コソコソ……
つスッ…
(悪いね、さっさと仕留めさせてもらう。
ゾーンに入られたら勝てそうにないし……)
白夜離人 LP1800
万丈目準 LP4000
「先ずはコイツを召喚する。今回の主役。『人造人間7号』だ」
人造人間7号 ATK500
「人造人間7号……だと?」
「なんだ、コイツを見るのは初めてかい?
なら説明しよう。このモンスターは、相手モンスターを無視してダイレクトアタックが出来る。以上だ」
「キサマ本当にオレをバカにしているな……?(ピクピク)」
「キャハハ☆
ジョンってばぁ、血管ピクピクでオモシローイ」
「ジョンって言うな!!」
「ニハハハwww」
(……さぁ〜て、人造人間7号かぁ。
機械族のモンスターだからリミッター解除の効果も受けられるけど、攻撃力がザコザコすぎて全然無価値だよねー)
「うふふ。白夜はどんなオモシロイことしてくれるのかなー?
退屈しちゃうと、ポップコーン投げちゃうぞ♡」
「さあ行くぜ。速攻魔法発動。『
「
たしかアレは、機械族モンスターを対象に、手札かデッキから機械族ユニオンモンスターを装備させる魔法カード…………。
つまり白夜、キサマが試したかったカードとは」
「その通り。『ユニオン』だ」
「正気かキサマ……? 確かに機械族モンスターならば、ユニオンモンスターも多少はバリエーションがある。
だが、そもそもの種類の少なさに目を瞑ったとしてもだ。
ユニオンはあまりにも脆弱過ぎる!」
万丈目の言うことは正論だ。
そもそも『ユニオン』とは、モンスターを装備カード扱いで装備する特殊なモンスター群のことだが……如何せん、性能がカス。
●攻守を500アップします。←団結の力で良いじゃねえか
●装備モンスターが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたらモンスター或いは魔法・罠を破壊します。←そんなの他にいくらでも破壊手段があるじゃねえか
●装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したらその都度トークンを生成出来ます←お、使い勝手は以前ゴミだが遊びとしては面白そうじゃんすか。←但し装備出来るモンスターは攻撃力1700の特定名称モンスターのみに限定されています。←ナメてんのか
などと、実用性に乏しく。現状ユニオンとして遊ぶだけの価値やロマンがありそうなユニオンモンスターと言えば『コイツ』などの極一部の例外があるだけ。実戦に投入されるモンスターの中でユニオン効果をメインに組み立てられているデッキは皆無と言って良い遊ぶためだけのオモチャである。
「そんなカードに、一体どんな力を見出したと言うんだ?」
「フフフ、すぐに分かるさ。すぐにな……。
人造人間7号+(ユニオン・ドライバー) ATK500
「そして、ユニオン・ドライバーの効果発動。
このカードをゲームから除外することで、デッキからレベル4以下のユニオンモンスターをユニオン扱いでユニオンする」
「バカな、そんなことをしても二度手間じゃ…………いや、
なら、今から現れるユニオンこそが本命か!」
「そういう事。前座は命を散らされて、主役は悲鳴に誘われる……。
正義の味方なんてガラじゃないが、オペラ座の怪人の登場シーンだと思うと、なんとなく興も乗ってくるよな。
さて、造られた
デッキから『比翼レンリン』をユニオン!」
人造人間7号 ATK1000
「今度は攻撃力が上がったか……だが、それでどうなる?
ソイツでオレを倒すなら4回は攻撃しなければならないが、その前にオレがお前を倒す!」
「フフフフフ。回数なんてさしたる指標になりはしないさ。
ほら、聞いたことくらいあるだろ? お前が一度斬りつける前に、俺は四度分の一閃を押し付けられる。
結局、一番強いのは速さってことさ……。
バトルフェイズ!」
「来い!!」
「じゃあ遠慮なく。
人造人間7号で、万丈目にダイレクトアタックだ!」
人造人間7号 ATK1000
(オレが一度斬りつける前に四度斬るだと? 出来るものなら見せてもらおうか!)
「ダメージステップ計算前、速攻魔法発動。リミッター解除!」
「ふん! やはりそれか。
だがそれでは足りないぞ!」
「アンコールをお望みか? 良いぜ。ファンサービスだ。受け取れよ。
2枚目のリミッター解除を発動!」
人造人間7号 ATK1000→2000→4000
「甘いぞ白夜!! そんな急増な速さなどではオレには届かない。見てからでも充分回避出来る!
ダメージ計算時、リバースカードオープン! 罠カード『体力増強剤スーパーZ』!!
2000ポイント以上の戦闘ダメージを受けるダメージ計算時、ライフを4000回復する!」
万丈目 LP8000
人造人間7号 ATK4000
「ぐうっ……!!」
万丈目 LP4000
「…………フッ、残念だったな。
せっかくリミッター解除で攻撃力を4倍にしたところで、所詮1回は1回。
4回の攻撃などと言ってみても、この実質無傷のライフが現実だ」
「フフフ。そうだな。4回はちょっと盛ったな」
「フン。せっかく用意したユニオンも、ただの攻撃力アップしかしなかった。
その程度なら、デーモンの斧でも持たせた方がよほど良い」
「ああ。そうだな。
「何……?」
「たまたまそんな感じにならなかったから説明を省いたが、お前は一つ勘違いをしている。
比翼レンリンのユニオン効果は、攻撃力アップじゃない。元々の攻撃力を1000にする。だ」
「微々たる違いだ。
大方、ガンドラXの攻撃力アップが足りなかった時の保険とでも考えたんだろうが、やはりユニオンである必要は無い」
「攻撃力の変化だけならそうだろう。
だが、比翼レンリンの重要な効果はソコじゃない。
言ったろ? お前に攻撃される前に、4度分の一閃を押し付けられると。
比翼レンリンがユニオンしたモンスターは、二回攻撃出来るんだよ」
「ーーっ!? 二回攻撃だと……!!」
「そう。今みたいに、仕留め損なったなら。もう一度攻撃すれば良い。
速いことは全てにおいて最強。愚鈍で困ることはあっても、こと戦いにおいて速さは武器だ」
人造人間7号 ATK4000
「ぐあっーー!!!?」
万丈目準 LP0
「ば、バカな……このオレが、こんなにアッサリ……!?」
「当然の勝利だな。速度を上げて出直して来い。ハッハッハッハッ!!
そんなわけで、勝者は俺。よって約束通り、今日からお前のあだ名はジョンとする」
「そんな約束してない!!」
「「よろしくな☆ジョン!!」」
「ジョンじゃなああああああああああああああああああーーーい!!!!!!」
離「やっぱユニオンはないなwww」
ガ「そう言うだろうと思っていたわ」
離「昨日散々邪魔してくれておいてそのセリフか破滅竜?」
ガ「結果は分かりきっていたって、その過程で他のカードに目を向けているのが気に入らないのよ。
誰を愛すこともなく、決して汚れることなく、最期まで私だけの横に居て」
離「逆ラオウかよ」