この世界のパワーローダーは格好いい。 作:むせる。
「……以上の事から、シャーレからやってきた先生。彼の存在がアビドス高等学校に大きな戦力増加を及ぼした要因であると考えられます。」
真面目な仕事モードからこんにちは。
皆のエースパイロット!越前コバトだよ!キラッ☆!
えぇ、今はカイザー理事長に監視の結果報告中です。つってもどーせ見てたから知ってんだろ理事長ゴルァ。
「ふむっ……なるほど、良くわかった。ご苦労、下がって良いぞ。」
「はっ。」
ふぅ、全く……まぁでも、理事長のこんな余裕そうな表情見れるのもあと少しか、そう考えると少しさみしい…………………わきゃねぇだろ!!!むしろ気分がいいね!
さて、部屋から出た所で…………これから何をするかって話なんですが、仲間集めしたいって話してたよな?なので今回は営倉に行きます。
カイザーPMCの基地はね、規律でバリバリに縛ってるんですが、カイザーのやり方に不平不満がある奴らも多いと。
……現に傭兵上がりとかは弾除けとして扱われてるからね、俺とかエースなんて持て囃されてるけど都合の良い駒よ。
まぁ、そんな不平不満をあるやつを何とか懐柔するってのが目的です。
と言っても、すでに何回も接触してるんだけどね……元々は同じパワーローダー隊の奴も居たから、話はすんなり通ったよ。
……一応、なんで仲間を集めようとしてるのかって話してもしておくか。
まぁ、これは
何回も言ってるけど、PMCの奴らって特段悪い奴でもないんだよね、ただそれだけしか食っていく方法を知らないだけで……
だから、出来れば
そんな訳で、営倉にやってきました……コンクリと檻に囲まれた、刑務者や見世物小屋の動物みたいな状態です。
俺が目的がある檻は…………ここですね、この営倉の檻には一人のオートマタがぶち込まれてます。いろんなオートマタが詰め込まれてるせいで偶に分からなくなる……あぁ、居た。
用があるのは、この片腕を他のオートマタの物に移植してるボロボロな方です。
元同僚です、昔はパワーローダー隊に居ました。
名前――と言うかコールサインは『コヨーテ』です。
「おぉい、ちょっと来い。」
「……チッ。」
おぉ、来た。機嫌悪いな今日は……
……と言うか、営倉の中の人って基本的に外の人に逆らえないんですよね。逆らったら営倉に詰められる期間が延びるだけなんで。
それを利用して、営倉の人間で遊ぶ畜生も居ます。オートマタに限らずに……まぁ、鬱憤溜まってるんでしょうね、この施設はそのガス抜きの為の施設みたいな側面もある。
なんてったってここでの檻の中のいるやつに対する暴力沙汰は基本見逃されるからね、殺したりしたら話は別だけど、そんな奴おらん。
正直、殺人への忌避感ばキヴォトスで俺の前世の世界よりも重い気がする……ある意味丈夫な人間が多いゆえかな。
それとも神秘が恐怖にナンタラカンタラって話かな?神秘恐怖云々は正直俺は全く解んないけど。
話がそれた。
兎に角、近づいてきてくれたコヨーテさん……さてと、それじゃ
コヨーテさんの頭鷲掴みにして檻へと叩きつけます。
すると、コヨーテが耳元で語りかけています。
「……相変わらず力弱ぇな。越前。」
「オートマタや神秘持ちと比べないでよ。」
ふぅ、本当は俺もこんな荒っぽい真似したくないんだけどね。
態々こうして無理やりコヨーテの頭をつかんだのは、あくまでもガス抜きに見せかけるためです。
営倉とは言え便宜上監視カメラは付いてるんで……殆ど誰も見ないけど。
下手に悠長にお話してると「営倉の兵の何の話をしてるんだ?」って話題になりかねないので……まぁ、念には念を入れて、ね。
さて……と、久々のコヨーテとの会話楽しんでおきますか。
「……それで、首尾は?」
「まぁまぁ、かな?」
正直、後はどうなるかわかんねぇんだよなぁ。
少なくとも、黒服がホシノを放って置く訳無いから、それ関係でカイザーPCMのアビドス襲撃は起こるだろうけど……タイミングとしてはカイザーから抜けるのってそこしか無いんだよなぁ。
抜けられっかなぁ……抜けてぇなぁ。
「まぁまぁ……中途半端だな。カイザーを裏切らないかって声をかけたのはお前だろうに。」
「すまんすまん。いやぁ、本当は先輩とか誘いたかったんだけどねぇ……皆逝ったから。もう頼れるのはお前ら営倉組だけよ。」
「正直お前とは組みたくねぇな……お前と組んだ奴らは、皆死んじまってる。お前が周りになんて呼ばれてるか……知らねぇ訳じゃねぇだろ。」
「死神……だろ。」
いやぁ、うん。そうなんだよね……俺の隊って必ず俺を残して皆全滅するんだよね。
先輩達とはかなり上手くやれたんだけど……と言うかあれ完全にカイザーの謀略だから!?俺悪くねぇから!?死神扱いとかマジで心外だわ。
「もう、このカイザーPMCでマトモに俺と関わってくれるのはコヨーテや営倉の奴ら位だよ。」
「……わかんねぇな、その割にはお前――その
「そんなんじゃないよ。」
う〜ん、本当にそんなんじゃなくてな…………俺の目的って
傭兵でしか食っていけない奴らを掬い上げるための組織……居場所、そう言うのを作ろうとしてるんだ。
だから、PMCの人間、よりかは
こんな危険な鉄火場じゃなくて……もうちょっと安全な、少なくとも命の危険がないような場所で働けるようにってな。
幸いここはキヴォトスだからな、そんな場面は幾らでもあるからね。
「しっかし、お前も馬鹿な夢をもったもんだ……傭兵や兵士の居場所を作るなんざ……」
「帰る場所、居場所があれば、人は何処までも進んでいけるからな。俺自身、傭兵や兵士に助けられた口だからな、恩返ししたいだけさ。」
「……あーあー、若い奴ってのは暑苦しくってしょうがねぇ。錆びついた俺が馬鹿に見えるぜ……大体な、いくら取り繕っても傭兵なんざ――」
「クズばかり……だろ?でも、このまま押し入れに詰められたブリキの人形でいるか、クズな人間で居るかって差だけさ。」
「どっちも変わんねぇな。」
「俺はクズでも人間の方がいいけどな。」
「同感だ。」
いやぁ、マジでコヨーテさん話わかってくれて助かるわ。傭兵って基本クズばかりだけどキヴォトスだと絶対に必要な仕事だからね。いろんな意味で。
その受け皿がいつまでたってもブラックマーケットなんて限界違法地帯なんてのはアレでしょ。
「それで?俺は何すれば良い?」
「……今は待つ事だ。いずれ、カイザーは否が応でもアビドスとの正面戦闘に発展する。」
「……そこで裏切る。と、だが勝てる保証はあるのか?」
「ある。アビドスに来たシャーレの先生、あの人の元につけば、後ろ盾な意味でも戦闘的な意味でも勝てる可能性は高い。」
だって、この世界の
「確実じゃねぇな。」
「ご尤も。カイザーなんてデカい企業とやり合うには、多少運ゲー要素も必要だ。」
「……ま、このまま営倉で見世物小屋ごっこするよりかはなんぼかマシか。だが、武装は?流石にPMCの武器庫からはもってけねぇぞ。」
「……アビドスの市街地の一角に武装が隠してある。それを使う。」
「……?砂漠化の進んだ所のか?」
「あぁ……まぁ、色々あってね。」
場所で言うと、カタカタヘルメット団が基地をもってた場所辺りですねぇ。
あの辺って昔俺を育ててくれた傭兵団の基地もあって、将来へと蓄えのための武装がかなりの数分散して隠されてるんだよね。
いやぁ、貯蔵ってしておくもんだわマジで。
「……分かった。兎に角今は待てば良いんだな?」
「そうだな。待つしか出来ないって方が正しいが……まぁ、あんたらが暴れるまでの下処理は出来る範囲やっておくよ。」
「はぁ……なら、俺も話の分かる奴を集めておこう、殆ど営倉の中の奴らだがな。」
「俺の事死神とか言うけど、アンタもアンタで他の連中から営倉のボスなんて言われようなの忘れんなよ?」
「気に食わないやつをボコしたらたまたま上官だっただけだ。」
やっぱコイツ誘うのやめようかな……まぁでも、もうこの人くらいしか頼れる人居ないんだよな。
唯一話の分かってくれた隊長や先輩は死んだし……他のPMC連中は悪い奴らじゃないんだけど、金さえあればそれで良いのスタンス過ぎてなぁ。
前に他のPMCの知り合いにその話したら「金にならなそうだから嫌だ。」って断られてね……
いや、むしろ兵士としてはそれが一番正しいんだけどね?
兵士が感情で振り回されたらあかんよってのはそらそうだし、そもそも感情を処理できん人間はゴミだと教わってきた奴らですから。
俺?俺はもえバリカス傭兵団の中で甘やかされて育ってますからね、感情ありまくりですよ。
傭兵団の皆さんの遺言が『お前らしく生き抜け』ですからね。
こんな事言われたんじゃ何があってどうやって最後まで俺らしく感情むき出して意地汚く生き抜いてみせますよ。
何を相手にすることになっても、どんな手を使ってもね。
……まぁ、そんなこんなでそろそろ時間なので行きますか。
「じゃあな、コヨーテ。また今度……」
「二度と来ないで欲しいな。営倉にぶち込まれないように気をつけろ。」
辛辣ぅ……ま、そんなこんなで営倉とは一先ずバイバイ……さぁて、あとは兎に角待つだけかなぁ?ゲヘナとアビドスとの戦闘はカイザーは関わらないだろうし……
ん、なんか皆すごい慌ててるな、何があったの〜?
何だって!?ブラックマーケットの闇銀行に強盗がっ!?集金書類が盗まれた!?
犯人は!?何だって覆面水着団!?
いったい誰なんだ!?
と言うか、覆面水着団かぁ……もうそんな季節かぁ…………海行きてぇな。
おい!また生徒が影も形もねぇぞ!教えはどうなってんだ教えは!!
コヨーテ:偉そうに現場も知らずに命令を下す上官をパワーローダーで蜂の巣にした事で営倉送りになった。
営倉送りになった後もガス抜きに使おうとした外のやつや気に食わないやつをボコしたせいで営倉入りが長引いている。
犬よりも鳥派。
越前くんに専用機っている?
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いる!ワンオフ機でかっとばせ!
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いらん!量産機のまま頑張れ!