この素晴らしいダンジョンにカズマさんを!   作:ぽーぴー

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短編的なノリです。頭を使わないギャグ的なものが書きたかったんです。

時系列は曖昧でお願いします。リューさんは今日もぽんこつエルフです。


リューさん、頑張る!

私、リュー・リオンには使命がある。

 

かの邪智暴虐の王、サトウカズマを更生させるという偉大な使命が。

 

あの男を正しい道に戻せる存在など私くらいなものだろう…皆が諦めても私は諦めません!必ず真人間にしてみせます!!

 

そんな事を考えながら、今日も店の前を掃除する。

 

…そ、そろそろ通る頃ですね……!今日こそは……!!

 

…ど、どうしましょう……少し緊張してきました……!!

 

「……何やってんだお前」

 

「ひんっ!?……さ、サトウカズマ!何時の間に私の横に居たのですか!」

 

神出鬼没、人の形をした悪魔、邪神より邪神らしいと噂のサトウカズマが音もなく私の真隣に立っていた。

 

お、おのれ…!先制攻撃とは卑怯な……!!思わず変な声が出てしまったではないですか!

 

そんな怒りも込めて睨み付ける。

 

通常の冒険者であるなら、冷や汗をかくであろうレベル4の眼光を受けても、彼は何ら動揺することなく。

 

「何時の間にも何も普通に近付いただけなんだが……なあベル?」

 

通常通りにそう答えて……。

 

ふ、普通に!?そ、そんな……い、いえ!であるならば私が気が付かないのはおかしい!!彼は嘘を吐いているっ。

 

その真偽を確かめる為に、私は彼の横にいるクラネルさんに尋ねた。

 

「クラネルさん、本当ですか?」

 

サトウカズマと違い純粋な彼であるなら、嘘は吐かないだろう。

 

「えっと…は、はい……何度か声をお掛けしたんですけど……リューさんが気が付かなかったので……カズマの言ってる事は本当ですよ」

 

……………!?

 

「く、クラネルさん…仲間を思う貴方の気持ちは素晴らしい。ですが嘘を吐いても彼の為には……」

 

「ええっ!?僕嘘吐いてませんよ!?」

 

「おい、随分失礼な事を言うじゃないか。ぽんこつエルフさんよ」

 

「ぽんこつって言うな!私はリュー・リオンだ!!ちゃんと名前で呼びなさい!失礼でしょう!!」

 

相変わらず私をぽんこつエルフ呼ばわりしてくる失礼極まりない男に名前で呼べと怒りをぶつける。

 

…べ、別に名前で呼んで欲しいとかそんなわけでは……!!

 

「はいはい分かった分かった」

 

くっ…何時も通り軽く遇らわれていますね……しかし!今日の私には秘策があるのです!

 

「サトウカズマ、勝負をしませんか?」

 

そう、彼と毎日勝負をして、勝ったら相手に何でも言うことを聞かせられる権利を取得する彼が最も好みそうな勝負形式。

 

これであれば、私が勝利した暁には彼を真人間に戻せる!!

 

シルと共に、長く考えた甲斐がありました……。

 

「えっ普通に嫌ですけど」

 

「そうですか、では早速……!?な、何故!?何故ですか!?」

 

予想外の切り返しに思わず彼の肩を掴み揺さぶりながら問い詰める。

 

「な、何でと言われても…俺にメリットがないだろうが」

 

「!」

 

成る程…そう言う事ですか……確かに私はまだ勝負をしませんか?としか言っていないですね……。

 

「勝ったら相手に何でも一つ言う事を聞かせられる命令権を取得する事ができる。それを毎日です。……それでも貴方は受けませんか?」

 

「リューさん!?カズマ相手にそれは不味いですよ!!」

 

「…ほう、自分から提案してくるってことはそれなりの覚悟は出来てるんだろうな?」

 

「当然だ。……私が貴方を真人間に戻してみせます!」

 

「それが目的か…勝負は受けてやってもいい。だが勝負を受けるかどうかはその時の俺が決める。あからさまに不利なものを持ってこられても困るからな」

 

む…やはり抜け目ないですね……しかしこの返しは予想の範囲内です、問題ありません!

 

「それで構いません」

 

「だそうだ。…ベル、ちょっと先に行っててくれ。なに、すぐ終わるさ」

 

「わ、分かった。……あんまり酷いお願いしたら駄目だよ?……じゃあリューさん、頑張って下さいね!」

 

気の毒そうな顔を私に向けながら、クラネルさんがダンジョンの方向に向かって走っていく。

 

……な、何故私が負ける事前提なのですか!

 

「それでどうする?そっちから持ちかけてきたってことは、なんかあるのか?」

 

サトウカズマが面倒臭そうな顔をしながらそう問い掛けてくる。

 

……ふっ、当然あるに決まってる!シルと共に考えた間違いなく勝てる勝負が!

 

「指相撲をしましょう」

 

「……指相撲?お前と?」

 

「……な、何ですか?私と接触するのは嫌なのですか?」

 

もしそうだとしたら結構辛いのですが。泣いてしまうかもしれないですが。

 

「いや…まあいいか、ほらさっさとやろうぜ」

 

「!」

 

普通に手を差し出してくる彼を見て少し安心する。

 

…どうやら接触が嫌なわけではないようですね……。

 

私はサトウカズマの手を握り、指相撲開始のゴングを響き渡らせる。

 

「貴方は私に勝てない。純粋な力勝負で格上の冒険者に勝てると思わない事だ!では行きますよ!よーい…スタートおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!?!?!?!?!?」

 

スタートを宣言した途端、全身の力が抜けていくのを感じる。

 

…こ、これは……!はっ、そうか!あの時私の全てを吸い尽くしたスキル、ドレインタッチ……!!

 

し、しまった……!完全に…忘れ……!

 

体力と精神力を限界まで吸い取られた私が勝てるはずもなく。

 

「はい俺の勝ち」

 

──サトウカズマの完全勝利で終わった。

 

「ひ、卑怯だ……!スキルを使用するなどと……!!」

 

「それ言ったら俺より強い冒険者が力勝負仕掛けてくる方が卑怯ってもんだろ?俺は勝てる方法を実行しただけ、何も悪い事はしていない」

 

「くっ……!」

 

彼の言う事は正しい。格下が格上に勝つ為の手段を実行しただけ。

 

「私の…負けです……!!」

 

シル…ごめんなさい……私は勝てませんでした……。

 

「じゃあ俺の勝ちって事でいいんだな?」

 

「…はい……何でも一つ、言うことを聞きましょう……!」

 

「ほう、いい覚悟だな……よし、じゃあ罰ゲームとして接客の時に『我が名はぽんこつ!エルフ族随一の残念娘にして、従属魔法を操る者ッ!!そして何れ、サトウカズマ様の専属メイドとなる者ッ!!穿て!萌え萌えキュンキュンリュー・リオンだにゃん♡よろしくにゃー♡」って名乗りを上げること。……分かったか?」

 

「」

 

脳が理解を拒んでいる。

 

「あっ因みにちゃんと格好いいポーズ決めながらやるんだぞ?あと最後は限界まで相手に媚びろ、猫の手も忘れるなよ?リュー・リオンにゃん」

 

「わ、私が…リュー・リオンが……!他人に媚びて萌え萌えキュンキュンよろしくにゃー♡!?そ、そんな……!わ、私はどうしたら……!!」

 

「頑張れよぽんこつ」

 

「ぽんこつって言うなぁ!!ああ、アリーゼ……!私は……!!」

 

『リュー……!大丈夫よ……!』

 

アリーゼ!やはり来てくださったのですね!友よ!この状況を打破する方法を教えてください!

 

『大丈夫よ……!安心してリュー……!』

 

だから何が大丈夫だと言うのですか!?安心など出来るはずもない!!助けてくださいアリーゼ!至らぬ私に助言を……!!

 

『皆で応援して……!見守ってるから……!!』

 

皆で応援!?……ど、どういうことですかアリーゼ!!

 

『文字通りの意味よ……!私達は何時も貴女のそばに居るわ!!だから怖がらなくていいのよ!!リュー!!』

 

あ、アリーゼ……!皆……!!

 

『リュー!貴女の春は私達が『あーっはっはっはっは!!ひーっ!!!!腹痛えーっ!!!!』……輝夜?声入ってるわよ?』

 

……アリーゼ?そちらの世界は随分と賑やかなようですね、楽しそうでなによりです。

 

あんな最期を迎えたのだ、死後の世界でくらい幸せに暮らしていて欲しい。

 

ほんの少しだけ、救われたような気がした。

 

『ええと…ご、ごめんねリュー!!』

 

?どうしたのですかアリーゼ?貴方が謝ることなど……。

 

『……皆、貴女のぽんこつぶりを見て大笑いしてるの……特に輝夜、魂が捩れるくらい爆笑してこの前消滅しかけてたわ……』

 

「」

 

「(さっきから黙ってどうしたんだこいつ…そんなに嫌だったのか?か、変えてやろうかな……)」

 

『で、でも!応援してるのは事実だから!!応援上映みたいな感じだから!!頑張りなさい!リュー!!』

 

わ、私の痴態が…アリーゼだけでなく皆に……輝夜に見られていた?……ああ、そうか……そうなのか……。

 

『ひーっははっ!!手前の痴態、随分楽しませて貰ったぜ。…が、頑張れよ……!ぽんこつメイドのリュー・リオンちゃん(笑)っ……ぶはっ』

 

輝夜ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!

 

『落ち着いてリュー!輝夜は私が叱っといてあげるから!……あっ、それともカズマさんにつけて貰ったぽんこつって名前で呼んだ方がいい?』

 

「私はぽんこつではないっ!!」

 

「!?」

 

咄嗟に叫んだ事により意識が再び世界に現界する。

 

…アリーゼ……貴方に悪気がないのは分かっている……し、しかし……!

 

「随分黙り込んでたと思ったらいきなり叫び出しやがって……そんなに嫌なら罰ゲーム変えてやろうか?」

 

「!い、いえ…わ、私から持ちかけた勝負ですから……や、やります!」

 

正直心の底からやりたくはないが、負けてしまったのだから仕方がない。

 

……嫌、だな。

 

「はぁ…分かったよ。接客の時ってのは無しでいい、同僚にだけやってくれればそれで許してやる」

 

「!な、情けなど……!」

 

「冷静に考えると暴力ぽんこつエルフのお前が接客でそんな事したら相手ぶっ飛ばしそうだし、その責任負わされるのも嫌だし」

 

ぼ、暴力ぽんこつエルフ……し、しかし今回ばかりは否定しきれない…異性の前でリュー・リオンだにゃん♡などやってしまった自分が正気を保てているとはとても……。

 

「……感謝します。サトウカズマ」

 

「被害者を増やしたくなかっただけだよ。じゃ、俺はベルが待ってるからこれで。……ちゃんとやれよ?あとでシルさんに聞くからな?」

 

「ふぐっ…わ、分かっています……い、いってらっしゃいませ」

 

そこはいってらっしゃいませカズマ様だろこの駄メイドとか言い残していった彼を睨みつけながら、私はこれから行う地獄の名乗りを思い少し泣きそうになるのだった。

 

──────────────────

 

「よし準備はいいね馬鹿娘どもっ!今日も目一杯稼ぎまくるよ!!」

 

ミア母さんのいつもの号令により、周りの同僚達がおー!と気合を入れている中、私はただただ自身の羞恥心を消す作業に必死だった。

 

そんな私に、ミア母さんは気付いたのか。

 

「……どうしたんだいリュー?もしかして体調でも悪いのかい?」

 

「そうなの?リュー?」

 

シルと共にそんな事を……。

 

…ふー……覚悟を決めろリュー・リオン!私は疾風!!やれば出来る子なんです!!

 

「私の名前はもうリュー・リオンではありません」

 

「はぁ?何言ってるニャーこのポンコツエルフは……」

 

「頭おかしくなった……ニャー?」

 

くっ…辛い……!し、しかし私は止まるわけには……!!

 

「ま、まさか……もう籍を入れたの!?リュー!!」

 

!?!?!?!?!?!?!!?!?

 

「し、シルは何を言っている!?い、入れてません!!」

 

「なーんだ……じゃあもうリュー・リオンじゃないってどういう事なの?」

 

……………やる、やります。やってやります!

 

私は覚悟を決め、冒険者として培った全てを懸けて最高に格好いいポージングを繰り出して名乗りをあげる。

 

「我が名はぽんこつ!エルフ族随一の残念娘にして、従属魔法を操る者ッ!!そして何れ、サ、サトウカズマ様の専属メイドとなる者ッ!!………う、穿て!萌え萌えキュンキュンリュー・リオンだにゃん♡よ、よろしくにゃー♡」

 

やり切った。猫撫で声まで出してやり切った。私の全てを出し尽くした。

 

そんなクールで知的なエルフの突然の奇行により──

 

「「「「…………………」」」」

 

──現場の空気は死んでいた。

 

 

……し、死にたい…………!!

 

余りの羞恥に顔が真っ赤に染まっていくのを感じる。

 

…は、恥ずかしい……!顔から火が吹き出そうだ……!!

 

「リュー…やっぱ頭おかしくなったのかニャー……」

 

「はぐっ!?」

 

「流石にそれはないわ……あっ、ないニャー」

 

「ひぐっ!?」

 

「リュー…親として忠告しといてやるよ。……それ、神々の前でやるんじゃないよ。……おもちゃにされるの確定だからね」

 

「ひんっ!?」

 

「ふ、ふふふっ……!ナイスですカズマさん……!リュー?」

 

「し、シル……!私は……!!」

 

そうだ、他の全てが敵に回ったとしても私を見つけてくれた彼女だけは私の──。

  

「今度はちゃんとメイド服着て、カズマさんの前でやらないとだね♪」

 

「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!?!?!?」

 

叫びながら私は誓った。

 

 

──何時か必ず、サトウカズマを更生させて見せます!!アリーゼ!皆!!見ていて下さい!!

 

──────遠い世界──────

 

「……な、何やら途方もなく嫌な予感が……!」

 

「どうしたのめぐみん?そんな爆裂魔法を漏らしちゃったような顔して……体調悪いの?今日は戻る?」

 

「い、いえ大丈夫ですアクア。……少しばかり嫌な予感がしただけですので」

 

「嫌な予感?それは一体なんなのだ?」

 

「……私のポジションが奪われているような気がするのです……!!」

 

「「私のポジション??」」

 

「お二人に問いましょう。……私のポジションは一体何だと思いますか?」

 

「い、いきなり言われても困るのだが……!ぽ、ポジション?めぐみんのポジション……あ、アークウィザード?」

 

「何を的外れな事を言っているのですか!頭の足りない筋肉娘は黙っててください!!」

 

「あ、頭の足りない筋肉娘!?そ、その言い方はやめてくれ!!私も一応女なのだぞ!?」

 

「腹筋までバキバキな筋肉ムキムキ娘が何を言っているのですか!あなたの身体で柔らかいところなどその無駄に大きい胸くらいのものでしょう!!全身筋肉ではなくてよかったですね!!」

 

「あうぅ……ご、ごめんなしゃい……!筋肉ムキムキでごめんなしゃい……!!」

 

「はぁ…はぁ……!あ、アクア!アクアなら分かりますよね!?この我の、唯一無二のポジションが!!」

 

「うーん……あっ、分かったわ!めぐみんはあれね、序盤中盤終盤と主人公の男の子と良い感じにイチャイチャするけど、エピローグ辺りで別の女に男の子を取られちゃう、当て馬ポジってやつね!!」

 

「!?や、やめてください!!何だかとても心に響きます!!」

 

「それでね?めぐみんはね?その男の子が一夜の温もりを求めて自分の元を訪ねてきても『仕方のない人ですね……今夜だけですよ?』とか言ってなんだかんだ受け入れちゃうの!凄いわ!天性のサークルクラッシャーね!!」

 

「…あ、あの、謝るのでもう勘弁して貰えないでしょうか……私の未来予想図みたいで大変心が痛むのですが……」

 

「えっ違うのか?私はアクアの言う当て馬ポジがめぐみんにぴったりだと思ったのだが……」

 

「なにおう!?こ、このっ!そんな事をほざく悪い娘にはこうです!!せいっ」

 

「んあぁっ!?か、髪を引っ張らないでくれ!」

 

「……それでめぐみんのポジションって言うのは一体何だったの?」

 

「!ふっ…それはですね……ごほんっ、我が名はめぐみん!アクセル随一の大魔法使いにして、爆裂魔法を極めた者!!そして何れ、サトウカズマの嫁になりし者ッ!!……つまりはヒロインポジの事なのです!それが今脅かされようとしているのです!!」

 

「……めぐみんが…ヒロイン……?」

 

「私より可能性の低い本物の当て馬ヒロインポジは黙っててください。……ウマネス(笑)」

 

「!?お、おい!ウマネスはやめてくれ!幾ら私でもそろそろ怒るぞ!!」

 

「カズマのヒロインポジなら一番最初に会った私が相応しいと思うんですけど……べ、別に立候補してる訳じゃないんだけどね?」

 

「アホアもマケネスも無駄な希望など抱かずとっとと諦めてください!真のヒロインポジは、この私を置いて他にはありません!!負けヒロイン達は精々悔しがりながら指を咥えて見てればいいのです!!」

 

「「………………」」

 

「……ねえダクネス、めぐみんはもう爆裂散歩に興味ないみたいだから、カズマが帰ってくるまで暫く二人でダラダラしてましょ。真のヒロイン様たるめぐみんさんの視界に私達が映るなんてあってはならない事だわ」

 

「………あ、アクア?その……」

 

「ああそうだな。真のヒロインたるめぐみん様は、きっと負けヒロインの私達におんぶされるなど屈辱で仕方がないだろう。……アクア、今日は久しぶりにウィズやゆんゆんなども呼んで盛大な宴会でも催さないか?」

 

「……だ、ダクネス……?」

 

「いいわね!やりましょうやりましょう!!クリスも呼んであげないとね!!」

 

「勿論だ。……ああ、我々とは住む世界の違う真のヒロインたるめぐみん様は来なくても良いぞ、私達に合わせて貰うのも申し訳がないしな」

 

「………あ、あの…………調子に乗ったことは謝るので……私もそちらに行かせてもらえないでしょうか……」

 

「「真のヒロインたるめぐみん様は私達の宴会を指を咥えながら見てればいいよ!」」

 

「ごめんなさいっ!?本当にごめんなさい!!謝るのでゆるし……ちょ、ちょっと!ちょっと待ってください!!えっ、アクア!?ダクネス!?私達は仲間ですよね?魔王討伐まで成した未来永劫語り継がれるであろう伝説のパーティーですよね!?こんな所で空中分解するような軽い関係ではない筈ですよね!?」

 

「「そうなんだ!すごいね!!」」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?待ってください二人ともーッ!!私が悪かったですからーっっっ!!!!」

 

────遠いアクセルの地で爆裂娘の慟哭が響き渡っていた。

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