【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝正義、仮面バイカー〟

シャボンディ諸島にはフンドシ仮面以外にも正体不明のヒーローは多く在住しているらしく、たまに見かけるのはムシムシの実を食べた奴らだ。

 

その名も〝仮面バイカー〟だ。

 

ジャンゴは初代と名乗る仮面バイカー1番の正統派スタイルを気に入っているそうだが、オレの好きになった仮面バイカー2番だ。純粋なパワー技を多用する姿、オレも同じだから参考になる。

 

フンドシ仮面、仮面バイカー、ハイパー軍隊など転生者の前世の記憶とハイテンションによる副産物は「ONE PIECE」の世界に千件以上だ。

 

ただ、基本的に仮面バイカーは海賊ではなく賞金稼ぎというスタンスを取っているため不用意に近づけば、あの変態達のように悪に傾いたりするので海軍はノータッチを決め込んでいる。

 

「行くぞ、ホンドウ!」

 

「ああ、ジュウモンジ!」

 

ただ、オレとジャンゴ、ある特定の海軍は仮面バイカーの正体を知っているし。なんなら変身する瞬間を見ることも多々ある。

 

普通にカッコいいんだよ、仮面バイカーってさ。

 

おまけに見た目もカッコいいというロマン派の多い世界だからこそ男の琴線に触れてしまい、仮面バイカーは確固たる正義を胸に戦う彼らは一大ブームを築いているのだ。

 

「オレも変身できないかな」

 

「いや、虫は嬢ちゃんに嫌われるだろ」

 

「確かに、ウチのは怖いのも苦手だからなあ」

 

「まあ、カッコいいもんな、仮面バイカー」

 

「「「わかる」」」

 

ジャンゴの呟きに行き交っていた男達は一斉に頷き、キラキラした目を正体不明のヒーローに向ける。最近は魔法少女とかキュアキュアな女の子もいる。

 

「もうコスプレ会場だろ」

 

「ジャンゴ、ロマンを突き詰めれば本物だぞ?」

 

「お前のは純然たる暴力だけどな」

 

「お?」

 

「あ?」

 

メキメキと拳を握り固めればジャンゴも負けじと片足を持ち上げ、いつでも戦えるというスタンスで身構える。なんかシャボンディ諸島に来てから、まともに戦ってるときがないんだよな。

 

「シャボンディだけ別世界だよなあ」

 

「それな」

 

今日も天竜人の悲鳴や慟哭を聞きつつ、オレとジャンゴは姿勢を正してパトロールを続けている。なんかゴミクズがうるさいけど。

 

たぶん、気のせいだろ。

 

そんなことを考えながらアイボリーに買うお土産をガープ中将の軍艦に運んでもらう。……あれってゴルコム三神官か?と建物の上に立つ三人組を見たり、どう見ても怪人の着ぐるみを身につけた奴らに視線を向けてしまう。

 

「仮面ライダーだったらオレはライダーマンだな」

 

「ジャンゴはやたらと無駄に多芸だし、ライダーマンを名乗っても違和感ないと思う。そうなったらオレはどのライダーだろうな?」

 

「そりゃあ2号だろ、パンチしまくるし」

 

「確かに…!」

 

その一言にオレは納得した。

 

 




〈仮面バイカー〉

世界中を駆け回るヒーロー

その見た目とカッコいいセリフに世界中の男は魅了され、子供から大人まで絶大な人気を誇る正義の味方である。現在は十人まで人数を増やしており、シャボンディ諸島でグッズ販売も行われている。

〈仮面バイカー1番/ホンドウ・タケル〉
ムシムシの実モデル「バッタ」を食べた転生者。愛と平和のために戦っており、実力は海軍将校に迫る強さ。見た目は能力者の意思に呼応して旧1号。仮面バイカーを名乗る通りにトビウオの〝ハリケーン〟に乗っている。

〈仮面バイカー2番/ジュウモンジ・マサト〉
ムシムシの実モデル「ホッパー」を食べた転生者。ホンドウ・タケルの活動に感化され、彼と同じムシムシの実に類似した悪魔の実を宿す。見た目は旧2号。1番と同種のトビウオの〝ハリケーン〟に乗っている。

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