ちょっと待って! 私の下の階級に猪熊柔がいるんだけど……! 作:怪盗218
77話 西海大学柔道部物語
ドッドッドッドッドッ……。
「さ、着いたよ、柔ちゃん!」
シートの下から伝わる並列4気筒のエンジンが奏でる鼓動と張り合うように、私は大きな声で背後の女性に声を投げかけた。そして私は、右手で愛車のイグニッションキーを捻り、車体を僅かに傾け左足をアスファルトの上にゆっくりと接地させる。
心地よい鼓動音が停止すると、車のクラクションや信号音などの雑多な音が、フルフェイスのヘルメット越しに私の耳朶に届き始める。
「おい、あれ
「ほんとだ、おまけに火の玉グラフィックの初期型なんて超レア物だよ……」
「いやいや、乗ってんの女の子じゃね? あんな細腕であの怪物バイクを操れんのかよ?」
ここは都心のオフィス街。まだ朝の通勤ラッシュの時間帯のためだろう。歩道上を灰暗色のスーツを着たサラリーマン達が小走りに歩いている。そんな彼らの内の何人かがすれ違いざまに、歩道脇に停車した私の愛車に視線を投げかけそんな言葉をかけていく。
約1年と半年前に開催されたソウルオリンピック後に、秋田東工柔道部の同級生だったみぞっち(彼の実家はバイクショップを経営しているのだ)のつてで手に入れたこのバイク。街を流す度に外野から熱い視線を投げかけられる事に私はもう慣れていた。
「送ってくれてありがとう、茜さん!」
先ほどまで私の腰に手を回していた背後の女性がバイクからさっと飛び降りた。彼女は、黒のレザージャケットを羽織ったバイカースタイルの私とは対照的に、このオフィス街によく似合う白を基調とした服装できめている。
「良いって、良いって。でも、松田さんったら、大事な彼女の初出勤だから自分が送るんだって言ってたくせに、急にドタキャンは無いよね?」
「仕方ないわよ。それに耕作さん、是非取材に来て欲しいって名指しの連絡があったんだって、とても喜んでたわ」
耕作さんが喜んでいると私も嬉しいの、と胸の内で呟いているであろう彼女を見ていると、私はごちそうさま、と肩を竦めるしかない。
「……ところで柔ちゃんは、やっぱりこの会社に勤めたんだねぇ。何でそうなるかな?」
私は、彼女が内定を頂いたと知らせてくれた日からもう数えきれないほど彼女に尋ねた言葉を、彼女がこれから勤務するはずのビルを見上げながら呟いた。そのビルの側面には鶴亀トラベルというロゴが。
「またその話? だから言ったじゃない。ジョディに会いにカナダに行った時、鶴亀トラベルさんにお世話になったから、私もこんな風に皆の旅のお手伝いがしたくなったって――。あっ、髪が跳ねちゃってる! 茜さん、ちょっと鏡借りるね」
フルフェイスのヘルメットを脱いだ彼女は、ぴょこんと跳ねた頭髪に手を当てながら、私のZ2のミラーを覗き込む。
鶴亀トラベルにお世話になった……ねぇ。まあ、確かにあの時は私も含めて鶴亀トラベルにお世話になったけど(ふふん、しっかり私もジョディの結婚式に呼ばれていたのだ)、私はそんな事より、カナダに着いたらクリスティンと試合が出来るというワクワクの方が勝っていたから、それ以外の事はすっかり記憶から抜け落ちている。
え、試合の結果? ふふふ、それはご想像にお任せしますよ。ふふふのふ。
しかし、鶴亀……。鶴亀かぁ。変な所で原作修正力が仕事をするから、油断も隙も無いな。これは最近影の薄い風見鶏の動向にも気を付けておく必要があるかもしれないわね。私は、髪を撫でつけるのに必死の柔ちゃんの横顔をそっと伺った。
「うん、これでよしっ」
ようやく満足する髪型に整ったのか、ミラーに顔を近づけていた柔ちゃんは私を振り返る。
「――茜さんもこれから西海大学に行くんでしょ? 今日は編入の手続きをするだけ……なわけ無いわよね。その様子を見ると……」
「もちろんっ!」と私は彼女の視線の先、――愛車のシートの後部に丸めて括り付けていた真っ白い柔道着にポンと手を置いた。
柔ちゃんは「ははは……」と苦笑いしていたが、すぐにはっと思い出したように口を開く。
「そうそう、茜さん。ちゃんと富士子さんの事も気にかけてあげてね。私、茜さんの事は何も心配してないけど、富士子さんは茜さんとは違うんだから。きっと編入初日は前日からすごく緊張して寝不足になっていると思うわ」
「む……、私と違うってどういう意味? 私だって、今日(楽しみで楽しみで)寝不足になっているわよ?」
「……絶対に茜さんと富士子さんの寝不足は意味が違ってると思う」
半目になった柔ちゃんが私をジト―と見つめてくる。
……? 意味が違う? どう違うのだろう?
「そんな事より、富士子ちゃんは、今日は西海大学に編入手続きに行かないはずよ。確か新学期が始まる8日から柔道部に合流するって言ってた気がする」
というより、それが普通だ。編入に伴う書類の提出なんて、別に春休みが終わって新年度の授業が始まるタイミングで問題なかった。それをわざわざ早めて学校に行くのは、私がただ西海大学の部活動に1日でも早く参加したかったからに他ならない。
「そうなんだ。それじゃあ、富士子さんが合流したら、ちゃんと西海大学の柔道部に馴染めるように気を配ってあげてね、桐生
「……もう
その様子を見て柔ちゃんが一歩身体を後ろに引くが、その視線が私の丸めた柔道着の下に敷いている風呂敷包みで不意に止まる。
「……? 茜さん、その柔道着の下に敷いてあるのって何――「――ゴオオオン!」」
軽くアクセルを吹かしたZ2の鼓動音が柔ちゃんの言葉をかき消す。私は「それじゃあ、柔ちゃん、初仕事頑張って! 後で社会人1日目の感想を色々聞かせてね!」と言葉を投げかけながら、上げていたバイザーを降ろした。
そして私は柔ちゃんの姿をミラーに収めながら、都心のオフィス街を後にするのだった。
「確か駐輪場はここで良かったはずよね……あ、たくさんバイクが停まってる。やっぱりここだ、ここだ」
柔ちゃんを勤務先まで送った私は、その足で西海大学まで来ていた。西海大学柔道部の監督である祐天寺監督とは様々な大会などで割とよく顔を会わせていたが、大学自体には、随分前に日刊エブリ―主催の柔ちゃんとの練習試合のために来た時以来になる。あの時はバイクで来てはいなかったので、少しばかり駐輪場の場所に自信が無かったが、どうやら迷わずにすんだようだ。
「武道場はあっちで……、事務室がある建物はどっちかしら?」
改めてよく見ると、西海大学のキャンパスは三葉女子短大のそれの数倍の広さがあるように感じた。特徴的な構造の武道場は遠目からでもすぐに分かったが、事務室の方は似たような建物がたくさん並んでいて、そのうちの何処に行けば良いのかが直ぐには判別できなかった。
バイクのスタンドを降ろし、脱いだヘルメットをハンドルにかける。何処かに大学内の地図を示した掲示板が無いかな、と周囲をキョロキョロと見渡していると、さすがはスポーツに力を入れている大学。そこかしこで汗だくでランニング中の学生達がいて、遠くからは威勢の良い掛け声が聞こえてくる。それは、明らかに2年間通った三葉女子短期大学とは異なる光景だった。
「やってる、やってる。いいなぁ、私も早く部活に合流したいなぁ」
私は武道場の方に視線を投げかけながら、思わず頬が緩むのを抑える事が出来ずにいた。
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side 西海大学 柔道部監督 祐天寺
「ふふふ、祐天寺監督。さっきから頬が緩みっぱなしですよ。少し落ち着いては如何ですか?」
「そ、そうかね? うむ、いかん、いかん。つい嬉しさのあまり……」
事務室の隅にあるソファに気もそぞろに腰を降ろしていた私は、事務員である女性の含み笑いに、照れ隠しのために目の前のテーブルに置かれた湯飲みに手を伸ばす。ぬるくなっている緑茶で喉を潤しながら、私はちらりと事務室の壁に架けられた時計に視線を投げかける。
時刻は9時少し前。確か彼女は昨日の電話で、9時ごろに訪問し手続きが終わればそのまま部活動に参加したいと言っていたから、もうすぐのはずだ。もうすぐ……、もうすぐ彼女がここに現れる。それを夢想するだけで再び私の口角は上がってしまい、なおかつ小刻みに身体が動く事を自覚してしまう。
事ここにきても未だに夢ではないかと疑ってしまいそうになる。まさかあのソウルオリンピック52kg以下級のゴールドメダリストであり、女子団体初のゴールドメダルの立役者と言っても良い柔道家を、我が大学に迎え入れる事が出来ようとは――!
その柔道家の名は桐生茜。類まれな柔道センスと強靭な精神力を併せ持ち、名実ともに現役最強の一角と言って良い柔道家。昨年の全日本選手権では延長戦の末に惜しくも猪熊柔に敗れたが、同年に開催された世界柔道選手権の52kg以下級ではソビエトのフルシチョワを破り優勝。
最終日に開催された世界柔道選手権初の国別団体戦でも日本代表の主将を務め、その持ち前のリーダーシップと比類ない実力で女子柔道陣を強力に牽引。本人は個人戦、団体戦を通じ全試合一本勝ちで大会期間中を無敗で終えた。
その彼女が三葉女子短大から編入で西海大学に入学。欲を言えば高校卒業時点から我が大学に迎えたかった所だが(あの時スカウトできていれば!)、――いや、欲はかくまい! 『講道館柔道の完成形』とも称される柔道家を中途からでも迎え入れる事が出来たのだ。
彼女の西海大学編入を知った全日本女子チームの監督である柳澤監督も、こう述べていた。
『いいかね、祐天寺君。桐生は現時点の日本女子柔道陣の旗頭であると同時に、今後長きに渡ってその旗を高く掲げ続ける事の出来る存在だ。それほどの選手を迎え入れたという事を、君も肝に命じておくように』
あの勝負師 柳澤監督にそこまで言わせしめる選手が桐生茜なのだ。同時に彼は、『反省文の枚数も誰よりも高く積み重なるだろうが……』とも言っていたが、それはもしかすると、昨年の世界選手権で他国の他階級の選手と乱取りをしたり、オフの日に現地のタクシー運転手を相手に乱痴気騒ぎを起こすなどの奇抜な行動があったからかもしれない。
コン、コン……。
私がそんな事を考えていると、事務室の扉をノックする音が。そして「すいませーん、桐生茜です。編入の書類を持ってきました」と扉の向こうから声がかけられる。
その声を聞いた途端、私は電流が走ったかのように思わずソファから腰が浮いた。
「くすくす、祐天寺監督、まるで恋人を待ちわびていた男性のようだわ」
「ほんとう、お顔も真っ赤だわ。いつもの大福のようなお顔が、今日は苺大福みたい』
事務室に詰めている複数の女性職員達の揶揄する言葉が私の耳に届くが、それに反応する余裕は私には無かった。私は全神経を扉の向こうに立っているであろう女性に傾ける。
「ど……、どうぞ、入って下さい、桐生茜さん」
そして、赤毛の女性が「失礼しまーす」と言葉を発しながら扉を開いて姿を現した。
「……次はこの書類を確認してもらって、問題なければここにも捺印を頂けるかな」
私は、今日何枚目かになる書類を、向かい合わせのソファに腰を降ろした彼女の前のテーブルに滑らせる。桐生茜は時折頷きながらその書類に視線を落としている。しかし、書類の中ほどまで読み込んでいた彼女の視線が不意に止まり、僅かに首を傾げた。その様子を見て私は「……どうかしたかね、桐生さん?」と言葉を投げかける。
「あのー、私、三葉女子短と同じ『家政学部』に編入する希望を出していたはずですけど、ここには『スポーツ科学部』って書かれています。何かの間違いでは無いでしょうか?」
来た……。私は緊張を表情に出さないよう、ことさら何でもない事のように気を配りながら姿勢を僅かに正した。
「ああ、これかね。言っていなかっただろうか? 西海大学では『家政学部』は『スポーツ科学部』の中に含まれているんだよ」
「え、そうだったんですか? へぇ、知らなかったな……」
私の言葉を信じた桐生茜はなるほど、と一人頷いている。その彼女の背後で、私の言葉を耳にした事務員が首を傾げながらこちらを見るので、私は視線で沈黙を促す。ここで余計な事を本人に伝えられるわけにはいかない。
余計な事……。それはもちろん『スポーツ科学部』は『家政学部』とは異なるカリキュラムで構成された学部であり、スポーツや運動を科学的に研究し、その知識を実践に生かすと共に、競技者だけでなく、指導者・トレーナー・教員などの育成を目的としている学部であるという事だ。
西海大学の職員でもある私がこのような誤った情報を伝える事は本来決して許されないのだが、これは猪熊先生を含めた彼女の事をよく知る人物達からの助言に従ったに過ぎない。
『……よいか、祐天寺。これ以上あの娘に料理をさせ続けていると、いつか死人が出るぞ。悪い事は言わん。家政学部だけには入れん方が良い』
『祐天寺監督、残念ながら茜さんの料理はこの2年間で矯正されるどころか、逆に輪をかけて凶悪になっています。あ、もしかすると茜さんは、家政学部じゃなくて、農薬などを勉強できる農学部が合っているかも……』
『祐天寺監督、これは僕ら記者仲間内だけで密かに広まっている噂なのですが、あの週刊未来が廃刊になったのは、彼女のレシピを紙面に載せた事が原因で……』
かつて彼女の手料理を食する事でおいたわしい姿になってしまった猪熊先生と、彼女のおかげで卒業が常に怪しくなってしまっていた柔さん達の助言を聞かない理由は無い。
「そうそう、桐生さん」私は彼女の気を逸らそうと柔道の話題を投げかける。
「伊東さんは8日から合流する予定だったかな?」
「え? あ、はい。そうです。富士子ちゃんは今頃実家の茶摘みを手伝っていると思います。あ、でも体力は落とさないよう自主練はしっかりしていると思いますよ」
「ほう、それは素晴らしい」
伊東富士子。桐生茜と同じく三葉女子短大から迎える事が出来た新進気鋭の柔道家。柔道歴は極めて浅いものの、バレエで鍛えた体幹と柔軟性は特筆すべきものがあり、何より、三葉女子短大時代には日本の二枚看板である猪熊柔と桐生茜の両者から直接指導を仰ぐことで、その類まれな才能が開花した。
惜しむらくは、経験の薄さに起因する臨機応変の対応力、調子の波の変動が激しい事だが、それらはこれから我が大学で鍛える事で徐々に改善されていくだろう。
オーエス、オーエス……。
「ふむ、もう柔道部の活動も始まっている頃かな……?」
グラウンドから聞こえてきたどこかのクラブの掛け声を耳にした私は、そう一人言を口にする。
「あ、いけない。私、今日部活に参加させてもらうんだった」
「それはいけない。桐生さん、細かい選択授業の確認は後日にしてはどうかね?」
「分かりました。それじゃあ……はい、全部に押印しました。これで良いですか、祐天寺監督?」
ふむ、どうやら関門は突破できたようだ。入学さえ正式にしてもらえたら後は何とでもなる。私は彼女から返された書類の最終確認を終えて大きく頷いた。
「うむ、書類はこれで十分だ。それでは桐生さん、いや、これで正式に我が大学、我が柔道部の一員となった事だから桐生と呼ばせてもらうよ?」
「はい、もちろんです。これからご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします、祐天寺監督」
桐生茜は、そのトレードマークである赤毛をさらりと揺らしながら私に頭を下げる。
「それじゃあ、武道場まで案内しよう。自己紹介もまだだろう?」
「はい、ありがとうございます。でも、自己紹介は、さっきここに来る前に顔だけ出して軽く挨拶をさせていただきました」
「ほう? もう武道場に立ち寄っていたのかね?」
ははは、やはりこの子は柔道の申し子だな。彼女が我が西海大学の女子柔道部に入ってくれる事で、皆のやる気も一層上がると言うものだろう。西海大学が日本の学生柔道の頂点に返り咲く日も遠くないはずだ。そんな事を考えていた私だが、続く彼女の一言で、頭が真っ白になってしまう。
「はい。せっかくなので、柔道部の皆様に手料理を差し入れさせていただきました」
「……。……て、手料理……と言ったのかね、今?」
「はい、手料理です。といってもただのお菓子ですよ」
ただのお菓子。そのただのお菓子で私の敬愛する猪熊先生は危うく三途の川を渡りかけたのだが……。
「て、手料理という事は、その……それは桐生さんの手作りという事……かな? 伊東さんや柔さんが作ったのではなく……?」
「はい、全部私の手作りです! 三葉女子短大 家政学部卒業生として恥ずかしくない料理に仕上がったと思います。皆様のお口に合えば良いのですが……」
しれっと、三葉女子短大の教員や卒業生が聞けば目を吊り上げて激高しそうなセリフを吐く桐生茜。きっと三葉女子短大の関係者は、彼女に『三葉女子短大 家政学部卒業』などと言う言葉を口にしてもらいたくは無いだろう。
――はっ、いけない! そんな彼ら彼女達に対する同情の念を胸に抱いている場合ではない。今は現在進行形で私が同情される立場になろうとしているのだ。
私は一瞬で顔色が変わっている事を自覚しながらソファから立ち上がった。
「……祐天寺監督?」
そんな私を桐生茜が不思議そうに見上げているが、私は、我が柔道部の部員の命を救うべく、逸る様に一歩を踏み出していた。
「す、すまないが急用を思い出した! 私はこれで失礼する!」
ガラガラっと事務室の扉を開き、私は転がる様に廊下に飛び出る。部員達の安否を案じながら、私はこんなことを考えていた。
桐生茜を西海大学に迎え入れるという事は、今まで以上に高く飛躍する柔道部の輝かしい未来を手に入れるのと同時に、危険極まりない劇薬もその身に内包する事を意味していたのだと……!
~~~~その日の晩 猪熊邸の晩餐にて~~~~
「それで急に柔道部がお休みになっちゃって。もう、ほんと肩透かしも良い所よ」
「そうだったんだ。でも、茜さんが柔道部に顔を出した時は、これから始まる所だったんでしょう?」
「そうなんだよね。急な感染症の蔓延って言ってたけど、皆気合が足りないんじゃないかしら?」
「感染症……。ねえ、本当に茜さん、何か思い当たる事ない? 何か変な物を持ち込んだとか?」
「変な物……。まったく思い当たる節は無いわね」
「そう……」
後日、祐天寺監督から事の次第を聞いた猪熊柔は、これまで以上に桐生茜の監視が必要とがっくりと肩を落とすのだった。
短期集中連載で西海大学柔道部物語編を始めようかなとも思ったのですが、リアルが忙しくとてもそんな時間は取れなさそうなので、エピソード0的な物語だけ投稿しておきます。きっかけは前書きで書いた通りですが、エピソードの着想は、これまでに頂いた感想で『祐天寺監督が報われて嬉しい』というものがあったので、それから発想を得ました。
まったく祐天寺監督が報われていないのでは、という突っ込みは受けそうですが(笑)
久しぶりの投稿で緊張しましたが、やはり色々と悩みながら書くのは楽しかったです。