この海でまた会おう   作:旅の提督先生職員

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 クリスマスが始まったので初投稿です。
 なんか追加のメンテ来てるらしいッスね。

 シリアスに慣れすぎてて日常回とか糖分が苦手過ぎる侍。珈琲より練乳用意しないと甘くならないナリ。世のラブコメ作家に尊敬の念を込めて、敬礼(`・ω・´)ゞ



 (※ラブコメが書けたとは一言も言ってません。)


でぇと(モドキ)

 

「出撃したい。」

 

「………はい?」

 

 この鎮守府は誰かの思い付きでしか運営されていないんだろう。ま、しょうがないね、人間だものね。

 

「忘れてない?俺、艦息。戦艦大和。」

 

「……………あぁ!」

 

「テメェガチで忘れてやがったな!?」

 

「や、ゴメン。あまりにも提督業が板についていたからつい…」

 

「ついじゃねぇんだよ天龍よろしく暴れまわんぞコラ。」

 

「お、やるか?やるのか?」

 

 本日の提督付け秘書艦は天龍である。なんか舎弟と言うか新たなぽいぬと化してきているというか…気のせいか?

 

「ぽい?夜戦っぽい!」

 

 一方こっちの秘書艦は夕立。お前書類仕事できんのか。

 

「…………ぽい!」

 

 駄目みたいですね。

 

「まぁ別に出撃してもらうのは構わないけど…どこか宛はあるのかい?」

 

「あぁ。俺の死地まで行きたくてな。」

 

「坊ノ岬…沖縄のほうか。」

 

「あぁ。…なんか“行かなきゃなんねぇ”気がしてならないんだよ。」

 

「ソレは…艦息大和としてかい?」

 

「…そうであり、そうじゃねぇとも言える。恐らくこっちの大和も気になりはするだろうが…俺のはこう…呼ばれてるっつうか…」

 

「………わかった、別に構わないよ。ただ今すぐには無理だね。」

 

「まぁ…色々(手続きが)あんだろうしな。」

 

「うん…そうなんだよね…(面倒事が)多いんだ。」

 

「ンだよ、長官出ねぇのか?つまんねぇな…」

 

「ならガチで一戦やるか?手加減なしでな。」

 

「エンリョシトクゼ!」

 

「ダメデス」

 

「アーッ」

 

 んなふざけた事をしてたらほっとかれた夕立に頭突きかまされました。痛い…

 何でテメェもぜかましも取り敢えず頭突きかましてくるんだ!?そのうちヘルニアになんぞ!?…艦息なら平気か。そっか…

 

「長官…?」

 

「ヒュッ」

 

 耳元にどこかヌルリとした声をかけられ、寒気がはしる。あぁ…蛇に睨まれたカエルの気分ってこんな感じかぁ…

 

「随分とまぁ…お楽しみのようで…」

 

「や、あの…違くて……ね?」

 

 犯人は皆ご存知大和さん。例の事件(泥酔気絶事件)からよりスキンシップというか、見張りというかが激しくなってきている。くわばらくわばら。

 

「ふふ、冗談ですよ。今日はお願いがあって来たんです。」

 

「お、お願い?」

 

「えぇ。前に出撃した際、何かして下さるとのことでしたので。」

 

「あぁ…そんな事言ったなぁ…決まったん?」

 

「はいっ!長官には私と“でぇと”して頂きます!」

 

 俺コレ死ぬんじゃねぇかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、言うわけで横須賀の街に来ております。どうも里士です。私は今、横須賀鎮守府の正面ゲートにいる憲兵と駄弁りながら大和を待っております。

 

「長官殿…車なんざ持ってたんですかい?」

 

「いや、大本営から貰った。」

 

「……それ何も知らない国民が聞いたら炎上モンですよ。」

 

「だよなぁ…でも便利なんだよ。」

 

「そりゃ知ってますが。そういや本日はお出かけで?」

 

「あぁ。大和に迫られてな……俺そろそろ色んな意味で食われそうなんだが、何か対処法知らねぇ?」

 

「……個人的には刺されろどころか刺してやると言いたくなりますな。夜道に気を付けろとも。」

 

「そもそも適当な刃物なら効かねぇし…万が一刺されたらあの大和の主砲による報復が待ってるぞ?」

 

「………幸せに爆発しやがれ下さい。」

 

「素直に受け取れねぇンだよあの好意。」

 

「お待たせしました。」

 

「「ファッ!?」」

 

 大和により門番の憲兵と二人一緒にビビらされた。こいつアサシンじゃねぇよな…!?

 ふむ…艦これでは春の私服で御馴染み、縦セーターとは………良い…実に、良い…とんでもない新妻感を醸し出すこの春の私服mode。縦セタ文明はここから発展したと言っても過言ではないだろう。

 一方俺は艦息の和服。や、しゃーないやん。服無いんや。鎮守府だと全部妖精さんが換装してくれる艦息服と黒い提督服で事足りるんや…

 

「取り敢えず、町内のモールか?」

 

「はい。今日はお買い物です。」

 

 車に乗り込み、鎮守府を離れながら今日の予定について話す。

 

「何か必需品でもあるのか?」

 

「必需品と言えばそうですね…長官、私服ありませんよね?」

 

 バレテーラ。

 

「………確かにねぇな。必要も無かったし…」

 

「駄目ですよ。こうゆう日に着る様な服ぐらいは持っていてください。と、言う事で今日は長官の服を買いに行きます。」

 

「おいおい…俺の服なら適当な所で…」

 

「いいえ私が選びます!」

 

 別にユ○クロでエエやんけ…何か新品の匂い好かんけど…

 

「……わぁかった。任せる。ただビジュアル系みたいなのは辞めてくれよ?デーモ○閣下的な…」

 

「…ならゴスロリ系で…」

 

「却下だ何で良いと思った!?」

 

「長官カワイイ系の顔してますし…」

 

「………嘘だぁ…」

 

「まぁ私が長官のことを深く、ふかぁ〜く理解しているからかも知れませんが。」

 

「…理解してんのはともかく、可愛いの部分については断固否定したい。」

 

 カワイイものは好きだがカワイイと思われるのはクソほど心外だ。男たるもの、どっちかといえばカッコイイ方でいたいものである。いや、クソ可愛い男の娘はちょっと別として。

 

「いいじゃないですか。猫耳とかつけてみませんか?」

 

「そうゆうのはお前とか他の艦娘にやらせろ。是非とも俺が見たい。」

 

「ふふっ…たしか“はろうぃん”になると、夕立さんとかが狼の格好をしますよ。」

 

「元から犬みてぇなモンだろ、アレ。」

 

 そんな会話をしながら大型モールへと車を走らせる。やはり内陸部は海側の町に比べると人が多い。政府が国民に艦娘と深海棲艦の情報を公開し、海に近付かない様にしているからだとは思うが。

 ちなみに今日は祝日である。まぁ我々に休みなど関係ないのだが。しかし国民にとっては休日。人がより多く訪れていたモールの駐車場で空きスペースを見つけるのに苦労した。

 

「よーやっと着いた…」

 

「お疲れ様です。流石に混んでますね…」

 

「昔とは大違いだな。」

 

「ですね。」

 

 いやにしても…多いどころじゃなくね?なにこれ。馬鹿程人集まってんじゃん。なんでや。

 

「どうやら最近流行りの“あいどる”がここで“らいぶ”をするみたいですね。」

 

「あそーなん?」

 

 やっぱスマホは便利だねぇ…

 ちなみに、横須賀鎮守府内で最もスマホを使い慣れているのは鈴谷だ。トレンドがどうとか、新作がどうのとかでよく外出しては散財しているらしい。豪遊費?鎮守府の予算だから定期的に提督に怒られてる鈴谷が見れるよ。

 ちなみに今日の予算は俺の提督給与分なので何もやましいことはない。使い果たしても基本鎮守府内で缶詰だからね。使わないんだよね。()

 

「さて、まずはどこ行くよ。」

 

「まず…長官の服からですかね。」

 

「…………お手柔らかに。」

 

 反省。全くお手柔らかく無かった。いやもうこれでいいやんけって思ったら急にビジュアル系の服で攻めてきやがった。ヤメチクリ~

 しばら〜〜〜〜く、ややしばらく大和の着替人形になった後、気に入るものがあったのだろう。ようやっと開放された。俺の決定権?(そんなものはなから)ないです。

 

 

 で、色々あって別行動中です。

 いや、というのも大和がね?さり気なく下着売り場に連れていきやがりましてね?流石に周囲の目が痛過ぎたので逃げました。

 

“ちきーん”

“へたれー”

“かいしょうなしー”

 

「甲斐性無しは違うだろ訂正しろっ!」

 

 現在妖精さんと片手間にじゃれながら散歩中。なんか懐かしいわ…イオ○モールとか前前世ぶりだから当然っちゃ当然だけど…

 

「しっかし…」

 

 見られてんなぁ…いや和洋折衷の極みみたいなファッションしてたらそら見られるやろと思うじゃん?

 ちゃうんよ。こっちの様子を伺う視線なのよ。それも複数。

 だから大衆の数え切れないレベルの珍しいモンを見る視線じゃない、明らかな観察目的の視線が全方向から…5人分くらい?

 ただそのうちの2つがやけにねっとりとしているというか…既視感のある視線というか…妖精さんなんか知らん?

 

“さぁ…”

“しらなーい”

“しっててもいわなーい”

 

 知ってんなこれ。グル?あそれは違うのね。連絡に飛んで…迷子になるからヤダ?わがままだなぁもう…

 と言っても、妖精さんが知ってるってんならどうせ鎮守府の艦娘だろ。………ねっとりした視線を向けてる理由は後で問いたださねばならんが。

 

「うーん…撒くか?」

 

“やめといたほうがいいでありまーす”

“ごえいー”

“けいごー”

 

「あぁそのたぐいなのね。ちなみに誰?」

 

“““ひみつー!”””

 

 はーつっかえ。エエやんかそれぐらい…

 とか思ってたら件のねっとりした視線が消えました。おん?

 

「見失ったのか…?」

 

 艦娘であることが確定している以上、万が一何かあったら困るんだが…

 

“あー…”

“まずくねー?”

“これはやばみ”

“ちょうかんさーん、へるぷでありまぁす”

 

「色々よくわかんねぇけどなんかトラブったってことだな?」

 

“““そーなのだー!”””

 

 しゃーねぇ。見に行きますか…

 さっきの視線が来てたあたりの方向に向かって進む。

 ちなみに視線がなんとなくでも感じ取れると敵の射線がわかるから被弾が大幅に減るぞ!これ近接使いには必須。

 進む先に人垣を発見。恐らくあそこが現場だろう。取り敢えず隙間から覗いて………

 

「………何してんだアイツら…」

 

 艦娘が誰かは判った。で、モメてる相手も判った。

 

 まず艦娘は矢矧と浜風。うん、ねっとりした視線の理由も取り敢えず理解した(させられた)。

 モメてる相手は、なんとポリスメン…警察である。

 

「…なぁ行かなきゃ駄目?」

 

“だめー”

“ぜったーい”

“かんむすがどうなってもいいのか!”

 

「………はぁ…はーいちょっとゴメンよー、通してねー。」

 

 妖精さんにも絶対と言われたため、憂鬱ながらも人垣を分けて通り、艦娘等に近付く。

 

「だから私達は…って長官!?」

 

「何ッ!?」

 

「む、誰だね君は。」

 

「スンマセンね色々と…関係者兼被害者です。」

 

 恐らく誰かからの通報→職質の流れだろうなコレ…

 

「被害者はともかく、関係者とは一体なんの話かね?」

 

「いやホントこいつらがスンマセン…」

 

「長官!?」

 

「わ、私達は何も…」

 

「何ももクソもンな格好してたら職質されるに決まってんだろ、アホか。」

 

 そう、あろうことかこの馬鹿二人、黒パーカーにマスクとサングラスと言う不審者の極みみたいな格好で、物陰からコソコソとこちらを見ていたのである。そりゃあ怪しさバリバリよ。

 

「で、ですがこれが密偵の正装だと…」

 

「誰が言ったよ。」

 

「て、提督が…」

 

 ……あのタコ一発ぶん殴ってやろうか…!?ぜってぇ面白半分で適当に言いやがったろ…!

 

「……そろそろ説明が欲しいんだが…」

 

「あっ…」

 

 ヤベ忘れてた。まぁいいや。後始末全部あのアホに投げよう。

 

「彼女達は横須賀鎮守府所属の艦娘です。私はその警護対象だった…らしいです。ガッツリ面識はあるので不審者ではありましたがストーカーとかではありません。」

 

「横須賀鎮守府…!?」

 

「これ以上騒いでもアレなんで、今回はここいらで…後で正式に抗議文でも送っといて下さいな…」

 

「………しょ、承知しました…」

 

「ホント紛らわしいことしてスンマセン…ほら、お前らも謝れ。」

 

「………申し訳ありませんでした…」

 

「……すみませんでした…」

 

「あー…以後、注意して下されば結構です。では、本官はこれで…」

 

 取り敢えず、誤解が解けたのでヨシッ

 クソほど目立っていたのでその場から二人を引き連れ、離れる。

 

「長官、すみません…」

 

「いや、悪いのはあのバカだ。だからお前らに罰則は設けないし、矢矧。お前の怒りを止めるつもりもない。」

 

「…えぇ、ありがとう御座います長官。帰ったらどうしてやろうかしら…?

 

 キレテーラ。うん、触らぬ(ブチギレ矢矧)に祟りなし。サラバ提督。フォーエバー提督。自業自得。

 ちなみに矢矧がキレ過ぎて浜風の怒りはどこかへすっ飛んだようだ。提督、良かったね。きっと浜風の分も矢矧がキレるよ!

 

「意外と時間食ったし、大和と合流すっぞ。」

 

「「はい。」」

 

 で、さっき逃げ出した服飾売り場まで戻ってきました。どこにいるのか知らんが、まぁ…探せば見つかるやろ!

 

 とか言ってたらすぐ見つかったんだが…

 

「……何だアレ…」

 

 よくわからんやたらとガタイのいい男達に囲まれた困り顔の大和。色々とわからん。マジで何だアレ。

 大和の表情に影がない事から特に害があった訳ではなさそうなので、取り敢えず合流してみる。

 

「おーい、大和ー。」

 

「あっ、長官!どこに行ってらしたんですか!」

 

「いや…下着売り場は勘弁してくだちぃ…それより、どうゆう状況?」

 

 いや顔怖っ。

 えヤクザ?この辺仕切ってらっさる方々?

 

「この方々ですか?なんでも、私達の“ふぁん”だそうです。」

 

「………ファッ!?」

 

「……発言よろしいでしょうか?」

 

 いっちゃん顔怖い人がリーダーなのか?いやデカイな…俺が170cmぐらいだから…200cmあんじゃねぇ?

 

「お、おう…どちらさん?」

 

「自分達は艦娘のファンであり、元、海上又は航空自衛隊員です。」

 

 ___なるほど、合点がいった。

 そりゃあこんなにガタイがいいわけだ。決してボディビルダーの様な“魅せる”筋肉では無く、鋼の様な“使う”ための筋肉だ。よく見れば所々隠しているが傷跡が見える。

 そして何より、目付きが違う。アイドルの様な崇拝では無く、尊敬・感謝の目で艦娘を見ている。

 

「待て、元と言うことは…」

 

「えぇ。現在存在する自衛隊は、全て陸士のみとなっております。……我々は、深海棲艦により活動できなくなりましたから。」

 

「……そうか。辛いことを聞いた。」

 

「いえ、仕方がありません。それより、その…」

 

「おん?どした?」

 

 なんでムキムキマッチョマン達が揃ってモジモジしてんだよ…!なんか気持ちワリィよスパッと言えスパッと!

 

「い、以前開催された鎮守府見学ツアーの様なイベントは予定されていないのでありますか!?」

 

「(そんな予定)ないです。」

 

「そ、そんなぁ…」

 

 シュンとすんなや筋肉共!

 いやお前らみたいな輩なら歓迎するけど…どうせマスゴミ来るやん!?偏向報道しやがるやん!?

 

「…あの、コミックマーケットというイベントをご存知でしょうか?」

 

「同人誌即売会だろ?」

 

「えぇ。ですが近年、艦娘のコスプレ等を楽しむ、言わば我々(ヲタク)の祭典であることはご存知ですか?」

 

「___詳しく聞こう。」

 

 よし大和!一回鎮守府帰るぞ!コレぁ楽しいイベントになりそうな気がするぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ところで、何故浜風さんと矢矧さんがここに?」

 

「長官を隠れて護衛していたのですが…」

 

「その…警察の方に職務質問を受けてしまい…」

 

「その格好ならそうでしょうね。ちなみに、誰の入れ知恵ですか?」

 

「「提督です。」」

 

「………分かりました。矢矧さん、共にお説教して差し上げましょう。」

 

「えぇ、えぇ…なんなら一発いっときます?」

 

「……風穴開けてしまいそうですので…」





 コミケの下りはいずれ書きます(確固たる意思)。
 予想より大分手こずりました。なので次回からじゃかじゃかストーリー進めます。

 この度いつもより投稿が遅れまして申し訳なく候。活動報告への初カキコは謝罪になりました()
 活動報告の返信欄はチャットぐらい気軽に何でも書いて大丈夫です。「死ねカス」とか書かれたら「うんこ召し上がれ」と返します。元ネタがわかる方はお友達になりましょう。

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