あまくて、あまい   作:319

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ちょっと遅くなってすいません。
それではどうぞ


出会い1

変わらない毎日

なんの変化もおとずれない日常

そんな日々を過ごしていた

そして、あーしは大学3年生になっていた。

 

 

金曜日、あーしは授業を終えてバイトに向かっていた。

世間では金曜日は嬉しい日と思われているが、私は嫌いだ。

居酒屋でバイトを初めて2年が経った。

居酒屋の金曜日は人が多い。

今日も忙しくなると思いながら重い足取りでお店に向かった。

 

 

 

 

「おはようございます。」

「おはよう、今日は大きな団体客があるから準備お願いね。」

出勤し、店長に挨拶を済ませる。

腰にエプロンを巻いて、今日の予約の人数の確認を済ませる。

早速店長から言われた大きな団体客の準備から始める。

お皿とおしぼりとお箸を人数分持って予約の席の準備を進める。

「はぁ、、」

少しため息が漏れる。

今日も長い夜になりそうな予感に嫌気がさしながらも、慣れた手つきで準備を終わらせていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「料理おねがーい。」

「こっちドリンク作ってるから他の人お願い出来る?」

「料理持っていくねー。何番テーブル?」

夜の19時頃、店内に少しずつお客さんが入り始めて、少しずつ忙しくなってくる。

そんな中、カランと扉が開く音がまた響く。

「いらっしゃいませー、ご予約されてますでしょか?」

「すいません、19時から団体で予約してたんですけど。」

そんな中、他のアルバイトの子が例の団体客の対応を始めていた。

料理を持っていきながら、ちらりと団体客の方を見る。

そこには、大学生の男女がいた。

というか、あーしも通っている大学の人がいた。

学内でも見かけたことのある人が何人かと、全く知らない人が何人かいた。

ここは大学から近い居酒屋で、よく学生たちもカンパしたり、忘年会したりと、色々と団体で利用したりもする。

なのであーしは、いつものかと思い思考を戻し、仕事に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと落ち着いてきたねー。」

「そうですねー。」

時刻は21時を過ぎた頃、一番のピークの時間を乗り越え、店長から軽く声をかけられた。

この時間になると、新しく来るお客さんの数も少なくなり、今いるお客さんも注文が落ち着いてくる。

「ちょっと軽く回ってきます。」

「ありがとう、よろしくね。」

店長に一言声をかけ、店内を軽く回る。

飲み終わったグラスや、食べ終わったお皿などを下げていく。

そんな時、ふと私の視界に映ったのはベロベロになった男子だった。

大学生の大きな団体客の1人で、歓迎パーティという名のお持ち帰り会で酔わされた男子の1人、よくある光景、いや流石にあそこまで酔わされてる人はちょっと甘すぎる気がする。

でもただそれだけ、ただの日常、それだけ。

「ちょっとあんた。」

なのにあーしは声をかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたはこれからどうしたい?」

僕はそう聞かれていた。

どうしたいとはどういうことなのだろう?

「どうしたいとは?」

思わず声に出してしまった。

「助けて欲しいのか、それともそのままほっといて欲しいのか。そのどっちかって聞いてんの。」

「助けてくれるんですか?」

何故だろう、前世ならきっとお持ち帰りして欲しいと言ってたのに。

「そか、ならちょいまち」

そう笑顔を向けた彼女は、少し赤のインナーがかかった髪をなびかせて行った。

 

 

 

3分もたったないだろか、彼女は直ぐに帰ってきた。

「おまたせ、あーしは無償で助けるつもりだったけどさ、店長がそれならここでバイトをして欲しいと、で、あんたはどうする?」

それは選択肢があるようで無かった。

「よろしくお願いいたします。」

「それじゃこっちに来て。」

そう言って彼女は次は僕をバックヤードに連れてきた。

「店長呼んでくるね。」

そう言って彼女はまた行った。

僕は周りを見渡す。

どこにでもある飲食店のバックヤード、着替えのロッカーと業務用の調味料が置いてあるような部屋。

そこに小さな机とパイプ椅子が4つ置いてあった。

パイプ椅子に腰掛け少し落ち着く。

どうしてこうなったのか少し考えようとする。

でも、考えが全くまとまらない。

頭が少しクラクラしているけど、冷めているそんな感じ。

すると部屋のドアが開いた。

30代前半ぐらいの女性が入ってくる。

手には水の入ったグラスを持っていた。

「こんばんは、話は聞いてるよ。とりあえず水でも飲んで軽く話そうか。」

そう女性が言うと、僕の向かいの椅子に座りグラスを渡してきた。

「ありがとうございます。」

僕はお礼をいい、グラスの水を飲み干した。

少し頭のクラクラが落ち着いた気がする。

「とりあえず君はここで働くことで大丈夫かい?」

「よろしくお願いいたします。」

「とりあえず私のことは店長と呼んでくれ。」

「僕の名前は佐藤零十です。」

そう言って軽く自己紹介を終わらせ、軽く質問に答えていった。

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず、週末忙しいから月曜日からキッチンでよろしくね。」

「分かりました。」

「それじゃまたちょっと待っててね。」

そう言って面接のような何かが終わり、空いたグラスを持って店長が部屋を出ていった。

すると入れ替わるように助けてくれたお姉さんが部屋に入ってきた。

「とりあえず、アンタの荷物ね。」

そう言ってお姉さんは僕の荷物を渡してくる。

「すいません。ありがとうございます。」

「別にいいって、そういやアンタ名前聞いてなかったね。」

「佐藤零十と言います。」

「あーしは雨野 林檎(あめの りんご)ね。よろしく。」

「これからよろしくお願いいたします。」

「あと佐藤の連絡教えて、店長がわからんことあったら私に聞けってさ。」

軽く自己紹介を終えて、連絡先を交換する。

「それじゃ、帰ろうか。」

「え?1人でも帰れますよ。それにバイト中じゃないんですか?」

「今日はもう終わったし、それに助けるって約束したからね。」

そう言って雨野さんと僕は裏口から出る。

「それじゃバイク乗って。」

そう言ってヘルメットを渡してくる。

僕は言われた通りにヘルメットを被り、後ろの席に座る。

雨野さんは僕の案内で家まで送ってくれた。

「それじゃ、またバイトまでに分からないことあったら連絡してね。」

雨野さんはそう言うと、僕を下ろして帰って行った。

 

 

 

 

 

家の前、空を見上げる。

そこに光る星がより一層輝いて見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「頭が、、気持ち悪い、、」

次の日、僕は二日酔いで倒れていた。

「お酒はもう懲り懲りだ。」




とりあえず1人目の出会い編終わりました。
あと何人出てくるか楽しみですね。
では次回もなるべく早くかけるように頑張ります。

誤字脱字等ございましたらよろしくお願いいたします。
感想や評価なども何卒お願いいたします。
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