新宿はがんばる   作:のーばでぃ

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 シャドウワーカーがMI6だって言い続けてきてたけど、ミッション:インポッシブルはMI6じゃなくてIMFだったわ……
MI6はイーサン・ハントじゃなくてジェームズ・ボンドだったわ……

 イーサンとボンドってどっちが強いかな。
個人的にはムチャやるのがボンド、ムチャクチャやるのがイーサンみたいな印象。
ウチのビーバーはどっちだろう……?

 まあ多分、このままフェードアウトするような気もするけれど。



葬送:ノエル

 人間、一度に大量の金が入ると破滅すると聞く。

浪費が激しくなって、金がなくなった後にその浪費癖が残ったり、維持費でパンクしたりするらしい。前者はともかく後者は税金の設定がクソ過ぎる気がするが。

 

 第1回SBRレースの覇者『チカパの風』

彼らが得た金は完全なあぶく銭であったが、しかし彼らはその領域に堕ちることはなかった。

むしろ有意義な使い方を見出していた。

 

 ウィンディの冒険はチカパ山に新しい風をもたらした。

SBRレースの成功体験もそうだが、ウィンディが着てきた翼の穴が空いたフォーマルなスーツがかっこよくてキャイキャイしたり、カミキリムシの幼虫のバターソテーがとてもおいしかったでキャイキャイしたり、ソーモンやモーベルムの活気がすごかったでキャイキャイしたりと、ウィンディは半ば英雄と化していた訳である。

 

 そしてそんな英雄が近くにいるなら、自分も同じ体験をしてみたいと言うのが人の常。

しかしウィンディよろしく、何も考えずに「えいやっ」で外に出てもうまく行く未来は見える筈もない。

 

 そこで、いろんな方面に色々助言を受けながら、イーリスたちは小さな運送会社を立ち上げた。

SBRレースがそういうテーマだったと言うのもあるが、運送業者であればいろいろな所に行って色々なことを知る事が出来るし、空路という競合しにくい強みもあるし、そしてお金も稼げる。何より需要が途絶えなかった。

 

 目的はイーリスたちの好奇心を満たす事なので、業務の規模は最低限。確実に届くしスピードも速いし頻度もそこそこあるが、仕事の為に町に降りてくるタイミングは若干不定期。だからその分値段も控えめ。社員のお給料は歩合制。

ただし配送先は無制限。山越えようが海路が無かろうが関係なし。何なら、条件が合えば移動も担ってくれる。万一配送失敗しても、ガイドラインに基づいた保証もしっかりされる。

そんな会社。

 

 ―― そう、まだボクオーンが健在だったころの話である。

 

 保障枠とプール金にSBRレースの賞金の一部を当てて、とりあえずキャイキャイしながら繁盛する会社として新ジャンルを築いた。

特に社員が可愛くて爛漫で活発な子が多いのが良い。しかもちゃんと仕事はまじめ。社員に対するファンも幾らか付いていたりするようである。

誰が言ったか「てぇてぇしながら付き合える会社」。そのような意図で興された会社ではないのだが。

 

 巷では「羽毛ビキニはいやらしい格好」と教えられているにもかかわらず、中にはドキドキ頬染めながらそのまま町に降りてくる子がたまにいた事は果たして特記すべきことだろうか。

……まあどんな形であれ、供給に対して需要がパンクするレベルで繫盛はしていたのである。それでも供給が大幅に増える事はなかったので、逆にブランドがついたりした。

 

 ―― この運送に用いられる設備だが、SBRレース以降、ワグナスはもっぱらこちらの開発に夢中になっていた。

ロンギット通商規格のコンテナをベースに、車輪と気球をつけてより安全に、より運搬しやすく、より効率的に運送できるシステムを構築した。

地形や天候に合わせて、車輪で引いたり気球で浮かせたコンテナを引いたり、海に浮かべて引いたりと運搬方法を切り替えられるこのシステムは、運送データを元にして未だに改良を重ねている。

賞金の90~100万クラウンはこれで飛んだが、しかし確実に実績とリターンを積み重ねていた。

いまや社員二人いれば、重大な破損が無ければコンテナ3つは余裕で運べる。これは当初からしてみればもはや革命である。

 

 賞金にはもう一つの使い方があった。

―― SBRレースへの出資である。

 

 レースに興味を持った子が多かったと言うのもあるが、ワグナスが味を占めたのだ。

……いや、それは言い方が少し正しくないか。空路を活用した輸送方法を考えるのが楽しくて仕方なかったのである。

だから、第2回以降のSBRレースを開こうとしていた動きに賞金の一部を出資したのだ。

 

 次回以降はコースを変えてコンテナ3つ以上を基本とし、空を行くだけでは有利をとれないルールとするボクオーンの意向を強く伝えた上で。

 

 第1回SBRレースの覇者がそんなだから、他のメンツも『PLUS ULTRA』で倣う以外ありえず、そしてだからこそ第2回SBRレースはとても活気であふれ、かつ健全かつ革新的な形で進められた。

……ルールが策定され、いよいよ開催されたのは、ボクオーンが落とされしばらくして『テミウス死亡』の話が広まった後だったが。

 

 第2回SBRレースの優勝者は『キャラバン=クライン』であったが、以来SBRレースは運送会社の宣伝の場という顔も追加され、良い成績を収めたチームは運送会社としても人気が出る、そんな健全な競争環境が出来上がっていた。

 

 会社が軌道に乗ってからは、ワグナスはもっぱら裏方に回った。

SBRレースにクジンシーが出るなら表に出るのもやぶさかではなかったのだがその兆候もなく*1、システムの構築に楽しみを見出していたので自分が出ること自体に拘りはなかった。

 

 何より、ボクオーンとスービエを退けたバレンヌ帝国に警戒して露出を控えた側面が大きい。

戦いになっても勝てる自信はあったが、そのツケをイーリスや世話になった人達に払わせてしまう恐れがあるとなれば自重もする。

 

 ―― だが今回ばかりは流石に、身辺整理して帝国につっかける事を真剣に考えた。

 

 

「ロックブーケが……!?」

 

 

 ノエルが齎したその報は、それだけ大きなショックだったのだ。

 

 ボクオーンは解る。

『完全律』を進める上で帝国が管理していたヴィクトール運河を血を以て占拠し、以来確執を作っていた。

本人も自分の業を認めた上で、反発を覚悟の上で『完全律』を進めていたのだ。

道半ばで倒れたとしても、未練はあったとしても後悔はないだろう。

だからこそ、遠い未来に復活するその日を黙禱して待つ選択ができたのだ。

 

 スービエも解る。

あれは海の(ことわり)に生き、海の(ことわり)に死ぬ男だ。

例え幻体でなかったとしても、その(ことわり)の果てに倒れるのならば本望だろう。

仇討ち報復を考える時点でスービエに対する侮辱である。

もし手向けと言う物があるとするなら、その遺体は焼いて灰にして海に撒き、それを墓標として岬から酒のひとつでも流してやる。それ以外は考えられない男である。

 

 しかしロックブーケは。

そもそもバレンヌと争う理由がなかったはずだ。

 

「次元転移装置……どうやらこの調査中に帝国とぶつかったようだ。クジンシーが、その兆候があった事を教えてくれた。ロックブーケ本人から聞いたそうだ……帝国が古代遺跡の危険性を察知して、何らかの対策を検討していると」

 

「……使いようによっては戦略兵器となりうる代物だからな。我々もアレを使って追放された……国としてその対応は理解できる。できるが……っ!」

 

「俺達七英雄の対策をしているチームである可能性も指摘していたそうだ。……無理にでも一緒に行動するべきだったと沈降していたよ」

 

「クジンシーは確か、一昨年あたりに友達を亡くしたばかりだっただろう。……痛ましいな」

 

「そうなのか……?友達というと、あの聡明そうな……」

 

「病だったそうだ*2。少しこっちで、話す機会があってな」

 

 ノエルは東の装いをした、いつかの青年を想った。

あれからどれだけ時が経ったのだろう。30年近くは過ぎたのか……?

もはや自分達にとっては一瞬でも、今を生きる者たちにとっては老いて倒れるほどの時は経っているのだろう。

 

「なら……あいつにはますます負担をかけてしまうかもしれないな」

 

 自重するように暗く笑う、ノエルの危うさが顔を出していた。

 

「ノエル……?」

 

「―― 今日は、釘を刺しに来たのだワグナス。

俺はロックブーケの弔い合戦に出る。……しかし、それは俺一人で行く」

 

 きっぱりとそう言い切るノエルにワグナスは露骨に眉をひそめた。

 

「……このワグナスに対して、仲間の弔い合戦をするなと。そういうのかノエル」

 

「そうだ。俺はこれより、帝国の精鋭部隊を確実に出させるために悪を敷く。

それはこのノエル一人の所業でなければならん」

 

「私に、その覚悟が無いと、おまえは本気でのたまうのか!?」

 

「違う。……これは俺のわがままなんだワグナス。

七英雄は……七英雄のリーダーであるお前は。そんな事をして欲しくないと言う、わがままなんだ。

 

それにな……許せないんだ。許せないんだよ。

 

俺はロックブーケに支えられて今まで生きてきたのに。肝心の時に傍にいてやれなかった自分が許せないんだ……っ!!

 

 血を吐くようなその叫びに、ワグナスもまた拳を握り締めた。

『私にそれと同じ怒りが無いとでも言うつもりか』

そう叫びかかったセリフを奥歯で食いしばる。

これが解放体であったなら、言い切っていたであろうセリフだった。

 

 ―― ノエルと同じ立場であったなら、自分もまた一人での決着を望むだろうと。

その1点を以てワグナスは踏みとどまる。

 

「……帝国は、精鋭部隊を組んで来るのだぞ」

 

「お前には劣るが、対多数の戦法ならば俺も心得ている。遅れは取らないさ」

 

 そういうノエルの顔にはしかし、必ず勝つと言う覇気がない。

その心中が痛いほど理解できて、ワグナスはうつむいた。

 

「……死ぬ気か、ノエル」

 

 ノエルは即答しなかった。

いくばくか沈黙して、絞り出すように言った。

 

 

 

「……ロックブーケに、謝ってきたいんだ」

 

 

 

@ @ @

 

 

 

 去っていくノエルの背を見つめて、ワグナスは自身を侮蔑した。

 

―― なにが、リーダーか……っ!!

 

 

 

@ @ @

 

 

 

 ―― 七英雄ノエルの名を以て、テレルテバの聖地が占拠された。

力によって従えられたモンスターたちが住民の生活を脅かしている。

 

 ……その報を受け取ったトーマは、諦めたように昏く笑った。

 

「住民に死者は、出ていないのだろう?」

 

 それは確認ではなく、確信に近い指摘だった。

 

「……は。幾らか軽傷者は出したようですが」

 

「そうだろうな。果たし状の類はもう届いたか?」

 

「……いえ。そもそもこの情報はロンギット運輸定期便ではなく、逃げてきた現地の者経由でたまたま早く届いたものですので……」

 

「届くにしてももうしばし後か。よい、待つ事も無いだろう。すぐに出る」

 

「すぐにですか!?七英雄対策室は……」

 

「彼らの本業はあくまで捜索と情報の収集だ。ここから先は皇帝たる私の仕事だよ。……ただ、アガタはフリーにしておいてくれ。()()()()()()()()()

 

「陛下……」

 

 宰相が、何かを察したように呟いた。

それに軽く笑顔を返し、トーマは玉座を後にした。

 

 ―― 覚悟は、当の昔にできているのだ。

伝承法を引き継いだ、あの時から。

 

 

 

@ @ @

 

 

 

―― ノエルッッ!!

 

 テレルテバが『聖地』としている塔。

そこに陣取ったノエルに最初に辿り着いたのは、ターバンとマントを纏った戦士だった。

 

「……皇帝、ではないのだろうな。この地の者か」

 

 その装いはこの地で随分見てきたもの。

しかしその目に宿る意志には、そこらには無い烈火のごとき熱が見える。

 

 戦士が吼える。

 

「我が名はシャールカーン!聖地を冒涜し民を脅かす悪漢を誅罰しにまいった!

……例え、本物の七英雄が相手であろうと我が剣は許しはしない!!」

 

 ―― その姿は義に溢れ、勇に満ち、覇気を纏っていた。

それがかつての頃の、剣を握り始めた時の自分のように思えて、ノエルはまぶしそうに一瞬だけ目を細めた。

 

「……そうだな。そうだろうな。この地にも、もちろん戦士は居るのだろう。

モンスターの脅威があろうとも、その勇を以てここに立ったお前の剣はすでに強い。

 

―― 来い。七英雄が一人、ノエル。お相手しよう」

 

「戯言を!!」

 

 構えたノエルはしかし、無手だった。

勇を誉めながらやっている事が侮辱に思えて、シャールカーンは感情そのままにノエルに肉薄する。

 

 シャムシールと呼ばれるこの地特有の剣は、三日月のように歪曲した独特の形状を持つ*3

薄刃にして切れ味鋭いその剣閃は、その手数も併せて素手で相対するには無謀が過ぎる……と思われたが。

 

 その呼吸を読み切って、ノエルが踏み込む。

刃の内側に踏み込みその持ち手を抑えれば、あらゆる武器をも無効化できる。

……言うは易く、その難易度は『高い』どころの騒ぎではなかったが、しかしノエルは難なくシャールカーンの手首をひねって裏返すとそのまま流れるように投げ飛ばした。

 

「ぐあっ……――ッッ!!」

 

 うめき声を上げながらも、すぐさま体勢を立て直すシャールカーン。

その様子を見てノエルが感心したように目を見開く。

 

(ほう……手放さなかったか)

 

 シャムシールはその右手に握られたままだ。

剣を持ったまま受け身を行うと言うのは、それで高度な特殊技法である。

これだけでもなかなかの技量持っていることが見て取れるが。

 

「その余裕……崩してくれる!!」

 

 シャールカーンが吼える。

振り被ったシャムシールが、不自然なほど煌めいていた。

 

「むっ……っ!?」

 

 その剣閃は煌めく刀身の軌跡を空に残し、まるでこの場に三日月を顕現させたような美しさを魅せた。

ノエルが小手で受ける。

しかし残された三日月が、まるで残響のようにノエルの体を突き抜けて行った。

 

「ぐあっ!?」

 

 剣に精通したノエルを以てしても既存の剣の術理が見えなかったその一撃は、わずかであっても確かにノエルにダメージを刻み込んだ。

それがとても素晴らしく思えて、ノエルの口角がつい緩む。

 

『デミルーン・エコー*4

 

 シャールカーンとっておきの秘剣であったが、しかし思った程に効いていなかった様子を見て彼は歯噛みする。

見た目以上に明らかに防御力が高い。そのからくりが掴めなかった。

 

「―― 良いだろう」

 

 ノエルが満足げに口を開いた。

 

「俺も得物を使うとしよう」

 

 その右手に、幻体で作られた木刀が現れる。

刃のついていない、何の変哲もない木刀。

……しかしそれを見て、まだ侮辱するかと言う類の言葉は出てこなかった。

 

 ―― ノエルの纏う、その迫力故に。

 

 

 

@ @ @

 

 

 

「―― がはッ!?」

 

 ついにシャールカーンは地に伏したまま立ち上がる事が出来なくなった。

体に力を入れようともがくが、蓄積されたダメージがそれを許してくれないのだ。

 

 木刀ならば斬れないはず。木刀ならば容易く壊れるはず。

そんな淡い見識はすぐに崩れて消えた。

 

 純粋に、技量が違い過ぎた。

 

「……若いな」

 

 まるで血気盛んな幼子に掛けるような声で、ノエルが言った。

 

「この期に及んで戦意を失わないのは素晴らしい資質だ。……だが、引くことも時には肝要と思うが」

 

「だまれ……っ!」

 

 絞り出した声と共に睨みつける。

 

「それはもう、やったのだ……!あの時の無力感、貴様にはわかるまい……っ!

この地を、自分の故郷を、モンスターが蹂躙して行く様を見て、ただ逃げるしかなかった無力感など……!

私はもう……二度とこの地を、蹂躙させはしない……っ!!」

 

 ガクガクと震える四肢を押してなお起き上がろうと藻掻くがしかし、シャールカーンの体はどこまでも立ち上がるのを拒否し続ける。

―― 当然だ。脳を揺らし、内臓を殴打し、全身を打ち据えて骨にもいくつかヒビを入れた。

根性だけでどうにかなるレベルを超えているのだ。

 

 しかしそれでも動こうとする意志を、ノエルは痛いほど理解できた。

 

 それは絶望的な状況の中、アリに蹂躙されて行く人々を見ていた時の自分と同じ意志であり、そして……

 

「……そうか。お前は、あの時の……」

 

 ―― 自分が蒔いた種。河馬人間の被害者。

ああ、そうだ。あの時から、幼子が立派な戦士に成長するほどに時間が経っていたのだ。

 

「……お前は、俺を斬る資格がある」

 

 懺悔するように口を開く。

 

「しかし、力が足りない……な」

 

 悪役に徹しよう、と思う。

自分はそうある事を選んだのだ。

ここで頭を垂れてもシャールカーンは全く報われないし、何より自分の本願はまだ来てすらいない。

 

 繋がりかけている意識を断つ。

その後、塔の外に追い出そう……そう思い一歩を踏み出したその時。

 

 

―― 勝負あった!

 

 

 ―― 待ち人が、ついにやって来た。

 

 

 

@ @ @

 

 

 

「―― 皇帝」

 

 白い礼服の上に白銀の鎧と深緑のマントをまとった、覇気のある佇まい。

右手に長剣、左手に盾と言う、皇帝というより騎士といった方がしっくり来るような男だった。

 

「いかにも。バレンヌ帝国第33代目皇帝、トーマだ。

七英雄が一人ノエル殿とお見受けするが、いかに?」

 

「その通りですよ」

 

 シャールカーンを無視してトーマに向き直る。

 

「……すまないな、ノエル」

 

「なに……?」

 

 思いもよらない第一声に、ノエルは露骨に眉をひそめた。

トーマが軽く言う。

 

「おそらくは、果たし状の類を出していたのだろう?それが届くより先にアバロンを出てしまったのでな、読んでいないのだ」

 

 予想外の話を振られて苦笑を返した。

 

「ふっ……中身の解りきっている手紙を読んでいなくとも、咎める事など致しませんよ。

……我が妹、ロックブーケの事を指して「すまない」と言っているのであれば既に斬りかかっておりましたが」

 

「ならば当代の皇帝として言い切ろう。その件について、恥じる気も謝る気も一切ない」

 

「―― そうでしょうとも。それでこそ」

 

 ノエルが闘気をにじませ始める。

中身の解りきった果たし状。それを指してなお、この地に、自分の前に、姿を見せるのならば。

 

 皇帝は応えて見せたという事だ。

ならばこれ以上は言葉は不要。

皇帝と共についてきた顔ぶれが臨戦態勢をとる。

 

 ……しかし、トーマ帝の口から出てきたのは予想外の言葉だった。

 

「―― お前たち、そこの戦士を連れて下がれ。見たところずいぶん粘って見せたようだ……介抱してやれ」

 

「……は?陛下、何を言い出すのです」

 

「勅命である、下がれ。

 

―― 七英雄ノエル殿。

当代バレンヌ皇帝は、そなたとの一騎討ちを所望する

 

陛下!?!?

 

 もはやそれは悲鳴に近い声だった。

 

「陛下、お考え直し下さい!!過去、七英雄と戦った戦士たちは皆、多勢で掛かっておきながら決まって死者を出していたのですよ!?」

 

「くどい!!私は『勅命』と言ったぞセレス!!口を挟むことは許さん!!

……ノエル。この件については私とお前でケリをつけようと、そう言っているのだ」

 

 理解する。

どちらかが死んで、それで()()だ。そういう話にしようと言っているのだ。

帝国はそのあとノエルを追う事もしないと。ここで終わりにするのだと言っているのだ。

 

「……あなたの部下が、それを聞きますか?」

 

「私の部下に、『勅命』の意味が解らぬほど蒙昧なものはいない」

 

 それはむしろ、ノエルではなく仲間たちに言い聞かせるようなセリフだった。

投げかけられた者たちは、信じられない展開に拳を握りしめ抗議を噛み締める事しかできない。

 

 やがて観念したのか、シャールカーンに数名駆け寄ると治療術を施し、残りの者たちと一緒に壁際まで下がった。

それを見届けてトーマが言う。

 

「……待たせたな」

 

BGM:七英雄バトル

https://www.youtube.com/watch?v=OzWs8hmykd4

 

「死ぬ気ですか?」

 

「そう見えるなら、ずいぶんと曇った眼だ」

 

 覇気に満ちた目でノエルを睨む。

その体からは術力の混じった闘気が沸き立ち始めた。

 

 その戦意を見て数舜、瞠目する。

 

 

 

「―― 一騎討ち、謹んでお受けいたしましょう皇帝陛下。

しかし吐いたセリフはもう戻りませんよ……

 

我が妹、ロックブーケの仇!殺らせて頂きます!!

 

 

 


 

 激闘の火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 加減は、最初からしなかった。

トーマの歴戦を思わせる佇まいが、その選択肢を無くさせていた。

 

 ならばノエルの戦法は決まっている。

赤竜隊の頃のように、アリどもを相手にしていた時のように。

移動しながらの飽和攻撃による圧倒だ。

 

 赤竜隊の剣は攻撃と回避の両立を旨とする。

一合防いだその時、果たしてノエルはそこにいないのだ。

モンスターの攻撃を受けぬよう、確実に倒せるよう工夫されたその術理は、人に向けるとたちまち幻惑からの致命攻撃の嵐に化ける。

 

 ―― しかし。

 

 

 ガガガギガガガッガガガギンッ!!

 

 

 トーマは表情一つ変えず、その剣で、その盾ですべての攻撃を捌き切っていた。

あまつさえ、カウンターによる剣閃を挟みさえして見せる。

体術による崩しを狙うもその悉くをしのぎ、いくつかはノエルを以て小手で防ぐしかない鋭い斬撃を返した。

 

「くっ……随分と堅牢な剣ですね!攻めあぐねるのは久々ですよ!!」

 

「なんだノエル、勉強不足だな。私の出身を知らないのか。

―― カンバーランドの聖騎士なのだぞ?」

 

「あいにくカンバーランドは旨いけどクソ高いウイスキーしか知らないもので!」

 

「あ、ピンポイントでそこ来るの??あれは姉上の重商主義政策も原因の一つになってるからで……いやいや」

 

 トーマのシールドバッシュを伴うパリィがノエルの重心を撃ち抜き、両者の距離が離れた。

 

「―― ま、知らぬならここで学んで行くと良い。カンバーランドが誇る『地獄の盾』を*5。聖騎士の振るう『守るための剣』をな。

……あと、ノーザンクラウンはカンバーランド国内ならもうちょっと安く飲める」

 

「PRするのはカンバーランドでよろしいのですか、バレンヌ皇帝陛下殿?」

 

「いや、まあ、その……バレンヌは先帝のおかげでもうPRする必要もないくらい有名なので。

少しくらいは許せ」

 

「ふっ……ならばしっかりPRして頂きましょうか。

―― その『地獄の盾』とやらを!!」

 

 術力が木刀を中心に渦を巻き、炎の軌跡を纏った。

そのまま振り抜けば火炎を伴う真空波がトーマに向かって殺到する。

トーマは盾でそれをいなすが、ノエルの狙いはそこからの追撃。視界を塞ぐのが目的だった。

 

 神速の踏み込みを以てトーマに殺到し、破城槌のごときソバットを叩き込む。

それも盾でいなして見せるトーマだったが……そこからさらに殺到する、ノエルの薙ぎ払い。

盾も剣も間に合わないタイミングだった。

 

 ―― ガキッ!!

 

 首を捕らえたと思った木刀が、光の剣に阻まれた。

すぐさま気づく。

 

「――『ソードバリア』、天術か!!」

 

「追加で『水舞い』もついてるぞ」

 

 カウンター気味にトーマの『二段斬り』がまともに叩き込まれた。

30代皇帝レオンからの十八番はしかし、大したダメージを与えられず再びその距離を離す程度に収まる。

剣から返ってきた妙な手ごたえに、トーマは思わず剣先を見つめた。

 

「アレだ……!明らかに防具では説明がつかない謎の防御!私はアレのからくりを解けなかったのだ……!」

 

 いつの間にか、立ち上がって喋れるまで回復したシャールカーンが歯噛みしながら言った。

一瞬シャールカーンに視線を向けつつ、ふむと短く思案する。

 

「……幻体かな?自身に被せるように纏う事で、防御力を上げられる訳か」

 

「ほう……御明察です皇帝陛下。まさか一合で見切られるとは」

 

 ノエルの横に、ノエルそのままの姿をした幻体が出現する。

 

「―― 我が『幻体戦士法』は変幻自在。分け身として作れば多勢にも対応し、身に纏えば鉄壁の鎧となる。対モンスター用として攻撃は受けずに戦闘を完遂するのが基本の我が剣だが、それでも被弾するときは被弾する……これに対応するため工夫していたら、いつしか攻守ともに完成していたと言う訳です」

 

「幻体か。術力で作る実体……運用はかなり非効率な筈だが、その木刀と言いずいぶん便利に使いこなすものだ。分け身と共に挟み打ちしてこなくて良いのか?」

 

「俺が受けたのは『一騎討ち』の筈。幻体を使ってそれを破るのは道理が通りません。それに……あなたを相手にするなら、鎧として使う方が効果的のようだ。

どうしますか?『地獄の盾』は確かに硬いですが、それだけでは私の『鎧』も崩れない……!」

 

「……と言いつつ、防御は雑になっていないし私の盾も抜く気満々だな」

 

「無論、押し通らせて頂く!!」

 

 幻体がノエルの体に戻り、それと同時にノエルもまた地を蹴った。

ここまでで見切ったのは、あくまでトーマの技は『受け身の剣』であるという事。

強固な盾と卓越したパリィの技術で相手の攻撃を一切通さず、そして出来た隙に差し込むのが基本戦術。自分からの攻め手が薄いのだ。

 

 ならばまずは脳筋ゴリ押しの発想。

隙が限りなく少ない飽和攻撃だったらどうなる……?

 

 炎を纏った木刀を以て、奥義を切った。

 

 

 

 ―― 『無月散水』

 

 

 

 『目にも止まらぬ』どころではない。

『目にも映らぬ』速さの飽和攻撃。

あらゆる攻撃に反応してくるのであれば、反応できない攻撃で押し流してしまえば良いと言う究極の格下殺しである。

かつてアバロンの一画にてクジンシーに打ち放たれたそれは、最初の数撃しか防ぐ余裕を許さなかった。

今度はそれに『ソードバリア』対策のエンチャント付き。仮に盾やパリィ以外で受ければたちまち火炎に包まれる算段である。

 

 ひゅっ、と短くトーマが呼吸する。

励起された天術の光が迸る。

 

「なに、――ッッ!?!?」

 

 『太陽光線』。

それがまるでトラップのように、トーマの周りに張り巡らされたのだ。

さながらレーザーの檻と化したトーマの周りを縦横無尽に駆け巡るという事は、そのトラップに自ら当たりに行くという事。

 

 幻体の鎧に任せて無視する選択肢もあったが ――

 

「―― そもそも意識として、防御は捨てていないのだ。とっさにそれを忘れて突っ込むのは難しいな?」

 

 奥義の足を鈍らせるには十分過ぎた。

鈍った剣戟の隙間を通して、同じ個所めがけた乱撃が降り注ぐ。

 

「ぐっ……!!」

 

「通ったか」

 

 追撃の為に踏み込むトーマだがしかし、合わせて右手を取られそうになったため振り払う事で掴みを拒否。

再び距離が離れる。

 

 深追いはしなかった。

呼吸を整え、再び『地獄の盾』の構えを維持する。

ノエルはまるで頑強な岩を相手にしている気分になってきた。

 

「……かつて、俺と並べそうな技量を持つ『ヘクター』と言う者がアバロンにいたそうですが……」

 

 剣を構えなおしてノエルが言う。

 

「アバロンには、随分と才能あふれる人材が豊富なようだ」

 

 露骨に眉を顰められた。

 

「お前、バカ言ってるんじゃないよ。『才能あふれる』で片付けられてたまるか。

『地獄の盾』ってどういう意味か解るか?元々は3人以上の『攻撃手』相手に、こちらは攻撃禁止の取り決めで、全方位絶え間なく続く攻撃を捌き続けろって言うリンチにも等しい地獄みたいな訓練の事言うんだぞ?

こちとら兄上と姉上とジェラールさん相手にしてそれやらされたんだからな??死線くぐるどころの話じゃないんだよぜったい何回か死んでだからなアレは??高価な生命力回復薬をパカパカ開けれるってことはイコール幸せな事では断じて無いんだからな??家族の愛すら疑い掛けたんだぞ僕は!?」

 

「あー……これは失礼」

 

 トラウマを刺激してしまったか、怒ったように早口になるトーマ帝のセリフには流石に引き攣るしかできない。

 

「しかしなるほど、悔しいが技量でそれを崩すのは随分と難しいようだ。

PRはとても効果的でしたよ皇帝陛下……プライドを捨てるような話だが、どうやら俺にはこういう攻撃手段でしか有効打を入れられそうにない」

 

 火の術力が励起する。

物理攻撃が通らないなら、術攻撃。

なにせあの『地獄の盾』の奥に『ソードバリア』と『水舞い』までくっついていると言うのだ。まともにやって崩せるとは思えなかったが故に。

 

 『水舞い』を纏っているなら火術は相性が悪いが*6、有効打が入らないよりはよほど戦えると言う物だろう。

 

「私の火術の奥義です。これまで防げるなら、もうお手上げですがね!」

 

 

 ――『赤竜波』

 

 

 炎の竜巻がさながら龍のごとく撃ち放たれた。

すべてを焼き付くかのような火力を纏って空をうねり、トーマに殺到する。

 

「この術は……っ!?」

 

 さすがに、パリィなど出来る筈はなかった。

盾で被弾面積を抑えながら回避するしかない。しかしあたかも生きた蛇のようにうねるその火龍は、回避してもその先に牙を剥いてくる。

 

「ぐあああああっ!?!?」

 

 炎に包まれたトーマが、身を焼かれる激痛に苦悶の声を上げた。

『水舞い』が無ければそのまま沈んでいたと思えるほどの火力。

 

 ――『盾』と『鎧』で拮抗していた状況が、崩れる。

 

 ノエルが地を蹴った。

油断なくトーマの死角側に移動し、炎を伴うカマイタチを乱れ撃つ。

それでも反応していたのは流石か。いくつか『ソードバリア』で撃ち落とされていたものの、しかし付随する熱波に焼かれ『水舞い』が少しずつ蒸発していった。

 

「―― 決めるッ!!」

 

 回復の時間を与えてはならない。立て直しの時間を与えてはならない。

やっとこじ開けた岩戸の奥に必殺の刃をねじ込むべくノエルの追撃が放たれる。

剣に竜巻のごとき乱流を纏わせ、破壊的なその牙を容赦なく叩きつけた。

 

 『咬竜剣』と呼ばれるその技は名のごとく竜の暴威となってトーマの纏っていた『ソードバリア』を食い千切り、消えていく。

 

 手首を返して切り落とし。

もはやこの一撃は届く ――

 

 

 ―― ドッッ

 

 

 トーマの剣閃が、ノエルの逆袈裟を切り上げた。

幻体の鎧の上からでもなお防ぎきれないダメージが、ノエルの軽鎧を割って鮮血を噴出させる。

 

「な……あ!?」

 

 体幹が崩れたことにより、切り落としは致命を与えるまで至らずに終わった。

 

 両者ダメージが入り、しかしトーマの方はもはや満身創痍。

だがその目はまだ死んでいないどころか、今の感触を確かめるように剣を握りなおしている。

 

 不可解すぎる威力にノエルが慄く。

 

「なんだ、今のは……俺の『鎧』を抜いてきた……!?」

 

「さてな、私も少しビックリだ。ここにきて多少伸びしろが見えるとは。

―― さっきの発言だが、訂正しておこうかな。どうやら私は私で、なかなか『才能にあふれて』いたらしいぞ?」

 

 悪戯っぽくトーマが笑う。

 

 術力の励起はない。回復の兆しも、バフを掛けなおす様子もない。

トーマはただ泰然と構えた。

ボロボロになった体を押して、しかし表情にはそのダメージを全く見せずに。

 

 ―― これで、終わらせるつもりなのだと。

 

「……良いでしょう。我が全身全霊を以て……!!」

 

 ノエルを覆う炎のオーラが一層激しく吹き荒れた。

左肩からその余剰エネルギーが噴出し、青い翼を形作る。

 

 対するトーマの顔はただ、悟りを開いたように涼しげだった。

半眼になり、緊張はなく、ゆっくりと呼吸を整えて構え続けた。

 

 

はあああああああッッッ!!!

 

 

 ノエルが仕掛けた。

『無月散水』では無かった。

ここにきてノエルは、手数を完全に捨てた。

自身に漲る最大の闘気と、最大の術力をすべて注ぎ込んで、防御の隙間に打ち込むのではなくあらゆる防御ごと破壊する、文字通り全身全霊を込めた3連撃。

 

 霊峰の様々な山容を思わせる威容かつ壮絶な3連撃は、その体をそのまま表してこう呼ばれる。

 

 

 ――『富岳八景』

 

 

 初撃目、大地を隆起させるかのような勢いで放たれた斬り上げを、トーマはわずかに重心を動かす事で対処した。

ぎりぎり致命だけを逃れるだけの薄氷の見切り。

もはや『くらっても構わない』とでも思えるような開き直ったその対応は、トーマの脇腹を斬り裂いて鮮血の雨を降らせる。

 

「陛下ッッ!?」

 

 そのまま二撃目、雷が落ちるがごとくのノエルの壮絶な切り落とし。

受け流そうとした聖騎士の盾が、その代償を支払いついに砕けた。

トーマの左腕が縦に割られる。

 

 ―― トーマは、動じない。

 

 そして最後の三撃目。

溜めた逆胴が海をも割る勢いで振り抜かれ……それに合わせて、トーマが一歩を踏み込んだ。

 

 

 

 ―― 大量の血の赤が、咲いた。

 

 

 

「……か、ふっ……!」

 

 血を吐いたノエルの心臓を、トーマの一撃が貫いていた。

己の体を見下ろしてノエルが震えるように口を開く。

 

「溜め込んで、いたのか……この瞬間、すべての力を爆発させる、ために……!」

 

「ふ、はは……『不動剣』とでも、名付けましょうか……最後の最後で、至っちゃいました、ね……」

 

 とても愉快だとでもいうように、トーマが子供のような顔で笑う。

―― その下半身は両断され、体を支える事が出来なくなり、そのまま両者がもつれ込むように倒れた。

噎せ返る鉄の匂いが充満する。

 

 

陛下ああああああああああッッッ!!!!!

 

 

 血を吐くような叫びが木霊した。

かすれた声でトーマが呟く。

 

 

「七英雄相手に……サシで相打ち、か……

これは……父上、に……ご報告……できそう、ですね……」

 

 

 ゆっくりと薄れていく意識を自覚しながら、ノエルが応える。

 

 

「まさか……これほど、とは……

……もはや……『見事』以外の、言葉が無い……な……

 

すまない、ロックブーケ……今……そちらに……」

 

 

 ……両者最後に呟いたのは、揃って愛する家族の名前であった。

ノエルの体が空に溶けるようにほどけて行き、そしてトーマの目からその意思の光が消えた。

 

 後に残ったのは、この壮絶な激闘を見ている事しか許されなかった者達の、慟哭 ――

 

 

 

@ @ @

 

 

 

 バレンヌ第33代目皇帝トーマ。

七英雄が一人ノエルと壮絶な一騎討ちの果て、自らの命と引き換えにこれを撃破。

 

 聖地占拠という事前のノエルの行動もあり、これを帝国のトップが命をかけて解放したと言う事実は地元民に絶大な好印象を持たせた。

これにより、帝国が進めていたエイルネップ神殿開発計画はテレルテバの後押しを受け、加速していく事になる。

 

 ……それを差し引いたとしても、痛すぎる損失であった。

例えトーマ本人がこの結果を事前に見据えていたとしても。

 

 

*1
卒業を理由に逃げ切った。

なお教授はその後、自身が作成したガルウイングドア仕様の車で時速88マイルで爆走中、雷のような光に車ごと包まれた後行方不明になったとか。

*2
享年52歳。原作ではなく『史実』の諸葛孔明より引用。

*3
原作では初期武器は『三日月刀』とされる。日本で『三日月』の名を冠す刀と言えば天下五剣が出てきてしまうので、アラビア感も併せて出来れば表記は横文字にしたかった。

シャムシールは和名で新月刀とか半月刀とか言ったりするので、『三日月刀』が指してるのはシャムシールだという事にする。

*4
それロマサガ3やんけというツッコミは野暮である。

ロマサガ3だからデミルーンなんじゃない。アラビアンな剣だからデミルーンなのだ。

*5
ツヴァイクの『じごくの壁』とは何の関係もありません

*6
『水舞い』は物理防御上昇にプラスしてSFCだと炎熱耐性、リベサガだと水属耐性。水の膜で身を守るなら炎熱耐性でいいと思うのでSFC準拠。両方耐性あっても良い気もするけどゲーム的な理由による仕様なんだろうねきっと。





 トーマ君、お疲れさまでした。
享年多分40代前半……かな?きっと。おそらく。
戦闘者としては斜陽が来てますがそこはアレ、術力の活性法的なのできっと何とかなってた的なアトモスフィアで。

 戦闘シーンカットでライトに流しても良かったけど、せっかく皇帝にしたイベントキャラだし見せ場は作ってあげたかった。
ノエルと分けたんだったらもう箔は十分過ぎると思う。

 ハロルド王とジェラールによろしく。
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