【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝ナンノ・リンタロウ〟

「うほおぉーーーっ、すんげえトビウオ!!」

 

「おお、君にも分かるか?」

 

「おう!すんげえ強そうな感じがする!!」

 

いつも世話の戦いをサポートしてくれる愛魚(あいぼう)の〝バトルフィッシャー〟の身体をブラシで磨いていると麦わら帽子を被った少年が話し掛けてきた。

 

彼の事はしっかりと覚えている。

 

麦わら帽子の海賊〝モンキー・D・ルフィ〟であり、この世界を征服しようと目論む暗黒結社「バルログ」の三神官や〝剣聖〟バビロニアも勧誘するために狙っている事実は仮面バイカー内でウワサになっている。

 

「なあ、こいつって兄ちゃんの魚か?」

 

「ああ、オレと何年も一緒に戦ってくれた戦友の〝バトルフィッシャー〟だ。コイツのおかげで何度もピンチを脱することが出来たんだ」

 

「へえ、お前すごいんだな!」

 

「少しだけ乗ってみるか?」

 

「いいのか!?」

 

そんなことを話しながらルフィ君に〝バトルフィッシャー〟の乗り方を分かりやすくレクチャーしようとした、そのときだった。

 

「うぐあっ!?」

 

突如、目映い閃光と共に現れた何かがオレの肩を切り裂き、地面に突き倒す。「大丈夫か兄ちゃん!?」と叫び、ルフィ君は身体をゴムのように伸ばして、肩の傷口を押さえるオレを抱き起こし、オレを庇うように周囲を警戒する。

 

「見つけたぞ、黒き太陽よ。そして、この世界のうねりの中心となる御子、モンキー・D・ルフィ…!」

 

「バルログのサイ怪人が、何故ここに!?」

 

「お前ェ…兄ちゃんになにしやがる!!」

 

「やめるんだ!ソイツの角には能力を封じる海楼石を心鉄にしたモノだ、ルフィ君の身体も容易く切り裂いてしまう!!オレを置いて、君は逃げるんだッ」

 

オレの制止も無視してルフィ君は「〝ゴムゴムのォ〟……〝拡散銃(ブランダーピストル)〟ッ!!」とパンチを振り抜くと同時に指を震わせ、不規則に動きを変える拡散型の抜き手を放つ。

 

「甘いッ!!」

 

しかし、いとも容易くルフィ君の抜き手はサイの怪人の翳した角を滑るように軌道を逸らされ、ヤツの身体に傷つけることなくルフィ君のパンチは地面にぶつかったかに思えた瞬間、グンッと腕を撚り、ルフィ君はパンチの軌道を修正し直す。

 

「まだだ、跳ねろ〝兎銃(ラビットショット)〟ッ!!」

 

「なにぃっ!!?」

 

そうルフィ君が叫ぶと地面にぶつかったパンチは真上に跳ね上がり、サイ怪人の顎を打ち抜き、ヤルキマンマングローブに向かって吹き飛ばす。

 

「ニシシ、オレのパンチは強えぇだろ?」

 

「……ハハ、確かにスゴいパンチだった!」

 

オレは肩を押さえながら立ち上がり、ルフィ君を連れてバルログの怪人に見つかる前に、また〝バトルフィッシャー〟で何処か見つからない場所を探す。

 

 

 




〈暗黒結社バルログ〉

世紀末創世王に仕える悪の秘密結社

ナンノ・リンタロウに埋め込まれた〝キングストーン〟を狙う悪の組織であり、かつて〝キングストーン〟を埋め込むために彼を改造することに成功するも脱走を許してしまい、何年も彼と死闘を繰り返している。

〈キングストーン〉
空島の〝(ダイアル)〟を食い合わせて品種改良し、光・熱・火・水・風・衝撃・音などあらゆるモノを取り込み、エネルギーに変換する名付けるならば〝超力貝(エネルギーダイアル)〟という、この世にたった二つだけ産み出すことに成功した。

また、全てのエネルギーを吸収する性質上、理論に基づけば〝他者の覇気〟すらも取り込んでしまうという存在その物を闇に葬り去らなくてはいけない可能性を秘めた規格外の〝(ダイアル)〟────。

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