無双†転生   作:所長

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 ご注意。

 作中で後漢における長さ、重さ、体積、時間などの単位を使用しております。大部分はメートル法などで補足しておりますが、わかりにくい点などがあるかもしれません。日本の尺貫法と同じ単位を使いながら中身が異なることもあります。
 また、後漢における官位に加え、一部は創作した官位を使用しており、任官の対象も史実に正確ではないことが多々あります。

 内包する要素は作品のタグになるべく記載してあるつもりですので、警告タグ以外も今一度ご確認ください。
 警告タグには含んでいませんが、三国志演義や史実のエピソードをアレンジするにあたり特定のキャラクターへの批判などを描写する可能性があります。原作キャラを悪人に仕立てようといった意図は一切ありませんので、ご理解くださいますようお願いいたします。

 あともちろんフィクションです。


プロローグ

 そろそろ夏も近づき、長袖の服をしまい始めた頃。

 数日続いた過ごしやすい夜から一転、今日からは折角の休日だというのに、今夜は太平洋高気圧さんが頑張り過ぎちゃいましたと言わんばかりの熱帯夜で、横になるときにつけたエアコンがタイマーで切れてからも転がり続け、カーテンの外が白み始めた頃になってようやく雀さんにお休みを言った。

 

 

 

 

 目が覚めれば午前11時53分。

 寝相と汗で凄いことになってるシーツをはぎ取りつつ、のろのろと脱衣所へ向かう。

 パジャマとシーツを洗濯機に放り込んで、ぬるめのシャワーを浴びながらヒゲを剃り、全身くまなく洗って綺麗に流し、贅肉の落ちた腕の表面を撫でながら「見て見て奥さんこのタマゴ肌!」などと言ってるウチに徐々に頭も覚醒してくる。

 

 おろしたての服を着て、洗濯機は……あー、パジャマとシーツ一緒に放り込んじゃったよ……あきらめよう。乾燥まで入れて1時間とちょっと。お昼ご飯を食べに行って、夕飯の材料を買って来たら1時間半くらいか?

 洗濯物のことを考えるのは帰ってからでいっか、と財布を持って玄関へ。休みの日用の履き慣れていない靴を履いて、うだるような暑さの外に出て、部屋の鍵を回して、駐車場に向かって歩き出し、携帯と愛車のキーを忘れたことに気が付いて振り返ると、

 

 

 一面真っ青な世界に、黒髪の超絶美女が浮かんでいた。


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