『ほりほりドリル』ってアレ依存性ヤバくないか……?
あと普通にネタがありません。
そろそろ強引にでも終わらせる方法考えないとマジでやばたにぴえん。
学生生活は、結構楽しかった。
古い記録を探るために大学に入ったのが大元だった訳だけど、歴史とか人や技術の移り変わりとか学んでみるとコレがなかなかどうして奥深い。
人が集まり、発展し、争い、そして儚く消えていく。
後に残ったのは生きた証と夢の跡。
まるで花みたいだ、と何となく連想してみたり。
ムリヤリ生きながらえて肥え太り腐って悪臭を振りまくあの頃とはえらい違いだ。
……自然の摂理に背けば、何でもかんでも醜悪になるって例なのかねえ。
そんな中でもこのバレンヌは、隆盛と衰退を繰り返しながらも歴史を紡いできている凄い国だと思う。
1000年の歴史は伊達では無い。
ボクオーンは「現在、国としての体裁が残っているのは3国だけ」と言っていたけど、その3国の中でも図抜けている。
そして、その理由となっている物が何となく解かってきた気がする。
運用戦略が凄いんだ。
普通、国が領土の拡大をもくろむ根底には資源と防衛がある。
足りない資源を持っている国を侵略して奪取したり、戦略的に警戒するのが辛いから攻撃して自領にしてしまうのを目論んだり。
攻性の国は、大体そうやって手を伸ばし過ぎて身の丈に合わなくなって萎んで行くか、敵を作り過ぎて周りに押し潰されるかのどちらかだ。
――現在生き残っている国は3国。
カンバーランドは侵略を行わず、ネラック城や長城という頑健な盾で自領を徹底的に固め、外国に対しては貿易を積極的に行う政策によって国を盤石にしている。
ヤウダは独自の文化を厳守し、サラマットという資源豊富な地域に城を構えて外国からの干渉はほぼ全てを跳ね除け鎖国している。
周りに強い国や敵がいないのがその政策を後押ししている。
どちらもいわば、自領を固める『守りの政策』だ。
そして、それ故に長く生き残り続けている。
対し、バレンヌだけが性格的に領土拡大政策を取っている。
取っているのだけれど……その本質が『侵略』ではない。
皇帝が最強の兵となり、各地に自ら赴いてその土地のモンスターを一掃し、平定する。
既に国が出来ていれば交流だけ交わして終わりにし、困りごとがあれば助けたりする。
なんて言えば良いのかな……バレンヌの『領土拡大』って、言い換えるなら『皇帝の顔で行う慈善事業』なんだよ。
その土地での好感度を稼いで『バレンヌ』という国の認知度を上げ、困った時は助ける事で自然とそのリターンを受け取る仕組みを作る。
足を運んでいるのが皇帝だから何か国の力が必要な時も鶴の一声で動かせる。
顔も売れるし名も売れるし武も示せる。フットワークも軽い。その土地の見識も得られる。
『自他共栄浸透政策』とでも言えば良いのか?
皇帝なのにフットワークが軽すぎるの絶対おかしいって思ってたけど、マジで
そう言う戦略だったんだ。
――まあ、それでも皇帝が途絶えずに1000年以上続いてる辺りは未だ頭おかしいとは思っているけども。
事故起こしたらその時点で国終わるだろこの政策……*1
おかげで、名が浸透しているから歴史も残ってる。
例えアバロンが滅んでも、このやり方なら歴史は随分長く残るだろうよ。
ともすれば『バレンヌ共和国』みたいな国を、浸透された地域のどこかが立ち上げる事すらあるかもしれない。
……いつだったか、国をデザインする上で攻性の王や神官による運営が発生するのは歴史の必然であるという見解をボクオーンから聞いた事がある。
『完全律』を目指すにあたり、それらは最終的に不要な物ではあるが、それでもそう言ったものが出て来るのは自然な事なのだと。
人が集まればどうにかしてそれを纏めなければならない。
その時モノを言うのが、『法』か『信仰』でムリヤリ皆の頭の向きを同じ方向に揃える事なのだそうだ。
同じ国の人間が集まれば、みんな同じ考え方をするもの――
残念ながら、そうはいかない。
だからこそ王か神官が国を采配するのだと。
カンバーランドやヤウダの文化は知らないが、きっと法律くらいはあるだろう。
バレンヌにも『法』はある。
『信仰』も、あまり見ないがチラチラあったりはするそうだ。
しかし外交の要素が絡むと、この辺りの運用がぼやけてしまう。
バレンヌが1000年もの長い月日を超えてきた根底は、必然である『法』や『信仰』による物とはどうも考えにくい気がする。
「ふーむ……やはり対外政策のコンセプトに一因がありそうな気が……」
「精が出ますねえ」
ふと、ノートを取りながら眺めていた資料に影が差した。
顔を上げる。
『
「……コウメイ」
「こんにちはジークさん。論文、筆の進みはいかがです?」
――東の国から来たという、俺の同級生だった。
とにもかくにも格好が特徴的な奴だった。
『
俺が受験合格する前から酒場にちょくちょく来ていた顔で、その特徴的な装いから見知ってはいたが、本格的に話すようになったのは入学した後からだ。
……なお、コウメイは一発合格であったらしい。
頭もメチャクチャ良いが、それ以上にすこぶる付きの熟達の術師で、天・地・火属に通じ術で路銀を稼いだこともあるそうだ。
考古学のフィールドワークでモンスター相手にぶっぱなしてたのは凄かった。
おかげで危険地帯の遺跡に行きたい教授が、良く俺とコウメイをパーティに入れたがるのである。
そんな彼は個人的に研究テーマを持っているそうで。
それは、腐敗せず、長く発展し続いていく理想的な『国』のデザインだ。
そんなものがあるとしたならば、それはどう言った仕組みの国なのか……その探求の一環として、今は『共和制』を研究しているらしい。
俺はかつての国の片鱗を探る傍らで、バレンヌの歴史そのものに興味を持ち、他の国々と比較した上で『なぜここまで長く続けられているか』を考察してたりした。
その内容に孔明は大いに興味を持ったらしく、論文が出来たらぜひ自分にも見せてくれと割と頻繁に声を掛けてくるのだ。
まあコウメイの書く論文も見せて貰ってるし、互いに考察を交わす事も結構あるので個人的にもありがたい関係が築けていると思ってる。
……俺、結構インテリな生活送ってない?なんかスゴくね??
「論文は……まあ、ぼちぼち?どうも必要なファクターが揃ってないような気はしてる」
「ふむ、やはり一筋縄ではいきませんね。こちらはこちらで『共和制』という名の独裁を敷いた国があったという資料を見つけてしまって、あまりの乱暴さに眩暈を覚えていたところです」
「はあ……?共和政は『君主を多数決で決める』政治だろ?どうやったら独裁なんか出来るんだよ」
「特定の人物以外に投票したらスパイの可能性があるので逮捕、誰に投票したかどうかは監視ですぐに分かるそうですよ。『民主主義人民共和国』というらしいです」
「もはや新手のギャグじゃねえか。そのネーミングも含めて」
「ねえ?……なんかもう、
扇で頭を抑えるという新しいマネを始めるコウメイの心中がその姿からにじみ出ていた。
……彼のテーマは『国のデザイン』の為、ボクオーンの『完全律』のように『国』からの脱却という思考には至っていない。
しかしある意味、目指す所は同じのように思えてくる。
だから『完全律』の話をするか、ボクオーンを紹介してみたいとこではあるんだよな。
一応手紙書いて聞いてみてはいるけれども、今ボクオーンは東の方で結構大変な状況なのだそうだ。
地上輸送の技術開拓の為に『地上戦艦』を作って運用して見てはいるのだけれど、地元の人達とうまく行っていないらしい。
モンスターを追い払い輸送を円滑にするための武装だが、それが周囲を威圧して余計なトラブルを呼び寄せていると聞く。
おかげで莫大なコストをかけて作り上げた地上戦艦も役に立たなそうで、修正の方向性が分からず頭を悩ませているのだとか。
地元の人達だけ緩衝すれば良いという話では無い。
ここでのモデルをテンプレートにしていく想定なのだ。
ここで起きたトラブルは他でも起きるトラブルなのである。
やはり空路か。それともいっそ地下にトンネルでも掘るか。いずれにしてもコストが酷い。
何で海でうまく行っている物を地上に上げるだけでこんな狂った状況になるんだと七英雄の賢人がお手上げ状態だ。
――そんな状況でなんか、カンバーランドでもヘンな動きがあると聞く。
それ関連で今ジェラール帝はそちらの方に行っているそうな。
研究に没頭できる今の立場がどれほどありがたい事か、とコウメイがぶちぶち言っていたが、本当にそうなんだろうなと思う。
「……で、気分転換にフィールドワークでも行きたいんですが何かありませんか?あなた、個人的な生育調査もやってるんでしょう?その時にサバイバルもやるって言うじゃないですか。ぜひお供させてくださいよ」
「何でそんな話知ってんだよ……俺は普通に単位取りたいからそんな枠用意してないし、そもそも調査資料を学校に提出した事もないぞ?」
「ははは、『
「その言いざま、ハオラーン思い出してマジで頭に来るからやめてくんない??」
おのれハオラーンめ。
大学通ってから、ネジ吹っ飛んだ枠がさらに増えてあまつさえ絡まれ始めていると言うのに。
「――お、二人とも揃ってんじゃなーい」
自習室の扉をガラッと開けての第一声である。
女性特有の高い声が、そちらを見なくても誰が発したのかすぐに教えてくれる。
それがとても頭が痛くて悲しいのである。
「うわ出た」
コウメイが思わず口から出したセリフと全く同じ言葉をちょうど心中に浮かべていたところだ。
ニコニコしながらずかずかと俺らの席にやって来るので、もはや気付かないフリも知らないフリも出来なかった。
「……今度はどうしたんすか、教授」
ハオラーンに続き頭のネジが吹っ飛んでいる枠であるが、吹っ飛び方が爆砕というかトリガーハッピーと言うか、なんかもうお近づきになりたくないのである正味な話。
専攻は生物工学や機械工学らしいのだが、その延長で考古学にも触手を広げているマルチリンガルな大天才(自称)である。
おかげで顔を合わすハメになってしまった。
初顔合わせの講義の際に『教授のテーマ』とか言う狂った曲流してダンスキメて来たエピソードを話せばたぶん誰にでもヤバさが伝わると思う。
――しかしそんなものは序の口だ。
右手に持った資料をバシンと叩きながら、とてもご機嫌麗しく話し始めるのである。
「古代の遺跡の資料を発見したわ!!北東の洞窟に用途不明のストーンヘンジが並べられているらしいのだけど、どうもこれが異世界の産物くさいのよ。教授レーダーにビンビン来てるの!!」
異世界の技術。
これが、生物工学と機械工学が専攻のハズの教授が考古学に手を伸ばしている理由である。
なまじ心当たりがあり過ぎるのが泣ける話だ。
コイツにワグナスの存在を感付かせてはならないと、俺は固く誓っているのである。
「……ええ、知ってますよ。レオン帝が封印した所でしょ。入れませんよ今は」
「でも、あんたら二人揃ってるなら封印なんて爆砕できるでしょ?今から行くわよ!」
「行かねえよフザけんな???」
コレだよ。
なぜアバロン帝国大学は、その教員を募集する際に人格という点を検討事項に含めなかったのか。
このヒト、激やばタームという滅亡スイッチの上で『教授のテーマ』をキメながら的確にタップダンスを踊っている。
さらに頭が痛いのは、その滅亡スイッチの存在を認知してもやっぱりタップダンスを踊るだろうという事がありありと想像出来る点だ。
つまり、マッドなサイエンティストなのである。
研究の為ならラインを踏み越えるどころかラインの存在自体を忘れるタイプの。
なぜアバロン帝国大学は、その教員を募集する際に人格という点を検討事項に含めなかったのか(2回目)
教授はやれやれとでも言いたげに肩を竦め、
「封印なんて、どうせそのうち破られるためにあるようなもんでしょ。レオン
「先帝を俗物の
「無駄ですジークさん、その論法では教授は止まりません。……どなたか各々方の中に封印術を扱える方はいらっしゃいませんか!?」
「アンタが頭吹っ飛ばした方が絶対早いと思うぞ?」
「私はまだ最後の一線を越えたくありません」
――そして今日も、湧いて出て来た教授の手綱を握るのに大変苦労する訳である。
巻き添えになりたくないと自習室からそそくさと逃げていく生徒たち。
おかげで俺らの周りから人が消えて行き、ドアにある窓からは通り掛かった先生と目が合い、そして露骨に逸らされ去られて行く。
入学早々にして、俺たち二人は『教授係』を押し付けられている気がしてならなかった。
なぜアバロン帝国大学は、その教員を募集する際に人格という点を検討事項に含めなかったのか(3回目)
一番好きな孔明は『パリピ孔明』の孔明です。なのでキャラクターもそのイメージで書いてます。多才で忠義にあふれ柔軟で、そして妙策奇策で大波を乗り越えていくところがとても好き。
ただしドラマ版、テメエは駄目だ。
英子の進む道のためにと悪辣な策を考えつつそれを破棄して正道を進む原作・アニメに対してドラマ版は普通に犯罪ライン踏み越えるんだもん。
後、やってる事がくどいし無責任。『一億程度あなたたちなら簡単に稼げる』と軽く口にするなら建て替えるぐらいして誠意見せてみろよお前、相手は人生の節目なんだぞ。
ほんと、役者は良いのにね。あれは脚本がダメだ。
※あくまで個人の感想です。
あ、ちなみに教授はまんまロマサガ3の教授です。
世界を超えてご登壇いただきました。
なんかタグとか追加で必要だったら教えてけさい。