ラッキースケベとラッキースケベられ   作:桃色のアオハル

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前書いてたのと展開はそんな変えずに。


"とらぶる"は突然に

 

 

 

ある日の事だった。

廊下を歩いていると見知った人物がなにやら通路の角から顔だけをのぞかせ何かを覗いていた。そんな人物に近づくと聞こえてくる独り言。

 

「……はぁ、今日も可愛いな春菜ちゃん。あのサラサラな黒髪。お淑やかな仕草。サイコーだぜ……」

 

物陰から女の子を覗いている我が幼なじみ。

なんてことだ。親友が不審者へとジョブチェンジしてやがる。今すぐやめていただきたい。

 

「なにやってんのお前…」

「うわわわ!?……ってヘースケかよ」

 

学校、昼の時間。

学生というアオハル真っ只中だと言うのに、片思いの女の子の背中を追っかけるだけのリトに呆れてため息が出てくる。

 

さっさと告れよバカがよ。

 

「ヘースケかよ……じゃないわ。あーた、傍から見たらただの不審者だかんね?」

「そうそう、ただのストーカーにしか見えないぞ」

 

リトと話してると間に入ってきた男子生徒。

黒髪ツンツンヘアー、猿っぽい面した"猿山ケンイチ"。

なかなかのスケベで、健全な同級生である。

 

「だ、誰がストーカーだ…!」

「お?違うっての?」

「好きな女子のケツ追っかけてる様は正しく警察にしょっぴかれる人種にしか見えん」

「へ、ヘースケまで……べ、別に今日は覗いてただけじゃねーからな。タイミングを伺ってたんだ」

 

「「タイミング?」」

 

奇しくも猿山と言葉が被る。

そんな中、リトは腕を組みなにか覚悟を決めた目をしていた。

 

「ああ、決心したんだオレ。今日、春菜ちゃんに告白する」

「お、そうかがんばれよ。じゃな」

「あ、あれ?淡白すぎないですかヘースケさん…?」

 

猿山とリトを置き去りその場を去る。

 

歩いていく先にいるのはリトの想い人、西連寺春菜。

そんな彼女に手を上げて挨拶した。

 

「よっす、西連寺」

「あ、怜楽くん」

 

手を振り目が合うだけでそれだけ。すぐに横を通り過ぎ昼飯を買うために購買へ向かう。

一応ラッキースケベられが発動しないようにそれなりの距離を保つことを忘れてはいけない。

 

リトの想い人の西連寺春菜。そんな彼女の想い人もまた結城リト。

実は両想いの2人。なんで知ってるかって?

 

リトが春菜ちゃん好きになっちゃったって相談してきたから探りを入れるために西連寺と仲良くなったら、結城くんと仲良かったよね。私結城くん好きなんだ的な相談されたことがある。

 

なんだコイツら、はよ付き合って爆発しろと何度思ったことか。

 

だが、ぶっちゃけ傍から見る両片想いはとてもいいものである。さっさと付き合えと思うこともあるがこの焦れったい関係もまた乙なものだ。

 

何度か俺のラッキースケベられを利用し、西連寺が倒れ込んできたところにリトを押し出し、リトのラッキースケベを発動させいい想いをさせたことがある。

 

その後2人から個別に怒られた。ぴえんぴえん。

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、そんな俺がやってきたのは購買。

道中、すれ違う女の子に気をつけ襲われないように気配を殺して歩いてきた。

気分はさながら声のいいダンボール被ったおっさんだったぜ…。

 

「あ、これ一つくださいな」

「はい毎度」

 

購買でパンを書い続いて飲み物を買いに自販機へ。

 

飲み物はコーラ一択。当たり前なんだよなあ。我がソウルドリンクである。

小銭を入れて、ポチッと──

 

「もーらいっ!」

 

──押そうとしたら後ろから伸びてきた手が勝手にいちごミルクを押していた。

 

俺の背後を取るとは、只者じゃないな。

振り返るとそこにはセミロングの茶髪にウェーブをかけた女子生徒、"籾岡里紗"がいた。

 

「やり〜、怜楽の奢り〜」

「なんてこった。いつの間にか俺は奢っていたのか」

 

俺の飲み物を買おうとしたら、籾岡の飲み物を奢っていた。

何を言ってるか分からねえと思うが俺も何を言ってるのか分からねえ。頭がどうにかなりそうだ。

 

「……まあいいや。俺は懐がマリアナ海溝より深く、器はゴジラを超えるほどに大きい男だ。飲み物くらい恵んでやろう貧乏人」

「そう言われると逆に突き返したくなるんだけど……ま、ありがたく貰うけどね〜、サンキュ〜」

 

笑顔でそう言って、踵を返し歩き出す籾岡。

と思った次の瞬間、彼女は足を滑らせ体が傾き始めた。

 

倒れ込む先にはこの俺。

来ちまったな、この時間がよぉ。

 

避けようと思えば避けられる。が、避けたら籾岡が床にビターンだ。昔、避けたら女の子ビターンしたもん。ビターンしたら痛いもんな。そんな痛い思いをさせてしまうのは紳士の俺としてはさすがに気が引ける。

 

すぐさま受け止める体勢に入った。

 

「おわっ……と」

「足元気をつけてな」

「あ、うん。ありがと……」

 

思わず抱きとめたが……一向に籾岡が離れてくれない。

なんだコイツ、俺のこと好きなのか?オイオイ、俺はそんなちょろい男じゃないぜ。

 

「……!?」

「あんた、細身なのに筋肉しっかりついてるわよねえ」

 

唐突なお触りに体がビクッと反応した。

腹筋から胸板、腕と色んな箇所をサワサワされる。

 

やめろぉ!ゾワゾワするだろうがぁ!俺の"半身"が臨戦態勢なっちゃうううう!!

 

「ひゃっ……!」

「うわ、あんた乳首弱──」

 

「それ以上何も言うな!」

 

自分の体を抱きしめながら俺が離れる。

全く、油断も隙もない。こういうトラブルに巻き込まれるようになってからというもの"弱点"が増えた。

 

ふぅ、俺じゃなかったら惚れてたところだった。

 

「女の子みたいな声出して。ウケる」

「ウケない!」

 

「ま、あんたの情けない声聞けたし今日のところは満足してやりますか。じゃ、ジュースあんがとねー」

「くそぅ……」

 

距離感が近すぎるぞあんにゃろう。

 

火照る顔を冷やすため、自販機で飲み物を買い、ペットボトルを顔に押し当てた。

 

 

▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽

 

 

風呂に入り自室でゆっくりする夜の時間。

 

自室とは言うが、親が不在のこの家自体がもはや俺の部屋と言っても過言では無い。

 

ベッドで横になりスマホをいじる。

やることないな、なんてことを思っていると壁の外が少し騒がしい。

 

隣は結城家。場所的に俺の部屋とリトの部屋はほぼ真横。

 

何を騒いでいるんだあのむっつりスケベは。

そう思い窓を開け外を見てみると──

 

「うお!?」

「え、なに?」

 

窓から飛び出てくるリト……とピンクの髪の変なコスプレ着た女の子。

 

ジャンプして飛んでくるリトは………そのまま、地面へと向かって落ち始めた。

 

すぐさま腕を掴み引き上げる。

2人分の体重と言えど、筋トレを欠かさない俺からしたら楽勝なんだぜ…!

 

「さ、サンキュー……」

「あーうん……で?何してんのよ」

「あ、それは……とりあえず説明してる暇はなくて…!」

 

と、そこまでリトが言うと窓ガラスが割られ2人のスーツを着た男が入ってきた。

スタイリッシュにダイナミックお邪魔します。

いや、あの……

 

「何やってんのぉ!?」

 

おま、あんた達誰よ!?

窓ガラスいくらすると思ってるん!?弁償だ!金払え!

 

「さあ、帰りますよ」

「や、やだ!」

 

女の子とスーツの男の言い争い。

 

…………なにこれェ(遊戯)

 

いや、あの、他でやってー?

ここ我が家なんですけど。

 

と、とりあえず……どうしよ。これどうすりゃええの?誰か収集つけて。

 

「あーもう!とりあえずこっち来て!」

 

「うお!」

「きゃ…!」

 

とりあえず2人の腕を引っ張り、窓の外へ。

ベランダに出て、そこから屋根の上へ。

 

すると当然、スーツの男二人も追いかけてきた。

走る俺と腕を引かれる2人。

 

「後で説明しろよなぁ!!」

「あ、ああ!」

 

「あと誰!?」

「ララだよー。ララ・サタリン・デビルーク。よろしくねー」

 

「うんよろしくね!」

 

なんか巻き込まれたー!ちくしょう!!

 




書くこと特にないので主人公の名前の由来でも書いておきます。

怜楽ヘイスケ、感じで書いて、怜楽平助。
文字を逆からしたら助平楽怜。

スケヘイラレ=すけべられ
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