破滅竜が美少女と化した遊戯王GX   作:SOD

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まさかのバトルロイヤル中断……!?
なんてことはありません。

ただせっかく初めてのバトルロイヤルを書いたものの、反省点とかもっとこう……上手く出来ただろ!? みたいな気持ちが多かったので、演出で誤魔化したところはある。



あと、前回十代がマスク・チェンジ使った所は戦略的にはプレミも良い所ですが、本作ではなるべく初心者の方向けに分かりづらいことはしないというコンセプトで書いております。
ゆるちて。


(大会的な意味で)ガチガチに書くと、結構不評な所あるのよね。主にキマイラで学んだ。

Q.『キマイラの続きまだですか?』

A.まだです 



VSバトルロイヤル 【演出とは言えいくらなんでもあんまりな第五巡(ファイナルターン)。】

 

 離人のターンが終わり、万丈目のターン。

 手札はゼロ。光の護封剣は効力を失い、場に在るのは『ミンゲイドラゴン』ただ一枚。

 

 勝ち目は無いに等しいバトルロイヤル。掛かっているは己のデュエリストとしてのプライドのみ。

 

 ゆえに負けられない。

 

 

 「オレのターン……」

 

 万丈目準は自身が選ばれし者であるという矜持がある。それは自らが人生の土台としてきた絶対の価値観。これが揺らいでしまえば崩れ落ちてしまう。そんな恐怖と後ろ向きな感情が襲いかかる中、万丈目準は戦う。

 

 「オレは、負けたくない……!

 

 ドロー!!」

 

 

 引いてきたカードは…………。

 

 

 「この瞬間、リバースカードオープン!」

 

 「「「ーー!!」」」

 

 

 万丈目準がカードを引いた瞬間、動いたのは白夜離人。

 

 二巡目の焼き直しのように動いた。

 

 

 (もしこのドローで『光と闇の竜』を引かれていれば、俺はもうマトモに動けなくなる。

 やるなら速攻だ!)

 

 

 「場の『グリーン・ガジェット』と『レッド・ガジェット』を対象に、永続罠カード『機動要塞メタル・ホールド』を発動!

 

 メタル・ホールドはモンスターとなり、対象のモンスターを攻撃力アップの装備カードとして装備する。

 

 よってメタル・ホールドの攻撃力は……!」

 

 

 

 

 機動要塞メタル・ホールド ATK2700

 

 

 

 「すっげえ! 万丈目のターンに、攻撃力2700の罠モンスターを召喚するなんて!」

 

 「白夜のデッキって、もしかしてマトモに攻撃力のあるモンスターいないわけ?」

 

 

 (ないです)

 

 

 「『光と闇の竜』の攻撃力は2800。今のメタル・ホールドじゃちょっと届かないが……それでも」

 

 「…………一枚でもカードが発動すれば、攻撃力の有利は逆転する。

 

 大方そう言いたいんだろう」

 

 「まあね」

 

 「なるほどな。やはり白夜離人、キサマもオレと同じ選ばれたデュエリストだ。

 旧溜永ルナ。そしてオシリスレッドの遊城十代…………認めてやろう。お前たちは、このオレが全力で戦うべきデュエリストだと。

 

 だが離人よ! メタル・ホールドを出したのは失策だったな!」

 

 「何だと?」

 

 「お前たちは強い。それでも、真に選ばれし者はこのオレだ! 運命は絶えずオレに勝てと囁いている!!

 

 速攻魔法『魔力の泉』を発動!」

 

 「魔力の泉だと!?」

 

 「知っているようだな。

 そうだ。『魔力の泉』は、相手の表側になっている魔法・罠カード1枚につきカードを一枚ドローする。

 

 オレから見た相手の場の表側の魔法・罠カードは旧溜永の『漆黒の太陽』。そして離人、キサマの『機動要塞メタル・ホールド』に加えて、ご丁寧に装備魔法と化した『グリーン・ガジェット』と『イエローガジェット』の計4枚だ!!

 

 ドロー!!」

 

 「やっべえwやらかしたwww!!」

 「なぁにしてくれてんだよ白夜ァ!!」

 「結果的とは言え、オレが『竜の逆鱗』を破壊したのも失敗だったかもなあ〜ハハハ」

 

 『あらあら。離人くんのメタル・ホールド、大失策だったわね』

 (これはいよいよ本当に私の出番があるかもしれないわ。フフフ)

 

 「ドローしたあと、自分の表側側の魔法・罠カードの分だけ手札を捨てる。オレのカードは『魔力の泉』一枚。よって一枚捨てる」

 

 

 これで万丈目の手札は三枚。これだけあれば何でも出来る。

 

 

 「ミンゲイドラゴンは、ドラゴン族モンスタの生贄召喚に使用する場合、一体で二体分の生贄になる。

 ミンゲイドラゴンを生贄に捧げ、手札から『グランドタスク・ドラゴン』を召喚!」

 

 グランドタスク・ドラゴン ATK1400 

 

 「グランドタスク・ドラゴン……生贄二体で攻撃力1400って、ちょっと低くないか?」

 

 十代が不思議そうな顔で呟いた。

 

 「見ていれば分かるさ。

 グランドタスク・ドラゴンの召喚・特殊召喚に成功したことで効果発動。

 このカード以外のフィールドのカードを二枚対象に取って破壊する!」

 

 「はぁ!? なんだよそのカード!

 それじゃあ仮面竜とか使ったら一発でひっくり返るじゃんかよ!!」

 

 「そういうことだ。

 そして、オレが破壊するのは旧溜永。お前のニュードリュアと素早いモモンガだ!」

 

 「げっ!?」

 

 グランドタスク・ドラゴンの効果により、ニュードリュアと素早いモモンガが蹴散らされる。

 どちらも破壊された時の効果を持つモンスターだが、その条件は戦闘破壊のみ。よって二体のモンスターは虚しく壊れるのみ。

 

 「更に、この効果で破壊したカード一枚につき、グランドタスク・ドラゴンの攻撃力は600アップする。

 つまりグランドタスク・ドラゴンの本当の攻撃力は……」

 

 

 グランドタスク・ドラゴン ATK2600

 

 

 「攻撃力2600……!! 攻撃力が低かったのは、効果で上昇するからだったのか……」

 

 「あーくそっ! モンスター二体ともやられたー!

 

 けど、『漆黒の太陽』の効果発動。自分のモンスターが破壊されたらそのモンスターの元々の攻撃力分ライフを回復する。

 

 アタシはニュードリュアの1200分ライフ回復!」

 

 旧溜永ルナ LP2500

 

 

 「それでも僅かに足りないな……。旧溜永、オレは確かにお前を認めた。が、それはそれだ。

 

 散々煽られた報いは受けてもらうぞ!! バトル! グランドタスク・ドラゴンで旧溜永ルナにダイレクトアタックだ!!」

 

 

 グランドタスク・ドラゴン ATK2600

 

 旧溜永ルナ LP2500

 

 「この攻撃が決まれば、ルナの負けだ!」

 

 「舐めんなっての!! リバースカードオープン『リビングデットの呼び声』! 

 墓地からThe() big(ビッグ) SATURN(サターン)を特殊召喚!!」

 

 

 The() big(ビッグ) SATURN(サターン) ATK2800

 

 

 「おお! 今度はルナがサターンを呼び戻したぜ!!」

 

 「漆黒の太陽のさらなる効果発動! 1ターンに1度、墓地から特殊召喚したモンスターの攻撃力を1000アップ!」

 

 

 The() big(ビッグ) SATURN(サターン) ATK3800

 

 

 

 

 「攻撃力3800だ!!」

 

 

 

 「これで攻撃は中断だな!」

 

 「いいや、新たなモンスターが特殊召喚されたことで攻撃対象を変更出来る。

 

 グランドタスク・ドラゴンの攻撃はフォレストマンに変更だ!」

 

 「ぐっ! こっちに来たか!」

 

 

 フォレストマンがグランドタスク・ドラゴンに踏み潰されて粉砕された。

 

 

 (これで万丈目の攻撃は終了。

 そして次のアタシのターンでサターンの効果を発動して攻撃力4800。

 2200のダメージを与えて万丈目は敗北だw)

 

 

 「手札から『カイザー・グライダーーゴールデン・バースト』の効果を発動!」

 

 「wwwへ……?」

 

 「自分のモンスターを生贄に捧げ、ゴールデン・バーストを特殊召喚する!」

 

 

 カイザー・グライダーーゴールデン・バースト ATK2400

 

 「新しくモンスターを出して来たか〜。けど、攻撃力2400じゃサターンには全然全く届かないんだよね〜!」

 

 「それはどうかな?

 

 ゴールデン・バーストは、特殊召喚に成功した場合相手モンスターを対象に効果を発動出来る。

 

 その効果は、対象のモンスターと同じ攻撃力になること!」

 

 

 カイザー・グライダーーゴールデン・バースト ATK3800

 

 

 「攻撃力がサターンに並んだ!?」

 

 

 「行け、ゴールデン・バースト!!」

 

 「あーっくそっ!! 行けサターン!」

 

 

 (良し。後はこの速攻魔法を発動すればオレの……!!)

 

 

 

 万丈目が手札のカードに意識を向けた。その瞬間……。

 

 

 キーン・コーン・カーン・コーン……!

 

 

 「…………チャイム?」

 

 「は? 何でチャイムなんか鳴ってるわけ?」

 

 「なんだよ。良い所で調子狂うな〜」

 

 「そりゃあ学校だし、チャイムくらい鳴るだろうな」

 

 

 四人が取り敢えず気を取り直してデュエルを再開しようと構え直す。

 

 と……。

 

 「アニキーそろそろデュエル終わらせないとマズいっすよー!」

 

 それまでずっと黙ってデュエルを見ていた翔が声を上げた。

 

 

 「え? マズいって何だよ翔ー?」

 

 「だって、今の昼休みのチャイムっすよー? 二年と三年は普通に授業だから、当然お昼ごはんのチャイムも鳴るっすよー。

 

 だから急がないと……()()()()()()()()()()っよー!!」 

 

 

 「…………あ、そうか。

 デュエルアカデミアって、大体昼飯は購買と食堂以外に手に入れる手段が無いのか」

 『離人くんは心配無いわよ。学園に来る前に私が惣菜パンとかチンするご飯とか缶詰とか買っておいたから』

 「俺初めてお前が精霊で良かったと思った」

 『嬉しいわ……♡』

 

 

 などと離人が呑気にしていると……。

 

 

 「えええええええええーーー!!!!!」

 

 

 十代が絶叫を上げた。何せ彼は健康優良児。デュエルと体育が好きな青少年。腹が減るのは死活問題なのだ。

 

 

 「メシ……メシ……お預けになったラ、あト六時間は、飯抜キ……?」

 

 

 …………その時、遊城十代の目の色が変わった。

 

 

 

 「…………悪い万丈目!!

 万丈目のゴールデン・バーストの攻撃宣言時にリバースカードオープン。『クリボーを喚ぶ笛』!」

 

 

 「「…………は?」」

 

 

 『クリクリ〜』 

 

 

 「そして『進化する翼』を発動! 手札二枚を捨てて、ハネクリボーを生贄に捧げて、デッキからハネクリボーLv10を特殊召喚!!」

 

 「十代さん?????」

 

 困惑の声を上げる万丈目と旧溜永。

 そして今から起こることがもうわかりきってしまって素っ頓狂な声を上げた離人。

 

 

 

 

 「ハネクリボーLv10の効果発動! ハネクリボーLv10を生贄に捧げて相手の攻撃表示モンスターを全て破壊。

 破壊した全モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与えるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 「「は!?!?!?」」

 

 

 カイザー・グライダーーゴールデン・バースト lost 

 The() big(ビッグ) SATURN(サターン)lost

 

 

 なおこのバトルロイヤル場合、発生するダメージはプレイヤーがコントロールしていたモンスターの元々の攻撃力分となる。

 

 したがって……。

 

 

 万丈目準 LP1800−2600=0

 旧溜永ルナ LP2500−2800=0 

 

 

 「「ちょ!!!!」」

 

 

 白夜離人 LP3500−0=3500

 

 

 「計算されるのは元々の攻撃力だからね。

 メタル・ホールドは攻撃力0。そうでなくてももともと罠カードだし。

 

 まあ、それはそれとして……なんというか」

 

 『これは……酷いわね』

 

 「そうだな。酷い。うん……」

 

 

 

 「ターンプレイヤーの万丈目のライフがゼロになったことで強制的にオレのターン。ルナのサターンの効果はルナのライフがゼロになったことで不発だな!

 

 オレのターン、ドロー! 『マスク・チェンジ』を発動。クノスペをM・HERO ダイアンへ変身!」

 

 

 

 M・HERO ダイアン ATK2800

 

 

 「仮にも特撮ヒーローの変身バンクが雑過ぎる!」

 

 

 「ごめんっ!! でも学校の購買に出遅れたら昼飯抜きみたいなもんだからオレは修羅になるぜ!!」

 

 

 「実在する修羅さんも、今のキミに名乗られるのだけは嫌だと思う」

 

 

 「バトルだ! ダイアンでデッドリボルバーに攻撃!

 

 あとはダイアンの効果でシャドーミストを特殊召喚してマスク・チェンジを手札に加えて二回攻撃すればオレの勝ちだ!」

 

 

 「なんて雑な敗北フラグ……まあ、学生同士の生命の掛かってないデュエルだ。このくらいが相応しいか」

 

 「行けダイアン!! 昼飯の為に!!」

 

 

 

 「…………だ、そうだ。行け、破滅竜」

 

 

 『…………あ、貴方の命令なら…………ええ。私は従順な奴隷だもの……ええ……』

 

 

 微妙そうな顔で変身するガンドラ。

 

 

 

 「リバースカードオープン『敵襲警報ーイエロー・アラート』!」

 

 

 「い、イエロー・アラートだって!?」

 

 

 「相手の攻撃宣言時に発動。手札からモンスター一体を特殊召喚する。

 

 黒鉄の暴竜よ…………いや、今回は省略する。分かった。分かったからその『今そんな召喚口上を言うのはいくらなんでもあんまりよ』って顔で首をふるのは止せ、振った衝撃で大地が抉れてる。

 

 手札から『破滅竜ガンドラX』を特殊召喚! 自身以外のモンスターを破壊して、その中の一番攻撃の高いモンスターの数値分ダメージを与える!」

 

 

 遊城十代 LP600

 

 「うわっ!? くそっ、いくらなんでも焦りすぎたか!?」

 

 「そりゃそうだ。

 今度は昼飯の時間が終わってからやるとしようか」

 

 「くっ……ターンエンド」

 

 「エンドフェイズ時、イエロー・アラートで特殊召喚したモンスターは手札に戻る。

 

 俺のターン、ドロー」

 

 『うう……っ、こんなグダグダな後始末がしたかったわけじゃないのに……』

 

 (おつかれさま)

 

 「死者蘇生を発動。十代の墓地からエアーマンを特殊召喚!」

 

 「ええっ!? オレの墓地からわざわざ特殊召喚しなくても……」

 

 

 「ヒーローの鉄拳に怒られて来い。

 ハネクリボーの方はともかく。いきなりプレイングがグダ付いたせいでエアーマンの過労死召喚は無駄になったわけだからな」

 

 『………………(無言で訴えかけるエアーマン)』

 

 「ご、ごめん……」

 

 

 

 「バトル。エアーマンで、十代にダイレクトアタックだ!!」

 

 

 E・HERO エアーマン ATK1800

 

 『ーーーー!!!!(お腹減ったからってあの雑なプレイはなんだ十代ー!!!!)』

 

 

 

 「悪かったってばーー!!!!」

 

 

 

 遊城十代 LP0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「………………………………なんだろう。デュエル自体は結構まともだった筈なのに、ずいぶんと締まらない勝利になったな……」

 

 『私、このデュエルのフィニッシャーにされなくて本当に良かったわ……なんだか惨めな気持ちになる気がするもの……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「………………………………………………」」←未だ呆然としている万丈目準と旧溜永ルナ




以上。バトルロイヤルでした。


反省点としては、やっぱり『光と闇の竜』出すの無理過ぎ問題。
本当は全切り札集合! とかやりたかった。



バトルロイヤル、終わってみて

  • 良かった
  • 退屈だった
  • 概ね満足
  • 何だあの最後は
  • 思ってたより全然マシだった
  • 最高だった
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