俺のマジンアカデミア   作:装者パンドラ

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 続きを書けたので投稿。
 ようやく今回からクロスオーバー要素をしっかりと出すことが出来ました。クロスオーバーした作品について分かりやすく説明できているか心配ですが(汗)
 それではどうぞ!



個性と決意

 俺が轟家に迎えられてから1ヶ月が過ぎた。ここでの生活は温かく、そして幸せに満ちていた。俺が保護された5月6日を誕生日として、末っ子の焦凍君と同い年の兄弟として俺は迎えられた。始めは上手く馴染めるか心配もあったが、その心配はすぐに杞憂に終わった。

 長男の燈矢さんは、雄英高校のヒーロー科に通ってヒーローを目指している。この世界でも母である冷さんから受け継いだ体質は同じ様だが、足りない物はサポートアイテムで補うなどの工夫をしてヒーローを目指している様だ。忙しいカリキュラムのなかでも兄弟たちや俺を可愛がってくれる姿からは優しさが溢れている。長女の冬美さんも、冷さんと共に作った料理を振る舞ってくれたり、次男の夏雄さんもよく一緒に遊ぼうと誘ってくれる。末っ子の焦凍君だが、誕生日で考えると俺が兄ということになるのだが、どこか弟に接するようにこちらに話しかける事がある。焦凍君にも兄という存在への憧れがあるのかもしれない。母である冷さんはそんな家族の日常を温かく見守り、父である炎司さんは日夜平和を脅かすヴィランと戦い、家に帰れば不器用ながらも家族を愛する父として家族を守っていた。この世界のエンデヴァーはオールマイトへの執着は無く、平和の為に真面目に取り組む硬派なヒーローとして世間では人気がある様だ。まだ敬語を外すのは苦手だが、そこはゆっくりと慣れさせて欲しい。

 この家族との生活も慣れてきたところで、炎司さんから個性で出来ることを把握してみないかと言う提案に俺はすぐに賛成した。

 

「まずは個性を発動してみよう。安心しろ、何かあればすぐに俺達が止める」

 

「分かりました。それじゃあ、個性を使ってみます」

 

 場所をエンデヴァー事務所のトレーニングルームに移して、俺はエンデヴァーさんと数人のサイドキックの皆さんに見守られながら個性を発動させた。

 

「これは鎧か?」

 

「竜の様にも見えるぞ?」

 

「随分かっこいい姿になったじゃないか!」

 

 サイドキックの皆さんが口々に意見を言う声が聞こえるが、俺は鏡に映る自分から目が離せなかった。別にナルシストに目覚めたと言うわけではない。俺は、()()姿()()()()()()()

 白を基調として赤の差し色のある装甲、装甲の所々にあるツメの様なパーツ、口を開けた竜の様な頭部。これらの特徴を持つこの姿を前世の俺は知っている。

 

「(()()()()()()()じゃねぇか‼︎)」

 

 俺が前世で大好きだった作品に、『マジンボーン』というものがある。宇宙の創造主魔神(マジン)のいる世界で、『ボーンカード』の中に格納された鎧『ボーン』に選ばれ適合者となり、『ボーン』を纏う戦士『ボーンファイター』となった主人公が、同じく適合者である仲間達と共に異星から来る『ボーンファイター』との戦いに身を投じるという物語だ。

 そして俺の今の姿はその物語の主人公が纏っていた『ボーン』である『ドラゴンボーン』そのものだ。どうやら俺のなかで複数の個性が混ざり合い変異した結果、俺が大好きだった『ボーンファイター』という形に定まったのかもしれない。

 

「ふむ、その姿が装護の個性というわけか。複数の個性が混ざり合っているのならば他にも出来ることがあるかもしれない。試しに少し動いてみろ」

 

「分かりました」

 

 もし個性が俺の知る『ボーン』の様になったのならば、この『ドラゴンボーン』の()()は・・・

 

「はぁ‼︎」

 

ボォォー‼︎

 

 思った通り俺の振り抜いた拳は火を纏っていた。

 

「拳から火が出てるぞ!」

 

「こんな事もできるのか!」

 

 『ボーン』にはそれぞれに『属性』がある。そしてこの『ドラゴン』の属性は『()』だ。AFOから与えられた『属性付与』の個性がこの様な形で現れた様だ。

 

「なるほど、俺の様に炎を用いた格闘も可能ということか」

 

「(確かにこれなら火を纏った格闘が出来る。属性付与がこの様な影響を・・・)」

 

 待てよ、俺はあの施設を脱出する際に扉の電流が流れて咄嗟に鎧を変えたことで()()()()()()()()()()()()()。それならこの個性は他の『ボーン』も!

 

 俺を中心に光が溢れる。エンデヴァーさんが少し目を見張り、サイドキックの皆さんから突然のことに驚愕の声が溢れるなか光が収まり、俺は黄色を基調とした鎧の背にマントを纏い、左手に盾を装備した獅子の様な頭部の『()』属性の『ボーン』、『レオボーン』を纏っていた。

 

「ふんッ!」

 

バチバチッ‼︎

 

「今度は雷を拳に纏ったか!お前の個性は纏う鎧によって戦闘スタイルを変えることができるのか」

 

 驚いた様にエンデヴァーさんが呟いたが、ここで俺の体が疲労を訴えてきたので個性を解いた。すると光に包まれ俺は元の姿に戻ったが、俺の手には『ドラゴン』と『レオ』、2枚の『ボーンカード』があった。

 

「与えられた個性の中にあった『収納』の個性でさっきの鎧をその中に入れているのか。装護、疲れている様だが大丈夫か?」

 

「はいッ、大丈夫ですエンデヴァーさん」

 

「恐らく鎧を生成するのは体力を消耗するのだろう。それをこの瞬間に2つも生成したのならまだ子供であるお前の体ではかなりの負担になったはずだ。今日はここまでにしてゆっくり休もう、続きはまた日を改めて焦らず調べていこう」

 

 エンデヴァーさんの言う通りに今日はここまでにしておこう。個性をまともに使うのは俺も初めてだったから今日は疲れた。

 その日はそこで終了し、サイドキックの皆さんにお礼を言ってから帰宅するとそこには・・・

 

「炎司さん、今日は簡単な検査程度のものだと言っていましたよね?なのに何故装護はこんなに疲れてるんですか?」

 

「いっいや待ってくれ冷!確かに監修不足なのは俺だが今回は予想外の事もあって!」

 

 冷さんが出迎えてくれたが、想像非常に疲れた様子の俺を見て炎司さんに詰め寄っていた。狼狽える炎司さんが可哀想なので俺のミスだと弁明して俺も一緒に叱られよう。美人が怒ると怖いというのは本当だったんだな。

 

 

 

 

 

 あれから何度か個性で出来る事を調べてみた結果、俺の個性はやはり様々な属性の『ボーン』を生成し、またそれを『ボーンカード』として収納する事も可能だということが分かった。『ボーン』を生成する際には体力を多く消耗するが、一度生成した物を『ボーンカード』を使用して纏う事に関してはあまり体力を消耗しないことも分かった。一度他の人も『ボーン』を纏えないかエンデヴァーさん達に試してもらったが、特に反応しなかった。そもそも俺しか使えないのか、それとも()()があるのか?

 改めてまとめてみるとこの力の強大さに我ながら驚いた。もしこの力がAFOに見つかれば、奴は俺から『ボーン』を奪いに来るかもしれない。いやただでさえ俺はあの施設を脱走したという事実があるから、俺や俺の周囲の人たちに手を出す可能性だってある。

 

 そうなった時、俺は守られるだけなのか?

 

 

 嫌だ‼︎

 

 

 轟家のみんなは俺に居場所をくれた。みんなの日常を今度は俺が守りたい。

 

「炎司さん、俺を鍛えてください」

 

「別に無理に戦う道を選ばなくていいのだぞ?」

 

「これは俺の意思だよ。俺はヒーローになりたい」

()()()()()()()()強くなりたい‼︎」

 

 俺の言葉を聞いた炎司さんは笑みを浮かべていた。

 

「俺の訓練は厳しいぞ。ついて来れるか?」

 

 こちらも笑みを返す。

 

「望むところだよ、()()()

 

 初めて父と呼んで返ってきたのは、俺の名前を呼ぶ雄叫びだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「2人とも準備は出来たかしら?忘れ物はない?」

 

「あぁ、大丈夫だお母さん」

 

「ちゃんと確認したから大丈夫だよ母さん」

 

「炎司さんも今日の入学式に参加する気だったのに、仕事を抜けられないって恨めしそうに言ってたわね」

 

「親父が来たら五月蝿くて迷惑になるだろ」

 

「まぁ父さんの親バカは昔からでしょ」

 

「燈矢達も仕事や学校が重なるなんてね」

 

「これに関しては仕方ないよ母さん」

 

「まぁみんなには一緒に撮った写真を見せてあげましょう?」

 

 今日から俺と焦凍は雄英高校に入学する。俺の知ってる知識や鍛えてきた力がどこまで通用するのかは分からない。だけど、俺は雄英でヒーローを目指す。どんな絶望が襲い掛かっても、大切な人たちを守り抜けるヒーローになる!

 

「装護、絶対にヒーローになるぞ」

 

「勿論だ、焦凍」

 

 焦凍と2人で笑い合ってると母さんに声をかけられる。

 

「2人とも、いってらっしゃい」

 

「「いってきます!」」

 

 ここが俺たちのスタートラインだ




 『マジンボーン』は放送当時に私がとてもハマり、ゲームもよく遊んだとても思い入れのある作品なんです。小説を書く際に改めて作品の情報を調べ直すと当時を思い出してとても懐かしい気持ちになりました。
 次回から原作に入りますのでこれからもよろしくお願いします!
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