【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ルフィ達と別れて数時間後。
いきなりスリラーバークを揺るがす衝撃にオレはペローナお嬢様のゴスロリ衣装の修繕を止めて、縫い針と糸を裁縫箱に仕舞って窓を開ける。
「麦わらのルフィ、随分と早い襲撃だな」
そんなことを呟きながら帽子を被り直して、部下のゾンビを引き連れてゲッコー・モリアの指示を貰いに行こうかと思ったが、あの人は新しいゾンビ兵の製作に取り掛かっている時間だった事を思い出す。
あまり好き勝手に動き回るのは好きじゃないんだが、こういうときの指揮権限は預かっているし。とりあえず、ペローナお嬢様の守りは固めておこう。
「お前達はペローナお嬢様のところで襲撃者に備えておけ。もしものときは彼女の能力で好きなだけ相手して良いと伝えておけば問題ない」
オレの指示に頷く縫いぐるみのゾンビ兵はポムポムとファンシーな音を立てて走っていく。さてと、オレの相手は原作だとサンジだったか?
「アッサリと死なねえと良いんだがな」
ゆっくりと窓枠に片足を引っ掛け、そのまま飛び降りる。ちょうどサウザンドサニー号も見えるし、このまま突撃して攻撃するのもありだな。
ドオオォンッ!!、と、オレの着地と同時に船は軽く沈み、海の飛沫にビックリして目を瞑るルフィとゾロ、サンジにフランキー、ウソップ、ヨサクとジョニーに攻撃を仕掛ける。
「お前達は少し不用心すぎる」
右手をズボンのポケットに突っ込んだまま吹っ飛ぶ麦わらの一味に問い掛ける。もっともオレの言葉に答えたくても無駄に強く腹を殴ったから酸欠気味で喋るのは間違いなく難しい状態だ。
「一応、手加減するつもりだが向かってくるか?」
パキッと指の骨を鳴らしながら女性陣に問う。
「〝
バゴオォン────ッ!!!
ムキムキと肥大化した上半身のパワーを蹄に集めて攻撃を仕掛けてきたチョッパーの確実に頭部を叩き砕く〝刻蹄〟を左手で受け止める。
「パンチの威力は上々だと思うが、オレの後ろにいるニコ・ロビンとナミの事を考えて踏み込みを浅くしたな?覚えとけ、海賊にとって『躊躇』や『甘さ』なんてものは負けに繋がる弱みだ。」
「は、離せぇ!?」
ガッチリと蹄を握り締めるオレに何度も打撃を繰り出すチョッパーを無理やり真上に投げ飛ばす。ゆっくりと落下してくるチョッパーに向かって手のひらを構える。
「なっ、逃げて!チョッパーっ!!」
「お前のやり方は愚の骨頂だ」
「ゴハアッ……!?」
チョッパーの顎を掴んで甲板に叩きつける。
その衝撃で気絶していた麦わらの一味は意識を取り戻し、即座に武器を構えてオレに連携の取れた中々に上手い攻撃を仕掛けてくる。
「だが、所詮は烏合の衆だ」
「か、硬てぇぇーーーっ!!?」
「なっ!?バカな……!」
「「斬れねえだと…!?」」
「オレの蹴りが効いてねえのか!?」
この程度の攻撃は少しの〝武装色の覇気〟を纏えば簡単に防御できる。
「来い、オレはお前達より千倍は強いぞ」
そう言って指の骨を鳴らす。
〈アブサロム〉
スリラーバーク海賊団の副船長に転生した男
ゲッコー・モリアと共に〝ワノ国〟にてカイドウの率いる百獣海賊団と対決し、キング相手に数十時間は粘るも敗戦してしまった挙げ句、ゲッコー・モリアを除き、すべての仲間を失っている。
〝懸賞金4億7000万ベリー〟
彼の現在も懸賞金の値段は上がり続けている理由は〝透明人間〟の特性を利用して、ごく稀にシャボンディ諸島にやって来た天竜人に金的や市中引き回しの刑という襲撃を仕掛けている疑惑有り。