【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝鼻唄〟のブルック

「ヨホホホ、アブサロムさんが他の船に居るのは珍しいですね。また、ペローナさんに怒られて海に落とされたんですか?」

 

「まあ、そんなところだ」

 

「それで、そちらの方々は?」

 

「オレはモンキー・D・ルフィ、海賊王になる男だ!」

 

なんかシレッと会話に加わっているが〝鼻唄〟のブルックってオレの敵側のガイコツなんだよな。影は抜けてるし、たまに食事や話し相手になる程度の関係を続けているけど。

 

一応、オレってブルックの敵側なんだよな。

 

「ガイコツ、オレの仲間になれよ!」

 

「良いですよ」

 

「「「アッサリしてんなあ!?」」」

 

ゾロ達のツッコミに笑いそうになりながらオレはサウザンドサニー号に乗り込んでいく麦わらの一味を見送り、ライオンの嗅覚を頼りにスリラーバークの位置を確認し、そろそろ帰る準備を始める。

 

「オッサンも来いよ!」

 

「あー、オレはそろそろ帰ることにした。ブルック、お前の〝影〟も我慢できずに再戦に向けて鍛練を繰り返しちまってるぞ」

 

「……アブサロムさん、ご忠告ありがとうございます。ですが、次の戦いで〝影〟は必ず取り返しますので、どうぞ安心して下さい」

 

「まあ、少しだけ期待している」

 

そう言ってオレは跳び上がろうとした。

 

「待てってばぁーーーっ!!」

 

「あ?へぶあっ!?」

 

しかし、ルフィに足を捕まれ、甲板に落下し帽子が落ちる。イテテ、どんだけオレと遊びたいんだよ、あのパワフルな船長様はよぉ…!

 

チラリとルフィを見れば「まだ、ガイコツの話もオッサンの話も聞いてねえだろ?だから、もっと此処にいろよ!」と言いながら、オレの身体にグルグルと腕を巻き付け、完全に拘束してきた。

 

「ブルック、どうにかしてくれ」

 

「ヨホホホ、たまには良いじゃないですか」

 

「そう言うわけには行かん。オレの役目はペローナお嬢様のお世話係だッ!!」

 

オレは無理やりルフィの腕を弾き飛ばして跳び上がり、そのまま霧の中に飛び込んでいく。そもそもルフィがオレに執着する意味が分からん。

 

べつにブルックだけでいいだろ。

 

そんなことを考えながらスリラーバークの墓場に着地し、ぞろぞろと這い上がってきたゾンビを引き連れてゲッコー・モリアの住まう城に向かう。

 

「テメー、アブサロム!何処に行ってたんだよ!?」

 

「ペローナお嬢様がオレに『洗濯物を触られたくない』とか騒いで、そのクマに樽に詰めて流したんでしょうが」

 

「……そ、そんなこともあったっけ?」

 

プイッと視線を逸らす〝'ゴーストプリンセス〟のペローナお嬢様の反抗期真っ盛りな態度に溜め息を吐きつつ、オレは「日当たり最悪すぎる〝魔の三角地帯(フロリアントライアングル)〟の立地で洗濯する人の気持ちを考えてくれ」と切実に告げる。

 

はあ、オレの影響なのか。

 

ゲッコー・モリアもペローナお嬢様を養子に迎えているし、そもそもカイドウと殺り合える我らが船長はドフラミンゴを押し退けて、なんでか王下七武海の上位に食い込んでるんだよな。

 

ホントに不思議だぜ。

 

 

 

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