ベート・ローガは困惑していた。
「あっ、起きたんかベート。……いや、発情犬(エロスティック・ドッグ)」
「やっと起きたのね、エロスティック・ドッグ」
「おはよー、エロスティック・ドッグ!」
目が覚めると仲間たちが自分の事を妙な二つ名で呼び始める上に、敵であるはずのミツルギキョウヤが何故か我らがロキ・ファミリアと楽しげに酒を酌み交わしていたからだ。
何が起きた?分からねェ……ただ一つ、このふざけた名前をつけやがった野郎は……!
「はは、そう怒るなよ。いい名前じゃないか。……エロスティック・ドッグ(笑)」
「てめェかあァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
絶対に許さねえ!ぶちのめしてやる……!
「まあ待ちいやベート」
そのまま飛び掛かろうとする俺を何故かロキが止めやがる。
「あァ!?おいロキ!なんでてめェがソイツを庇う!?そこをどきやがれ!!」
「分からんのか?お前、決闘で負けたんやで?やのに場外乱闘とか、主神として止めなあかんやろ」
「……負けた?俺が?あのガキに?………有り得ねえ…有り得ねェ!!この俺が、あんなクソガキに負けただと!?ふざけてんじゃねえ!んなこと信じられる筈が……!」
「ベート」
激昂するベート・ローガを神ロキの一声が正気に戻す。
「お前は、負けたんや。ここにおるもん全員証人や、悔しいかもしれんけどそれが現実や。……受け入れなあかんで」
「……ッ!?」
信じたくないのだろう。音が出るほど歯を食いしばり、血が滴るほどの力で手を握りしめるベート・ローガ。
それを見てカズマは──。
「(ベートさんも大変だなあ…おっ、この酒美味いな!)」
特に気にせず相変わらず酒盛りを楽しんでいた。
「……おい、ミツルギ」
「………?あっ、俺か?」
「てめェ以外の何処にミツルギがいやがる?あァ?」
「いやだってそれ偽名だし。俺の名前はカズマ、サトウカズマだよ」
「偽名だと?クソがっ、抜け目のない野郎だぜ……なあ、俺は本当に負けたのか?」
やたら勝ち負けに拘るなあ…まあ正直に現実を教えてやるか。
「負けたよ」
「…そうか……そうか……そうか………!クソッ!クソがッ!!」
ベート・ローガが苛立っているのはサトウカズマに対してではない。相手を格下だと見誤って無様にも敗北した自分自身への不甲斐なさにだ。
油断、慢心など言い訳にもならない。相手はレベル1の冒険者だ、対して自分はレベル5。
作戦でどうにか出来る実力差ではない。だが彼は敗北した。恐らくは瞬殺、これが闇派閥の連中であったのならとうに自身の命は絶たれているだろう。
その事実が、どうしようも無いほどベートに伸し掛かっている。
「(情けねェ…!情けねェ情けねェ情けねェ!!!!生きてて恥ずかしくねえのか!?おい!ベート・ローガ……!!)」
彼もまた、件の英雄候補の少年と同じ様に、サトウカズマによって格の違いを思い知らされた。
このまま立ち止まるか、立ち上がるか、それは──、
「……おい、サトウカズマ」
宣言する。己を打ち破った目の前の''強者''に。
「今回は…俺の負けだ。……だが次は負けねェ!絶対てめェに追いついてやるッ、覚悟してやがれ!!」
その熱い宣言を受けてカズマは。
「ほーん?じゃ、今からもう一度勝負するか?じゃんけんで」
「……はぁ!?じゃんけんだと!?てめえふざけてんのか!?」
「別にふざけてないぞ。冒険者ってのは運も大事な要素だろ?俺とお前の''格''を競い合おうぜ。あっ、怖いなら降りてもいいけどな?」
挑発とも取れるそれに、ベートは。
「は、ハハッ……!上ッ等じゃねえかクソがッ!!やってやるよサトウカズマァ!!」
あっさりと乗ってきた。
「因みに一回勝負な。……あとお前は目瞑れよな」
「あァん?なんでだよ」
「いや当たり前だろ、上級冒険者って事はどうせ動体視力も最強クラスなんだろ?それだと運勝負にならないじゃないですかベートさん」
彼を見ている周囲の人間は思った。『あっ、コイツまたなんかする気だな』と。
だがベートがそれに気付く事はなく。
「チッ…いいぜ、やってやんよ!」
自分が目を瞑る悪条件を快諾してしまった。
「よーしじゃあいくぞ!」
「「じゃーんけーん……ぽいっ」」
ベートはチョキ、対してカズマはグー。つまりこの勝負──。
「はいまた俺の勝ち。まっ当然だな!」
サトウカズマの完全勝利である。
「ぐっ…クソが……!もう一度だ!次は負けねェ!!」
諦めずに挑戦する姿勢、それもまたベート・ローガの強さである。
だがこの勝負、彼が勝つことは決してない。何故なら。
「一回勝負って言ったろ?それに何度やっても俺が勝つ。……だって目瞑ってるのお前だけだし」
「……………はぁっ!?」
「俺は一言も自分も瞑るとは言ってない。そこを指摘しなかったお前が悪い、よってこの勝負は俺の勝ちってことで」
「て、てめェ……!恥ずかしくねえのか!?強い癖に卑怯な手ばかり使いやがって……!」
俺が強いとは…また面白い勘違いをしているなこの狼さんは。
しかし卑怯…卑怯かぁ……。
「んー……なあロキ、俺はちょっと卑怯だったか?」
「!……ああ、確かにちょっと卑怯だったかもしれへんな」
「そっか、実は俺もちょっと卑怯かなって思ってたんだ。……でもこいつ負けちゃったよな?」
「負けちゃったなぁ」
「「なら、仕方ないよなぁ」」
「こんのクソどもがあァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
「うるさい。『スリープ』」
俺とロキの阿吽の呼吸による煽りに激昂して叫ぶベートさんが喧しかったので、再び魔法で眠らせる。
「ぐっ!?て…め………………………」
やれやれ、折角良い感じに酔って気分良くなってたのに水差しやがって……こんな時は。
「『ヴァーサタイル・エンターテイナー』!そして『花鳥風月』!!」
宴会芸スキルを使用するに限るよな!ぶっちゃけもう魔力がやばいが大丈夫!何とかなるさ!後のことはあとの俺に任せよう。
そしてそんな未知すぎる魔法に酷使した謎スキルを目にした彼女が黙っていられるはずもなく。
「カカカカカカカズマ!な、何だそれは!?わ、私も使いたい!芸達者に、芸達者になる魔法を私にもかけてくれ!」
「リヴェリア様!ステイ!ステイです!ステ……ステイって言ってるでしょうがこの狂人ハイエルフ!」
レフィーヤの制止など耳に入らない興奮狂人ハイエルフは、もし尻尾が生えてたのならブンブンと振り回していただろう。
そんな最高潮のテンションでカズマの元へ走り向かう。
「そう慌てるなよ、ほれ落ち着け」
実際カズマの目には大型犬が迫ってくるように見えたので、再び頭に手を置き撫で回す事にした。
「あぅ…あ、頭を撫でるのは辞めてくれ……!その……は、恥ずかしい……」
……ふふふ、計画、計画通りだ!可愛いやつめ!折角だ!俺の必殺技を喰らわせてやるよっ!
「しょうがないな、そんなに欲しいならとびっきりのやつをくれてやるぜ?リヴェリア!」
少し距離を取り、彼女に右手を向ける。
その瞬間、リュー・リオンはあの酔っ払いが何をしようとしているのかを瞬時に理解した。理解してしまった。
「ま、待ちなさいサトウカズマ!その方に対してそれはいくらなんでも不味すぎるッ!?」
「ほ、本当か!?よし来い!来てくれカズマ!」
「行くぜ!『スティー「やめなさい!」ルッ』!……あれ、何やってんだリュー?邪魔なんですけど」
サトウカズマの蛮行を嫌な予感がビンビンしていた彼女が、疾風の如く彼等の間に入り込む事によって防いだ。
……本当に健気で優しい子である。
「あ、貴方はっ、貴方という人は!!ハイエルフである彼女にそれを使用してしまったら人生終わるという事が分からないのですか!?」
「今更何を……あっ、これ返します。中々いい下着ですね」
「(あれがカズマの必殺スティールか……!なんやあのスキル、面白すぎへんか!?ウチも欲しいわー!)」
「こっ、このっ……クソ外道があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
「いっだあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」
「あっひゃっひゃっひゃっひゃっ!か、カズマー!?無事かー?生きとるかー!?」
今日何度目か分からないレベル4の本気ビンタがサトウカズマを襲い、酒場の隅まで吹き飛ばされた──!!
痛い痛い痛い痛いヤバすぎる!これは死ねる!!首の骨折れてないか!?
「『セ、セイクリッド・ハイネスヒール』!」
「ま、魔法!?あ、あれが私の酔いを飛ばした伝説の……!」
「駄目ですリヴェリア様!下着泥棒の近くなど行ってはいけません!ステイですステイ!!」
慌てて最高位の回復魔法を自分にかけ、痛みと共に酔いが引いていき……。
………………………あっ。
「……酔いは醒めましたか?サトウクズマ」
「……リューさん、誠に申し訳ございませんでした」
俺は我が故郷に伝わる秘奥、DO☆GE☆ZA☆を敢行していた。
何をやっていたんだ俺は…捕まっても文句言えないぞ……あと魔力がやばい、マジで何でこんなに枯渇寸前までいってるんだよ……ここ酒場だぞ?
……俺のせいですね分かります。
「はぁ…全く貴方という人は……ほら、もういいですからさっさと立ち上がって下さい」
や、優しい……!リューさん!リューさんこそ最高のヒロインだったんだ!!
だが手を差し伸べてくれる彼女には悪いが、俺はもう……。
「…あの……吸わせて貰えませんか?」
「!?」
今は酒場の隅っこ、ここならドレインタッチを使用してもあの狂人にはバレないだろう。
「ああああああ貴方は一体何をっ!?何を言っている!?わ、私の何を吸うと言うのですか!?」
?何慌ててるんだこいつ……マジでそろそろ意識飛びそうだから早くして欲しいんだが……。
「頼むよリュー、今頼れるのはお前しか居ないんだ。……吸わせてくれ」
「!?!?!?!?ま、待ってください!い、いきなり言われても困る……!」
「いや本当頼むよリュー!このままだとマジで意識が……!助けてくれ……!」
「うぐっ………………わ、分かり……ました………わ、私はどうすればいいのですか……?」
「手を差し出してくれると助かります」
「……は、はい………どうぞ」
顔を背けながら差し出された手を、カズマはがっしりと掴み。
「『ドレインタッチ』……!」
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?」
「「「「!?!?!?!?」」」」
レベル4のエルフの潤沢な精神力(マインド)と体力をスキルで吸収していく。
その未知なる感覚に普段の彼女からは考えつかないほど甲高い声が溢れ出す。
酒場に居る人たちが思わず驚愕の視線を向けるくらいに。
そしてカズマ──。
「ふぅ…こんだけあればもう大丈夫だな、サンキューリュー」
周囲の視線などつゆ知らず、彼は酒場で失われたマインドと体力をほぼ全快にしてくれたエルフに感謝を伝える。
「はぁ…はぁ……!うぅ……!」
「お、おい…大丈夫か?……手貸してやろうか?」
「い、今はっ……触らないでください……!本当に……!!」
顔を真っ赤にして、へたり込みながら涙目でキッとカズマを睨む彼女は、側から見たら完全におイタされそうになっている被害者だ。
…な、なんかこれ捕まりそうだな……これ以上ここにいるのは不味い気がする!よし、酔いも醒めたし体力全快したしもう帰ろう!!
「そ、そうか…じゃあまたなリュー!色々ありがとな!!」
「あっ……」
性犯罪者の汚名を着せられる前に、とっとと脱出しようと彼はシルさんと女将さんがいるカウンター席の方へ足早に向かう。
リューさんは放置である。……今触れると本気で色々ヤバそうだったのだ。
「女将さん!俺はもう帰るけど、お金の方は大丈夫ですよね?」
「あ、ああ…そりゃ構わないが……あいつに何したんだい?」
「ちょっと吸わせてもらっただけですよ。……体力的なやつを」
「…成る程ねえ……とんだ規格外がいたもんだ!はっはっはっは!!!!」
女将さんは大丈夫そうなので、俺はシルさんに別れの挨拶をしようと顔を向けると、そこには悪戯っぽく微笑む"悪女"がいた。
「カズマさん、側から見たら完全に"そういう現場"でしたよ?」
その表情のまま口元をニヤニヤさせながらそんな事を……。
「そ、そういう現場ってなんだよ!?ち、違うから!別にいやらしい事は何もしてないから!!」
必死に弁明する俺をクスクスと笑いながら面白そうに見据える彼女。
…いい性格してるなあ……。
「そ、そういえばベルが何処いったか知らないか?先に帰ったのか?」
話を逸らす意味も込めて、ずっと疑問に思っていた事を尋ねる。
するとシルさんは少し困った様に。
「…えっと……ベルさんはその……」
「?どうしたんだ?」
「(…ごめんなさい、ベルさん……)…ベルさんならダンジョンに行かれました」
そんな衝撃的な事を……。
「ってはぁ!?ダンジョン!?こんな時間から!?何でだ!?」
「……強くなりたいから、だそうです。カズマさんに頼ってばかりじゃ嫌なんだって」
あの馬鹿…!だからって無茶して死んだら元も子もないだろ……!
この時間からダンジョン、しかもあの軽装備だ……下手したら……!
「ああくそっ、しょうがねえな!ロキ、また今度どっかで会おうぜ!飲み代ご馳走様でした!」
「ちょい待てやカズマ!」
ベルを迎えにダンジョンに向かおうと走り出そうとする俺をロキが止める。
「…何だ?今は一分一秒が惜しいんだが……用があるなら早くしてくれ!」
「用って程でもないんやけどな…言っときたいことがあんねん。大事なことや」
「言っときたいこと?何だ?」
「……ウチはなカズマ、あんたが何処から来たのかとかその不可思議な魔法やスキルの事とか探る気は一切ないで、だから怖がらんとまた会いにきてな」
……くそっ、なんか泣きそうだ!ロキ、滅茶苦茶優しい女神様じゃねえか!異世界出身ってバレたら拘束されるかもと疑ってた自分が恥ずかしい……!
「ああ!また一緒に飲もうぜ!壁神様!!」
「誰が壁神やねん!このクソガキ!!…まっええわ!なんか困った事とかあったら何時でも言ってな?ウチの神名に懸けて助けたるからな!」
「そん時はよろしく頼むよ!じゃあな!……リヴェリア!お前も魔法ジャンキーは程々にしろよ!レフィーヤさんとかフィンにあんま迷惑かけんなよ!」
「あ、ああ!で、出来るだけ……出来るだけ……!気を付けよう……!!だ、だからその……ま、また会った時は新しい魔法を見せてくれるか……?」
魔法さえ絡まなければ本当にまともだなこのエルフは!
そんな不安そうにこっち見るなよ!俺が悪者みたいだろうが!!
「しょうがねえな!そん時は好きなだけ見せてやるよ!だから俺以外の前では大人しくしてろよ!」
「!!……あ、ああっ!勿論だ……!!またな、カズマ!」
好きなだけ見せてやるだなんて安請け合いしたかと一瞬後悔しそうになったが、本当に嬉しそうに微笑む彼女を見ると、まあいいかと思ってしまう俺は本当に面倒臭い女が好きらしい。
……たくっ、俺も結構バカだよな!
ほんの少しの名残惜しさを感じながら、俺は店を飛び出した──!!
──────────────────
「行ってしもうたか……ホンマ嵐みたいなやつやったな」
カズマが飛び出していった扉の方を何処か寂しげに見つめる神、ロキ。
「……ロキ、彼に何故あんな事を?」
「……ああ、神名に懸けて助けたるってやつか?あれはなぁ…何ちゅーか…⋯ウチがそうしたいって思ったんや、ダチが困ってたら力になりたいやろ?……やっぱ不味かったか?フィン」
「……いや、寧ろ僕も彼に頼られたら立場を押して力を貸してしまいたくなるだろうね。理由は多分、君と同じだよロキ」
「ははっ、せやろ?あんな立場も種族も無視したガキ、初めて見たわ。……神もハイエルフも小人族も獣人も、カズマにとっては関係ないんやろうな。おもろかったわー…ホンマにな。……あー、ドチビが先に見つけてなかったらなぁ……ちょい羨ましいわ」
「あたし達は全然話せなかったねー」
「まあそうね…色々笑わせては貰ったけどね」
「……………♪」
「おや、リヴェリア。随分機嫌が良さそうだね?」
フィンが揶揄い混ざりにそう尋ねるほど、リヴェリアは上機嫌だった。
鼻歌まで歌っている。
「む?ああ…あれほどの魔法を見せられたのだ、楽しくもなるさ」
「……それだけかい?」
「……意地が悪いぞフィン、女の口から言わせるつもりか?」
ありのままの自分を受け入れて貰えるのがこんなに心地良いものだなんて知らなかったなど、衆目の中で言えるはずもない。
「はは、すまないね」
「(あの人は強かった…ベルもきっと……そうなってくれたら、嬉しいな……)」
ロキ・ファミリアの重鎮達が、短い時間で強烈な印象を残していった彼について語り合う。
酒場の隅では。
「リュー?大丈夫?立てる?」
「シ、シル…すいません……手を貸して頂けると……」
「え?いいの?」
「?何がですか?」
「だってほら、最後に繋いだのがカズマさんじゃなくて私になっちゃうよ?」
「!?な、何を……!?よ、余計な気を回す必要はないっ!早く手を貸してください!」
普通のウェイトレスさんとエルフさんがわちゃわちゃしていた。
そして再び、遂にあの男が動き出す。
「……んがっ!?クッソ…また負けたのか俺は……!」
「あっ、今回は早かったなー、おはようさん!発情犬(エロスティック・ドッグ)」
「おいロキィ!?そのふざけた呼び名はやめろォ!!」
「うるさいわよ、エロスティック・ドッグ」
「いい名前じゃん!エロスティック・ドッグ!」
「連呼すんじゃねえ!バカゾネスどもがっ!!おいババアッ、てめェからもコイツらに何か……!」
「…お、おはよう……エロスティック・ドッグ(笑)……!ぶふっ」
「」
ベート・ローガは憤慨した。そして理解した。
自分はこの世で最も喧嘩を売ってはならない男に喧嘩を売ってしまった事に。
「あ、あのクソガキがァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
「うっさいよ!うちの店で叫ぶんじゃない!!」
「ぐぼあっ!?」
ベート・ローガは再び夢の世界へ旅立つ瞬間誓った。
……サトウカズマ!いつか必ずてめェに追いついてやる……ッ!!
あれ…シルさんベル君から預かったお金返して……