ラブライブ!3期 School idol production   作:pixivコジ

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ハーメルンでの連載も行うつもりですが
ハーメルンの投稿をする時間が取れていない状況なので
もし続編を今すぐ見たい方がいればコチラ↓のpixivサイトに飛んでください。
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ラブライブ!3期 School idol production 第一話 【アイドルだらけの新入生!】

暖かい日差しが眩しい桜道に小鳥がさえずる。そんな音ノ木坂学院の正門に3人はいた。

 

穂乃果「もう、最高学年なんだね。」

海未「早いものですね。」

ことり「…3年生…なんだね。」

 

3人はどこか寂しげな影を背に落とし、桜吹雪の舞う中ゆっくりと校舎を見詰めていた。

 

 

 

役員「では、生徒会長、新年度挨拶をお願いします。」

 

始業式。穂乃果はステージ左から姿を現すと

 

1年生全体「キャーーーーーーーー!!!!!!」

 

2~3年生が耳を塞いで驚いた。1年生全体のテンションはライブ会場のようになっていた。穂乃果もその光景に唖然とし、壇上まで2~3歩というところで顔を引きつって驚いた。そして、普通の学校ではありえない冒頭の挨拶が始まる。

穂乃果は教壇に立ち俯く。体を小刻みに震わせて歯をくいしばった。

 

穂乃果「…っみんなー!盛り上がってるかーい!!!」

 

海未(穂乃果っ!?)

ことり(穂乃果ちゃんっ!)

真姫(ちょっとっ!?)

花陽(えぇっ!?)

凛(にゃっ!?)

理事長(…高坂さん、)

 

アイドル研究部の部員と理事長は心の中で突っ込んだ。

式中は1年生のテンションが高く続き、中々静まらなかった。

式は進み、ステージ裏の控え室にて穂乃果たち3人。

 

海未「これは問題になりますよ。」

ことり「登校してる花陽ちゃんたちもさっき学校前で困ってたよ?」

穂乃果「うん…思ってたよりマズイかもね。」

海未「じゃぁ何であんなこと言ったのですか!」

穂乃果「ん~、ノリでぇ…テヘヘ」

ことり「お母さん絶対怒ってるよぉ」

 

そんな騒がしい始業式は、とある新任の先生により静まるのである。

 

 

 

役員「では続いて、新任の先生方の挨拶をお願いします。」

 

憂先生「音ノ木坂学院の皆さん、初めまして。平沢憂(ひらさわ うい)です。やはりこの学校の生徒は元気ですね。生徒会長さんの影響かな?」

 

にっこりとして控えの方をチラ見する。

 

憂先生「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの多くはスクールアイドルμ’sを目当てに入られたのでしょうか?実は私もなんです。私はある高校から転勤してきたのですが、どうしてもμ’sの皆様にお会いしたくこの学校へ来ました。しかし、それは「ただ楽しいから」とか、「ただ好きだから」ではなく、「どうしたらあんなにも楽しそうに頑張れるのだろう」という疑問から会いたくなったのです。1年生の皆さん。学校は勉強する場です。μ’sの皆さんは、ダンスや歌の練習、ライブのセッティングなどの仕事がある中、学業も怠らず、ましてや生徒会長をも担っています。そんなμ’sの頑張れる力、その活力の原点は何か、それを知りたいとは思いませんか?私は知りたい。だから音ノ木坂学院へ来ました。1年生の皆さんはμ’sのように頑張れますか?努力できますか?なかなかできないと思います。でも、μ’sの原動力が分かれば、そして皆さんにも分け合うことができれば、ここにいる全員がμ’sのように輝けるのです。そんなことを考えているのが私です。専攻は英語ですので、よろしくお願いしますね。最後に一言…  皆さんもμ’sのようになれます!  以上です。」

 

会場に拍手が沸き起こった。そして、ザワザワと煩かった生徒たちの目に、力が宿った。

理事長はそれを見逃さなかった。

次々と新任の先生がスピーチする中、ステージ横の席で二人は話していた。

 

理事長「平沢先生」

憂先生「はい?」

理事長「お見事ですね。」

憂先生「いえいえ」

 

憂先生は緊張を解すようなため息をついたあと、自分に言い聞かせるように口を開いた。

 

憂先生「今年は、忙しくなるかもですよ?」

 

 

次の新任先生「私も高校のときは軽音部でライブしてたんだ。海外でもライブしたんですよ!?楽しかったなー」

 

1年生は一気に5組にもなり、新任の先生を多く雇ったため次々と新任の挨拶が行われた。

 

 

始業式は終わりHRの時間へと移る。

 

唯先生「お、おはようございますっ!き、今日から!担任を!勤めさせていただく!平沢唯(ひらさわ ゆい)です!よ、よろしくお願いしますっ!」

 

新学期最初の挨拶。3人を待っていたのは物凄く独特な雰囲気のある新任の平沢唯先生。その挨拶は明らかに穂乃果の方にしか向いていなかった。ラブライブへ挑戦していたμ’sの大ファンだったらしい。ちなみに平沢憂先生の実の姉。

 

唯先生「ほ、穂乃果ちゃん!」

穂乃果「は、はい!?」

 

教壇に立つ唯先生は恥ずかしそうに背を向けて指先を合わせながら甘えるように呟いた。

 

唯先生「あ、あとで、先生達に内緒で、サ、サイン下しゃい」

穂乃果「は、はぃ…」

唯先生「っっよし!…..あ、では皆さん今日から、えーっと…3年だから進路とか卒業とかあるよね?うん。だから!後悔しないように過ごして下さい!以上!…解散!」

 

勢いのないような勢いに圧倒される教室は、変な空気で静まっていた。

 

海未「今回の担任である平沢唯先生は、妹の憂先生とは違い、本当に無理やり私達に会うために転勤されたそうですよ。」

穂乃果「…す、凄いね。」

ことり「な、なんだか、私、怖い。」

 

新学期早々3人は何とも言えない不安感を抱くのであった。

 

 

 

終礼も終わり、午前中授業のため、久しぶりに長い練習ができることに張り切る3人。

そんなとき放送がかかった。

 

放送「3年2組、高坂穂乃果さん。3年2組、高坂穂乃果さん。至急、理事長室に来てください。」

穂乃果「なんだろう。」

海未「では、私達は先に屋上へ行きますね。」

穂乃果「うん!準備任せるね!」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ん?どうしたの?ことりちゃん」

ことり「あのね?…たぶん、始業式の挨拶のことだと思うの。」

海未「確かに、始業式でのあれは酷かったと思います。」

穂乃果「…怒られる、かな?」

海未、ことり「…たぶん」

 

穂乃果はがっくりと肩を落として教室を後にする。

 

(コンコン)

穂乃果「失礼します。」

唯先生「あ~!もうケチ~!」

 

理事長室は今までにない程賑わっていた。

 

 

憂先生「お姉ちゃんダダこねないで!」

唯先生「憂はμ’sと一緒になれるからって~!」

 

唯先生はボソっと子供のように吐き捨てる。

 

理事長「唯先生?了承して下さいますか?」

唯先生「もういいよ!了承しました!」

憂先生「もぅお姉ちゃんったら」

 

唯先生は頬を膨らませてボソボソと愚痴りながら穂乃果のいるドアへ歩いていく。

 

唯先生「いつか絶対に奪ってやる~~ブツブツ」

 

口を引きつらせながら目を合わせないように穂乃果は唯先生に質問した。

 

穂乃果「な、何か、あったんですか?」

唯先生「…色々とねー」

 

横目をしながらため息混じりに肩を落として唯先生は理事長室を後にした。

 

理事長「あら、ごめんなさい。気付かなかったわ。」

憂先生「あ、穂乃果ちゃん。初めまして。平沢憂です。」

穂乃果「は、初めまして!高坂穂乃果です。」

 

先ほどと打って変わって、外から部活動の活気が聞こえる静かな理事長室。

理事長は真剣な眼差しで穂乃果を見詰めた。

 

理事長「高坂さん。私は今ひとつの問題を抱えているの。分かる?」

穂乃果「はい。1年生、ですよね。」

理事長「そうね。」

穂乃果「始業式でのことは、本当にすみませんでした!」

理事長「…分かってるならいいの。でもね、問題は少しまた別なの。」

穂乃果「別?」

理事長「…今回の新入生の入試面接をするとき、学校側はある質問を全員に問いかけることに決めていたの。」

穂乃果「問いかけ?」

理事長「『あなたはアイドルと勉強、どちらを大事にしますか?』ってね。」

 

穂乃果は「ッハ」と目を見開いて驚いた。

 

理事長「アイドルと答えた子はどんなに成績がよくても落としました。悪いけどね。勉強をしない子を学校に置くことはできないの。でも大半がどっちもと答えました。しかし、本心では勉強よりアイドルが優っている子が多いの。アイドルより勉強と考えられる生徒が少ないの。」

穂乃果「それは…私達のせい、ですね。」

理事長「いいえ、そんなことを言いたいのではないの。むしろ感謝しています。いや、言葉では言い表せない程本当に感謝している。でもね、今1年生はみんなアイドルを目指していると言っても過言ではないの。すでに今6つものユニットが私の耳に入っています。恐らくそれ以上いるはずだけど。」

穂乃果「6つも!?」

 

理事長「だから私は決めました。あなた達アイドル研究部も含めて、今後試験で赤点を取った生徒は、その所属ユニットごと活動を停止させます。」

穂乃果「っへ!?」

理事長「そしてさらに、生徒会には、我が校のスクールアイドルの実情把握を徹底してもらいます。つまり、ユニット名と所属生徒を明確にし、常にそれを把握して頂きます。」

穂乃果「っひ!?」

理事長「さらに、スクールアイドルはアイドル研究部所属を前提とし、アイドル研究部はスクールアイドル活動をする生徒に面接を行ってください。スクールアイドルは学校の名を掲げます。なので真剣にアイドルを行い、学業も怠らないということを明確に確認して下さい。」

 

穂乃果「…え…今の、全部、私が…?」

理事長「そうね、高坂さんへの負担が大きいのは重々承知です。しかし、学校側はいまいちスクールアイドルという実態を掴めていません。だから、どうしてもあなた達の協力が必要なの。あと今回勝手ながら二人の先生をあなたに付けることにしました。」

 

憂先生が理事長に一度頭を下げて穂乃果に近づく。

 

憂先生「穂乃果ちゃん。私、アイドル研究部の顧問になってもいいかな?」

穂乃果「え?顧問?」

理事長「憂先生はあなた達スクールアイドルの研究をなさっているの。色んな知識を持ち合わせてるから、適していると私は思います。これで少しは高坂さんの負担を軽減できるはずよ?」

穂乃果「是非!是非よろしくお願いします!あ、でも、今の部長は花陽ちゃんなんです。だから一度みんなと会ってからで、いいですか?」

憂先生「もちろん!」

理事長「あともう一人。生徒会にも顧問を就けます。」

穂乃果「はい。」

理事長「高坂さんの担任でもある平沢唯先生です。」

穂乃果「…っい!?」

 

穂乃果は全力で顔を引きつった。

 

憂先生「お姉ちゃんはいつものんびりしてるから、仕事をじゃんじゃんやらせちゃって下さい!」

理事長「あんな先生と言ったら失礼ですけど、一つのことをやりだしたときの集中力は本当に凄い方なの。存分に使ってあげて。」

穂乃果「は、はい。」(唯先生って、いったい…)

 

理事長は大きく息を吐いて頭を抱えるように言った。

理事長「これから大変ね。私も。」

 

憂先生「…高坂さん、話しは以上です。これから練習ですか?」

穂乃果「はい!先生も一緒に行きますか?」

憂先生「はい!」

 

こうして膨大な課題を出された穂乃果は、憂先生を頼りに頑張っていくことを決意する。

 

穂乃果(スクールアイドルが原因で学校の問題になんてしたくない。私が始めたことだし、責任とらなきゃ!)

 

そう自分を鼓舞して目つきを輝かせながら階段を登る。

 

憂先生「練習は教室なの?」

穂乃果「いえ、さらに上の屋上です」

憂先生「え?じゃぁ雨の日は?」

穂乃果「実は晴れの日にしか練習できないんです。」

憂先生「え~!?環境整ってなかったんだね~。よくA-RISEに勝てたね。」

穂乃果「ははは、まぐれと言われても仕方ないと思います。」

 

憂先生はックスと笑いながら穂乃果の後をついて行った。

 

 

穂乃果「みんな!お待たせ!」

 

穂乃果は勢いよく屋上の扉を開けた。

 

 

 

凛「おっそ~い!」

真姫「もぅ、ストレッチ終わったわよ?」

海未「やっときましたね。」

ことり「穂乃果ちゃん!どうだった?」

穂乃果「ん?いや、別に怒られなかったよ?でもいっぱいやることが増えちゃった。」

海未「やること?」

花陽「穂乃果ちゃん!紹介したい子がいるの!…ってどなた、ですか?」

 

穂乃果の後ろから付いてきた憂先生にみんな驚く。

 

穂乃果「紹介するね!スクールアイドルの研究をされてる平沢憂先生!」

憂先生「憂です。姉もこの学校にお世話になっているので下の名前で呼んでくださいね。」

雪穂「あ、新任の先生じゃん。1年の間じゃ有名人だよ?」

穂乃果「雪穂!?なんだ来てたんだ~!」

 

穂乃果は驚きと喜びのあまり雪穂に飛びつく。

 

雪穂「も~ちょっとやめてよ~、ほら、亜里沙も来てるよ?」

亜里沙「穂乃果先輩!お久しぶりです!」

穂乃果「亜里沙ちゃ~ん!入学おめでとー!絵里ちゃんは元気にしてる~?」

亜里沙「はい!大学でもダンスしてるみたいです!」

穂乃果「え!そうなんだ!」

 

和気あいあいとする穂乃果に置いて行かれた憂先生は笑顔のまま立ち尽くす。

 

海未「あの~、穂乃果?」

穂乃果「ん~?」

ことり「憂先生は、何をしにきたの?研究?」

 

すると穂乃果はキョトンとした顔で平然と話した。

 

穂乃果「あ~違う違う、顧問になりにきたの。」

 

全員「…えー!?」

 

憂先生「そうなんです。私は本当に皆さんに会いたくてここへ来たんです。なので、是非よければお手伝いさせて下さい!あ、もちろんスクールアイドルとしての知識はありますよ?研究しているので!」

 

そう憂先生が言うと急に花陽が目つきを変えて言い出した。

 

花陽「憂先生、スクールアイドルの知識、試させてもらってもいいでしょうか!」

真姫「ちょっと、花陽?」

凛「カヨちんスイッチオンにゃ~」

憂先生「お、お手柔らかに。」

 

雪穂「わ~、花陽先輩って本当に二重人格なんだ~。」

穂乃果「え?そんなこと言われてるの?」

亜里沙「お姉ちゃんが前言ってました。あの子はたまに人が変わるって。」

 

すると海未が身を乗り出して花陽に言った

 

海未「ちょっと花陽!先生に失礼ですよ!」

花陽「っは!ごっごめんなさい!」

凛「カヨちんスイッチオフにゃ~」

真姫「強制終了ね。」

 

憂先生「まぁまぁ、でも私はスクールアイドルを知ってるといっても、その成り立ちや特徴、さらには専門家の理論とか、そういった学問のようなものだから、生の知識というものは何もないの。だから、至らないこともあると思います。でも、皆さんの助けになりたい、そしてもっとスクールアイドルを知りたいので、顧問を務めさせてください!お願いします!」

 

頭を下げる憂先生にみんなは笑顔で迎えた。

 

花陽「ぶ、部長の小泉花陽です!よ、よろしくお願いします!」

真姫「副部長の西木野真姫です。よろしく先生。」

凛「ユニットリーダーの星空凛です!よろしくにゃ?」

海未「園田海未です。こちらこそよろしくお願いします。」

ことり「南ことりです。よろしくお願いします。」

穂乃果「高坂穂乃果!憂先生!よろしくお願いします!」

 

花陽「あ、あと、穂乃果ちゃん!この二人も!」

 

思い出したように花陽が雪穂と亜里沙の肩を押して前に立たせる。

 

花陽「一応、みんな知ってるけど、自己紹介お願いして、いいかな?」

雪穂、亜里沙「はい!」

 

凛「お~!カヨちんが部長っぽいにゃ~!」

真姫「部長らしくなってるじゃない。」

花陽「テへへ、そうかなぁ?」

 

雪穂「じゃぁ、私から。1年5組、高坂雪穂。入部したい理由は、友達と、何よりも姉の影響でスクールアイドルに興味を持ったからです。あと、姉が少し心配というのもあります。」

穂乃果「ったは~…」

雪穂「…でも、あのラブライブ決勝で踊っていたお姉ちゃんは、本当にカッコよかった。心から憧れた!そして、本当の意味でライブが一つになっているのを感じた。私も、あの場所に立ちたい!昔の私ではこんな気持ちにならなかった。でも今は!スクールアイドルが私を突き動かすんです!私も!皆さんと一緒にスクールアイドルをやらせて下さい!」

 

深々と頭を下げる雪穂。

 

真姫「いいんじゃない?」

凛「凄い熱意にゃ~」

海未「練習は厳しいですよ?」

ことり「雪穂ちゃん。そんなにアイドルへの想いがあったんだ。」

穂乃果「雪穂…こらからは、一緒にやろう!」

雪穂「うん!」

花陽「よかった!」

 

雪穂「じゃぁ次は亜里沙のばんだよ!」

亜里沙「あ、はい!あ、あの、その…えっと、」

 

緊張してモジモジしだす亜里沙。

 

雪穂「…亜里沙?」

亜里沙「あ、亜里沙はっ!μ’sにずっと憧れてました!μ’sの一員になりたかった!でも!亜里沙が好きなのは!あの9人のμ’sだった!そこに亜里沙はいない。だから!だから!!亜里沙もいる!亜里沙もいなければならない憧れのグループを作りたい!それが!亜里沙の夢!そして、雪穂と一緒のグループじゃなきゃいや!それと、憧れの先輩たちと一緒に踊ることも、亜里沙の夢です。だから!アイドル研究部に入部させて下さい!」

 

雪穂同様に深々と頭を下げる亜里沙。

 

海未「もう、これじゃ面接みたいじゃないですか。」

雪穂「それに亜里沙、名前言ってないし。」

 

亜里沙「あ!1年2組!絢瀬亜里沙です!」

 

凛「亜里沙ちゃん天然にゃ~」

真姫「あの絵里の妹なんだから、期待してるわよ?」

ことり「真姫ちゃんそれプレッシャーだよー」

花陽「亜里沙ちゃん…可愛い…」

穂乃果「亜里沙ちゃんの夢!みんなで叶えよう!」

 

海未「えぇ」ことり「うん!」真姫「もちろん!」凛「にゃー!」花陽「はい!」

 

亜里沙はフワッと万遍の笑みを浮かべ、その様子に安堵したように雪穂も笑みを浮かべた。

 

花陽「これで二人共スクールアイドルだね!一緒に頑張ろう!」

雪穂、亜里沙「おー!」

雪穂「やったね!亜里沙!」

亜里沙「うん!」

 

 

 

喜びを分け合うように和気あいあいするメンバー達をそばに、憂先生はこのやり取りを見て何やらノートに書いていた。

 

穂乃果「せーんせ!何書いてるの?」

憂先生「ん?スクールアイドルになる動機を本音の声で聞けたから、メモらせて貰いました!」

海未「先生の研究はどんなことを目指しているのですか?」

憂先生「ん~、これといった目標は定めてないけど、やっぱり生徒のやる気をどうしたら意図的に導き出すことができるか、というのが教育で一番難しいところなんだ。その問題の解決策として自発性というのが鍵になっていて、例えばスクールアイドルはみんな自分でやりたいからするんでしょ?でも勉強はそうはならないよね?だから、みんながスクールアイドルをやりたくなるように勉強もやりたくなるようにならないかな?というのを模索してるの。」

穂乃果「ん~、勉強は嫌いっていうか、必要なのは分かってるんだけど~。」

海未「なるほど、難しい課題ですね。」

 

すると海未は思い出したように手を合わせた。

 

海未「そういえば穂乃果?先ほどやることが増えたって言ってませんでしたか?」

穂乃果「あ!忘れてた!危ない危ない!」

 

穂乃果はみんなの前に出て両手を広げた。

 

穂乃果「みんな注目!さっき理事長から私達アイドル研究部に課題を出されました!」

 

真姫「なによそれ」

ことり「やっぱり一年生の?」

 

穂乃果「うん。今の一年生がみんなアイドルを目指しちゃってて大変なんだって!もうユニットも6個確認されてるらしいし。だから、スクールアイドルは学校の名前を掲げるものだし、一つ一つのユニットを私達で面接して、真剣にスクールアイドルをしてるところだけに絞ってほしいんだって!」

 

憂先生「さらに付け加えるとね?面接することで、そのアイドルが学業もちゃんと両立できるかを見て欲しいんだって。」

 

穂乃果「そう!それに、今年からは試験で赤点取った生徒は所属ユニットごと活動停止だって。」

 

凛「ええ!赤点…そんにゃ~!」

ことり「そんな、面接ってどれだけの数になるんだろう」

海未「でも、これだけアイドルを目指す生徒が増えたのには私達にも責任があります。

やらなければなりませんね。」

雪穂「私の見た限りだけど、1年生の7割はアイドル志望として見たほうがいいですよ。」

亜里沙「ユニット組んでなくても個人だったり特殊なのだったりしてます!」

海未「7割って、1クラス30人としたら90人近くになりますね。」

 

みんなその対象の多さに愕然としていると、不満そうに2年生が口を開く。

 

真姫「ねぇ、そんなのこじ付けじゃない?私たちだって同じ女子高生で同じスクールアイドルなのよ?なんで面接なんかしなくちゃいけないの?私達が威張ってるみたいじゃない。」

海未「…ですが、」

花陽「真姫ちゃんの言うとおりだと思うな。それに、スクールアイドルって、なりたいと思ったら誰にでもなれるものでしょ?穂乃果ちゃんが私が入る前に言ってくれた言葉だよ?」

凛「そうだよ。凛だって最初カヨちんが入るから入ったようなものだし、それで凛が許されてるのに今の1年生は本気じゃないと許されないなんて、おかしいにゃ!」

 

海未「…一理ありますね。」

ことり「でも、実際にいっぱいアイドルが増えたら、ふざけるような人たちも出そうだよね。」

穂乃果「ん~、」

 

憂先生「あ、あとスクールアイドルをするにはアイドル研究部に入部することが条件みたいだから、やるしかないと思うよ?」

 

凛「え~?じゃぁ凛たち部員100人にもなっちゃうの?」

真姫「そんなの纏められるわけないじゃない!」

花陽「そんな、部長の責任が重すぎるよ」

 

海未「それは、この部のあり方が変わってしまいます。今はなき矢澤にこ先輩が作られたこの部、それなりに私達の想い入れがあります!」

凛「にこちゃん死んだ人みたいな言われようにゃ」

 

すると、会話を切るように穂乃果が口を開いた。

 

穂乃果「私決めた!面接はする。」

 

花陽「え?」

真姫「ちょっと」

 

穂乃果「でも、落とすことはしない。でも、本当にふざけているように見える人たちがいたら考えよう。それと、アイドル研究部に入部させることもさせない。みんなはみんなの形があるんだもん。でも、この学校のスクールアイドル創設者として、その責任として、目を見張ることはしなきゃいけないと思う。だから、面接はしよう!」

 

海未「そうですね。流石にこの状況で私たちが何もしないのは無責任です。本当に大変だと思いますが、みんなで手分けしてやってみましょう。」

 

真姫「もう、絶対上から目線は禁物よ!」

凛「真姫ちゃんが一番上からっぽいにゃ!」

真姫「う、うるさい!」

 

すると、不安そうに亜里沙が問いかける。

 

亜里沙「でも、私達1年生は、ずるいって言われないかな。だって、元μ’sのメンバーの妹で、最初からスクールアイドルになれるのは当たり前のように思われてるだろうし、それなのに面接官にならなきゃいけないなんて、後が怖いよ。」

花陽「…そうだよね、雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんは裏方のほうがいいかも。」

海未「では二人には書類作成や纏めなどの作業をしてもらいましょう。」

 

こうしてアイドル研究部は1年生アイドル全体面接へと動き出すのであった。

 

 

 

後日、音楽室にてスクールアイドル面接が始まった。広い教室を3等分にして憂先生に全体を見渡してもらいながら、穂乃果と真姫、海未と凛、ことりと花陽の3つを並行して放課後に面接を行った。

 

真姫「面接なんて言ってるけど、理事長に言われてやってるだけだから、緊張しないでいいからね。」

1年生「真姫先輩!」「かっこいい!!」「きゃーー!」

真姫「ッヴェ!ちょっと!やめ、離して!」

穂乃果「むぅ~!いっつも真姫ちゃんばっかりずるい!」

真姫「もぅ!意味分かんない!」

 

海未「あなた達はどんなアイドルになろうとしているのですか?」

一年生「私は訳あって真名は明かせない。言うなれば深淵の魔術師、そう、ウィザード オブ ジ アビス!」

海未、凛「…」

 

花陽「えっと、次は、あなたは今後、どんなアイドルを目指しますか?」

一年生「私は、趣味で日本昔ながらの演劇をよく観に行きます。なので、スクールアイドルと演劇を組み合わせた、少し和風で貧のある新しいスクールアイドルを目指しております。」

ことり「なんだか、凄いね!実際に演劇の経験はあるの?」

一年生「趣味程度なのですが。あ、では、今練習中のものを少しお披露目してもよろしいですか?」

ことり、花陽「お~!」

一年生「…今日は冷たい雨ですね。あっ…いけませんわ、私の手は雨露に濡れて冷えてしまっていますもの。そんな…あなたの手で温めてくださるんですか?嬉しい…あなたの暖かさが、私の支えとなるのです。」

花陽「き、綺麗…」

ことり「す...凄いっ!」

 

 

こうしてスクールアイドル面接は毎日放課後行い、一週間もの時間が経過した。

 

一年生「では、失礼しました!」

凛「が~んば~るにゃ~」

 

笑顔で手を振りながら見送る凛。

 

海未「…これで今日の予定は全員終了です。」

花陽「明日からの面接希望者はいないから、たぶん、これで全員かな?」

穂乃果「じゃぁこれで面接終わり?」

真姫「ま、そうなるわね。」

雪穂「やっと終わったー!あ~、毎日書類に目通す仕事は私向いてないな。将来OLは避けよう。」

凛「雪穂ちゃんがだんだん穂乃果ちゃんっぽくなってきたにゃ~」

亜里沙「つ、疲れました。」

ことり「…っわ!104人にもなったんだ!」

穂乃果「え~!私達、とんでもないことをしてる気がするよ。」

海未「でも実際私達の影響で約150人の新入生が入学したといっても過言ではないわけですから。」

凛「なんか、未だに実感わかないにゃ。」

真姫「それよりみんな?まだ終わってないわよ。今度はこの書類、ちゃんとまとめなきゃ。理事長にも報告するんでしょ?」

雪穂「えー!?まだやんの?」

穂乃果「こら雪穂!愚痴言わないの!」

 

2、3年(…穂乃果がお姉ちゃんしてるっ!?)

 

すると音楽室へ憂先生が入ってきた。

 

憂先生「あ、穂乃果ちゃん。今日の終わった?」

穂乃果「はい!たぶんこれで全員だと思います。」

憂先生「じゃあ、ちゃんとまとめなくちゃね!生徒会で使うんだから。」

海未「え?生徒会?」

穂乃果「あ、まだ言ってなかったっけ。今度は生徒会の役員で音ノ木坂学院スクールアイドルの実態を常に把握しなければならないんだ。」

ことり「そんな…本当に、大変すぎる。 …ちょっと、疲れちゃったな。」

海未「流石に、全て任されてる気がしてなりませんね。これでは私も、少し、辛いです。」

穂乃果「そう…だよね。」

 

疲れが見え始めたメンバーたちを横目ににっこりと笑顔になる憂先生が口を開いた。

 

憂先生「…だって!お姉ちゃん!穂乃果ちゃんたちが助けて欲しいって!」

海未「え?」

ことり「え?」

穂乃果「っい!?」

 

すると万遍の笑みで目を輝かせる唯先生が教室へ入ってきた。

 

唯先生「っふっふっふ!私の力が必要かね?」

海未「いや、いいです。」

唯先生「即答!?…こ、ことりちゃんは、必要だよね?」

 

するとことりは高速後ろ歩きにて瞬時に距離をとり

 

ことり「…はぃ」

唯先生(絶対避けられてる!)

 

憂先生「ちょっとみんな?唯先生はみんなに力を貸すために来たんですよ?こんな扱いはひどいです!」

穂乃果「で、でも、唯先生は、失礼ですけど、書類とか、こういう細かい仕事、できるんですか?」

 

すると先生たちの後ろから理事長が口を挟んだ。

 

理事長「本当に失礼な質問ね。高坂さん?」

穂乃果「り、理事長!?」

ことり「お母さん…」

 

理事長は吐き捨てるようにため息をついた。

 

理事長「こう見えてもちゃんとした国語教師です。」

唯、憂(こう見えてもって!?)

理事長「私はちゃんと適した人をあなたに進めています。そうでなければこんなに大きな仕事頼みません。信じてみてください。」

 

穂乃果はそれでも、どこか不安が取れずに困惑していた。

すると唯先生は一歩前に出て、少し不安そうに口を開いた。

 

唯先生「…皆さん!…本当に、普段からフラフラしてて、頼りないかもだけど、みんなの力になりたいのは本当なんだ。だから、だから私も協力させてください!」

 

メンバーみんながアイコンタクトで頷く。

 

海未「…穂乃果」

穂乃果「うん… 唯先生。私達からもお願いします。それと、今まで少し態度悪くてすみません。唯先生は私たちのことを、μ’sのことを本当に好きでいてくれて、その想いは仕事先を変えてしまうほど。確かにそれは変なことかもしれない。私は、それが理由で少し距離をとってしまった。でも、考えてみればそれって、自分に正直で、真っ直ぐで、自分がどうしたいのかを理解しきっているからこそできること。それは凄いことだと私は思う。先生のその真っ直ぐで直向きな姿勢は、私たちの力になると思います!だから!私たちに力を貸してください!」

 

メンバー全員「よろしくお願いします!」

 

メンバーは唯先生に深々と頭を下げた。

少し涙を浮かべる憂先生。

 

憂先生「…お姉ちゃん」

 

すると万遍の笑みを浮かべて唯先生が言った。

 

唯先生「うん!よろしく!」

 

すると理事長は安堵のため息をついて穂乃果を呼んだ。

 

理事長「高坂さん。」

雪穂「はい?」

穂乃果「あ、ごめんなさい、妹なんです。」

理事長「あら、妹さんもアイドルなの?なら下の名前で呼ばなきゃね。穂乃果さん。」

穂乃果「はい!」

理事長「まとめてもらってるとこ悪いんだけど、先に口頭でもいいから結果を聞かせて下さい。理事長室で待ってます。」

穂乃果「はい。分かりました。みんな!大まかでいいから面接全体の状況を聞かせて。」

憂先生「じゃぁ私たちも手伝おっか。」

唯先生「うん!」

 

メンバーと姉妹先生は徐々に意気投合し、仕事を分けあった。

 

穂乃果「じゃぁ行ってくる!」

海未「行ってらっしゃい。」

 

元気に駆けて出て行く穂乃果。その様子を机にへばる様に見ていた雪穂が口を開く。

 

雪穂「お姉ちゃん、変わったな~」

海未「…そうですね。」

ことり「昔じゃ考えられないよね。」

亜里沙「穂乃果先輩の、昔…」

真姫「そういえば、あまり穂乃果の過去の話しって聞かないわね。」

凛「そういえばそうにゃ」

花陽「でも、何となく想像できる気がする。幼馴染の二人を見ていると。」

真姫「それもそうね。どうせ、凄いぐ~たらだったんじゃない?」

雪穂「そうです!毎日寝坊遅刻ギリギリ、家に帰ればゴロゴログダグダ!何をするにしても「後で~」が口癖のぐ~たらだったんですよ?」

亜里沙「えー。そんな風に見えないよ?」

海未「何度寝坊されたことやら。」

ことり「そのせいで私達が遅刻したこともあったよね。」

憂先生「まるで唯先生みたいだね。」

唯先生「憂~?」

海未「唯先生もそんな過去をお持ちなのですか?」

唯先生「まぁね~。ん~、遅刻とかの比じゃないんだけど。例えば軽音部の合宿の日に待ち合わせ時間に起きるとか~。遅刻の確認電話で起きるとか~。勉強全くしないとか~。毎回赤点とか~。軽音部の文化祭ライブに遅刻してライブ中にステージ上がることもあったな~。」

ことり「あはは…」

海未(穂乃果より酷い…)

 

憂先生「可愛かったな~」

 

メンバー(…え!?)

 

唯先生「でも、そんな私でも先生になれた。私が皆くらいのときなんて何も考えてなかった。ただ毎日を過ごして、このままでいいのかな~?くらいは思ったけど。部活に入った程度で満足してた。だから、将来のことも何も決めてなくて。」

憂先生「そうそう。自分の進路が決まってもないのに妹の私に進路は早めに決めなさいって説教してきて。おかしかったな~。」

唯先生「でもね、そんな私でも先生になれるんだから、皆にはもっと頑張ってほしい。だって、皆は私より頑張ってるもん。だから、もっと凄い人になれるはずなんだよ。ここにいる皆はすでに夢があるのかもしれないけど、そうじゃない生徒もいっぱいいる。自分の可能性を、諦めないでほしいんだ。」

海未「…自分の、」

真姫「…可能性。」

花陽「なんだか、自信が、持てますね。先生って、やっぱり私達からしたら、凄いなって思うし、でもそんな先生でも、私達のときは私達以下だったなんて、とても信じられない。でも、もしそうだとしたら、私にも、まだ何か出来るかもしれないって、そう思えます。」

凛「赤点ばっかでも先生になれるのかな~?でも、もしそうなら凛も先生なれるかもしれないってことだよね!よ~し!凛、体育の先生になる!それで皆にダンス教えるにゃ!」

真姫「いいんじゃない?凛には向いてると思うわ。」

雪穂「ん~、私何もないのよね~。やりたいこと。」

海未「それより雪穂は手を動かしなさい。」

雪穂「っう、すみません。」

凛「雪穂ちゃん、本当に穂乃果ちゃんそっくりにゃ」

 

 

 

一方その頃、理事長室。

 

穂乃果「失礼します。」

理事長「どうぞ。」

 

向き合う二人。

 

理事長「どう?大変だった?」

穂乃果「それはもう、苦労の連続でした。でも、色んな生徒がいて、凄い楽しかったです!」

理事長「そう。それで、絞れましたか?」

穂乃果「それなんですが…」

 

困り果てる穂乃果にックスと笑みを零しながら理事長は口を開いた。

 

理事長「分かってますよ。落とせなかったんでしょ?」

穂乃果「はい。だって、スクールアイドルは」

理事長「誰でも簡単になれるもの。でしょ?憂先生に言われてたの。最初からね。でも、私はそれでも学業が心配だったの。だから少し厳しい形で行うようお願いした。だって、本当に絞ろうとするのであれば、私達何も分かってない教員が無理やりやればいいだけのこと。そうならないためにあなた達にお願いしたの。何から何まで、本当にありがとう。」

穂乃果「いえ、お役に立てて光栄です!」

 

理事長「そう。把握の方は順調?」

穂乃果「はい!本当に色んな生徒がいました!やっぱり一番多かったのは元μ’sのメンバーに憧れる生徒でした。でも、私達アイドル研究部にはアイドル研究部としての形があり、また1年生の子達にも、それなりのユニットの形があります。なので、私はアイドル研究部への入部というのは、やらないことに決めました。」

 

理事長「あら、そうなの?でも、そうすると部費や部室が用意できないけど。」

穂乃果「はい。私としては、アイドルとしての活動内容にそって、それが本当に有意義であれば部室や部費を支払ってもいいと思っています。それは、アイドルだけに限らず小さな同好会などであっても同様と思います。」

 

理事長「なるほどね。ただ、そこまで予算があるかな?」

穂乃果「ん~、まだ海未ちゃんやことりちゃんと話し合った訳ではないので、何とも言えませんが、今私が思ってることは、スクールアイドルとしてライブやグッズの販売をして利益を出す生徒も出てくると思います。だから、そこまで予算は掛からないんじゃないかな?と思ってもいます。」

 

理事長「ん~、まだ考える余地がありそうね。また後日、あなた達の考えを聞かせてちょうだい。」

穂乃果「はい!」

 

一息つく理事長。

 

理事長「それはそうと、ふざけているようなアイドルはいなかった?」

穂乃果「大丈夫だと思います。ただ特殊な子達も中にはいました。」

 

理事長「例えば?」

穂乃果「例えば、海未ちゃんが担当した子が魔法使いのような子で、名前を明かせないなどと言っていたそうです。でも、ちゃんと書類には記載してあったので、そういうキャラで通しているのかな?ということで一応了承しました。あと、日本の昔ながらの演劇を趣味としている子がいて、ことりちゃんがその迫真の演技に凄い魅了されていました!」

 

理事長「それは…アイドルなの?」

穂乃果「はい!それでアイドルを目指すのであれば、アイドルだと私は思います!形はどうであれ、それは個性でありキャラなのですから、例えばことりちゃんだって”アスパラ”大好き!って言ってますし!」

 

理事長は目を丸くして驚く。

 

理事長「ア、”アスパラ”…?」

穂乃果「はい!ことりちゃんは殆ど毎日”アスパラ”をぎゅーってしたりナデナデしたりして楽しんでますよ?」

 

理事長「こ、ことり…が…?」

穂乃果「はい!あ、花陽ちゃんはマスターなんです!」

 

ッシュビっと得意げに人差し指を立てる穂乃果。

 

理事長「…話しは分かりました。…..今後、スクールアイドル活動は全面的に認めますが、赤点だけは気をつけて下さい。それと、今すぐに、ことりと小泉さんを呼んできてもらえるかしら。」

穂乃果「あ、はい。」

 

理事長は手で顔を覆い俯いていた。穂乃果はその様子に気づき、問いかけた。

 

穂乃果「ことりちゃんと花陽ちゃん、何かあり」

理事長『早く呼んできて!』

穂乃果「っはいぃぃ!?」

 

驚いた穂乃果は小走りで理事長室を後にした。

 

 

凛「あ、穂乃果ちゃんお帰り~!」

穂乃果「た、ただいま。」

 

凄く疲れた様子の穂乃果。

 

海未「どうしたのですか?」

穂乃果「何か、怒られちゃった。」

ことり「えぇ!?」

穂乃果「いや、別に内容は納得してもらえたんだけど。」

真姫「なによそれ」

穂乃果「私も分からない。ただことりちゃんと、花陽ちゃんのこと、呼んでた。」

花陽「え!?私!?」

ことり「え~?私と花陽ちゃんのことで怒ってるの?」

穂乃果「分からない。」

 

不安そうに目を合わせることりと花陽。

 

海未「ことり達は何か心当たりあるのですか?」

ことり「ないよね~?」

花陽「うん!」

 

不安を残して二人は理事長室へ。

理事長は怖い目つきで手を顔の前で組み、睨むように問いかけた。

 

理事長「ことり?」

ことり「はいっ!」

理事長「ことりは…”アスパラ”が好きなの?」

ことり「…へ!?」

 

 

一方その頃音楽室にて、

 

穂乃果「~でね?理事長がそれをアイドルなのか~って言うから、ことりちゃん達も”アスパラ”大好きでしょ?だからそのことを話したの。」

亜里沙「”アスパラ”?」

凛「え~、凛そんなのカヨちんから聞いたことないよ~?」

真姫「誰からの情報よ~」

穂乃果「誰からも何も皆の前でいつもしてるじゃん!ぎゅ~ってしたりナデナデしたりしてるじゃん!」

 

するとメンバーは皆目を合わせてため息をついた。

 

海未「…穂乃果?」

穂乃果「何?海未ちゃん」

海未「…それ…”アルパカ”です。」

穂乃果「…っはぅ!!?」

 

その頃理事長室

凄く重苦しい雰囲気の室内でことりと花陽は冷や汗を垂らしながら俯いていた。

 

理事長「…小泉さんは、”アスパラ”のマスターとお聞きしましたが。」

花陽「っぇえ!? …だ、誰か助けて~~!!!」

 

 

こうして新しいメンバーと新しい顧問をつけた穂乃果たちは元気にアイドル活動を続けていくのであった。

 

-続く-

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