もう夜10時まで残業させられる繁忙期は終わったんだー!! ヒャハハハーー!! 地獄を愉しめぇー!! ヤダー!!!!
「「「「ーーデュエル!!!!」」」」
万丈目 LP4000
旧溜永ルナ LP4000
十代 LP4000
離人 LP4000
最初のターンプレイヤーは万丈目。
漫画版遊戯王GXでは『光と闇の竜』を始め、ドラゴン族をメインにデッキを構築しているデュエリストだ。
「んふふ〜☆ バトルロイヤルでは全プレイヤーが一巡しないとバトルフェイズに入れないんだよねえ。
最初のターンにどう動くのかで、実力がバレバレになっちゃうから気を付けてねー万丈目ぇ〜」
「喧しいわ! そんなことをわざわざキサマに言われるまでもない」
(オレは『
これがもし、選ばれたデュエリスト達をさらなる高みへと誘う為の聖別だとするのなら…………)
「オレは……負けん!!
オレのターン、ドロー。
カードを二枚伏せる。そしてモンスターを召喚する。
来い、『始原竜プライマル・ドラコン』!」
始原竜プライマル・ドラコン ATK2000
「おおっ! いきなり攻撃力2000かよ。やるな万丈目!」
この世界には、当然ながらシンクロモンスターもエクシーズも存在しない。
カードプールも多少の歪さこそあれど、カードパワーと言う一点で見ればおおよそのバランスが取られている。
故に、デュエルは全体的に低速。かつ一対一交換のカードを効果的に使用することでアドバンテージを得て勝利を掴むのが主流となっている。
『だから低級で攻撃力の高いモンスターは需要という点で高い評価を得ている一方で、封入率が著しく低い。
だったわね』
「ああ。
この世界で正攻法で前世基準の完成度のデッキを構築するのは、ほぼ不可能。
だからステータスの高い低級モンスターの脅威度が尋常じゃないわけだが、ここで問題なのはどちらかと言うとモンスター効果の方だ」
始原竜プライマル・ドラコン
星4 光 ドラゴン族
2000/2000
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①このカードの戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは0になる。
②自分の墓地からドラゴン族モンスター1体を除外して発動できる。このカードの攻撃力・守備力は次のターンの終了時まで、除外したモンスターの攻撃力分アップする。
③このカードがリリースされた場合、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
「ダメージが入れられない代わりに高いステータスと、それを強化出来るのに加えて上級モンスターの生贄要員にしても場のモンスターに戦闘除去とライフ削りの役割を強化出来る。
このカードプールで戦って初めて分かる性能の厄介さだ。
流石は金持ちの家の子。良いカード持ってやがる……」
「ターンエンドだ!」
万丈目のエンド宣言が入り、旧溜永ルナのターン。
「へぇ〜。攻撃するぞー☆って感じで、気合満々じゃぁ〜ん。万丈目ウケるw
…………じゃあ、アタシのターンね。ドロー」
イチイチひとを小馬鹿にしたような言動をして煽るように人を覗き込む姿勢の彼女だが、自分のターンが回ってきた瞬間にピンと背筋を伸ばして凛としたカードの引きをして見せた。身体に一本の芯が通った静と動のキレ良い動きだ。
「…………ふぅん。
モンスターをセット。カードを一枚伏せてターンエンドだよ」
カードの引きと同じく、必要最小限のプレイングをしてエンドを宣言する。
思いの外堅実な手に見える。
「よっしゃ、オレのターンだぜ! ドロー!」
次のターンプレイヤーは遊城十代。
元気よくガッツポーズしてドロー。この中で一番楽しそうなのが伝わってくる。
そんな彼の第一巡のプレイングは如何に。
「オレは、魔法カード『フェイク・ヒーロー』発動だ」
「フェイク・ヒーローだと?」
「へぇ〜アレって手札からE・HEROを特殊召喚出来るけど攻撃も出来ないエンドフェイズに手札に戻るって、よわよわ効果のハズだけどぉ……入れてるからには面白いことしてくれるんだよねぇ〜?」
「上級モンスターの召喚でもするのかねえ?」
「さあ、オレのヒーローを見せてやるぜ。
来い、E・HERO エアーマン!」
E・HERO エアーマン ATK1800
「エアーマンの効果発動。デッキからHEROモンスターを手札に加えるぜ!」
「わかっちゃいたけどそこは漫画版じゃなかOCG版なんだな」
「……? なんか分かんねえけど、オレはフォレストマンを手札に加えるぜ」
手札に加えたのは、漫画版十代ではお馴染みの切り札ジ・アースの融合素材『E・HERO フォレストマン』。
この世界では守備力も高く、手札を増やせるということもありそれなりに高性能だ。
「更に魔法カード『HERO‘S ボンド』を発動。
オレの場にHEROが存在する場合、手札からレベル4以下のE・HEROを二体特殊召喚する」
(フン……愚かなプレイングだ。
バトルロイヤルでは他のプレイヤーに集中攻撃を受けないように一巡目では手札を温存しておくものだというのに。
精霊に選ばれたと言っても、所詮はオシリスレッド。そして低級の雑魚精霊に過ぎないと言うわけだ)
「来い、『E・HERO フォレストマン』!! そして『E・HERO レディ・オブ・ファイア』!!」
E・HERO フォレストマン DEF2000
E・HERO レディ・オブ・ファイア DEF1000
(((レディ・オブ・ファイアだと!?)))
レディ・オブ・ファイア。それはエンドフェイズ時に自軍の表側のE・HEROモンスター一体につき200ポイントのダメージを与えるモンスター。
バトルロイヤルでは一巡目は全てのプレイヤーは攻撃出来ない。
しかし、効果ダメージは当然その限りではない。
(今、
三人が敵と言う状況では、ダメージ管理は特にシビアに行わなければならない。
そうでなければ、手負いとなったプレイヤーが集中砲火を受けて一気に敗北に追い込まれることになりかねないからだ……)
(その状況で今、十代は『誰を最初に攻撃させるのか』という心理的決定権が入っちゃったわけでぇ〜?)
(もちろんダメージを入れた相手が必ず集中攻撃されると決まったわけではない。
だが逆に集中攻撃なんてされようものなら、この世界のカードプールではまず勝ちの目は無い)
(((一体誰を狙うんだ……!!)))
「エンドフェイズだ。
レディ・オブ・ファイアの効果で、場のE・HEROの数×200ポイントのダメージを与える。
効果ダメージの相手は……」
十代が少し考える間を空けて、対象プレイヤーを指名する。
「ルナ、お前だぜ!」
「うええええ〜アタシぃー……」
「踏まれた翔の顔のカタキだ。受け取れ!」
旧溜永ルナ LP3400
「何よカタキってぇ〜パンツ見せてあげたんだからおあいこじゃ〜ん!」
端の方でデュエルを大人しく観察していた翔は、靴の裏しか見えなかったよ……っっ!! と悔しい声を上げた。
「へへっ、オレはこれでターンエンドだぜ」
第四ターン。一巡目ラスト。
白夜離人のターン。
「フフ……まだ一巡目だって言うのに、先の展開が楽しみな奴らばっかりだ。テーマパークに来たみたいでテンション上がるな〜。
オレのターン、ドロー」
「白夜離人……貴様の後ろに控えている精霊のチカラ。
どれほどの物か見せてみろ……!」
「ぬっふっふ〜☆ 自分だけ楽しむ男なんてサイテーだよねえ〜。
キミはどんな風にアタシを悦ばせるオモチャななってくれるのかなぁ?」
「離人はどんなデュエルをするのかな。ワクワクするぜ!」
「おいおい。そんなにハードルを上げてくれるなよ。
オレのデッキはどちらかと言うと、相手ターンに動く想定なんでな」
「相手ターンに動く……? 罠デッキか?」
「さあ、どうだろうな……?
と、言うわけで…………オレはカードを五枚伏せてターンエンドだ!! フハハハハハハーー!!!!」
「「「ガン伏せ!!?」」」
「さあ、学友共よ。予想不可能な
懐かしのカードを使うデュエル(四人中二人が伏せエンド。一人が6年前発行カード使用)
………………やはり十代くんしか勝たんな!!
次の話はちゃんと懐かしのカード出るから……。