この海でまた会おう   作:旅の提督先生職員

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 初投稿です。
 調べながら書くので艦これ設定と違ったりしたら教えてくだせぇ。
 感想とか頂けると喜びます。


 ………がんばります。


天一号作戦

 

 ドォーン

 

 爆発音とともに船が大きく揺れる。

 

 今のは…機関部だろうか。はたまた弾薬庫の辺りだろうか。いや、もうそれも関係ない。

 

「長官! このあたりで、もうよろしいかと思います…!」

 

 私を慕って付いて来てくれた、()()の副官が進言してくれた。

 彼の言うとおり、もう限界だろう。

 

「……艦長に総員退艦の命令を厳命。それと、駆逐艦に乗員の救助を要請しろ。」

 

 私の選択は間違いだったのだろうか。いや…きっと、もとより()()()()()運命だったのだろう。

 

「電信室、応答、ありません! 伝令、行きます!」

 

 いったいこの船だけで何人死んだのだろう。何人生き残れているのだろう。未来ある若人(わこうど)を死なせてまで、戦う意味はあったのだろうか。

 いや、きっと意味はないのだろう。あるのは老人ども(総司令部)の下らないプライドだけだ。

 

 皆の視線が痛い。このときほど、人の上に立つ者の苦痛を身をもって理解できることはないだろう。

 

 あぁ、最期に言うべき()()()は…何だったか。

 そうだ、

 

 

 

 

 

_____残念だった

 

 

 

 

 

 ………いや、違う。今の私に偉そうに、人を見下したような言葉を使う資格はない。

 言うべきは、一軍人として、隊を率いた者としての労いの言葉だ。

 

 

 

「皆………ご苦労だった…!」

 

 

 

 _____君達は…貴方達は、こんな私に、その様に、真摯に、敬礼を返してしてくれるのか…

 

 

 

「それと…これは一人の人間として言わせて欲しい。」

 

 

 

 ならば私も、一、日本国民として…人として、言わせて欲しい…

 

 

 

「この様な若輩者に、私に、ここまで付いてきてくれて…ありがとう。」

 

 

 

 もう充分だ。

 皆、ありがとう。

 付き従ってくれて、ありがとう。

 共に闘ってくれて、ありがとう。

 慕ってくれて、ありがとう。

 

 私は皆に頭を下げた後、速やかに長官室に向かう。

 

「長官…っ!」

 

 背後より副官の声が聞こえる。

 

 ありがとう。私の身を案じてくれて。

 しかし、私は逃げるわけにはいかん。今の私は、責任ある立場だ。この艦を沈めてしまう責任をとる役割を持つ存在だ。

 副官…いや、この艦に限らず、誇りある日本国民達よ。どうか、生きてくれ。じきにこの戦争は終わる。勝敗など、とうに決まっていたのだ。

 

 

 


 

 

 

 長官室。ありがたいことに、個人部屋を与えられている。

 船内だというのに立派な木製の机と革製の椅子、布団が用意されており、どれもが現状揃えられる最高級クラスのものが揃えられていた。

 椅子に座り、部屋を見渡す。目に入るのは、もっとも思い入れのある近未来的な一本の刀だった。

 壁に立てかけてあったソレを手にとって抜いてみると、バチバチッと少し放電気味な真紅の刀身が顕になる。

 

 【高周波ムラサマブレード】

 

 MGR(メタルギアソリッドライジング)におけるラスボス1歩前の敵、ジェットストリーム・サムの刀。

 元々技術部に配属されていた私は、趣味と実益を兼ねてこの刀を開発し、戦場を駆け回った。莫大な電力を必要とするものの、敵を戦車の装甲ごと両断出来るため、前線で一歩兵として大分活躍した。

 しかし生産コストと、刀一本で戦場を駆け回れる兵士の少なさにより量産されることはなく、功績等により部隊を率いる身とされてしまった。

 

「……懐かしいな。」

 

 刀を持ち、椅子へ戻る。

 艦が傾いてきた。

 この部屋にも浸水し始めている。

 

 そういえば…大和はたしか3つに割れながら轟沈したのだったか。

 

 既に部屋は水で満たされている。

 その水も冷たくなっていることから、大和が海へ沈んでいっていることがわかる。

 

 2度目の生を得て、前世のご老人達の言葉がようやく理解できる。

 _____戦争なんてクソ喰らえ。

 

 それと同時に、私は今までの人生の記憶を思い出す。

 

 二度目…つまり、今世の、今軍人として大和とともに沈み行く私は皇族の産まれであった。しかし血が離れていたことで、前線兵士を鼓舞するためだけのお飾り将校となるはずだったのだが、思いの外戦果や兵器開発等で貢献してしまった。そのため、栄えある大和型戦艦一番艦、戦艦大和率いる“天一号作戦”の最高責任者に担ぎ上げられてしまった。

 一度目の前世はごく一般的な新卒だった。高校卒業を機に公務員としての1年目を終え、いざ2年目に突入するかと思った矢先に転生トラックにより二度目の今世へと輸送されてしまった。

 

 そうだ。大和で思い出した。

 同期に誘われて始め、しっかりハマってしまったゲーム、【艦隊これくしょん】。

 始めて2ヶ月程で大和を建造し、同期にぶん殴られたことはとても懐かしい。

 

 _____まぁ嫁艦天龍ちゃんだったんですが。

 

 転生直後、どうせなら艦これの世界線が良かったと嘆いたことは今でも忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

溶けて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壊れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷たキ海へ

 

 

 

 

 

ふかク

 

 

 

 

 

フかク

 

 

 

 

 

ウミの

 

 

 

 

 

そコヘ

 

 

 

 

 

ミナゾコニ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   シズメシズメ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 色々設定が史実と違ったりしてるのはユルシテ…

 シリアスっぽく終えましたが日常的なものも書きたかったりする。どうなるかはワイもわからんのや…

 なにか誤字等指摘があれば遠慮なく。


 ………感想くれてもエエんやで| ᐕ)⁾⁾チラッ










(補足設定)

 オリ主君ですが、一度目の人生では高卒とあるように享年19歳です。死因は交通事故。
 二度目の人生では、

 16歳 10歳からの養成終了後、大日本帝国軍技術開発部へ配属。無自覚に手にしていた技術チートによりムラサマブレードを開発。
 17~19歳 前線兵士達を鼓舞するという名目のもと、前線配備。しかし前世で培われた厨ニ心と皇族の英才教育によりホドリゲス新陰流的な剣術を会得。戦果を上げまくる。
 20~21歳 後方配備の伝令を蹴り、尚も前線で活躍。上層部はやべーよあの皇族ハンパねーよと頭を抱えた。
 22歳 相応の地位につけたかった上層部は天一号作戦の最高司令官に任命。まぁ成功させるやろと思っていた上層部の思惑とは裏腹に轟沈。

 とまぁなかなかなご都合主義人生を送りました。

どの程度の文字量が読みやすい?

  • 第1話(約2000字)程度
  • 第2話(約2500字)程度
  • 第3話(約4500字)程度
  • 第4話(約3000字)程度
  • 第5話(約1500字)程度
  • 第6話(約3500字)程度
  • 第7話(約6000字)程度
  • 甘えんな10000字以上書けや
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