この世界のパワーローダーは格好いい。 作:むせる。
はい、いつの間にか本編が始まって失業まで秒読みになったカイザーPMCの若きパワーローダーのエースパイロット。越前コバトです。
いやぁー、まさかね?先生がもうキヴォトスに来てらっしゃるとは全くもって思いませんでしたよ。もうアビドス編始まってたのね。
はい、そんな訳で俺の座っているカウンター席の丁度真後ろのテーブル席に先生達が座っています。
……なんでよりにもよって俺の近くに座るん?スチルで俺写っちゃうよ?いいの?みんながテーブル座ってる背景にカウンターで一人さみしくラーメン啜ってる俺が映っちゃうよ!?いいの!?
……まぁ、こっちは特段な変な気も起こすつもりもないし、一般の客としてラーメン啜ってれば良いか。替え玉も貰っちったし。
「……。」
……あれ?俺なんか先生にめっちゃ見られてない?待って、俺まだ何もしてないんだけど……流石にねぇ、この程度で疑われるような事……
「…………。」
無いよな?そりゃあ先生とは言えさぁ……読心術の使い手じゃあるまいし、ねぇ?
「………………。」
なんだあの真剣な眼差し…………まさか、俺がカイザーPMCの人間だってバレてるのか!?まさか、この時点じゃカイザーPMCの場所は愚かセリカすらさらわれるより前なはずだろう!?
だが……あの眼差し、間違いない……バレてる……!!くっそ、どうする?まだ生徒の好感度も稼げてない今のうちに始末するか!?
駄目に決まってんだろキヴォトス終わるわ!つか先生一人に世界の命運とか生徒の運命とか何でもかんでも背負わすな!もっと分散させろ!ワンオフ機よりも数のある量産機だろうが!(?)
「……あの。」
ついに先生に話しかけられた!?不味いぞぉコレ。
いや……ここは挙動不審になることなく、あえてに冷静に……
「……何か?」
「財布落としてます!」
よかったぁ!!助かった!2つの意味で!
財布尻ポケットに入れてたから気づかない内に落としちゃってたんだなぁ。やっぱ先生はいい人だ。足は舐めるけど。
「あ、ありがとうございます!」
「どういたしまして……えっと、君はアビドスの生徒じゃないみたいだけど……あれ、ヘイロー無いね、そもそもキヴォトスの人?」
くっそがあんま初対面の人にガツガツくんなよ陽キャか!?……まぁ、落ち着け。さっきセリカと言ったのと同じようなことを言えば良いんだろうが。
「えぇ、珍しいでしょ?キヴォトスでヘイローの無い男子生徒って。生徒とは言っても学生じゃないんですけどねぇ〜」
「っ!お若いのに働いてらっしゃるんですか?」
ノノミが会話に入ってきやがった!たのむ、あんまりガツガツ関わんないでくれ!俺は最終的に敵対するけど別に敵意はないんだ!だから……その……基本放置で頼むよ!
「何分親無し金無し学無しなもんで……基本出稼ぎしててアビドスに帰ったのも久々で……学校にも行けずに働き詰めっすよ。」
「うへぇ……お兄さん大変だねぇ……」
「ん……。」
「へぇ、何のお仕事されてらっしゃるんですか?」
アヤネちゃん……遂にしたなその禁断の質問を……だか、俺とて一兵士。ここは変な職業を言うと後に引くの分かっている。
「傭兵的な事を少し。」
……嘘は言って無い。嘘は言ってない……よね?
キヴォトスの壊滅的な治安だからこそできる言い訳……決まったな。
「傭兵さんかぁ……じゃあさ、カタカタヘルメット団って不良グループ知ってる?」
「ほ、ホシノ先輩?今そんな血なまぐさい話は……」
……知らねぇんだよなぁ本当に。雇ったのは理事長だし。指示出しも理事長がやってたし……つうか初対面の人にみんなグイグイくるね。コレが若さか……JKって怖い。まぁ、俺から出せる情報は出すか。
「知りませんね……あぁでも、最近最端の廃墟の……あのほら、ゴロツキばっか集まってる場所。あそこにどこぞの団体が武器を持ち込んだとかって話は聞いたことありますよ?そのカタカタヘルメット団と関係あるかはわかりませんけど……」
「あぁ、あそこかぁ……」
「昔っから治安悪いですよね。」
「そーそー、いつも不良がたむろしててさぁ…!」
因みにその武器を持ち込んだの、カイザーPMCの人です!カタカタヘルメット団が武器寄越せとか宣ってきたので余り物を渡したら喜ばれたそうな……
そういや、パワーローダーも余ったのを支給したとか……本編じゃこの段階じゃパワーローダーって影も形もないはず無んですけどね。
まぁ、これはアニメじゃない!ので全部が全部原作通りに進むわけも無いか……まぁ、俺は知らん!先生がいれば大抵どうにかなるやろ!
……本当なら今すぐにでも全部ぶっちゃけたいんだけどね、カイザーPMCの事とか。でも怪しまれるし下手すると黒服に目をつけられるからさ。俺の目的はあくまで生き残ることだから、死にたくねぇんだよ!!!
「なるほどねぇ……お兄さんありがとね。」
「いえいえ……その学生服、皆さんアビドスの生徒さんですか?」
「はい♪二年の十六夜ノノミと申します!」
「ん、同じく砂狼シロコ。」
「一年の奥空アヤネです。」
「そう言う感じ?じゃ私も……三年の小鳥遊ホシノだよ〜!」
「えっ!?い、一年の黒見セリカ……よ?」
うわぁ自己紹介されちったよ。完全に関わっちゃっよ……変なこと言わず知らん存ぜぬ押し通せばよかった。
「あははご丁寧にどうも……宜しく!」
さて……これはもう後には引けない。今のうちに媚び売りまくっとくか……?
駄目だ、PMCの仲間を置いて俺だけ一抜けとかしたくない……PMCの奴ら結構良い奴らなんだもん!わりと年下の子供の兵士とかに優しい奴らばっかりなんだもん!
そりゃあ陣営とかからしたら先生側にとっちゃ悪かもしんなけどさぁあいつらも俺と同じで生き残るのに必死なんだって!
けど上に言われたらやるしか無いんだって!従わないと普通に消されるんだって!…………まぁ、こんなこと言ったってどうにもならねぇか。
兎に角、なるべくドライに……あまり拘らないようにしなければ、あくまで中立だ。俺が生き残るために……あぁ、辛い!マジでカイザーに下剋上してやろっかなぁ!?
「それじゃあ!気をつけて!」
「転職活動、頑張ってください!」
「お兄さん、そんじゃまたねぇ〜。」
「あぁ、お前らも学校の復興頑張れよ!何かあったら手ぇ貸してやる!」
ふぅ……めっちゃ会話はずんだわ。
いやぁ、理事長とか上司の悪口めちゃくちゃ出た(勿論多少ぼかしたけど。)し、勢い余って転職も考えてる話しちゃったよ。
つか、こう言うながれ今度陸八魔アルとやるんでしょうがアビドスは!?アルの役割でしょうが!?もしプレーヤーが居たら「あれ?この流れ越前の時で見たぞ?」ってなるでしょうが!?
いや……プレーヤー居ないけど、居ないよな?居ないって信じよう!はぁ……もっとドライに行くつもりが結構関わっちゃったな……
でも、意外だったのは、ホシノとかとも地元の話題で結構盛り上がれた事だね……アビドスで育ったのは嘘じゃないからな。思い入れはある方だ。
地元のあるあるネタでみんなとも盛り上がれたし、最近地元の変わったところとかもしれて良かった!
マジで砂漠のPMCの基地にこもってばっかだったからな最近。
でも、みんな流石に良い奴らだったな……心が綺麗だよ。マジでカイザーもあれくらい綺麗な組織にならないかな。そしたらもう兵士を使い潰すような真似もしないでくれるのにな。
……改めて考えると、マジでなんで俺とか俺の仲間殺されたん?意味わかんねぇよ……マジで何なんだよ返せよ俺の友達。
……さぁて、マジでどうしようかなこれから。もうカイザーPMCとアビドス勢が戦う日も遠くなくなってきたし……戦ったとしても勝てねぇし。
だって巡航ミサイルで怪我をする程度のヒナさんが相手に回るんだぜ?無理だって……
他のところでも手を貸したいけど、借金とかの根本的なところはもうどうしようもないし……つかぶっちゃけ俺がいなくてもどうにかなるだろうし。
……嫌だなぁこんな風に自分の都合だけで動いてる感、自分が嫌いになっちゃうよマジで。生き残りたいを理由に好き勝手してるの。
取り敢えず、基地に帰ろうかな。
あーあ、次はどんな任務が下るのかなぁ……やりたくねぇなぁ畜生!!
――カイザーPMC基地――
「越前コバト、君には新たにアビドス襲撃を依頼した便利屋68の監視及び必要に応じた加勢を命ずる。必要な装備があれば、その都度連絡するように……」
……待てっこの理事長何つった?
便利屋68の?監視?及び加勢?つまり?アビドスと敵対しろと?戦ってこいと……キヴォトスでもトップクラスの武装集団と戦ってこいと、つまりストーリーに関われと……
ふざけてんのかぁ!?この中年オートマタがァァァァァ!!!!!!!
越前くんに専用機っている?
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いる!ワンオフ機でかっとばせ!
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いらん!量産機のまま頑張れ!