この世界のパワーローダーは格好いい。   作:むせる。

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職業?カイザーPMC兵士ですが何か?

 

 ブルーアーカイブ。

 それは透き通った世界観で送られる青春の物語である。

 

 悪い大人、良い大人、悪い生徒、良い生徒。様々な思想し声を持った学園が集まる銃社会の殺伐としたJK版GTAの学園都市キヴォトスに、一人の男が転生した!

 

 その男はそのキヴォトスにチート能力、そして唯一の男子生徒と言う特異性を引っさげて乱入しくる。少年は手にした能力を駆使して、キヴォトスを無双してハーレムを築く―――――

 

 

 

 

 

 

「よぉ越前!訓練お疲れ!食堂の席取っておいたぜ!」

 

築く……

 

「つうかお前聞いたぜ?また例の預言者を撤退に追い込んだんだって?」

 

築……く……

 

「やっぱすげぇよ越前は!流石は、我らカイザーPMC,デカグラマトン大隊、パワーローダー隊のエースだ!」

「はは、ありがとうございます。先輩。」

 

_人人人人人人人人_

> 築けなかった <

 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

 

 


 

 

 

 ドーモ、皆さん。はじめまして。

 転生者の越前コバトです。キヴォトス歴で今年16歳。前世を合わせると34歳です……何故か精神年齢は体の方に引っ張られて幼いままです。

 

 時折(でも俺事実上のアラサーなんだよな)って考えて死にたくなります。辛い。

 

 まぁ俺のことはさておいて……みんな!ブルーアーカイブって知ってる?そう、あの治安激やば厄ネタだらけの透き通った世界で送る美少女だらけの学園モノRPGだ。

 

 ここまで語ればわかる通り、俺はそんなブルーアーカイブの世界に転生してしまった様だ。

 

 正直、始めの頃はテンション爆上がりだったよね……空に浮かぶ天輪、ここブルーアーカイブの世界だ!って……でもさ、現実は上手く行かなかったんだ。

 

 俺の生まれはアビドスって言う砂漠の街なんだが、生まれてそうそう親に段ボールの中に詰められて砂漠に捨てられてな。辛い。

 

 転生してそうそうそんな目に遭ったもんだから、まぁ死ぬかと思って……でも、体は完全に赤ん坊だからなにも出来なくて。辛くて辛くて苦しくて。

 

 でもそんな時に、俺はある傭兵に拾われたんだ。本編じゃ名前も出てないような、キヴォトスに住むオートマタの傭兵団だ。

 

 俺はそんな傭兵団の気まぐれによって拾われて助けられたんだ。銃とか兵器の使い方とか、キヴォトスでの生き方とか色々教えてくれたんだ。俺にとっちゃ、今世の親みたいなもんだ。

 

 キヴォトスには無数の学校があるんだが……そんな傭兵に育てられた俺は、当然のように学校には通えず、通う気も起きず、傭兵稼業を手伝うことになったんだ。

 

 因みに、俺にはヘイローがない。耐久力はこれから外の世界から来るであろう先生なみだ。

 

 そんな俺は必死に稼いで生きて、稼いで生きて、稼いで生きて……その結果何が起こったのかというと。

 

「越前、次の預言者の監視は俺等の隊だ。頼むぜエースさんよ。」

「まぁ、全員生き延びられる程度には頑張りますよ。」

「へへっ、そうでなくちゃ寄りかかりがいがねぇってモンだ!」

 

 はい、デカグラマトン大隊、パワーローダー隊のエースと呼ばれるようになった越前コバトだ。辛い。

 

 かなり色々ありまして、ブルーアーカイブでもメインヴィランの一角とされるカイザーコーポレーションの私兵、カイザーPMCの一員になりました。

 

 えっ?育ててくれた傭兵団はどうなったのかって?俺以外全員死にましたが?辛い。

 

 何があったのかと言えば……カイザーコーポレーションが保有する戦力の中にデカグラマトン大隊というものがありまして……

 

 それは、簡単に言うと自分を神だと思い込んでいる中二病AIの傘下にある兵器――預言者に対抗するための部隊なのですが……

 

 俺が居た傭兵団、そのデカグラマトン大隊の弾除けになって死にました。

 

 俺は何とか生き残った所をPMCに拾われて、現在はデカグラマトン大隊の戦力として数えられています。いつか潰してやるからなカイザーコーポレーション。

 

 ……まぁ、そんなこんなでカイザーPMCであくせく働いているのが俺です。

 

 えっ?学籍?透き通るような青春?ねぇよんなもん。俺の青春は血と鋼鉄によって出来た錆び臭い青春ですよ。

 

「……おーい、越前?何ボーッとしてやがる。」

 

 っと、今俺の目の前に居るPMCのオートマタが俺の先輩で教育係だった人。俺が初めて出来た後輩みたいで、俺のことを実の弟分のように可愛がってくれている。

 

「すいません先輩。ちと疲れがたまってたのかボーっとしてて……」

「はははっ!なんだよ頼むぜぇ?俺達は飯が終わったら出撃……暫くは砂漠の中で車中泊なんだからよ。いや、お前はパワーローダーの中で寝るのか?」

「昔からゆりかごだったんですよ、パワーローダーの中が俺の。」

「随分染まってるねぇ……」

 

 俺や先輩の隊はこれから、砂漠に居るデカグラマトンの預言者の一人――ビナーの監視任務にあたる。カイザーは、このアビドス砂漠に埋まっている、ある()()を掘り出そうとしているのだ。

 

 その為に、常に砂漠を彷徨く邪魔なビナーを排除しようてしている……大抵は撤退止まりだが、こうしてビナーの監視をする部隊も必要ということだ。行きたくねぇ……正直、ビナーとは何度も戦って生存してるけどおっかねぇもん。

 

 俺の親代わりの傭兵さんもビナーの出す極太ビームで焦げて死んだからね。いやぁ、あの光景は今でも目に焼き付いてるよ!!はっはっはっ……辛い。

 

 オートマタだから死んだって表現は正しいのかは知らんけど、俺の中では死んだってことにしてる。家族の死くらい痛ませてくれ。

 

 ……それで、さっきから度々出るパワーローダーは何かについても一応話しておこう。

 

 パワーローダーって言うのは乗り込み式の強化外骨格……というか、ロボットでいいのかな?所謂アーマード◯ルーパーとかアーマード◯ア的なアレです。

 

 俺は長年そのパワーローダーに乗ってきた。傭兵団でも赤ん坊の頃からゆりかごとして使ってたくらいだ。そんなこんなで、俺はパワーローダーの操縦には一家言あるもんでな。

 

 俺がビナーと遭遇した時にアイツを撤退させ続けてたらいつの間にかエースと呼ばれていたってわけだ、昇進も昇給もほとんどねぇけどな!

 

 新兵器でゴリアテって奴が開発されたらしいから乗せて欲しいんだけど……さすがに傭兵上がりじゃ信頼度が足りないのかな。マジでざけんなさよ潰れろカイザー。

 

 俺がそんな風にカイザーコーポレーション潰れねぇかなといつものように糞不味い飯を食べながら心のなかで祈っていると、スピーカーから通信が入る。

 

『デカグラマトン大隊、監視部隊、出撃まで三十分。出撃予定者は直ちに持ち場へ付いてください。』

「おぉっと、お呼び出しか。」

「そうみたいっすね。行きますか、先輩。」

「おっしゃ、頼むぜ越前エース殿!」

「だからエースは勘弁してくださいって……」

 

 ほんと……俺はエースなんで柄じゃないんだって。エースだったらもっとたくさんの仲間助けられてるんだって。

 

 

 

 

 

 

 まぁ、そんなこんなで俺達はパワーローダーに乗り込むことになる。先輩もパワーローダー乗りだ。

 

 転生して個人的にびっくりしたのが、パワーローダーって真ん中からばっかり割れてカプセル状に開くタイプのコクピットだった事だな。もろアーマード◯ルーパーやんとか思ったり思わなかったり。

 

「よっ……と。」

 

 そんなこんなで俺もパワーローダーに乗り込み、一通り装備や飲食物の確認を終えると、パワーローダー隊の隊長から通信が掛かる。

 

「隊長から……?はい、どうしました?」

『越前か、繋がっているな?』

 

 通信に出るのは、少し渋めな声をしたオートマタ……ぶっちゃけブルアカのゲーム画面じゃ違いなんてわからんけど、実際にこの世界で生きるようになると結構違いがわかる。歴戦のオートマタってそれ相応にボロボロなんよね。んで、隊長の御用はナンジャラホイ。

 

『越前、エースだなんだと持て囃されているが調子に乗るなよ。戦場ではそう言ったイキリが命取りになる。死にたければそのままでいれば良いが。』

 

 なんだ、お小言か。まぁ、それくらい分かってますよ。こちとら傭兵時代も含めてどれだけ戦場にいると思ってんですか。

 

「分かってますよ、図に乗った兵士の末路は俺はよく知ってる……俺がいつも()()()()なの知ってるでしょ。」

『ふっ、なら今回は()()()()()()にならない事を祈っておくんだな。』

 

 あっ、通信切れた……まぁ。隊長なりの気遣いなんだと思う。あの人も見送って来た側の人だしな。

 

 やがて、出発の時間になると俺等を乗せたパワーローダーは、輸送用の大型武装車両に乗り込むことになる。正直ミッチミチだ。鶏ミンチじゃねぇんだぞ(?)

 

 やがて、武装車両が出発したのが分かる…………さて、そうなれば目的地に着くまでは楽しい楽しい雑談タイムになる。

 

「はぁぁ、しっかし上も勝手だよなぁ。自分で戦わねぇくせに偉そうに命令ばっかり一丁前でよ。」

「何処でも司令官なんてのはそんなもんさ。」

「理事長死ね!理事長死ね!」

「あの中年オートマタが。」

「アビドスの子達も可哀想に……なぁんにも知らねぇんだからな。」

「だったら向こうの借金お前が肩代わりしてやれよ。」

「無理だって、こちとら生きていくだけで一杯一杯だっての。」

 

 様々な会話が通信機越しに聞こえてくる……アビドスか。カイザーコーポレーションの被害者……そして、いずれ俺達が職を失う元凶になる者達。

 

 ブルアカプレイしていた時はカイザー潰して気持ちエエエ!しか考えてなかったが……今は、俺としては職を失うことになるわけだから少し困る。

 

 まぁ、こんな俺が言ってもどうにもならねぇが……望んで学校に行ける奴ばかりじゃねぇって事。少しくらい分かってもらえねぇかね。

 

 無理か。この世界は()()()()()()()()だからな。それに、こんな職に甘んじてる俺の自業自得か。

 

 俺は、このブルアカの世界に干渉する気は一切ない。俺は単なる敵エネミーのパワーローダー使い、それで十分だ。

 

 

 

 

 

 

 

 ……それはそれとして、カイザーPMCが潰れた後の職どうしよ……

 

 

 

 そんな事を考えながら、俺は通信を切って眠ることにするのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おい!ブルーアーカイブなのに生徒が一切出てきてねぇぞ!?教えはどうなってんだ教えは!!

越前くんに専用機っている?

  • いる!ワンオフ機でかっとばせ!
  • いらん!量産機のまま頑張れ!
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