【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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シャボンディ諸島へ

麦わらの一味はポートガス・D・エースの処刑までゲッコー・モリアの時間稼ぎするという言葉を信じ、シャボンディ諸島へと旅立った。

 

実際の目的はシャボンディ諸島を経由し、出来るだけエース救出の手助けを求めるためだ。あそこに行けば転生者共がいるし、ルフィの頼みなら原作の物見遊山しようと考えていた奴らも救出作戦に乗るはずだ。

 

ただ、その転生者の中にも問題行動を起こすヤツがいる。男女問わずネームドキャラのエロスに脳ミソ焼かれ、栃狂ってアホになった奴らだ。

 

「まあ、人の事は言えんか」

 

オレもゲッコー・モリアの野心に脳ミソ焼かれて十何年と彼に付き従い、あの百獣海賊団と四度も抗争を繰り返している、どうしようもない海賊だ。どれだけ取り繕おうとオレも自分勝手に自分の王を押し上げ、死ぬまで支えると決めているからな。

 

「アブサロム、シャボンディ諸島に潜ませている部下に指示を送っておけ。『麦わらの一味を見かけたら手を貸してやれ、もしものときの対価は相手と交渉……ああ、あと邪魔する海兵や世界政府の役人は好きにしろ』」

 

「了解した、船長」

 

オレはゲッコー・モリアの言葉に頷き、電伝虫を通じてシャボンディ諸島で男漁りに熱中しているであろうカマバッカ王国の精鋭部隊に指示を伝える。

 

電伝虫越しに『あぁん、アブ様の声が身体中に響くぅ~っ♥️♥️♥️♥️』やら『そのお声でアタクシを罵ってぇ~~っ!!♥️♥️♥️♥️♥️♥️』やら『あたしはモリア様のお声を聞きたいですぅ!♥️♥️♥️』など。

 

とんでもなくおぞましいカマバッカ王国の精鋭部隊のえげつない懇願を繰り返す変態共に溜め息を吐きつつ、ゲッコー・モリアに電伝虫を差し出す。

 

「キシシシ、お前達の吉報を楽しみにしている」

 

その一言で電伝虫の向こう側は阿鼻叫喚・狂喜乱舞の雄叫びを張り上げるオカマで溢れ、そして無慈悲に聴こえる海兵や世界政府の役人の悲鳴をオレは無視して電伝虫の通信を切った。

 

お前達の恨みは五老星に向けとけ。

 

「しかし、お前達もシャボンディにいるのか」

 

ポツリとゲッコー・モリアにも聞こえないほど小さな声でオレは呟きながらモルガンズの送ってきた今週号と新聞に写り込んでいるフルボディ〝中将〟とジャンゴ〝大佐〟に溜め息を吐いた。

 

ああ、ホントに転生者の介入ほど「ONE PIECE」の歴史が狂うものはないな。ロジャー海賊団やロックス海賊団にも原作では弱く目立ちにくかった奴らが、この世界では頭角を現し、世界中を引っ掻き回している。

 

「ほんとうに退屈しない世界だぜ」

 

「キシシシ、そうだなァ…」

 

オレの呟きにゲッコー・モリアは肯定し、嗤う。

 

 

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