続きを書けたので投稿!
私事になるのですが、今作の投稿を始めた際に私は入院生活をしておりまして、この度無事に退院することができたのですが、退院準備や家に帰ってからの私生活で執筆が遅れて投稿が少し遅れました。遅れても投稿は続けるつもりですのでこれからもよろしくお願いします。
それではどうぞ!
「ガアあぁァァ!!」
「何だ、アイツ?・・・まぁいい。脳無、殺せ」
脳無は再び装護に殴りかかるが、拳を振り抜いた場所には誰もおらず、それを理解する前に脳無は回り込んだ装護に殴り飛ばされる。
「・・・は?」
「(なんて動きだ・・・、だが明らかにいつもの装護と様子が違う)」
「グオおぉォ!!」
装護は殴り飛ばした脳無に追撃を仕掛ける。脳無も反撃するが、反撃をものともせず装護の猛攻は続く。
「ガアぁ!!」
その攻撃は荒々しく、だが的確に脳無の急所を狙っていく。ただ目の前の敵を破壊するために。そんな攻撃をくらい続けていた脳無も最初はものともせずに反撃をしていたが、猛攻が続くと段々とその動きは鈍くなっていった。
「ありえない!アイツは対オールマイト用の兵器なんだぞ⁉︎それがただの生徒に押されてるだと!」
「彼の攻撃が脳無の『ショック吸収』と『超再生』を上回っているということでしょう。だがまさか、ただの一生徒でここまでの者がいるのは我々の想定外でしたね・・・」
死柄木たちは想定外の事態に動揺する。脳無の加勢を行おうにも、装護の火を纏った攻撃の嵐に迂闊に近づかないでいた。そして猛攻に終わりが訪れる。
「ガアあぁァァ!!」
『フレアレイジング』
装護の強力な連撃に為す術もなく吹き飛ばされた脳無はそのまま瓦礫に埋もれて動かなくなった。
「嘘だろ⁉︎脳無がただの生徒1人に負けただと⁉︎」
目の前の敵を排除した装護は、次の敵を探して死柄木たちの方へ顔を向ける。
「ッ!!」
その獲物を狙うような気配を漂わせる装護に、死柄木は恐怖を感じた。装護が次の敵は飛びかかろうとしたその時、轟音とともにUSJの入り口の扉が吹き飛ばされた。
「もう大丈夫、私が来た!」
入り口からは今回の授業に遅れていたオールマイトが入って来た。
「死柄木弔、流石に分が悪すぎますここは撤退を!」
「・・・チッ!次は殺すぞ、平和の象徴。それとそこのガキも次は殺す」
死柄木も流石に状況の不利を理解し、黒霧のワープゲートで撤退していった。主犯であるヴィランたちは去ったが、そこには未だに暴走状態で標的を探す装護が残されていた。
「逃がしてしまったか・・・。それはともかくあそこにいるのは装護少年か?様子が変な様だが・・・」
「オールマイト!・・・装護はウチらを庇ってヴィランに吹き飛ばされて、そのあと起き上がってからずっとあの様子で暴走してて・・・」
「お前ら無事か!」
オールマイトが耳郎から事情を聞いていると、他のエリアから焦凍や爆豪たちが戻ってきた。
「君たちも無事だったか!焦凍少年、装護少年を正気に戻す方法は何かないかい?」
「俺もあんな装護は見たことがありません。装護を止める方法は・・・一つあります」
「それはなんだい?」
「・・・『ボーンクラッシュ』です。『ボーン』は一定ダメージを蓄積すると石化します。そして全ての部位が石化すると『ボーン』は使用不可となり強制解除されます」
「だがそれは装護少年にもダメージが・・・」
「だけど今の暴走状態の装護を止めるにはそれしかありません。・・・オールマイト、俺がやります。俺なら氷での拘束も・・・」
「いや、私が彼を止めるよ焦凍少年。元はと言えば私が授業に遅れたことが原因で彼をここまで追い詰めてしまったんだ。私には彼を止める責任がある」
「・・・分かりました。でも、俺はここからは逃げません。家族から逃げるなんてことしたくないんで」
「ウチもここにいます。ウチらを守ろうとして戦った友達を置いて行けません」
「俺も残る。アンタがヤバそうなら加勢するぞ、オールマイト」
「僕も残ります」
オールマイトは生徒たちを避難させようとするが、誰も逃げる者はいない。兄を思う弟として、友を思う友人として、ヒーローも目指す者として、今もなお暴走状態の装護を置いて逃げる選択をしたものはその場にいなかった。
「・・・分かった。だが危なくなるかもしれないので少し離れていなさい。・・・さて、装護少年。キミをそこまで追い詰めてしまったのは私の責任だ。だから私がキミを止めるよ、存分にかかってこい!」
「ガアあぁァァ!!」
標的を定めた『ドラゴン』はその拳を容赦無くオールマイトへと叩きつける。オールマイトもガードをすることで直撃は免れたが、ガード越しでもその拳の威力を感じる。
「グッ!ガードの上からでこの威力か!確かにこれはなかなか苦戦しそうだが、問題児と向き合い、正しく導くのも教師の仕事なんだぜ!」
「ガハっ!?」
オールマイトの拳は直撃し『ドラゴン』を後退させるが、それでもまだ戦う意志は潰えていない。
「結構強く殴ったんだけどな、その鎧の防御力もそうだがやはりキミのタフネスは尋常じゃないね!」
再び始まる攻防は、先ほどの脳無の時を上回る激しいものとなっていた。その嵐の様な攻防の中心から少し離れたところで見守っていた生徒たちも、もはや誰も近づけないでいた。
「あのオールマイト相手にアイツ、あそこまでやるのかよ・・・」
「確かに凄いけど、でもいつもの装護くんの冷静さはないよ」
「装護は優しいやつだ。だからこそみんなを守るために暴走してまで戦ったんだろう。そして今も苦しんでるはずだ・・・」
オールマイトと正面から荒々しく戦う姿を見ても、それに畏怖を抱く者はいなかった。普段の家族思いで優しい装護を知っているからだ。誰もが何も出来ない自分自身を悔やんでいた。
「装護・・・」
耳郎も、装護を助けに行けないことに悔やむ一人だった。
「(ウチは、装護に助けられてばかりだ・・・。装護を助けたい。でもウチじゃあの場で何も出来ない。ウチに、装護を助けられるだけの力があれば・・・)」
耳郎も自分自身の無力さを呪い、それでも装護を助けたいと本気で願っていた。
1枚のカードが、その願いに反応していた。
前書きでも書いた通り、私生活で投稿が遅れてしまっても、ちゃんと完結まで書きたいと私は思っております。読んでいただいている読者の皆様には気長にお待ちいただけると幸いです。
それではまた次回で!