この世界のパワーローダーは格好いい。   作:むせる。

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デジャブだし難産だし……


なんだよ!もう!またかよぉぉぉぉぉ!!!!

 

 

 ハロー!またアビドスの町中、ビルの屋上から失礼します!失業した時の準備を整えている越前コバトです!チェケラッ!

 

 さて、今俺が何をしているのかと言いますと……はい!またもや監視です!

 

 

 なんだよ!もう!またかよぉぉぉぉぉ!!って感じですが……誰の監視かと聞かれれば……アビドスの自宅に侵攻してきているゲヘナの風紀委員への監視です。

 

 

 現在、実のところアビドスの自治区のほとんどの所有権をカイザーコーポレーションが握っています。

 

 故に、カイザーの庭に土足で入ってくるような真似は、さすがに見逃せないとのこと。

 

 てっきりカイザーは関わらないかと思ってたんですが、宛が外れましたね。

 

 と、言う訳でまた俺が任務に駆り出されました。必ず情報を持って帰ってくるからですかね?

 

 持って帰ってくると言うよりも知っているから、なのですが。

 

 とまぁ、今回も俺は何故ゲヘナの風紀委員が来た理由は知ってるので適当に時間潰して帰ってもいいんですけど……流石に、監視しているという格好だけは受けておきたいので、こうして待ってます。

 

 もっと言うとヒナを一目見てみたかったからですね。うん。

 

 ぶっちゃけ理由はコレくらい…………あっ、ラーメン柴関爆発した。

 

 ははっ。彼処子供の頃から傭兵団の皆と良くご飯食べに行った所で結構思い出深かったんですけどねぇ…………はははっ。しんどい。

 

 まぁ……うん。大将には匿名で金渡しておこう。金でどうにかなる問題じゃないけどな。

 

 あの店には思い出がいろいろ詰まってたから。

 

 でも、せめてもう一度大将が店出せるくらいにゃ……ね。

 

 もう一度大将のラーメン食いたいし……大将に立ち退きを強いていた組織の人間が何虫のいいこと言ってんだよ。

 

 さぁて、そんな事考えてる内に始まったよ便利屋とアビドスとの戦闘……

 

 んっ?あれ、ドローンで遠方のゲヘナ監視してたけど、もう迫撃砲の準備してる。早くね?まぁいいっか。

 

「うおっ、迫撃砲撃たれた……あれま、店がさらにボロボロに……ははっ。皆もっと穏便にやれよなぁ。」

「じゃあ、お兄さんも傍観者面するのは辞めたらどうかな?」

 

!?

 

 あ、ありのまま今起こった事を話すぜ?

 

 俺は、アビドスとゲヘナと便利屋の戦いを監視していたら、いつの間にか後ろに()()()()()()()()()()

 

 何を言ってるのかわからねぇと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。

 

 原作と比べてくるのが早すぎるとか、なんで気配に気づかなかったんだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ、もっと恐ろしい神秘を味わったぜ……

 

 と言うか、本当に来るの速いな?この時系列だと……そうだ、確か黒服と話し合ってる頃合いだよな?なんで居るんだ?そんな早く終わるような話し合いでもなかっただろうに。

 

 そもそも、このパターン前に便利屋との戦いで見たばっか!俺そういう事多くない!?いや、兎に角……完全にホシノに背後を取られてるこの状況をどうにかしなくては……!いや、逆に考えろ、ピンチはチャンス!ここでホシノと対話ができるチャンスだ!

 

「……ホシノさんか。またこのパターンだね。」

「あんまり下手なことしゃべらないで。」

 

 うわぁ、完全に暁のホルスモードだよ。無理だねぇこりゃ……取り敢えず、ここで焦ったら負けるので、あくまでも余裕がある風に見せましょう。

 

「うん、オーケー、分かった。だが、あまり早まらない方が良い、最早君が俺を殺すのなんて簡単だ……もう一度言うが()()()()()()

「流石に私もこの状況で問答無用で撃つマネはしないよ。そもそも殺す気ないしね。」

 

 よっしゃ!生き残れる!……生き残れるよねぇ?まぁいいや、取り敢えず話を聞こう。

 

「……それで、態々俺を見つけたって事は、何か聞きたいことがあって来たんじゃないのか?」

「……ブラックマーケットで見つけたよ、集金動向の書類。確かにカイザーが全ての根幹だった……この事も踏まえると、君が送った砂漠の座標も、カイザー関連の施設の座標なんでしょ?」

 

 おっ、流石に鋭いな。あそこ一般にはただの砂漠の真ん中って言うふうにしかでないから、怪しまれると思ったんだけど。

 

「……この事から考えても、君はカイザーの人間なんでしょ?」

「……YESだ。」

 

 今回は多分カイザーには見られてないと思うから堂々とお話ができるよ!やったねホシノちゃん!仲間が……増えねぇな。

 

「……何故、カイザーの人間があんな真似をした?私達をおちょくってるの?」

「俺は俺なりにアビドスの人間には敬意を払っている。前に言ったろう、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()俺が、お前らの借金返済が上手くいくように思っているのも事実だ。」

「戯言を……ッ!!」

「落ち着け、済まない。今のは俺が悪かった。」

 

 ホシノからすれば俺のセリフってどう考えても煽ってるようにしか聞こえねぇよな……反省しなきゃ。

 

「……俺はカイザーが潰れる事を願っている。お前達は、その可能性に一番近いから応援しているだけだ。」

「体よく言うね……要するに利用してるだけでしょ?」

「言い訳つかんな、その通りだ。」

 

 うん、ぶっちゃけシャーレとかアビドスめっちゃ利用するつもりだからね。まぁ、同じくらい利用されるつもりでいるけど。

 

カイザー(君達)、散々私達から搾取してきたくせにまだ利用しようとするんだ。」

「あぁ、そうなるな。全く持って度し難いな。」

「開き直るなッ……!!お前らのせいでアビドスは……!!」

「……謝ることしか出来ない。」

 

  いやぁ、本当に許して。俺達も命令に従わなかったら潰されるのよ……それを免罪符にするつもりはないけどな。あ、アコちゃん出てきた。

 

「謝るくらいなら……なんでこんなっ!」

「……俺達はカイザーの駒で歯車。命令通りに動くしか無い、逆らって潰された奴なんて、いや()()()()()()()()()()()()奴なんてごまんと居る。……立場の無い様な奴は大人でも子供でも道を選ぶことは出来ないんだよ。」

「……理屈は分からなくはないよ。だけど!!」

「納得できない……そうだな。俺も無理だ。だから反旗を翻す事にした。抗う事にしたんだ。」

「……!」

 

 ……そうだ。大人も子供も関係あるもんか。立場の弱い人間が使い潰される……そんな現状に納得していいはずが無いだろ。アビドスも、傭兵も、好き勝手に潰されて良い訳がない。

 

「……お前には教えとく。既にカイザーコーポレーションはアビドスの自治区の多くを手にしている。カイザーが悪どい手で昔のアビドスの生徒会から買い取った土地だ。」

「っ!?」

「あくまで手続き自体は正当な物だからな……ハッキリ言うと、今のお前達にゃ最早どうする事もできん。」

「そん……な……」

 

 あ、ホシノ絶望顔……こんな所で教えちゃってよいのか……いや、どうせもうすぐ知ることだ。教えといたほうが良いだろ。あっ、ヤバイトリガー引きそう。

 

「お前……良くも抜け抜けと!!」

「俺を撃ってどうする気だ?事態は好転しないどころか、カイザーに更に優位に立たせる事になるぞ……落ち着け、手はまだある。」

「何……を?」

「……お前達はまだ足掻ける。まだカイザーの傀儡になってないんだ。まだやれる事があるだろ?少なくとも、アビドスとしての誇りと尊厳くらいは取り戻せるはずだ。使える手が残ってるはずだ。」

 

 大丈夫だ!お前達には先生がいる!先生を信じろ!

 

「……随分と応援してくれるんだね。カイザーなのに。」

「俺も、カイザーに()()()()人間だからな。お前らには俺みたいにカイザーの傀儡にゃなってほしくない。」

「利用できなくなるから?」

「そうとも言う。」

「否定しないんだぁ……」

 

 否定出来ませんからねぇ。どんなにお題目や本音を立て並べても、俺がしてるのは目的の為に()()()()()()()()()()()()に他ならないからね。

 

 人からしたら、カイザーと変わらないじゃないかと言われても、仕方がないよな。その程度の泥くらいおっ被るよ。

 

「……にしても、君、全部教えちゃっていいの?」

「カイザーの俺の言葉を信じるつもりがあるなら……な。それに、バレたら死ぬだけだ。」

「……死ぬの?」

「死なんさ、意地でも生き残る。逝っちまった奴らの分までな。」

「……そっかぁ。」

 

 ……あれ、なんかホルスからおじさんモードになってない?銃もなんか下ろされてるし……えっ、普通にぶち抜かれる覚悟の準備してたんだけど……

 

「最後に一つ聞かせてもらえないかなぁ?」

「……なんだ?」

「君は……カイザーに何を奪われたの?お金?土地?名誉?」

家族と仲間……って言ったらどうする?」

「……いや、もう何も聞かないよ。」

「そうしとけ。」

 

 さぁて……話してる間にヒナが出てきちゃったよ。

 さぁてと、そろそろホシノとの会話も切り上げたいけど……逃げられるかな?

 

「……ホシノ、そろそろ後輩達の所に行ってやった方が良いんじゃないか?」

「ははっ……前にも同じ様な会話したよね?」

「したな。」

「……色々教えてくれたお礼に今回は見逃すよ……けど、私は君を信じない。」

「それで良い。確かに信じられるものを見つけるまで……俺のことは信じないほうが良い。」

「…………それじゃあね。カイザーの人。」

 

 

 ………助かった……のか?

 いやぁ……なんとかなりましたね。戦わずして勝つ!……コレがどんなに気持ち良いか。なんかちょっと前に見たような展開だったけど、一先ず安心できそう。

 

 いやぁ、色々と教えちゃったね。まぁどうせいつかは知ることになるんだけどさ。

 

 ……さて、明日にゃ多分アビドスの子達はカイザーに乗り込んでくると思う。

 

 ……仲間を連れて逃げ出すには、その瞬間。威圧の為の兵力を引き連れて理事長が表に出た瞬間……アビドスに気を取られているあの瞬間しか無い。

 

 無茶な作戦だが……やり通すしか無いな。

 

「はぁぁぁぁ……………行けるところまで行ってやるかぁ。」

 

 さて、明日は忙しくなるなぁ。

 


 

 小鳥遊ホシノは考える……使える手、残っている手。

 その手のことを考えるたび、抗う事を考えるたび……黒服からの甘味の誘惑がホシノの脳を刺激する。

 

「……使える手は残ってる…………か。」




アビドスボロボロバト:えっ?思い出の店が爆散したのに越前の反応薄くないかって?キャパシティ超えるショック受けた時ってもはや乾いた笑いしか出なくなる事あるでしょ?……はい()

アビドスおじさん:コバトにとっては使える手は先生のつもりだったが、ホシノ的には黒服の提案が使える手になってしまった。

……本当にちょっと前にやった展開と全くおなじになってしまった。申し訳ありません。

越前くんに専用機っている?

  • いる!ワンオフ機でかっとばせ!
  • いらん!量産機のまま頑張れ!
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