俺のマジンアカデミア   作:装者パンドラ

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 続きを投稿!
 今回はちょっと前半と後半の二本立てみたいな感じになりました。
 それではどうぞ!



幼馴染の対話 装護の個性

 初めてのヒーロー基礎学を終えた俺たちは、誰かが言い出した自己紹介も含めて交流を深めようという案に乗り、全員教室で談笑を続けていた。談笑がしばらく続き、突然教室の扉が開いた。保健室に運ばれていた緑谷が帰って来たのだ。まだ包帯を巻いた状態の緑谷の姿を見た麗日がすぐに駆け寄った。

 

「デクくん!怪我はもう大丈夫なの?リカバリーガールに直してもらったんじゃ・・・」

 

「大丈夫だよ麗日さん。僕の体力が足りなくて全部は治しきれなくて・・・」

 

 2人が会話をしていると、他のクラスメイトも緑谷に話しかけに行った。

 

「お前漢だなぁ!なに話してるか分かんなかったけどめちゃくちゃ熱かったぜ!俺、切島!」

 

「私は芦戸三奈!よろしく!」

 

「あっ、ぼっ僕はみッ、緑谷出久、よッよろしく!」

 

 そんななか、真っ直ぐに緑谷に近づく影があった。

 

「デク」

 

「かッかっちゃん・・・」

 

「話がある、ちょっと来い」

 

 話しかけたのは爆豪だったが、その表情は真剣なものだった。

 

「・・・分かった、2人だけで話そう」

 

 緑谷もそれに応えて、2人は教室を出て行った。

 

「あの2人大丈夫か?訓練の時もすげぇ言い合いしてたっぽいけどよ」

 

「男の因縁ってやつなのです!」

 

「それは違うんじゃない、麗日?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 教室を出た2人は、誰もいない中庭に来ていた。

 

「ここなら誰もいねぇか・・・」

 

「・・・かっちゃん、話って?」

 

「・・・・・」

 

 沈黙が続いたが、やがて爆豪は口を開いた。

 

「・・・俺は今日、お前に負けた」

 

「えっ、なにを急にッ!?結局僕は倒れちゃったからとても勝てたとは・・・」

 

「お前がどう言おうと、今回の訓練は負けた。その事実は変わんねぇし、納得もしてる」

 

「かっちゃん・・・」

 

 爆豪は、昔を思い出しながら語り出す。

 

「ガキの頃、川に落ちた俺を他の奴らは誰も助けに来なかったなか、お前だけは険しい道だったのに気にせず近づいて来て俺に手を差し伸べて来た時、幼心に『コイツは止まらないヤツだ』って理解した」

「無個性のクセに誰よりも危険に突っ込もうとする、そんなの自殺以外の何者でもねぇ、だからヒーローを諦めさせようと強く当たった」

「だがお前は何故か個性を発現して雄英に受かった。そして俺はさっき明確にお前に負けた・・・。だから認めるよ、俺はもう、お前を格下とは思わねぇ。今まで悪かった、『出久』」

 

 そう言って爆豪は頭を下げた。

 

「あッ頭を上げてよかっちゃん!・・・でも、嬉しいよ。僕はずっと、君に憧れてたから・・・」

 

「・・・そうかよ」

 

 爆豪は顔を上げ、また真剣な表情で口を開く。

 

「こっからだ・・・。こっから俺は改めてもう一度No. 1ヒーローを目指す!今度はお前にも負けねぇぞ出久!」

 

「・・・うんッ、うん!僕も負けない!ライバルとして、キミに挑むよ、かっちゃん!」

 

 真剣だった2人の表情は、いつしか笑顔に変わっていた。長い時を経て、再び2人は幼馴染として対等に向かい合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから緑谷たちは教室に戻って来たが、2人の間を流れる空気が変わっていることには誰も深くは突っ込まなかった。戻ってきた2人も交えて交流が再開されるが、そこで切島が呟いた。

 

「そういえばよぉ、装護の個性って結局何なんだ?変身して火出したと思ったら、昨日はワープもしてたしよ」

 

「それ私も気になってた!空飛んだりもするし、どういう個性かイマイチわからないんだよねー」

 

「確かに、ウチもさっきあんまり詳しくは聞いてなかったなぁ・・・」

 

 切島の疑問から段々と俺の個性について話が移っていき、しまいには全員の視線が俺に集まっていた。

 

「そういえばまだちゃんと説明したことなかったか。俺の個性を説明するとちょっと長くなるんだよ」

 

 確かに俺の個性は複数が混ざり合ったのもあって特殊過ぎるものだ。良い機会だし説明しておこう。

 

「まず、俺の個性は『ボーンファイター』。生物の特徴を持った様々な鎧、『ボーン』を生成する個性だ。生成した『ボーン』はこの『ボーンカード』の状態にすることが可能で、『ボーンカード』を使用することで、対象の『ボーン』を纏うって感じだね」

 

「火とかワープとかは何なんだ?」

 

「生成された『ボーン』には必ず『属性』が付与されているんだ。例えば今日使っていたこの『ドラゴンボーン』は火の属性だ。ワープに使ってたのはこっちの『フォックスボーン』。これは空間の属性で、ワープ意外にも亜空間を利用することも可能だ。だから普段『ボーンカード』はその亜空間に仕舞っていて、他にも応急手当てに必要なものとかを仕舞ってるよ」

 

「あっ、だからあの時何もない場所から包帯とかが出て来たんだ・・・」

 

 説明しながら俺は亜空間から何枚かの『ボーンカード』を取り出し、見せながら解説した。

 

「ケロ、装護ちゃんが飛んでたのもその『属性』の力なの?」

 

「いや、飛ぶのに使ったこの『イーグルボーン』は木の属性だから属性は関係ないんだ。『ボーン』はそれぞれ生物の特徴を持ってるから、この『イーグル』は翼で飛ぶことが出来るんだ」

 

「なるほどね、けど聞けば聞くほどすごい個性ね」

 

「なぁなぁ!それって俺も変身したり出来ねぇのか?」

 

 唐突に上鳴が少し期待を込めた質問をしてきた。

 

「試したことはあるけど、今のところ出来た人はいないね。『ボーン』には()()もあるから」

 

「相性?」

 

「あぁ、『ボーン』にはそれぞれ()()があるんだ」

 

「意思がある!?」

 

 そうなのだ。俺が生成する『ボーン』には原作と同じく意志が宿っている様なのだ。しっかりと対面したことがある訳ではないが、それでも感じるのだ。『ボーン』から伝わる微かな感情を。ただの鎧ではないからこそ、『ボーン』は誰にでも纏えるものではないのだろう。

 

「やっぱすげえ個性だよな」

 

「その分装護は昔から努力してたからな。装護が初めて空間属性の『ボーン』を使った時は大変だったじゃねぇか」

 

「あれか、コツがまだ掴めなくてめちゃくちゃな位置にワープしまくったよなぁ・・・」

 

「へー、やっぱ色々できても苦労するもんなんだなぁ」

 

 その後は俺の話だけでなく、他のクラスメイトの話にもなっていき、この時間だけでもかなり交流を深められただろう。

 だが、原作で起きる一連の大事件の序章となる襲撃は、すぐそこまで迫っている。




 今作では早期にデクたちが和解しました。これからのデクたちの成長も見守っていてください。
 そして次回からUSJ襲撃事件の開幕です。
 お楽しみに!
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