デュエル・マスターズDESTINY ~異世界からの刺客達~   作:ニコルブリッツ(柏ニコル)

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公立受験2週間前です。
こんなことしてる場合じゃねぇだろって思ってる方、
俺だって必死なんですよ...



向かい合う言葉

フブキ「ふぁ〜、今日は休暇ですか〜」

私、白上はindie a liveの准将として動いてることもあって、やる事もそれなりに多い。しかし今日は休暇なのでどこに出掛けようか考えていた。しかしその時、廊下から白上を呼ぶ声が聞こえた。

絵名「フブキさん、開けてください!」

絵名ちゃんの呼ぶ声が聞こえる。白上はのろのろと扉に手をかけ開くと、絵名ちゃんがドスドスと押し入ってきた。

絵名「フブキさん、単刀直入に言います。あなたは、瑞希とどんな関係にあるんですか!?」

フブキ「ふぇ!?い、いや!瑞希ちゃんとなんで白上はまだ...」

なんとか必死に誤魔化そうとする。

絵名「私、昨日見たんですから!フブキさんが瑞希を背負ってどこかに連れて行ったとこ!」

これではもう弁解のしようがないと思い、絵名に声を掛ける。

フブキ「...わかった、扉にロックをかけて」

絵名「は、はい」

扉を閉めたことを確認した白上は、事の発端を全部話した。瑞希ちゃんがどうやってここに来たのかも、ここでどんな生活をしていたのかも、昨日戦っていたことも、全て

絵名「でも、なんで...」

フブキ「彼女は精神的に衰退してるんだよ」

絵名「だけど、戦いに駆り立てたのはあなた達でしょ!」

絵名ちゃんは怒号を上げる。しかしそれに下がりもせず、反論する。

フブキ「白上達が駆り立てたのではない、あれは彼女自身が選んだことです」

絵名「え...」

フブキ「誰にも認められず、輪にも入れてもらえない、何もできず、守ることもできない。そんな弱い自分を覆すために、彼女はこの道を選んだんだよ」

絵名「いや...嘘だ...!瑞希がそんなこと...」

フブキ「あなたは知ったのでしょう?彼女の真実を」

絵名「...!」

その問いかけには、絵名自身にもダメージが入り、その場で崩れ落ちてしまう。

絵名「本当は...こんなことになるなんて思わなかった。あれから会えなくなって、心に残って、今でも晴れないの...!」

涙を流しながら絵名は叫ぶ。

絵名「だからちゃんと言ってあげたくて...」

フブキ「なら、会ってみたら?」

絵名「え...?」

フブキ「彼女はこちらからうまく誘導するわ、あとは任せて」

それだけを言い残して、フブキは部屋から出ていった。

 

 

その夜、絵名は1人街の裏路地を歩いていた。というか、そのように指示されたといっても過言ではない。

絵名(本当にここに瑞希が来るの...?)

確証もない上、当の本人が逃げなければいい。そんなことを考えていたら後ろから物音がした。

絵名(っ...誰...?)

音のした方を見ると、そこには8本足で刃の付いたクリーチャーがいた。その目はこちらを捉えていて、すぐに私に襲いかかった。

絵名(殺される...!)

体は動いたがクリーチャーの攻撃は避けられない。そう思った時、上から1本のビームがクリーチャーの胴体を貫いた。

絵名(あれは...!)

その方向にいたのは、先日敵の戦闘員を倒した人の姿があった。

ファディ「どうしてこんな...」

彼女は軽口を叩きながらも、残りのクリーチャーを秒で片付け、その場で立ち止まっていた私に話かけた。

ファディ「大丈夫?怪我してない?」

絵名「あ、はい...大丈夫...です」

ファディ「ならよかった。じゃあボクはこれで...」

その時、無意識に私の体が動いた。伸ばした手は彼女の袖を掴んだ。

絵名(えっ、なんで...!?)

当然袖を無意識に掴んだ私も驚いているし、掴まれた彼女も驚いている。でも、ここまできたら言うしかない。

絵名「ねぇ、あなた『瑞希』なの?」

その言葉に彼女は大きく目を見開く。

絵名「お願い、あなたともう一度話がしたくて...これで最後になってもいい。だから...!」

その言葉を聞いた彼女は、その場で擬態を解いた。その格好は、フブキさんやスバルさんが着ていた軍服と同じものを着ていて、上から別の上着を羽織っていた。

瑞希「そんなに必死にボクを探してたわけ?」

顔はあの時と変わらなかったが、瞳の色は赤く、あの時のような笑顔はなく、憔悴し切った顔だけが残っていた。

絵名「その顔は...」

瑞希「ちょっと場所移そうか」

そして私と瑞希は人気のないビルの屋上へ上がった。

瑞希は私にペットボトルの水を渡して隣に座った。

そして話し始める、これが最後かもしれない会話...

 

 

 

絵名「ねぇ、瑞希」

瑞希「ん?」

絵名「ナイトコードには戻ってこないの?」

瑞希「本当は戻りたいよ、あの頃みたいに」

瑞希の顔は暗くなる。やはりあの事をまだ思っているのだろうか。

瑞希「でもいざ会ってみると、心が締め付けられる。これでもかってくらいの苦しみが襲ってきてさ、どうすることもできなくて...」

絵名「あの時、私じゃなかったらこんなことにならなかったって思ってる?」

瑞希「多少は思ってるけど、誰にも知られたくなかったから」

性別を偽って生活していたなんてバレれば誰でも正気ではいられなくなる。

瑞希「まふゆと奏だったらどんな反応したかな。さすがにあの二人なら真に受け止めてくれはするけど、その後どうなるだろうか...」

絵名「瑞希...」

瑞希「でも、もしちゃんと気持ちを整理して、また一緒になれるってなったら、絵名は喜んでくれる?それとも...」

絵名「泣いてでも喜ぶ!二度と私たちと離れさせないから...!」

瑞希「必死で草。それは嬉しいね、だけど今はまだ整理できない。そして...」

瑞希は腕に付けているブレスレットを見つめる。

瑞希「ボクはニコルの下に付くと決めた。今度こそ、何も失わないために...!」

瑞希は光の翼を広げる。

絵名「だったら私も戦う。もう離れ離れになりたくない。瑞希と一緒になれる世界を目指して...!」

瑞希「立派な目標だねぇ。期待してるよ、絵名」

その言葉を言い残し、瑞希は天空へ羽ばたいていった。

その姿を絵名は最後まで見つめていた。




瑞希と絵名が話していたビルから300メートルほど離れた地点に、ニコルとラプラスがその様子を覗いていた。
ラプラス「どうだあいつらは?あんだけ最悪の結末がどわのこーの言ってたが」
ニコル「どうやらその未来は消えたっぽいね、そして彼女の言葉には魂がこもっている」
ラプラス「つーことは?新しい機体作るのか?」
ニコル「あぁ、運命の翼と伝説の天帝の復活だ」
ラプラス「楽しみだなそれは...!」
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