IS~貴婦人と黒獅子   作:茶々円

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大分遅れてしまい申し訳ありません、本当は一夏と箒とクロエが武装国家に武力介入する話を書いていたのですが今のご時世が少々あれなのでやめておき一気にクラス代表戦に方向転換しました。


クラス代表戦

「そういえば3組に転校生が来たんだって。」

 

 

鈴に振られて三日後、未だまともに顔を合わせることが出来ていない。

そんな中放課後、クラスの女の子と話している時、ふとそんな話題が出てきた。

 

 

「へー、どんな奴だろうな。」

「うーん、この時期の転校は割と難しいからそれなりの力があるんだろう「正確には昨日の15:42分33秒に転校手続きを完了、こちらの学園に在籍する事になりました。」

 

 

突然教室のドアが開き、黒の眼球に金の瞳、流れるような銀髪を持つ美少女がこちらに近寄ってきた。

 

 

 

「こんにちは一夏様。そして皆さん、始めまして、本日付けで三組の代表となりました、クロエ・クロニクルです。」

「あ…ああ。(様……?)」

 

 

 

その少女はにっこりと笑って此方に挨拶をし、そして俺の耳に口を近づけた。

 

 

「束様から預かり物をしています、今からお時間宜しいでしょうか?」

 

 

 

……ああ!どこかで見たと思ったら束さんが娘みたいに大事にしていた女の子だった!

 

 

 

 

「……ああ、わかった。とりあえず俺の部屋に行くか。ごめん、皆、少し用事ができた。」

「え~?その子って織斑君の知り合い?」

「可愛い~!」

「まあそんな所だ、じゃあな。」

「「バイバーイ。」」

 

 

 

俺はクロエちゃんを連れて箒のいる自室へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏!誰だその女は!?」

 

 

 

一夏が部屋に入った瞬間、箒がクロエのことについて問い詰めた。

一夏は鈴に振られたことを箒には話していない為、箒は鈍感な一夏を振り向かせようと頑張っている。

 

 

 

「こんにちは箒様、私はクロエ・クロニクルです、本日は束様より一夏様と箒様に対するメッセージとISのコアが届いております。」

「……ああ、姉さんからの回し者か。」

「あー、クロエちゃん、その『様』付けで呼ぶのはやめてくれないか?」

「ですが……」

「私も一夏と同意見だな、IS学園に通う以上姉さんは関係なく私は君と友達になりたい。」

「……わかりました、一夏、箒、……あっ、それでメッセージですがその前にこれをお渡ししておきます。」

 

 

 

クロエは鞄から2つのアクセサリーを取り出した、一つはスナイパーライフルの形のアクセサリーが付いたネックレス、そしてもう一つはハサミの形のアクセサリーが付いたイヤーカフである。

一夏と箒はそれら二つがISの待機形態であることはすぐにわかった。

 

 

 

「お二人のお察しの通りこれは束様が新たに未来から採られたデータをISで再構成したものです。これを一つは一夏に、もう一つは箒に渡しておきます。」

「おいおい、これをどうしろって言うんだ?」

「そのスナイパーライフル───『ケルディム』の方は『常に冷静な判断が出来て、周りに癒やし、そして落ち着きを与えることのできる』人間に、そしてハサミの方────『アリオス』は『凄まじい負担に耐えることが出来る強化人間、もしくは試験管ベビー』に託してくてください。だそうです。」

 

 

冷静な判断が可能な人間……思い当たるのはセシリアだがあいつは既に『バンシィ』に乗っているしな……、うーん……。

 

 

「あ、そういやクロエちゃんも専用機は持ってるのか?」

「ええ、束様に作って頂きました。『セラヴィー』です。その力はクラス代表戦で見せましょう。では私は失礼します。」

 

 

クロエちゃんはその場から立ち、部屋を出て行こうとした。………なんというか事務的な子だな……

 

 

 

「……あ、一つ伝言を忘れていました。『白の一角獣と黒獅子、黄金の鳳凰には注意して』…だそうです。何か心当たりはありませんか?」

 

 

 

……なんだ、束さんもあの3人のISの危険性をわかってるのか。

 

 

 

「あー、わかった。」

「はい、ではこれにて失礼します。」

 

 

 

そう言ってクロエちゃんは部屋から出て行った。

 

 

 

「……一夏、代表戦まで残り三日しかない、全力でやるぞ!」

「おう!」

 

 

 

俺は箒とそのようなことを言い合い剣道場に向かった。

 

 

 

 

そして三日の時は俺が思っていたより早く過ぎ去り、ついに試合当日となった。

 

 

 

 

「……で、なんでピットにいるんですか束さん?」

 

俺がクラス代表戦の為にスーツに着替えピットに向かうとそこには束さんがいた。本当にここの警備って大丈夫なのか?

 

 

「いやー!まさかいっくんがいきなり要注意ISと当たると思ってなかったよ。……まあ冗談はさておいてこれを渡しに来たんだ。ついでにくーちゃんが三組の代表だしね。あっ、ダブルオー展開してくれないかな?」

「あ、はい。」

 

 

 

言われるがままに俺はダブルオーを展開、すると束さんは『それ』を展開、戦闘機のような独特のフォルムを持つ機械が俺のISの背部に非固定部位として接続された。

 

 

 

《GNR-010接続完了。GNドライヴ同調率99.9%、ツインドライヴ安定域に入ります

展開領域にGNソードIIIを追加、ご確認下さい。》

 

 

 

「あのー…束さん…これは?」

 

 

 

俺は聞き返した。当たり前だ、この装備の追加によって今まで安定していなかったツインドライヴ同調率が安定を始めたのだから。

 

 

「それはオーライザーだよ。元々安定しないツインドライヴを同調させるための支援機械で武装の追加や色々な機能があるから戦闘中に探してみてね。」

「はあ……」

 

 

 

 

それにしても凄いな……。これだけの発生量があるならどれだけ使っても無くならなさそうだ……。

 

 

 

「あ、あとそれといっくんから頼まれてたISの解析が終了したよ。」

「本当ですか!?」

 

 

 

実は俺は鈴とセシリアのISの解析を束さんに頼んでいた。俺は中学生の頃鉱石にハマっており世界の鉱石図鑑を見ていたがあのような『光る鉱石』は見たことがない。

 

 

 

「いっくんの予想通りだね。まずあの金髪と中華と更識の乗っている機体は私が作ったコアだけど私の作ったコアじゃないんだよね。」

「すいません……意味が…」

「簡単に言うとあれらの三機は『別の世界』から何らかの理由で飛来して来て完全にコアと同調した『ISではない何か』なんだよ、だからあんな規格外の出力や武装の破壊力も持っていて尚且つこの世界に存在しない装甲素材────特にあの光るフレームを使えていると言うのが一番有力なんだよね。武装の出力を考慮した上での考察だけどあのコアと合成しているものよ大きさは19m~21mくらいで本体重量 約24t、まるでSF映画に出てくる巨人みたいだね。あの周りにいる生徒会長やらのISも恐らくは『ダブルオー』と同じで私の作ったコアをベースにあの三機の世界での戦闘データを活用して闘ったISを完璧に再現している感じかな。」

 

 

……バケモンかよ…

 

 

 

『これより第一試合、二組VS一組の試合を執り行う。代表両名はピットから出ろ。』

 

 

よし……!

 

 

 

 

「では、行ってきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏がアリーナに出ると既に鈴は金色の装甲のIS────フェネクスを纏いこちらを見ていた。

 

 

 

「鈴、すまない。振られたからって勝手に避けて……」

「あー、こっちこそごめんね。ただ理由と付き合ってる人は言えないの。」

 

 

 

 

鈴としては『女性同士でつき合っている』ことに少し引け目を感じているため余り他の人にはセシリアと付き合ってることを言っていない。勿論一夏にもだ。

 

 

 

「………まあいいや、手加減はなしだ!」

「そうね!」

 

その言葉と共に一夏は『GNソードⅢ』を展開、それと同時に鈴は『ビームマグナム』を展開、更に背部の非固定装備である『アームドアーマーDE』を右手にマウントし、左のパーツを背中に移動させた。

 

 

 

 

「行くぞ!」「行くわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「らあっ!」

 

一夏はGNソードⅢの刀身を畳みライフルモードに変換、3つの砲口から一気に複数発鈴に向かって連射を行った。

 

 

 

「っ!(なによあの武器!?3つ同時攻撃の威力だけだったらビームマグナムにも匹敵するわよ!?)食らいなさい!」

 

 

 

鈴はすぐさまビームマグナムの出力を15%から50%に変更、一夏に向かって放った。

放たれたビームマグナムは特徴的な発射音と共に紫電を散らせながら高速で一夏に向かっていく。

 

 

 

「ビームマグナムはもう見切ってるんだよ!」

 

 

一夏はツインドライヴの加速もあってか鈴が発射するビームマグナムを簡単に回避、いとも簡単に距離を詰めた。

 

 

「ここは俺の距離だ!」

「……甘いわ!」

「なっ!?」

 

 

一夏が距離を詰め、GNソードⅢのソードを展開した瞬間鈴は背部の『アームドアーマーDE』を一夏に向かって展開、先端からメガキャノンを発射し、一夏を派手に吹き飛ばした。

 

 

 

《シールドエネルギー227ロスト、ダブルオーライザー残シールドエネルギー453》

 

 

「やってくれるじゃねぇか!(トランザムは………よし、残り3分……!)」

「追撃………何!?」

「何だ!?」

 

 

 

鈴と一夏が何かを感じ取った瞬間、アリーナの天井のシールドが破壊され、そこから大きな深い灰色をしたISが二機乱入してきた。

 

 

「なんだあれ……?」

 

 

 

手が異常に長く、つま先よりも下まで伸びている。首というものがなく肩と頭が一体化しているような形をしている全身装甲の機体であり各国が研究中のISにあのような形のISは存在しない。

 

 

 

「………!」

「うおっ!?」

 

 

灰色の機体の内の一機は一夏に、もう一機は鈴に向かっていった。

一夏は相手の攻撃をGNフィールドやGNソードⅢでいなしていたが徐々に厳しい戦いになっていった。そんな中

 

 

『一夏。』

 

 

 

クロエが一夏の『ダブルオー』に対してプライベートチャンネルで通信を繋ぎ、ハイパーセンサーの前のビジョンにはクロエが映し出された。

 

 

「ん……クロエちゃんか。あれは何かわかるか?」

『……………いえ、わからないですね。それよりもあのISの装甲は見た感じとても堅そうです、私と箒が行くまでの間少々堪えられますか?』

「………いや、俺一人でやる、クロエちゃんと箒は皆の避難誘導を頼む。」

『ですが……!』

「俺なら大丈夫だ、それに万一の時はあいつと協力するさ。」

 

 

 

一夏の目線の先には真の姿を現そうとしている鳳凰の姿があった。

 

 

 

 

 

「つつつ……、あれは何よ……?……どうしたの簪!?」

 

 

突然私と一夏の戦いに乱入してきたあのでかいIS。……でもおかしいわね、あれからは人の気配を感じない……。

そんなことを考えていると簪からプライベートチャンネルの通信があった。

 

 

『鈴、あれには人が乗っていない。』

「んなことわかってるわよ。……まあやってみた感じ私のISで多分破壊できるわ。」

『なら私達は観客の避難誘導するから。厳しくなったら私かセシリア辺りにプライベートチャンネルを繋げてくれれば助けに行くよ。』

「あいあいさー。」

 

 

その言葉と同時に私はプライベートチャンネルを閉じ武装のリミッターを解除する。

 

 

さーてと……チェルシーさん、この新しいフェネクスの力……この『進化したナイトロ』……見せて貰うわよ。

 

 

 

NT-D

 

 

 

 

「へぇ……このXCのお陰かしら?共鳴率が凄まじいわ……これならあれができるかも…」

 

 

 

……イメージする、自分の背中に翼が生えるイメージ……

 

 

すると腕に装備していたアームドアーマーDEが背中に移動、背中のDEも横にスライドしてまるで不死鳥の翼の形のようにアームドアーマーDEが展開された。

 

 

「……行きなさい!」

 

 

そう言った瞬間、私の背中にあったアームドアーマーDEはビット兵器のように空を舞い、無人機に向かって進んで行った。

これは簪がよく使う『シールド・ファンネル』と呼ばれる物でありサイコフレームの無茶苦茶さがあればこその武装である。簪は『アームドアーマーXC』なしでもこなして見せたがわたしはこれがないと出来る気がしない。……やっぱり簪ってサイコフレームとの共鳴率が半端ないわね……。

 

 

 

 

「………!!」

「無駄よ!」

 

 

 

 

無人機がガードが手薄になったこちらに向けビームを発射したがその攻撃は即座にこちらに移動させたアームドアーマーDEにより防いだ。それによって一時的に無人機の視界が眩んだのだろう。

 

 

 

「えい!」

 

 

煙が晴れた瞬間ビームマグナムを発射、大きなビームは無人機に直撃するがシールドを少し削っただけであった。………直接殴りに行くしかないわね。

 

 

 

「行くわ!」

 

 

 

私はサイコフレームを利用した三段瞬時加速により一気に無人機との距離を詰め右腕の部分に加速を利用したパンチを決め簡単に破壊する。

デストロイモード時にはサイコフレームだけではなく他の部分のパーツも非常に堅くなる恩恵が存在するためパンチ一発でビームマグナムに匹敵かそれ以上の威力を誇るようになると簪は言っていた。

 

 

 

「次!」

 

 

更に追い討ちの如く左手で残った無人機の左腕を掴み、右腕の手刀でいとも容易く左腕を切断する、そして気合いを入れる雄叫びと共に指の先端を無人機の首元に突き刺し内部のケーブルなどを無理矢理剥ぎ取る。

 

 

 

「掌!」

 

 

最後に手薄になった無人機の胸部に掌を当て、そこからサイコフィールド────私の思念を光に変換、それを送り込み、それを敵の体内でオーバーロードさせ大爆発を起こした。

 

 

 

「ふう……一夏はまだ戦ってるのね。」

 

 

 

私は粉々になった無人機を見ながらデストロイモードを解除、避難誘導のヘルプに向かおうとした。その瞬間。

 

 

 

 

『すまない凰、無人機がアリーナから出る可能性が存在するためアリーナのシールドを最大にしている。しばらくその中にいてくれ。』

「はあ…」

 

 

 

いや、織斑先生、あんた生徒を何だと思ってるのよ。

 

 

 

 

 

 

一夏side

 

 

 

こいつかなり装甲が厚いな……つーかなんで鈴は格闘で破壊できてるんだよ……。

 

 

 

「…………!!」

「無駄だ!」

 

 

 

 

無人機がビームを放ったがあのビームはすでにお見通しである。

俺はGNドライヴを全面に移動、大きなGNフィールドを展開しそのビーム攻撃を無力化した。

 

 

 

「さーてと……どうするかな?」

 

 

 

相手の攻撃を全て無効化出来たとしてもこちらのダメージが全て1ずつしか入らないならただのいたちごっこである。……今トランザム使っても攻撃自体が強化されるわけでも無いしな。……ん?

 

 

 

『一夏、トランザムを発動してください。』

「いや、でも今発動させた所で奴に決定打はかませないぜ?」

『いえ、その『オーライザー』にはトランザム時に解放される必殺技が存在します。それを使えばもしかしたら…!』

『一夏!お前が失敗しても私とクロエちゃんがフォローしてやる!やってみるんだ!』

「………ああ!」

 

 

 

………よし!

 

 

 

 

「トランザム!!」

 

 

その機能を起動すると共にダブルオーが赤い

 

 

 

 

 

 

………すげぇ。

 

 

 

それが俺の初めてオーライザーを装備した状態でのトランザムを体験した感想であった。ツインドライヴの完全同調、そしてこのGNソードⅢを全て掛け合わせるとここまで凄いとは……。

 

 

「……ライザーソード?これか!?」

『はい、恐らくそれだと思われます。』

「うおっと!?………なんだクロエちゃんか…。そっちの避難はどうだ!?」

『一応終わりました。……一発限りです、確実に決めてください。』

「わかった!……行くぞ!」

 

 

 

俺はOSの中の『ライザーソード』を選択、するとオーライザーのバインダーが突然前に出て、更に『GNソードⅢ』に尋常ではない程のビームが収束されていく。

 

 

 

「………これヤバくないか?」

 

 

 

もし失敗したら俺の粒子残量は恐らく0になる、クロエちゃんの言っていた一発限りとはこのことだろう。

 

 

「いっけぇぇぇぇえ!!」

 

 

 

アリーナの天井のシールドを破壊した巨大ビームソードを無人機に向かって振り下ろす。

 

 

……よし!当たった!

 

 

 

「……………!!!」

「なっ!?」

 

 

 

勝利を確信した矢先、無人機は瞬時加速の為のエネルギーのチャージを開始した。………マズい、このままのペースで行くとかわされ……

 

 

「諦めんじゃないわよ!」

「鈴!?」

 

 

 

近づいてきた鈴が掌から霧のようなもやもやを射出、それに当たった無人機が突然行動を停止した。

 

 

 

「今よ!やりなさい!」

「ああ!サンキュー!」

 

 

 

 

動きの止まった無人機に対して振り下ろしたライザーソードはアリーナのシールドを破壊、更に観客席を破壊しながら無人機を飲み込んだ………

 

 

 

 

 

 

 

「うう~……なんで私まで~。」

「すまんな鈴……」  

 

 

あの無人機乱入から数日後、あの事件があってかあのまま大会は中止、後日四組代表の更識さんとクロエちゃんの試合が行われたらしい。

結果は更識さんの勝利、俺達の勝負は引き分けとなったのでそのまま四組の優勝となったらしい。

 

 

……で、鈴は無断行動、俺は無断行動及び観客席とアリーナのシールドシステムの破壊についての始末書を書かされていた。

 

 

「いやー、それにしてもあんたのそのライザーソードだっけ?威力ヤバいわね、調整できるようにしたほうがいいわよ。」

「ああ。…前のことだが改めてすまない、俺の勝手な理由でお前を避けたりして………。」

「もう気にしてないしいいわよ。

それよりもあの勝負、あのまま続ければ私が勝ってたと思うわ、だから何か奢ってよ。」

「はぁ?あのまま続けてたらトランザムで俺の圧勝だったっての!お前が奢れよ!」

「はぁ!?負けてたのはあんたよ!」

「おーまーえーだ!」

 

 

 

 

ギャーギャー

 

 

 

………ああ、やっぱり鈴とはこれくらいの距離の方がやっぱり楽だな……。

 

 

 

 

コンコン

 

 

「鈴さん、一夏さん、差し入れですわ。」

 

 

 

ドアがノックされ入ってきたのはセシリアであった。手にはバスケットを持っている。

 

 

……あー、そういや腹減ったな。

 

 

 

「あー、ちょい待って、あと二分で書き終わるから。」

「鈴さん……この量だったら恐らく二時間前には終わっていたのでは?」

「う……」

「ああ、鈴なら突然折り紙を折り出したりケータイ弄ったりしてたから多分大分時間かかってるな。」

「はあ……まあいいですわ。」

 

 

 

 

 

 

 

数分後……

 

 

 

「じゃあお疲れー。」

「ああ、また明日な。」

 

 

 

職員室に始末書を提出した俺と鈴はそれぞれの部屋に戻った。

 

 

 

セシリアside

 

 

 

 

「全く鈴さんは……」

「ごめんごめん。………ん?セシリア、なんかバンシィの指輪の目が光ってるけど…?」

「あら、何でしょうか?」

 

 

 

バタン!

 

 

勢いよく私達の部屋のドアが開けられ中に簪さんが入ってきた。どうやら相当慌てているようだ。 

 

 

 

「セシリア!鈴!今すぐIS展開して!」

 

 

 

その言葉と同時に簪さんもユニコーンを展開、すると目の前にはホログラムマップのようなものが浮いて出た。

 

 

「……これは何を示す地図かしらね?私のフェネクスに出た情報は……AM0200?午前二時ってことかしらね?」

 

 

そして私がバンシィを展開した瞬間、簪さんのユニコーンが展開しているマップにレーザーのようなものが刺さり、何かを教えるように点滅し始めた。

 

 

 

「………これは?」

「…一番単純な考えだったら恐らく鈴のフェネクスが示した時間───午前二時に私のユニコーンとセシリアのバンシィが示した場所に向かえば何かがあるってことかな……?」

「それが一番妥当でしょう。で、バンシィは一体どこを示しているのですかね?」

「……んー、東京の………路地裏?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ケルディムとアリオス……一体誰が乗るんだ……


まあ冗談はさておきコメントなどは気軽にどうぞ。
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