあるのは事実だしな。

 

「見つけたわ、これね〝怪人〟アブサロムって?」

 

「オレの手配書だな」

 

「4億7000万ベリー!?」

 

オレの懸賞金に目の色を変えるナミ。やめろ、折角の出会いで面倒事に巻き込まれるのはごめんだ。あとオレの懸賞金もかなり上がってるな。

 

「ルフィ、ゾロ、サンジくん、やっちゃいなさい!」

 

「やるなら受けて立つ!」

 

スッとオレは拳を構える。

 

 

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