続きを投稿!
展開を考えてたら書くのに時間がかかってしまいました。
それではどうぞ!
襲来する悪意
入学してから少し経ち、相澤先生と俺たちA組生徒は今、救助訓練をするためにバスで移動していた。
今日までの間に、マスコミが校内に侵入し、警報によって混乱した場を収めた飯田がクラス委員長に就任したりと、原作通りのことが起きていた。
俺が前世の記憶を思い出してから調べられる範囲で情報を集めた結果、いくつか原作と違うところはあるが、ほとんど原作通りに物事は進んでいる。原作との違いで身近なものでは、俺を迎え入れてくれた轟家がとても幸せな家族であることや、最近だと早期に緑谷と爆豪が和解したことなどがあるだろう。大きなものだと、6年前のオールマイトとAFOの戦いだ。原作では一対一による戦いだったが、俺を保護した際にエンデヴァーが事情を説明されたことでその戦いにエンデヴァーも参戦し、AFOに勝利したようだ。やはりオールマイトは重傷を負ったが、原作と比べて遥かにマシなものとなった。サイドキックであるサー・ナイトアイとも仲違いはしておらず、オールマイトの活動の縮小に合わせてナイトアイは現在自分の事務所を運営している様だ。
だが、AFOの遺体は見つかっておらず、側近であるドクターも捕まっていないことから、原作通りAFOはまだ生きているだろう。正直、前世の記憶を思い出してから10年近く生きて来たことで、原作の内容もだいぶうろ覚えになってきてしまっている。今回の救助訓練がヴィランに襲撃されるということは覚えているのだが、詳しい内容までは思い出せないので、その場で臨機応変に対応するしかない。
俺がそんなことを考えているうちにバスは今回の訓練を行う場所である『USJ』に到着し、そこで待っていた今回の担当教師の1人である13号先生の話を聞いていた。先生たちの様子から、今回のもう一人の担当教師であるオールマイトはどうやら授業に遅れているようだ。そして先生の話が終わり、授業を始めようとしたその時、ドームの中央にある広場から悪意は突然やって来た。
「全員動くな!あれはヴィランだ!」
いつにも増して真剣な相澤先生の声が響く。その声にその場にいる全員に緊張が走る。
「13号、生徒たちを避難させろ」
「了解です!」
「先生は!?1人じゃ無茶ですよ!」
「ヒーローは一芸だけじゃ務まらない」
そう言って相澤先生はヴィランの多くいる広場に1人で突っ込んで行った。
「皆さんこっちに・・・!」
「行かせませんよ」
入り口に向かって走る俺たちの前に突然、黒いモヤのような人物が現れた。
「初めまして、我々は
「ッ!みなさん下がって!」
「散らして、嬲り殺す!」
13号先生の言葉も虚しく、モヤの男が出した黒い霧に俺たちは包まれた。
霧が晴れると、俺は岩場のような場所に移動しており、近くには耳郎と八百万と上鳴がいたが、周りには複数人のヴィランがいた。
「みんな無事か!」
「ウチは大丈夫!でもとりあえずこの状況をどうにかしないとね・・・」
「いッいきなり実践かよ・・・!?」
「耳郎さんと上鳴さん、お二人には武器を、装護さんには必要ありませんか?」
「俺はこれでいくから大丈夫」
そう言って俺は『ドラゴン』の『ボーンカード』を構えた。
「『着装』!」
『ドラゴンボーン』を纏った俺はすぐに構えた。
「コイツ変身しやがったぞ!」
「怯むな!変身したところでコイツはガキだ!数でかかれば敵じゃッ、グハァ!」
即座に俺は目の前のヴィランに拳を叩き込む。
「さっさとここを突破して、みんなと合流しよう!」
「そうだね!」
「了解ですわ!」
「おっ俺もやるぞー!」
俺の言葉に耳郎たちが返事を返し、俺たちは協力してヴィランを撃破していく。
「これで全部か・・・。まさか地面の中にも潜んでいたとは、ありがとう耳郎」
「どういたしまして。って言っても、殆ど装護に任せちゃったけどね・・・」
「そこは適材適所でしょ、俺もサポートしてもらったから凄く戦いやすかったよ」
俺たちは協力して無事ヴィランたちを撃破することが出来た。
「みなさん、とにかく今は広場の方に戻りましょう。少人数で行動するのは危険ですわ」
「アイツらオールマイトを殺すとか言ってたしよ、そんなの出来るとは思わねぇけどよ、他の奴らも心配だしさ」
「・・・そうだな、とりあえず広場の方に戻ろう」
そして広場に戻った俺たちは目撃する。脳の出た大男に押さえつけられた血まみれの相澤先生を。
「嘘でしょ・・・」
「あッあいざ・・・わ、先生・・・」
「あれ・・・、先生ッ生きてるか・・・?」
耳郎たちが何か言ってるような気がするが、俺の意識は血濡れで倒れる相澤先生から離れなかった。相澤先生は、俺の個性を調べる際に父さんの紹介で交流が始まり、ぶっきらぼうに見えるが面倒見が良く、よく俺の相談にも乗ってくれた。そんな人が今、命の危機に瀕している。
そんな俺たちに、体中に手をつけた男が気づいた。
「あぁ?ガキが戻って来てるじゃねぇか・・・」
「脳無・・・、アイツら殺せ」
「マズッ!?」
男の声に反応し、大男はとんでもない速さで俺たちの目の前に現れた。まだ『ドラゴン』を纏っていた俺は咄嗟に耳郎たちを突き飛ばし、そのまま大男に殴り飛ばされた。
「ッ痛・・・、ハッ、装護!?」
「ハハッ!イレイザー、モタモタしてる間に生徒が1人脳無に殺されたぜ?」
「ぐッ、貴様らぁ!」
「(アイツらは雄英を襲撃してみんなを危険な目に合わせた・・・)」
「(相澤さんをあんな血まみれにした・・・)」
「(耳郎たちを殺そうとした・・・)」
「(アイツらを・・・)」
「(ぶっ壊す!!)」
「あっ!装護!大丈・・夫・・・?」
「・・・・・」
脳無に殴り飛ばされた装護は起き上がったが、上体を脱力したような体勢で沈黙している。
「あぁ?あのガキまだ生きてんのか?」
「ッ装護・・・!(無事だったか!だが、様子がおかしい・・・。それに頭部のバイザーが閉じている、あれじゃあまるで・・・)」
「ガアあぁァァ!!」
禍々しいオーラを放ちながら叫ぶその姿はまさに、逆鱗に触れられた竜そのものだった。
大切な人たちを傷つけられた怒りによって暴走する装護。
暴走した『ドラゴンボーン』の力はどれほどのものなのか。
また次回で!