【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「テメー、ナミさんとロビンちゃんをどうするつもりだ!!」
「どうするつもりもない」
いきなり訳の分からないことを言い出すサンジに言葉を返しながら当て身で気絶させたナミとニコ・ロビンを無視して、いつでも攻撃できる間合いを保つサンジに語り掛ける。
「ここ数年間、
「その名前を口にするなッ、蹴り殺すぞ…!」
「囀ずるな、黒足」
「ぐふぉあッ!?」
すでに上段回し蹴りをオレの横面に叩き込んでいるクセに、よくも言えるなとオレは内心でサンジの図太さに感心しながら左手のひらを土手っ腹に叩きつけ、内側に捻り込みながらサンジを吹っ飛ばす。
「お前の過去を知っている者として、お前の心情を察することは出来る。だが、オレはゲッコー・モリアの率いる海賊団の船員だ。その船長を狙うゴミに配慮するつもりは微塵も無い」
緩やかに左手の五指に力を込める。
「〝
「手緩い…!」
「グウゥッ?!〝
「ズアッ…!?」
ドロップキックめいた両足蹴りを放ってくるサンジの攻撃を躱さずに腹で受け止め、薙ぎ払うように裏拳を振り下ろしてサンジを横面を殴りつぶす。
それと同時にサンジは身体をひねり、オレの首に向かって鋭くさっきより力の込められた蹴りを打ち込み、オレの身体を僅かに仰け反らされ、お互い弾かれるように後ろに吹っ飛び、オレは城壁に激突し、サンジは雑木林の木々をへし折りながら転がっていく。
「オレの〝覇気〟を怒りで破りやがったのか…?」
ズキズキと痛みを訴える首を押さえながら立ち上がり、まだ〝覇気〟の存在も使い方も知らないサンジに視線を向けた瞬間、優雅にタバコにマッチで火をつけるサンジと視線が合う。
「黒足、お前に
「…さ、
「オレは敵対関係になりそうな有望株の海賊の情報は出来るだけ手に入れるようにしている。そして、お前の追い求める悪魔の実───〝スケスケの実〟は既にオレが食っている…!!」
「………なァッッッ!!?…」
あんぐりと大口を開けて、アホみたいなエネル顔でオレを見つめるサンジの顔に蹴り飛ばされた憂さ晴らしが出来て満足したオレは再び左手を構える。
「よくも、よくも、よくもおぉーーーっ!!!男のロマンを、オレの宿願……透明人間になるという子供の頃からの夢を奪いやがったな、この島流しされたクソライオン野郎がァッ!!!」
「ガルルル、オレの想定していた。いや、想像以上の怒りようだぜ。あと、あれはオレは島流しじゃない、ペローナお嬢様の癇癪で流されただけだ」
「そんなん一緒じゃクソボケエェーーーッ!!」
そう叫びながら飛びかかってくるサンジのむき出しの下心に呆れ、コイツってこんなんだったか?と遠い日の記憶を思い出そうとしてしまう。
「おい、アブサロム!私のティーセットどこに仕舞いやがった!」
「ペローナお嬢様!?」
「……えっ、天使?」
いきなり壁をすり抜けて現れたペローナお嬢様にサンジはピタッと動きを止め、ちょうど彼女に見下される位置でサンジは立ち止まる。
チッ、ここで一旦戦うのは終いか。
「黒足、お嬢様のために料理を作れ…!」
「……ああ、分かった。一時休戦だ、すべてはステキなレディのためだ。ところで麗しのお嬢様、是非とも貴女様のお名前を聞かせてもらえないでしょうか?」
「ペローナ、あとお前だれだよ」
「ああ、ペローナ様と言うのですね…!」
「おい、ペローナお嬢様の名前を気軽に呼ぶな!」
「ウルセェ!このクソライオン野郎ッ!!」
クソ、調子が狂うぜ、ホントに。