東方異狂天   作:青緑んご

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魔理沙と言えばキノコ。


魔女の見えない束縛(霧雨魔理沙)

○○「何処だここは………」

 

 

 気が付くと俺は全く分からない森の場所に歩いていた。周りは深く湿っており、太陽の日差しが見えないくらいに暗い。

 

 

○○「いつの間に…俺はこんな森の奥まで………」

 

 

 俺は連中とプライベートでキノコ狩りをしていた。珍しいキノコを見つける為にまだ探索したことが無い場所を歩き回っていたのだが、知らない間に連中と逸れてしまい、ここまで来てしまった様だ。

 

 

○○「どこなんだよマジで……スマホも圏外だし……」

 

 スマホの地図で調べようとするもネットは繋がらなく、連中に電話しても音信不通で打つ手なしだった。俺は歩き疲れてしまい、森の大きな木の横に生えている根っこの部分に座った。と、その時、

 

 

 

ガサガサ……

 

 

 

○○「………!」

 

 近くの草むらから何かがいる。草むらの激しい動きからしておそらく大型動物のようだ。俺は飛び跳ねてその草むらを見つめる。

 

○○(サバイバルナイフで凌げるか……?やるしかねぇか……)

 

 俺はズボンのポケットからサバイバルナイフを取り出し、草むらを睨みつけて構えた。そして草むらから何かが飛び出した。熊か……!?

 だが、その草むらから出てきたのは熊ではなかった。

 

 

 

 

妖怪「グオオ!」

 

 

 

 

 まるでSF映画に出てきそうな得体の知れない怪物であった。大きさは3mくらいある。

 

〇〇「な、何だこの怪物は…〇〇森にこんな奴いなかっただろ…!」

 

 俺は大慌てでその場から逃げ出した。一対一じゃ勝てそうにない相手だ。負けるに決まってる。

 すると怪物は当然俺を追いかけ出した。かなりの巨体でありながら、ボルト並のスピードだった。

 

 

 

妖怪「グアア!」

 

 

 

 怪物は恐ろしい目つきで俺を追いかける。俺は全速力で逃げ続ける。

 

〇〇「クソ…追いつかれる!俺は普通にキノコ狩りしてただけだってのに何でこんな目に…!」

 

 愚痴をこぼしながら必死に逃げるが、徐々に距離が縮まり追いつかれていく。そして怪物が俺に向かって涎を垂らして口を開けた。間違いなく俺を喰う気だろう。俺はもう駄目だと思い、覚悟を決めて目を瞑った。と、その時だった。

 

 

 

 

 

???「恋符『マスタースパーク』!」

 

 

 

ゴオオオ!

 

 

 

妖怪「ゴアアア!」

 

 

 

 謎の女性の掛け声と共に突如俺の目の上に謎のレーザービームが怪物に当たった。そしてそのレーザービームに浴びた怪物は苦しみながら燃えてその場で倒れた。

 

〇〇(誰だ?)

 

 レーザービームを撃った根源の後を辿ると、白黒のコスプレで如何にも魔女らしい格好をした女の子が立っていた。

 

 

 

???「ったくよー、魔法の森にあんな怪物がいてるのも霊夢のせいだよなぁ。異変じゃないからほっとけって…、私はこの森に住んでるから何とかしろってーの…」

 

 

 

 女の子は文句を言いながら、傍に落ちていた帽子を拾って被り直した。今レーザービームを放った子か?もしかしてここに住んでるのだろうか?俺は彼女に話しかけた。

 

〇〇「あの……すいません……」

???「うん?誰だお前、迷子か?」

〇〇「………はい、俺は〇〇です。ここは何処なんでしょうか?さっきのあの怪物は一体………」

???「ここは魔法の森だぜ。お前…ひょっとして外来人か?」

〇〇「まほう…のもり……?がいらいじん……?」

 

 俺は訳が分からず、混乱してしまう。そして彼女、霧雨魔理沙からここが『幻想郷』、俺が住んでる世界と違う世界である事を伝えられた。つまり知らない間に別世界へとワープしていたという事だった。

 

〇〇「なんてこった……、俺は現代から見れば神隠しにあった訳か………」

魔理沙「まあ……そういう事だな」

〇〇「それで魔理沙さん……」

魔理沙「『魔理沙』でいいぜ。敬語も無しな」

〇〇「ああ……。魔理沙、俺はどうしたら現代に帰れるんだ?」

魔理沙「うーん……この森を抜けて博麗神社ってとこに行けば現代に帰れると思うんだが………」

〇〇「神社?そこで帰り道が分かるのか?」

魔理沙「ああ、ただ普通の人間のお前が無事にこの森を抜けられるのは不可能だ。だから私と一緒に来い。」

 

 そういうと魔理沙は右手に持っていた箒を跨いだ。え……マジで魔女なのか……?

 

魔理沙「さあ乗ってくれ」

〇〇「……お前これで移動してるのか?」

魔理沙「私の唯一の移動手段だ。結構早いぜ!さあ乗れ!」

〇〇「ああ………。だけど…大の男の俺が乗ったら重量オーバーなんじゃ…」

魔理沙「気にしなくていいぜ。私の箒は頑丈だ。それに魔法も掛けてあるからな。」

 

 どうやら彼女は本物の魔女らしい。俺は少し躊躇いながら彼女の後ろに乗った。ちょっと良い匂いがする…。

 

魔理沙「じゃあ行くぜ!しっかり捕まってろよ!」

 

 

 

 

ブオン!

 

 

 

 

〇〇「うわっ!?」

 

 と、その瞬間いつの間にか空を飛んでいた。少しでもバランスを崩したらおだぶつだなこりゃ…。

 

 

〇〇(恥ずかしいな…女の子の後ろに乗せてもらう事が…)

 

 

魔理沙(あったかいなぁ…、こいつの手。こーりんとか色んな男性の手を触った事があるけどこいつは何か特別な感じだ…)

 

 

 魔理沙が何やら俺の手をジロジロ見ていたが、俺はそんな事を気にする余裕は無く、今は自分が落ちるか落ちないか怯えているだけだった。

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

魔理沙「さあ着いたぜ。ここだ」

 

 

 しばらくすると森の中にポツンと家が建っていた。ここが魔理沙の家らしい。家の看板には『霧雨魔法店』と書いてある。こんな森の奥深くに何の商売してるんだよ…。

 と俺は大事な事を思い出した。そうだ、家に訪ねようとしたんじゃなかった。

 

〇〇「おい、俺は魔法の森から出してほしいと言ってたんだが」

魔理沙「何だよ、別にいいじゃないか。人の家に招き入れるのが私のルールだぜ。それとも、私が嫌なのか?」

〇〇「嫌…では無いんだが………」

魔理沙「ならいいだろ。さあ入った入った」

 

 俺は魔理沙に押されるがままに家に入っていった。力つえぇなこの子……。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 家の中はあまり変わらない一般的な部屋になっていた。ただ違うのは外国語で書かれた本がずらりと並んでいた。恐らくだが魔女だから魔導書だろうか。

 

〇〇「すげぇ数の魔導書だな…いつもここで暮らして魔法の研究してるのか?」

魔理沙「まあな、でもここにあんのは全部紅魔館からの借り物だぜ」

〇〇「紅魔館?」

魔理沙「この森の東側にある館だぜ。まあ今私は出入り禁止なんだけどな」

〇〇「出入り禁止って何やらかしたんだ?」

魔理沙「この間大図書館で人暴れしちゃったんだ。その調子に図書館半壊しちまって…」

〇〇「………何だそりゃ…」

 

 子供じみた感じの魔理沙を見て俺は呆れかえった。

 と俺はまた目的を忘れてしまっていた。さっきから何でこんなに忘れるんだ…?それに何か匂うな…魔理沙にあってから……。

 

魔理沙「ま、ともかくゆっくりしてけよ。今お茶沸かすからよ。」

〇〇「いや、別にゆっくりしている暇は……帰らないと………」

魔理沙「お前一人でここを出るのか?またあの妖怪に襲われたらどうするんだ?」

○○「でもお前に迷惑かけるつもりは……」

魔理沙「私は別に構わないぜ、それともこの魔法の森で野宿するのか?」

〇〇「………」

 

 ……確かにそうだ。今ここで出てしまったらまた迷ってしまって、怪物に喰われてしまう可能性がある…。魔理沙の言う通りかもな………。

 

〇〇「………そうだな。じゃあちょっとだけご厄介になるよ。」

魔理沙「そうか!なら早速お茶沸かして来るぜ!」

 

 そういうと魔理沙は嬉しそうにしながら、お茶を沸かしに台所まで行った。

 しばらくして魔理沙は2人分のお茶を持って机に置いた。そのお茶は見た目は普通だが、何やら異様な匂いだった。怪しかったが飲まないのは申し訳なかったので一先ず飲んでみる事にした。そして、そのお茶の味は意外にも今まで飲んだことのない味だった。

 

〇〇「美味いなこのお茶。何か入ってるのか?」

魔理沙「企業秘密だぜ♪」

 

 魔理沙は小悪魔的に微笑んだ。それにつられて俺は苦笑いをした。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数ヶ月、俺は魔理沙の家に居候になり、だいぶこの暮らしに慣れはじめていた。魔理沙は衣食住を提供してくれているので問題なく生きている。また、魔法も魔理沙から教えてもらい、箒ぐらいは乗れるようになった。

 

 

 

〇〇「ここの暮らしも慣れてきたな。あいつらは元気かなー」

 

 しばらくすると嘗て一緒にいた連中を思い出したが、何故がすぐに忘れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 ……………えっ?

 

 

 

〇〇(あれ…何か大事な事を忘れてるような…)

 

 不意に重要な事があった様な事を思い出した。だが、その内容は全く分からなかった。最近はこういう事が多くなっている。どういう事だこれ…?

 

〇〇(………まあ、いずれ思い出すだろ。今は次の魔法を勉強…だな。)

 

 俺は気にする事はないと思い、引き続き魔法の本を読み始めた。と、そこへ俺の部屋のドアが開き、魔理沙が入ってきて俺に話しかける。

 

 

魔理沙「〇〇!今から紅魔館に行こうぜ!」

〇〇「おいおい…お前まだ出禁なんだろ?追い出されるぞ…」

魔理沙「大丈夫だぜ!〇〇なら通してくれるはずだぜ」

〇〇「………俺をダシに使うなよ………」

 

 俺は呆れつつも自分で作った移動用の箒を倉庫から持ち出した。そして魔理沙は先に飛び出し、俺も後を追った。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 しばらくして紅魔館に着いた。紅魔館には何回か魔理沙に連れていかれた事があり、構造もよく知っている。

 

 

魔理沙「じゃあ〇〇、お前はあの正門から入ってくれ」

〇〇「ああ、魔理沙は?」

魔理沙「私は上から行くぜー!」

 

 と、魔理沙は紅魔館の左側にある所へと突っ込んでいった。途中魔法のバリゲートもあったが、それも無理やり突き破って通っていった。あーあ、また出禁期間が延びるなこりゃ…。

 俺は小さいため息をついて、そのまま紅魔館の正門の前まで歩いた。と、門の前にはこの館の門番である紅美鈴さんがいた。

 

〇〇(寝てる…のかなこの人…)

 

 美鈴さんは腕組みをして寝ている。魔理沙曰く美鈴さんはよく居眠りしている様なので侵入し放題と伝えられた事があるが、今日も寝てるとは…。俺は黙って入るのは申し訳ないと思い、声を掛けようとした時だった。

 

 

 

シュンシュン!グサッ!

 

 

 

美鈴「ああああ!」

 

 

 

 何処からともなく現れた数本のナイフが飛んで来て美鈴さんに刺さった。そして美鈴さんは崩れるように倒れた。と、門の前にはいつのまにかこの館のメイドである十六夜咲夜さんが立っていた。

 

咲夜「相変わらず呑気に寝てるわね…アンタは」

美鈴「だからってこんなにナイフぶっ刺すのは酷いですよぉー」

咲夜「嫌なら寝るのはやめなさい!」

美鈴「はひぃ…」

 

 咲夜さんの強い叱貴に、美鈴さんは涙目になった。その2人の漫才の様な姿を見て俺は軽めに笑った。

 と、それを聞いたのか咲夜さんと美鈴さんが俺の存在に気付いた。

 

咲夜「あら、貴方は…」

〇〇「はは…、どうもです…」

美鈴「確か…〇〇さんですよね。」

〇〇「こんちは、咲夜さんに美鈴さん…」

 

 

 俺は咲夜さんと美鈴さんとはここに訪れてはよく話している。なので魔理沙と同じくらいの仲良しさんだ。

 

 

咲夜「こんにちは〇〇、紅魔館に何か用かしら?」

〇〇「はい、今日はレミリアさんとパチュリーさんに挨拶しようと思いまして」

咲夜「分かったわ。ではどうぞ。」

〇〇「あざっす…」

 

 咲夜さんはご丁寧に俺を館に入れてくれた。ちなみに美鈴さんは眠った罰としてバケツを3つ持たされている。相変わらず厳しいなぁ…咲夜さん…。

 そして館中ではこの館の主人であるレミリア・スカーレットさんに会っておしゃべりをした。途中レミリアさんは何やら浮かない顔を俺に向けていた事があったが、俺はそれを気にしなかった。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 大図書館に入ると、何冊かの本が滅茶苦茶になっており、図書館の構造も何ヶ所か壊れていた。そこには本に埋もれてるパチュリー・ノーレッジさんがいた。

 

 

パチュリー「あの泥棒…また本を…!やっぱり痺れ魔法も使っとけば良かったわ………」

〇〇「すんませんパチュリーさん、後で魔理沙にキツく言っときますんで」

パチュリー「あら〇〇、貴方も来てたのね」

〇〇「はい、まあ俺を囮として使われて来たんすけど……。あ、これ借りてた本を返します」

パチュリー「ありがとう。全く〇〇を囮に使うとか何を考えてるのかしら、あの馬鹿魔女は……」

 

 

 そう言いながらパチュリーさんは魔理沙が壊したであろう壁に大きな穴があいている所をキッと睨みつく。またもや壊されたらしい。魔理沙に出禁なんて関係ないんだろうな…。

 

 

パチュリー「まあせっかく来たんだからお茶でも飲んでいきなさい。」

〇〇「はい、ありがとうございます」

パチュリー「咲夜、私と〇〇にお茶を淹れてあげて」

咲夜「かしこまりました、パチュリー様」

 

 

 と、咲夜さんが急に出てきたと思いきや、一瞬のうちにお茶を持って現れた。魔理沙から噂で聞いてはいたが時を止める能力を咲夜さんは持っている。凄いな………。

 そうこうしているうちに机にはお茶が並べていた。お茶は何とも美味しそうな匂いだ…。

 

 と……俺は飲もうとした時、何故か俺の体が固まった。あれ…今まで普通にすんなりと口に入れてたのに何でまた…。

 

 

パチュリー「どうしたの?〇〇」

〇〇「あ…いや何でもないです……。じゃあ…いただきます………。」

パチュリー「………」

 

 心配するパチュリーさんをよそに俺は作り笑いをして、お茶を飲んだ。……別になんてことはないいつもの味だが、この違和感は何だろうか………?

 

 

パチュリー「…〇〇、申し訳ないけど舌を出して貰えないかしら?」

〇〇「え…?」

 

 突然のパチュリーさんからの発言に俺は困惑した。

 

〇〇「な…何をするんですか…?」

パチュリー「別に危害は加えないわ。いいから出しなさい。」

 

 パチュリーは真剣な顔で俺を見つめている。どうやらさっきの違和感の事か…?

 俺は少し恥ずかしめに舌を出してパチュリーさんに見せた。と、パチュリーさんは懐からスポイトみたいなのを持って、俺の舌の唾液を吸収した。そしてそれが終わると今度は魔法瓶みたいなビーカーを取り出して先ほど取ったスポイトの中の唾液を入れた後、何かの液体を入れてかき混ぜた。するとビーカーの中の液体は段々青くなっていった。それを見たパチュリーさんは青ざめた表情を出していた。

 

 

 

パチュリー「………」

 

 

 

 何も言わないまま沈黙になったパチュリーさん。俺は心配になって声をかけた。

 

〇〇「あ…あの…パチュリーさん…?」

パチュリー「……ごめんなさい。やっぱり私の見間違いだったわ」

〇〇「え………?」

 

 パチュリーさんは何故か人が変わったかのように表情が一気に笑顔になった。無理してるような笑顔だったので、俺は逆に心配だった。

 

〇〇「あの…見間違いって一体どういう…」

パチュリー「……気にしないで、こっちの事情だから」

 

 そういうとパチュリーさんは慌てて紅茶を飲んだ。俺は訳が分からなかったが、俺も同じように飲んだ。その後、何事も無かったかのように楽しくおしゃべりをしたが、さっきの事に関してはパチュリーさんは「それはもう忘れましょう」と聞き流した。

 そして帰り際、俺は何気なく後ろを振り返るとパチュリーさんは申し訳なさそうな顔をして俺が大図書館から出ていくまで俺をじっと見ていた。本当に一体何だろうか…?

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 紅魔館から帰ってくると魔理沙が家の前で立っていた。仁王立ちで腕を組んで待っていたようだ。

 

〇〇「ただいま…」

魔理沙「〇〇、遅かったじゃないか!何処行ってたんだよ!」

 

 魔理沙は血相を変えて俺に詰め寄ってくる。別にそんなに時間は経ってないと思うが…。

 

〇〇「落ち着けって、パチュリーさんとこに本を返しに行ってただけだよ。お前が盗んだ本と自分が借りてた本をな」

魔理沙「アレは盗んだんじゃないぜ。死ぬまで借りてるだけだぜ。」

〇〇「そういうの借りパクっていうんだよ。全く………」

魔理沙「まあ兎に角…〇〇が無事で良かったぜ……。」

 

 魔理沙はホッとため息をついた。実を言うとこのくだりは初めてではなく、何回かあったのだ。俺は最初戸惑ったが、次第に慣れていった。ちなみにこのやりとりは久々である。

 そして何時間か経ち、部屋の片付けをしている時、魔理沙がこんな話をした。

 

 

 

魔理沙「そういやお前、最近現代に帰るとか言わなかったよな」

〇〇「ん?ああ、確かにな………。でもここのみんな優しく接してくれてるからもうどうでもいいかなって思ってる。」

魔理沙「そっか、まあ別に私はずっとここにいてくれても問題ないぜ」

〇〇「ああ、じゃあそうしようかな……、なんて……ハハハ………」

 

 俺は冗談混じりで言ったが、魔理沙は居てくれアピールを強調してくるので俺もそれを承知した。まあ魔理沙は強いしこの辺の妖怪を退治してくれてるからそれでもいいと思っている。

 その時、魔理沙の顔が何やら黒い笑みを浮かんでいる様な姿が見えたが、俺はあまり気にしなかった…。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、パチュリーは図書館の修復をした後、とある一冊の本を読んでいた。

 

 

パチュリー「………」

レミリア「パチェ、いるかしら?」

パチュリー「……あらレミィ、どうしたの?」

 

 

 大図書館の東の扉から開き、親友のレミリアが入ってきてパチュリーの向かいの椅子に腰掛ける。

 

 

レミリア「実は………、今日の〇〇の事で話があるの………」

パチュリー「………奇遇ね、私もレミィにその事で話があるのよ………」

レミリア「……やっぱり貴方も気づいてたのね…」

パチュリー「ええ……、今の彼の状態は精神錯乱になってるわ…。それもかなりの強烈な………。そして分かったわ……、この本に載ってる依存性の毒キノコを食べされてる様ね………」

 

 

 パチュリーはレミリアに色んなキノコが載っている図鑑の本を見せた。

 

 

レミリア「明らかにそうね。原因は…恐らく魔理沙ね。」

パチュリー「ええ、今日〇〇から返してもらったこの本に、そのキノコの名前や詳細が乗ってるわ。魔理沙は〇〇にそのキノコを使ったのよ。いつ使ったのか分からないけど、多分つい最近ではなく随分前から使ってる様ね…」

 

 

 パチュリーが今日〇〇にあった謎の違和感。それは○○の精神状態だった。今日の○○はパチュリーと初めて会った時と明らかに迫力がなく、まるで誰かに洗脳されているかの様に精神が歪んでいたのだ。パチュリーはこれはおかしいと思い、〇〇の唾液を摂取して、漸く原因を突き止めたのだが時既に遅く、〇〇はもう現代に帰る事をすっかりなくしてしまったのだ。

 

 

レミリア「それで……〇〇は助かるの………」

パチュリー「………残念だけど、もう手遅れね。この毒キノコは超有毒性と呼ばれてるから解毒魔法は効かないわ……。しかも……この毒キノコは匂いを嗅いでも効果が発揮するからかなり危険なのよ……。一応食べてしまっても3日くらいなら助かるんだけど、もうとっくに過ぎてるから今の彼はどうあがいても無理ね………」

レミリア「そう………」

パチュリー「はあー…、もっと早く気付くべきだったわ………。そうすれば彼をもっと早く助けられて現代に帰らせる事も協力出来たのに………」

レミリア「パチェ………」

 

 

 実はレミリアもパチュリーも〇〇が現代に帰りたがっていたのは知っていたのだ。それもその事を聞いたのは〇〇本人からである。〇〇が例の毒キノコの影響でかかっていた頃、まだ〇〇は現代に帰る意思を持っていた。レミリアやパチュリーもその事を理解して協力していたが、日につれて〇〇は急に、「帰りません!」と強烈な怒号で拒否する様になったのだ。その怒号の迫力は吸血鬼のレミリアや魔法使いのパチュリーでさえも驚くほどの凄まじい迫力だった為、手出し出来なかったのだ。〇〇がおかしくなった原因を突き止めなかったのはこの理由でもある。

 ○○を助けれなくてどうすることもできなく頭を抱えてしまったパチュリーを見てレミリアは優しく宥めていた。

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 深夜、〇〇がぐっすりと寝ている頃、隣に寝ていた魔理沙は〇〇をぎゅっと抱きしめる。

 

魔理沙「ふふふ、〇〇。これからズーット一緒ダゼ」

 

 魔理沙は妖艶な顔をして〇〇の顔を舐めた。




魔女ってこわいイメージ。
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