破滅竜が美少女と化した遊戯王GX   作:SOD

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人物紹介 

白夜離人(15)

中学3年生まで大会に出ていたYP。友達付き合いとかもしつつのお小遣いでカードを集めるエンジョイ勢なので戦績はお察し。
ガンドラを嫌う理由は、ショップ大会出場時に当たったプレイヤー四人が全員【ガンドラワンキル】の使い手で、ドローフェイズすら来ずに負けたから。(スイスドロー1本)
その帰り道にトラックに引かれて半身不随となった為、その大会が人生最後の出場となってしまった。
自分でもガンドラを嫌う理由に『破滅竜ガンドラX』本体に落ち度があるとは思っていないが、なまじ封印しちまった上にその精霊に人格や感情まで存在していたのを知ってしまい引っ込みがつかなくなっている。まだ若いのでその辺の折り合いがついていないが、いつかこの二人にハッピーエンドがあるかもしれない。童貞で性格終わってる作者が唐突に曇らせ展開に舵を切らなければ。 


なお、最後の大会のその後は入院&車椅子生活となっている。
カラダを動かすことも出来ずに悲しみとストレスマッハ。その半年後、運悪く病院にやって来た『薬もワクチンも無い頃のあのウイルス』によって院内にパンデミックが起こり感染。
心身共にグチャグチャな状態でもなんとか乗り越えた受験で合格した高校に、一度も通うことなく死亡した。

末路だけ見るとちょっと笑えないレベルの不運な人生である。






「せっかく転生して脚も動くようにしてもらえる上に? しかも遊戯王の世界に行けると?

だったら俺、デュエルアカデミアに行きたい。
一度も成れなかった高校生になって、デュエリストになりたい。


 転生特典? そりゃあ当然……怪我もしないで病気にもウイルスにも感染しない、健康な身体が欲しいな! ハハハ」





 このあと血の繋がりのある父親に肩からバッサリと腕を持って行かれた。
 コイツが一体なにをした。



デュエルアカデミア・学園モノ計画

 

 前年度、最終成績発表後の実技演習デュエルにて……。

 

 デュエルアカデミア・実技ルーム

 

 

 

 

 「サイバー・エルタニンでダイレクトアタック!! ドラコニアス・アセンション!!」

 

 サイバー・エルタニン ATK4000

 

 「……丸藤亮。キミは非才の身でよく頑張った。身の丈に合わない帝王の地位は疲れだろう。その頑張りと努力を、僕は褒めてあげよう。

 

 だが、足りない。僕が王となって創生し直すこの世界に対して、キミの力ではまだ不足しているんだ……」

 

 「オレの力が不足か。ならば今まさにオレに敗北しようとしているお前は何だと言うんだ?

 

 どれだけ強がろうと、このデュエルはお前の負けだ。ジェネシス!!」

 

 

 「………………いいや、その程度では僕に勝つことなど出来はしない」

 

 パチン。指を鳴らす音がして、攻撃を仕掛けてきたサイバー・エルタニンが裏守備表示に変更された。

 

 

 サイバー・エルタニン(裏) DEF0

 

 

 「ーー何だと!?」

 

 

 「お前はその木偶の坊を召喚するために手札を使い果たしてしまった。

 手札も墓地も、枯れ尽くした。残ったのはワイトの攻撃一つ止められない哀れな鉄塊のみ」

 

 「き、キサマ……っ!!

 

 だが、そう言うキサマ自身が手札がゼロ! このターンを凌げばまだオレにも勝機はある!」

 

 「フフフ……その希望も露と消える。この、再世する僕の力の前に」

 

 「ーー!?!? ば、馬鹿な!! 何故ゼロ枚だった手札が増えて……」

 

 「僕のターン、ドローカード。

 

 さあ、終わりにしよう。ここまでのこの世界の在り方を。

 

 

 侵攻せよ。蹂躙せよ。新たなる世界の再世を!!」

 

 

 

 ーーーーATK2500

 

 ーーーーATK2500

 

 ーーーーATK2500

 

 ーーーーATK2500

 

 

 

 「攻撃力、2500のモンスターが…………いきなり四体………………」

 

 

 「………………攻撃だ」

 

 

 「うっ……ぐっ…………ウワアアアアアアアアアアアーーーー!!!!」

 

 

 丸藤亮LP0

 

 

 

  

 “そんな馬鹿な……帝王(カイザー)が、1年に負けた……?”

 

 “あ、あり得ない……そんなの”

 

 “うそ……亮さまぁ……ショック”

 

 

 

 「今ここに、過去の帝王は崩御した。

 

 デュエルアカデミアは今……我ら四人を筆頭に再世(リ・ジェネシス)する」

 

 

 丸藤亮に勝利したデュエリストに並んで、三人のデュエリストが舞台に上がり自らの存在を誇示していく。勝利した者も含めて、全員がオベリスクブルーの制服を着ている。

 

 

 「せいぜいオレ達に従って賢く生きるこったなぁカス共!! お前らじゃオレ達には千年経っても刃が立たねえだろうが!! フハハハハハハ!!!!」

 

 

 「わあ、負けちゃって可哀想な帝王さん。大丈夫。ウチが拾ってあげるからね。

 ウチの王子様になれるように頑張ろうね。素敵なお人形さん♡」

 

 

 「跪くが良い愚民共。キサマ達の王は我々だ。従う悦びを享受してやろう!!」

 

 

 

 「くっ……なんということだ……オレが、負けてしまったばっかりに」

 

 

 「「「フフフ……ハハハハハハ!!」」」

 

 

 

 

 仲間が豪快に笑っている中、ジェネシスと呼ばれた男は一冊の本を取り出し開き、文字を読むでもなく暗唱した。

 

 

 

 

 

 「………………定められた終わりの先。限られた者たちが踊る楽園。神族と女神と閻魔の裁定の中、限られしに選定の定め有り。

 

 神族に選ばれし()の獣はあぶれた失格者を間引き、閻魔に選ばれし()の剣は混ざるに能わぬ妄執を斬り裂き境界を亡くした。

 

 新たなる者よ、女神の名のもとに地に降り立ち「贈り物」と共に道を行け。

 

 汝、寵愛されし者(リィヤーナ)となれ」

 

 

 

 「おいおい、まーたジェネシスのポエムが始まったぜ!」

 

 「好きだな、そのポエム。

 私としてはあまり話を拡げたくはないが興味本位で一つだけ聞きたい。

 

 ……その、それは自作じゃあるまいね? 気は確かだろうね?」

 

 「ウチは好きよ。そのポエム。

 けど王子様がそんなよく分からないことを言っていたら怖いから、ウチのお人形さんにはあんまり聞かせてあげないでほしいかな」

 

 

 

 「………………サウザー。ジェレイド。ルューリィ。

 

 これはポエムじゃない。まだ実現していない未来であり、過去に起きたことを記した女神の日記であり讃美歌だ。

 

 皆も覚えておくといい! この書に記されていることは、いずれ総ての次元が目にすることになる。大いなる偉業を果たす者達の物語を。

 

 そして……」

 

 ジェネシスはデュエルディスクを展開し、一枚のカードをセットする。

 すると、それまで誰の目にも写っていなかった人影が現れた。

 ジェネシスの首に腕を巻き、肢体を絡める白く長い髪と金と紫のオッドアイをした美少女の姿が。

 

 

 

 

 「ーー僕と、このデウテロこそが。この書に記される新たなページの『主人公(リィヤーナ)』となるんだ……!!」

 

 『ジェネシス…………』

 

 

 

 

 

 「世界よ……再世せよ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 「デュエルアカデミアは……どうなってしまうんだ」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 あのなんとも言えない最後でシメたバトルロイヤルが終わり、なんとなく居た堪れない気持ちになった俺はそっと一人(と一体)で割り振られたオベリスクブルーの寮へ戻った。

 その後は破滅竜が握ったツナマヨ(拘りの醤油をひと垂らし)のオニギリを食べて昼食として、暇すぎて呼吸困難になりかけたのでもう1度校舎に戻ってきた。

 

 「何かおもしろいことは無いかな。

 揉め事、荒事、世界の危機〜♬」

 

 『どうして離人くんの面白いことって、そんな物騒なことばかりなの?』

 

 「何を言ってるんだ破滅竜。遊戯王だぞ? 生命の危機なんて、夜食にカップラーメン食べるくらいの頻度で起きて良いじゃないか」

 

 『夜食のカップ麺は私の目が黒い内は絶対に阻止するわ。

 ただでさえ短い人間の寿命が減るなんて、絶対にユルサナイ』

 

 「やれやれ。背徳、冒涜、罪の味。

 カップ麺やポテトチップスは夜寝る前に食うのが一番美味いと言うのに。

 

 やはり女と大人にこの醍醐味は分からんか……」

 

 俺にはわからないが……大人は胃が衰退していて、愉しめなくなるらしいな。

 やはり若いうちに楽しんでおくのは、人生のマストなのでは? 年食ってから金を持った所で、飯の許容量は減って遊ぶ時間は減る。

 大人に金を与えても経済は回らない。猫に小判、豚に真珠だな。

 

 『……ところで離人くん。

 面白いことかは分からないけれど、半分こドラゴンのデュエリストが居たわよ』

 

 「え? あ、ホントだ」

 

 破滅竜が指差す方向には、トメさんの購買部。そして売れ残りのコッペパンを購入している万丈目の姿があった。

 

 これは僥倖。さっきのデュエルで育んだ交流を元手にして友達を作りに行こうじゃないか。

 

 「おーい、()()()()!」

 

 「……………………」

 

 

 ヒラヒラと手を振って近付くが、万丈目は気づいていないのか購入したコッペパンを持ってテラスの方へ歩いていく

 

  

 「おーい、ジョーン!!」

 

 「…………………………………………」

 

 もう一度声を掛ける。だが気づいてもらえない。

 万丈目は空いているテラスに腰を掛けて、購買で買ったコーヒーに砂糖とミルクをドバドバと入れ始めた。

 

 それもうコーヒー牛乳買ったほうが良かったのでは?

 

 なんて野暮なツッコミは無しだ。俺達は思春期。コーヒー飲めるのがかっこいいとか思っちゃうし、カッコつけたい大人頃なのだ。

 

 

 それはそれとして、さっさと俺に気づいてもらって交流しようではないか。

 

 

 「やあジョン。さっきぶりだね。

 売れ残ったコッペパンを買っている辺り、ようやく再起動したところかい?」

 

 「………………………………白夜離人。

 よもやジョンと言うのはオレのことではあるまいな……?」

 

 何かこめかみがピクピクしている。

 

 「あだ名だよあだ名。

 マン()()ウメジュ()だからジョン」

 

 「ふざけるな。そもそもキサマにあだ名で呼ばれるような筋合いは無い」

 

 「何でさ。さっきは俺達あんなに楽しく過ごしてたじゃないか」

 

 「……………………キサマがデュエリストとして強者であり、オレが戦いに高揚感を抱いたことは認めよう……。

 

 だが、馴れ合うつもりは無い。強敵でこそ有り得ても、キサマと友など御免だ」

 

 「けどさージョン。デュエルってーー」

 

 「まずジョンと呼ぶな!!」 

 

 「えー……じゃあ何て呼べば良いのさ。ジュンジュン?」

 

 「パンダかオレは!!

 

 どうしてもオレを呼びたいと言うのなら、『万丈目様』とでも呼ぶんだな!!」

 

 

 そう言うと、万丈目はコッペパンを持って去っていった。

 

 

 「…………万丈目様、か」

 

 

 万丈目様……ねえ?

 

 

 「ニッシッシ〜! 面白い話してんじゃ〜ん。白夜ー」

 

 「おや、旧溜永じゃないか」

 

 俺が万丈目を視線で見送っていると、いつの間にか近くに来ていたのは旧溜永ルナ。

 チョコチップパンを咥えながら、何やら楽しそうな顔で笑っている。

 

 「フッフッフ〜万丈目ってばさぁ、雑魚雑魚の癖に隙だらけだよね〜白夜。万丈目様だってさぁw」

 

 「ふむ。万丈目様……だな」

 

 「ニッシシ! もしかしておんなじ事考えてる?」

 

 「多分ね……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。

 デュエルアカデミア初授業の教室。

 

 

 「おっはよー、万丈目様ーw」

 「ニッシッシ〜! 万丈目様www」

 

 「…………………………………………は?」

 

 

 「今日から初授業だな、万丈目様w」

 「万丈目様www」

 

 「…………おい」

 

 「うん? どうしたんだい万丈目様w」

 「お腹痛いの? 万丈目様www」

 

 「おい」

 

 「「どうしたんだい? 恥ずかしがらずに言ってご覧? 万丈目様www」」

 

 

 「喧嘩なら買うぞコラああああああーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 こうして、賑やかな怒声が響きながら俺達の楽しいデュエルアカデミアの素敵な一日が始まろうとしていたその時…………。

 

 

 ドンと教室のドアを蹴破る音がして、金髪で坊主頭の巨漢が教卓の上に飛び乗って登場した。

 

 

 

 

 

 「入学ご苦労一年生共!! 今日からオレ様達がお前らの王であり飼い主だ! この学園のルールに乗っ取り……奴隷ライフを千年分謳歌しろやァ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、何やら今日もまた……思っていたのと違う一日が始まりそうな予感だ。

 

 

 

 「全く……退屈しない学園生活だぜ」

 

 




 デュエルアカデミアで学園モノをしてる二次創作って、驚くほど見かけないんですよね。

 バカテスとか学アリみたいなのが読みたいのに。 


 学園がただの足と尻を置くだけの土地になっているだけの作品は学園モノとは認めません(お気持ち)
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