【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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悪夢(ナイトメア)〟ゲッコー・モリア

「みんな何処だアァーーーッ!!」

 

オレは大きな声でゾロ達に向かって叫ぶ。たまに返事は聴こえるのに、どこにいるのか全く分からねえし。なんか空気はジメジメして生臭い。

 

そんなことを考えながらゾンビの持ってたロウソクを構えて廊下を歩いていると傷だらけの三日月みてえな口したフルボディみたいに顔の悪いマッチョなオッサンと出会った。

 

「オッサンだれだ?」

 

「キシシシ、そいつはオレのセリフだ。テメーこそ誰に許可を貰ってオレの船に乗ってやがる。いや、少し待てよ?その麦わらと赤い服、アブサロムの資料で見たことがある。───確か、クロコダイルをぶちのめしたっていう新世代の海賊〝麦わら〟のルフィ…!」

 

「おう、オレがモンキー・D・ルフィだ!!」

 

「キシシ、質の良いヤツは好きだぜ。オレの名前はゲッコー・モリア、お前に負けたクロコダイルと同じ王下七武海のメンバーだ」

 

オレの自己紹介にオッサンは「それにしても、ずいぶんと好都合なタイミングじゃねえか」と言いながら右手を差し出し、オレの足元に在った〝影〟を切り取った。

 

「オレの〝影〟だぞ。返せよ、オッサン!」

 

「返してほしけりゃ奪い取れ、麦わらァ…!」

 

「んちゃろお!?〝ゴムゴムのォ〟……!」

 

ジタバタとオッサンの手に握られながら暴れるオレの〝影〟を奪い返すために右手を後ろに大きく振りかぶり、力任せに右手を引き戻す。

 

「〝(ピストル)〟ッ!!」

 

「そんな動きも丸見えのラッキーパンチに当たってやるほどオレは優しくねえぞ。起きろ、〝影男(シャドーマン)〟!」

 

「グハア゛ァ゛ーーーッ!?」

 

オレのパンチがオッサンの顔面にぶつかる瞬間、いきなり現れた真っ黒なオッサンにパンチを止められ、でっけえパンチで後ろにブッ飛ばされる。

 

クソ、ゴムじゃなかったら危なかった…!

 

「オレの〝影男(シャドーマン)〟で倒れねえヤツがまだ前半の海にいるなんてな。麦わら、もしもオレの姿を真似た〝影男(シャドーマン)〟を倒せたらお前の〝影〟を返してやる」

 

「ホントか!?ウソだったら許さねえからな!?」

 

「キシシシ、オレはウソは言わねえよ」

 

「よし、分かった!〝ギア3〟…!」

 

絶対に影男をブッ飛ばす。

 

そう決めたオレは親指を噛み、全身に空気を吹き込んでいく。右足に、左足に、胴体に、右腕、左手、最後にオレの頭が大きくなる。

 

「〝ゴムゴムの巨人(ギガントマン)〟!!」

 

オレの身長はオッサンより少し小さい程度の巨人に成り、影男と互角に渡り合えるサイズに変身する。オッサンはオレの巨大化にビックリしているが、すぐに口を三日月に歪める。

 

「キシシシ、面白い能力だ。それだけデカくなれるなら本気で相手してやれ〝影男(シャドーマン)〟ッ!!」

 

「うおおぉーーーっ!!〝巨人(ギガント)パンチ〟ッ!!」

 

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ─────ッ!!!!

 

オレは真っ向から影男と殴り合う。ここで退いたらオレの〝影〟はオッサンの兵隊になるし、ブルックの話だとあの〝影〟を取り返さねえとみんなともう冒険にも何処にも行けねえ……!

 

 




〈ゲッコー・モリア〉

王下七武海

スリラーバーク海賊団を率いる船長。ここ数年の内に三度も百獣海賊団に戦争を仕掛け、その強さは全盛期を過ぎて尚も上がり続けている。三度目の抗争で本気を出したカイドウと衝突し、瀕死の重傷を負うも現在は回復しており、次の抗争に向けて準備を整えている。

見た目は過去編、ただし傷跡まみれです。


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