続きを書けたので投稿します。
キャラの話し方を考えるのが難しくて書いてる際に凄く悩みます(汗)
それではどうぞ!
目が覚めてからの出来事は怒涛の展開だった。まず最初に目を覚ましたら直ぐに看護師さんが医者を呼んで検査が始まり、幸い命に別状はなかったようだが、その後落ち着いたら医者が刑事さんが来ているので話せそうか?と聞いてくるので大丈夫だと答えると部屋に入ってきたのは
「こんにちは、初めまして。僕は警察の塚内直正と言うんだ。よろしくね。こちらは君を見つけて保護してくれたヒーロー」
「エンデヴァーだ、無事で何よりだ」
まさかのAFOを知る刑事さんとNo.2ヒーローの登場は流石に予想外だった。そしてエンデヴァーが心なしかこちらを見て安心した様な表情をしている様な気がした。なんかこちらを気遣う言葉も言ってるしちょっと俺が前世で知ってるエンデヴァーより優しく感じるんですけど。
「まずは君の名前を教えてもらっても良いかなぁ?」
「名前はありません」
場の空気が一気に凍りついてしまった。俺の返答が原因だが、本当の事だからどうしようもない。質問してきた2人だけでなく同席していた医者までもが先程よりも真剣な表情になっていた。
「すまない、言いづらい事を聞いてしまった。重ねて聞きづらい事を聞いてしまうが、何があったのか話してもらっても良いかな?」
この2人になら話しても良いかもしれない。塚内さんはオールマイトとの繋がりでAFOを知っているし、エンデヴァーの実力は本物だ。同席している医者については2人に対応を任せよう。
「逃げてきたんです。
「
エンデヴァーが疑問を聞き返す様に呟いたが、塚内さんの表情には驚愕が表れていた。
「君も無理矢理個性を与えられたのかい⁉︎身体は大丈夫かい⁉︎」
「俺は大丈夫です」
「身体の検査をした際に怪我以外は特に問題は無かったので、命に関わる様な事にはなっておりませんよ刑事さん」
俺の返答に医師が補足してくれたが、確かにAFOを知るものからすれば個性を与えると言うのがどれほど脅威的な力か言うまでもないだろう。その『個性を奪い、与える力』を使い長年裏社会を支配し、それに加えて個性を与えられた者の中には
「塚内、何か心当たりがあるのか?」
「・・・おそらく犯人であろう人物に心当たりがありますが、この話が本当だとしたら奴を追う手掛かりになります。奴のことを知るヒーローに連絡をして良いですか?」
それから塚内さんはどこかに連絡をし、それからすぐに部屋の扉が開かれた。
「わぁーたぁーしぃーがぁー、来たぁ‼︎」
「病院ではお静かに」
「この子を元気付けたいのは良いけど、病院では静かにしような?」
「喧しいと彼が余計に萎縮するだろ」
「あっ、すみませんでした」
扉から勢いよく入ってきたのは、『平和の象徴』として平和の為に戦うNo. 1ヒーロー『オールマイト』だったが、登場した瞬間にこの場にいる大人達にダメ出しされて縮こまる姿は少し哀れに思えた。
「いやぁーすまない。場の空気を和ませられないかと気を遣ったつもりだったんだがから回ってしまった」
「君が塚内君が言っていた少年だね?怖い思いをしたなかよく頑張った!辛い事を思い出させてしまうだろうけど話を聞かせてもらっても良いかなぁ?」
こちらを伺う表情には、どこか安心感を感じさせながらもその表情は真剣だった。ここにいる大人達はみんな俺を助けようと真剣に向き合ってくれている。それならば俺もそれに応えたい。
「はい、僕がいた施設は・・・」
「オールマイト、この子の話から察するに」
「あぁ、奴で間違い無いだろう」
「おい、2人だけで納得するな。俺にもしっかり説明してもらうぞ?」
「オールマイト、奴と戦うとなるとやはり戦力はいくらあっても困る物ではない。それに君は何でも一人で抱え込もうとする癖がある。それにエンデヴァーは屈指の実力者だ。背中を預けられる仲間はいて困る物ではないはずだよ」
「・・・そうだね。エンデヴァー、私の事情については後でしっかりと説明する。だからまずはここまで話してくれた彼を休ませてあげよう」
「・・・それもそうだな。君はまず自分の身体を治すことに集中しろ。それからの事はその後に考えれば良い。まずはゆっくり休め」
病院での邂逅からまた時が過ぎた。あれから俺は身体を治す事に集中し、傷もしっかりと完治する事が出来た。個性の検査もしたが、どうやら俺の個性は奴から与えられた個性と混ざり合い変異した様だ。これに関しては焦らず頑張っていこうと医者に励まされた。
あの施設のことだが、俺が脱走した時点で奴に繋がりかねない情報などは処分していたのか、あまり大した情報は手に入らなかった様だ。施設には他の子供は居なかった様で、生活していた痕跡も無いことから俺が脱走した時点ではもう俺一人だけだったのかもしれない。だが俺の話から得たドクターと呼ばれる側近の事も捜査対象に入れ、これからも捜査を続ける様だ。
それから俺の名前についてだが、どうやら俺は戸籍がそもそもなかった様だ。調べてくれた塚内さんや他の大人達は怖い顔をしていたが、正直あんな施設にいた時点で戸籍は無くて当たり前だっただろう。名前やこれからどうやって暮らすかを悩んでいる際に声を上げたのは意外な人物だった。
「俺の家に来ないか?」
まさかのエンデヴァーだった。あんたそう言うキャラだったっけ?なんか前世で知ってる印象と微妙に違うんだよな。
「エンデヴァー、彼の意思も大事だが、君や家族はそれで良いのかい?」
「あぁ、戸籍が無いとわかった時点で冷と子供達には相談した。皆受け入れる準備は出来ている。それに俺の家なら万が一のセキュリティは整えてあるし、その変異した個性の扱い方も俺やサイドキック達で指導することが出来る。」
「そして、彼には家族の温もりが必要だろう」
このエンデヴァーめちゃくちゃ優しい‼︎
「もちろん君の意思を尊重するが、どうだろうか?」
ここまで俺の為に考えて行動してくれたんだ。俺もそれに喜んで応えたい。
「よろしくお願いします、エンデヴァーさん」
「轟炎司だ。プライベートの時は本名の方でいい。これからよろしく頼む」
あれから戸籍を用意してもらい無事退院する事が出来た。そしてそのまま炎司さんに連れられて車で到着したのは大きな日本家屋。炎司さんの家族はもう俺の事を知っているそうだが、流石に緊張する。なんせ前世の漫画の中では『地獄の轟くん家』と呼ばれていたのだ。この世界のエンデヴァーは俺の知っている人物とは違うことはこれまでの事で分かってはいたが、それでもやはり緊張はする。そんな俺を待たずに玄関の扉が開いた。
「おかえりなさい、炎司さん。その子がこれから家族になる子?」
「ただいま、冷。あぁ、今日からうちの子になる『
玄関から出てきたのは炎司さんの奥さんである轟冷さんだった。原作で知っているものよりもかなり表情が明るい。炎司さんが俺を紹介してくれていると、奥からバタバタとした音が段々と近づいて来た。
「お父さんおかえり!もう新しい弟来てる⁉︎」
「ただいま燈矢。もちろん来ているが危ないから廊下を走るのはやめなさい」
「君が新しい弟か!俺は燈矢、よろしくな!」
玄関から飛び出してきたのは、白髪の高校生くらいの少年、この家の長男である燈矢だった。物語では敵連合の『荼毘』となる悲しきヴィランであったが、この世界では元気に会話をしているのをみると、荼毘になる心配は無いのかもしれない。俺が内心そう思っていると奥から他の子供達も出てきた。
「燈矢兄早すぎ。私は冬美、よろしくね!」
「燈矢兄、親父から話を聞いた時から『俺に新しい弟ができる‼︎』ってはしゃぎまくってたからなぁ。俺は夏雄、よろしくな!」
「みんな待ってよ。えっと、僕は焦凍。同い年だよ、よろしく!」
他の兄弟たちもみんな出てきた。どうやらこの世界の轟家はとても幸せな家族の様だ。これまでの様子を見るに、ここは俺が知る物語の世界とは全てが同じわけではない。そもそも俺という存在がいる時点で物語とは同じなわけがないのだから。それでも、こうやって他人である俺を好意的に迎え入れてくれる彼らの存在が、今はただ嬉しく感じる。
「装護です。これからよろしくお願いします」
「装護君、この家はこれから君が帰ってくる場所で、私達は家族なのよ?それならそんな硬い言葉じゃなくて、気軽に『ただいま』で良いのよ」
冷さんの言葉を聞いた瞬間、俺はどこか線を引いて接していた事に気付かされた。これから家族として迎え入れてくれるのだから、遠慮し過ぎるのは返って失礼になってしまうのだろう。俺は少し照れくさくなってしまったが言葉を返した。
「ただいま」
「「「「「「おかえり」」」」」」
みんなが笑顔で迎え入れてくれたこの瞬間、俺は本当の意味で心を救われたのだろう。俺も自然と笑顔になっていた。
これは俺が第二の人生で、未来を掴み取る物語だ。
幸せな轟家もとても素敵なものだと思い、今作では家族大好きな一家として書かせていただきました。
次回からクロスオーバー要素も出していける様に頑張りますので、これからの装護の人生を見守っていただけたら幸いです。