俺のマジンアカデミア   作:装者パンドラ

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 続き書けたので投稿!
 バトルシーンを書くのは楽しいけど難しい。
 それではどうぞ!



戦闘訓練開始 デクvsかっちゃん

 入学式の翌日から通常授業が始まった。ヒーロー科の生徒たちも午前は他の科と同じく国語や数学などの授業を受け、昼食をとったあとみんなが待ちに待った時間がやってきた。

 

「わぁーたぁーしぃーがぁー・・・」

「普通にドアから来たぁ!!」

 

 授業の始まりとともに教室に勢いよく入って来たのは、今年から雄英に教師として赴任した誰もが知るNo. 1ヒーロー オールマイトだった。

 

「オールマイトだ!」

 

「すげーや、本当に教師やってるんだ!」

 

 俺たちが子供の頃からすでに活躍し続けていたヒーローだ、クラス全体が興奮するのも無理はない。

 

「これから行うのはヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るために様々な訓練を行う科目だ!単位数も最も多い!」

「早速だが今日はコレ、『戦闘訓練』!」

「そいつに伴ってこちら!入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえたコスチューム!着替えたら順次グラウンド・βに集合だ!」

 

 興奮も冷めぬまま、俺たちは各々のコスチュームの入ったケースを持って教室を出た。

 

 

 

 

 

 ──グラウンド・β──

 

「みんなかっこいいじゃないか!さぁ、これから訓練の説明をするぞ!」

 

 コスチュームに着替えた俺たちはオールマイトから今回の授業の説明を受ける。

 

・ヒーローチームとヴィランチームに分かれた2対2のチーム戦

・コンビとチームはクジ引きで決める

・ヒーローチームはヴィラン2人の捕獲か核兵器の確保で勝利

・ヴィランチームはヒーロー2人の捕獲か制限時間終了まで核兵器を守りきることで勝利

 

「先生!このクラスは21人なので2人1組だと1人余りますが!」

 

「クジのなかに星のマークが一つ入っているから、全てのコンビの対戦が終了してから、星を引いた人以外の名前が入った箱から一つとってもらってそれでペアを決めるよ!対戦相手については、まだ体力に余裕のあるチームと対戦してもらう!」

 

「なるほど!失礼いたしました!」

 

「別に良いよ!早速クジ引きを始めよう!」

 

 みんながクジを引いていき俺の番となり、俺が引いたクジには星が描かれていた。

 

「(チームは原作通りになったか)」

 

「それじゃあ星を引いた装護少年のペアは最後に決めるから、早速始めていこう!最初の対戦相手はこいつらだ!Aコンビがヒーローチーム!Dコンビがヴィランチームだ!」

 

 最初の対戦相手も原作と同じく、緑谷・麗日のヒーローチーム対爆豪・飯田のヴィランチームとなった。

 

「(この対戦カードも原作通りだが、爆豪の様子も俺が知るものと微妙に違うからこの試合がどうなるか分からない)」

 

 個性把握テストで緑谷が個性を使った際に爆豪が怒りで飛び出して行く様子がなかったことから原作とは違うことは分かっている。それがどう影響するかはまだ分からないが、それが良い方向に向かう様に願うしか今の俺には出来ない。

 そんな俺の心境など関係なく、AコンビとDコンビの対戦が始まる。

 

 

 

 

 

 緑谷たちは核兵器のある建物の前で作戦会議をしていた。

 

「(まさかかっちゃんが対戦相手だなんて・・・)」

 

「デクくんって爆豪くんとは知り合いなの?」

 

「うん、幼馴染なんだ。あんまり仲は良くないけどね・・・」

 

「喧嘩してるの?昨日も教室の入り口で詰め寄られてたけど」

 

「いや、小さい頃は普通に遊んでたんだけど、段々僕のことを突き放す様になって、でも昨日のことについては僕が悪いんだ」

「(かっちゃんにはOFAのことについて話していない。かっちゃんからすれば騙していた様に見えるんだから問い詰められても文句は言えない)」

「かっちゃんは口や態度は悪いけど本当に凄い人なんだ。だから僕も認めて欲しいんだ・・・ライバルとして・・・!」

 

「おぉー!男の因縁ってやつだね!」

 

 そんな会話がありながらも、2人は作戦を立てていく。

 

 

 

 

 

 建物の中でも作戦会議は行われていた。

 

「作戦はどうする爆豪くん?」

 

「俺がデクたちを殺る。お前はここで核守っとけ」

 

「なっ・・・!独断専行ではちゃんとした作戦にならないぞ!」

 

「俺がこの部屋で大きな爆発を起こせば全員核で吹き飛んで死ぬぞ。それなら俺が前線に出てお前が守備に徹した方が良い」

 

「・・・なるほど、そういう考えがあったのか。早とちりしてすまない」

 

「・・・別に」

 

 少し沈黙が流れたが、飯田が口を開いた。

 

「・・・爆豪くん。聞いてもいいのか分からないが、キミは何故そこまで緑谷くんに強く当たるんだい?昨日の様子を見ればキミたちが知り合いだということは分かるが・・・」

 

 飯田の疑問に爆豪も最初は黙っていたが、気が変わったのか疑問に対して返答した。

 

「・・・デクはイカれてんだよ」

 

「イカれてる?緑谷くんがか?」

 

「アイツは誰が相手だろうと、自分がどんだけ傷だらけになろうと助けようとしちまう。無個性だった時からずっとそんなヤツだった」

 

 飯田は爆豪の言葉を聞いて、入試の実技試験でたった1人で麗日を助けるために0ポイントヴィランに立ち向かった緑谷を思い出していた。

 

「・・・確かに彼は危険を顧みずに誰かのために戦う人の様だな。俺も入試の時にその光景を見た」

 

「さらに今のアイツは何故か個性を持ってる。無個性だった時点で既に自己犠牲の塊だったヤツが、あんな一度使うだけで体がぶっ壊れる出鱈目なパワーの個性を持っちまったら、アイツは血反吐吐きながら周りを助けようとしちまう・・・」

 

「・・・爆豪くん、キミは緑谷くんのことが心配なんだね?」

 

「・・・腐っても幼馴染だ。ムカつくヤツだが死んで欲しいと思ったことはねぇ」

 

 飯田はそんな爆豪の言葉を聞いて笑みを浮かべた。

 

「なら緑谷くんに本音をぶつけたらどうだい?お互いに言いたいことを言い合えるのが友達なんじゃないかい?」

 

「友達か・・・」

 

「この訓練は先程君が言っていた作戦でいこう。訓練でする事ではないだろうけど、こんな時だからこそ面と向かって言えることもあるかもしれない」

 

「・・・ありがとな、飯田」

 

「礼には及ばないさ!」

 

 飯田のその心遣いは、爆豪にとって少し嬉しいものだった。

 

 そして時は進み、訓練開始の時間となった。

 

 

 

 

 

『「訓練スタート!!」』

 

 オールマイトの合図で訓練が始まった。緑谷と麗日は建物の中を進んでいく。

 

「・・・ッ⁉︎麗日さん危ない‼︎」

 

「えっ?キャ⁉︎」

 

 曲がり角からの突然の攻撃が麗日を襲うが、先に気づいた緑谷が麗日を咄嗟に抱きかかえて飛び退くことで事なきを得た。

 

「麗日さん怪我はない⁉︎」

 

「私は大丈夫、デクくんが助けてくれたから。それよりも・・・」

 

「デク・・・」

 

「かっちゃん・・・!」

 

 攻撃を行なった張本人である爆豪が、鋭い目つきで緑谷たちを見据えていた。

 

「(かっちゃんの実力は本物だ。麗日さんと2人で挑んでも勝てるか分からない。ならここは・・・)麗日さんは先に行って核を!かっちゃんは僕が引きつける!」

 

「分かった!」

 

「素直に行かせると思ってんのか!」

 

 爆豪が右の大振りで麗日に攻撃を仕掛けるが、それを読んだ緑谷が爆豪の腕を掴み、そのまま地面に叩きつける。その隙をついて麗日は階段を駆け上がっていく。

 

「ぐッ⁉︎」

 

「麗日さんのもとには行かせないよかっちゃん!僕はもう出来損ないのデクじゃない・・・『頑張れって感じのデク』だ‼︎」

 

「お前ぇ・・・!」

「・・・飯田、そっちに麗日が行った。デクは俺が殺る」

 

 すぐに起き上がった爆豪は緑谷を睨みつけるが少し冷静になり、飯田に連絡を入れる。そしてすぐに緑谷に攻撃を仕掛ける。

 

「お前はいつもそうやってすぐに他人を助けようとするよなぁ!」

「個性が出たからって、そんな制御も出来ていない力で俺を止められると本気で思ってんのか!あぁ⁉︎」

 

「ぐッ!まだ扱いきれてない個性でキミに勝てるなんて思ってないさ・・・!だけど僕だってずっとキミを見てきたんだ!何も出来ずにやられるつもりなんてない!」

 

 爆豪の仕掛ける攻撃を緑谷は避けるかいなすが、戦況は爆豪の方が優勢であり、緑谷は反撃する暇がない。

 

「だいたいお前は昔からそうだよなぁ!誰かを助けるためなら自分はどうなってもいい。そんなヤツが突然強力な個性を持って今度はなんだ?ズタボロになりながら犠牲になって、誰かを助けたつもりにでもなる気か⁉︎」

 

「確かに僕はまだまだ弱くて、やっとスタートラインに立ったばかりだ・・・。だけど、それが夢を諦める理由にはならない!」

 

 劣勢になりながらもなんとか攻撃を凌ぐ緑谷。そんな緑谷に麗日から、飯田に見つかってしまったという連絡がきた。だが緑谷はすぐに麗日に何かを伝え、相対する爆豪を正面に見据えて構える。

 

「僕は昔からずっとキミを見てきたんだ。昔からなんでもできたキミは僕にとって憧れだったんだ・・・。だから勝って、キミのライバルになりたいんだバカヤロー!!」

 

「俺に勝つだァ?やれるもんならやってみやがれクソデク‼︎」

 

 お互いが全力の一撃を放つため飛び込む。

 

「(『デトロイト・・・』)麗日さん今だ!」

 

「何ッ!」

 

「『スマッシュ』!!」

 

 緑谷は拳を爆豪にではなく、天井に向かって振り抜いた。撃ち込まれた衝撃は天井を貫通し、上階にある核のある部屋で相対する麗日と飯田の間にある床をも貫通した。

 

「なっ何ッ!」

 

「即席必殺、『彗星ホームラン』!」

 

「ホームランではなくないか!?」

 

 衝撃によって破壊された床の破片を、麗日は個性で浮かした柱で飯田に向かって打ち込んだ。飛んできた破片から飯田が身を守っていると、その隙に自身を浮かせた麗日が核に向かって飛び込んで来た。

 

「確保ー!!」

 

「何ィーー!?」

 

『「ヒーローチームWIN!!」』

 

 勝敗を告げるオールマイトの声が響いた。

 

 爆破による煙が晴れるとそこには、個性を使った反動でボロボロになった右腕を頭上に振り抜き、左腕を顔の横に構えてガードを構えて、その上から爆破を受けた緑谷の姿があった。

 

「お前ッ!」

 

「騙す様にッ、なって・・ごめんッ」

「今の僕じゃ・・・君に正面からはッ勝てない・・」

「だけど、いつか必ずッキミに勝・・つ・・・」

 

 個性を使った反動による痛みと、爆豪の爆破によるダメージに耐えられなくなったのか、緑谷は爆豪に言いたいことを伝えるとすぐに気を失ってしまった。

 

「(左腕で顔の横にガードを構えてたことから、俺の攻撃は読まれていた。もしデクがそのまま俺に攻撃してきた場合、デクの攻撃は俺に直撃していた。つまりそれは・・・)俺の負けか・・・」

 

 爆豪は悔しそうでありながらも、ほんの少しだけ晴れやかな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 あれから保健室に運ばれた緑谷以外はみんなのもとに戻り、講評を受けていた。ほぼ八百万の講評でありなかなかの辛口だったが、講評を受けた全員がその内容に納得していた。その後の対戦は原作通りに進み、遂に俺の番となった。

 

「それじゃあ今から装護少年のペアを決めるから、装護少年はこの箱から一つとってね」

 

「分かりました」

 

 言われた通りに俺は箱から一つクジをとった。俺の持つクジには『耳郎』と書かれていた。

 

「ウチがコンビか、よろしく装護!」

 

「こちらこそよろしく耳郎!」

 

「じゃあ対戦相手のコンビはどうしようか・・・」

 

 オールマイトが俺たちの対戦相手を考えていると、焦凍が手を上げた。

 

「オールマイト、俺たちが戦ってもいいですか?いいか、障子?」

 

「構わないぞ、焦凍」

 

「なら対戦相手は焦凍少年と障子少年のBチームにしよう。Bチームは先程はヒーローチームだったから今回はヴィランチームでいこうと思うけど、構わないかい?」

 

「俺は大丈夫ですオールマイト」

 

「俺も大丈夫です」

 

「なら準備が出来次第始めようじゃないか!」

 

 俺たちの対戦相手に名乗り出たのは焦凍たちだった。

 

「早速リベンジの機会があるんだ。今回は俺たちが勝つぞ、装護」

 

「俺たちだって負けるつもりはないよ、焦凍」

 

 入学早々に俺たち兄弟は、チーム戦による直接対決を行うことになる。




 今回は今作の爆豪の心境なども描写させていただきました。無個性なのに傷だらけになってでも誰かを助けようとするデクを幼い頃から見てきた爆豪は、そんなデクを恐ろしくも思う反面、心配する心も持っていました。ちなみに今作の爆豪はワンチャンダイブ発言はしていません。
 対してデクは、自分を突き放す爆豪に対しても、昔から誰よりも先を進む爆豪の背中を見てきたのでことから、一番身近にいた憧れから認めて欲しいという思いを持っています。
 そして今回本音をぶつけ合った2人の関係がどの様に変化をもたらすのか、見守ってください。
 次回は装護・耳郎vs焦凍・障子による直接対決です。お楽しみに!
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