【カオ転三次】世界が終わるまでのバイク旅   作:山親父

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遅筆な自分になにが有った?

謎に筆が進んだので続きです。


エミール それが君の名前

 キノの忘備録

 

1月1日

 お正月だぁ~。とりあえずボクは食事優先。

 周りは酒だガチャだと盛り上がっている。

 

 ⇒そう、関係ないね。

  譲ってくれ、たのむ。

  殺してでも奪い取る。

 

 ネタだけど、ボクにはホントに関係ない。ガチャをするほどマッカに余裕はない。浅層で稼いだ分はシキガミに使ったし、浅層で稼げるマッカはたかが知れてる。

 お酒はマダ早いしね。飲んでも怒られないかもだけど、ボクは身長をマダ諦めていない。後10cm伸びて欲しい。

 次は上層なんだけど、ボク、シキガミがバイクになるんだよね。話を聞くに、全体攻撃が増える位で地形やギミックの追加は無いらしい。なら大丈夫だと思う。

 でもま、暫くはお休みする。五体満足な体は久しぶりだし、先ずは体を慣らす。

 修行場に行けば対戦してくれる人は居るだろう。とりあえず三が日はお休みにしよう。

 

 と言う訳で、先ずは御飯~、おいしそうな御馳走に目を輝かせて突撃しようとしたら呼び止められた。「アナタ、ちょっと待ちなさい」って。

 振り向いたら、これまた何処かで見たようなお姉さん。ぶっちゃけアル社長だった。

 頭の中で「なっ、なんですって~」って叫んでコミカルな音楽が鳴り響いた。あくまで内心、頭の中でだからね? 個人の忘備録、覚書の筈なのに他人の眼を気にする必要があるのが不満。でも奴が見ているかもだからな。

「何でしょうか?」って首を傾げたらアルさん、後で聞いたらホントにアルさんって名前だった。

「アナタ、なんて髪型してんのよ? もっとチャント整えなさい」って。

 そういえばシキガミの材料にザックリ切ってそのままだった。ふみゅ、見苦しいかも知れない。そう言って謝ったら。

「そういう事じゃないのよ。貴女カワイイんだから、もう少し髪を大事にしたら?」って言ってくれた。ついでに理由を聞かれたんで素直に答えたら。

「ああ、アナタがアノ……」何を納得したんだろう? ってその時は思ったんだけれど。

 まだ低レベルだけどスグ修羅勢になるだろう人物としてスレで紹介されてたらしい。訓練で異界に潜りっぱなしだったから気付かなかった、別にいいけど。いや、医療班の忠告は守ったよ。ちゃんと、二日は休んだし。

「整えてあげるから、こちらにイラッシャイ」そう言って別室へ行き、ハサミで髪を整えてくれた。

 その間に世間話をしたけど、通称ガイアニ。ガイアアニメーションで部長さんを務めているらしい。あだ名はアル社長だとかw ちょっと笑った。元ネタと同じで面倒見の良い人だと思う。

 部下らしい人達が来たのでお礼を言ってお別れしようとしたんだけど。

「用事があるなら別だけど良かったら一緒しない?」って言ってくれる。

 ホントは千川さん。ちひろネキって言うのが良いのかな? を見つけたんで声を掛けようとしたんだけど、ミナミィネキと知らない女の子二人と談笑中だったから遠慮したんだ。

「お誘いありがとうございます」って有難く、ご一緒させて貰った。

 久しぶりに笑顔で誰かと話せた気がする。

 このごろチョット張り詰め過ぎてたかも知れない。反省しよう。

 ちなみに、部下の方々は皆TS勢だそうで……「ボクもそうですよ」って言ったら、驚かれたり、納得されたり。反応が違うのはなんでだろう?

 訳を聞いたら、多分情報量の差。前者はボクの身の上を聞いただけの人。後者はボクのハッチャケぶりを知っている人だろう。ちなみにアル社長は後者。

「それで、アナタはどちらの性で扱われたいのかしら?」って聞いてくれた。

 なんでも、此処にいるTS転生者の方々は前世の性別で扱われたい人達らしい。

「うーん判りません。まだ初恋もしてませんし、ボクがどちらの性に惹かれるかも不明です」

「何よりボクはボクです、男とか女とかあまり気にした事ありません」

 沈黙が続いたのはなぁぜなぁぜ?

「お前、強いな~」ってアルさんの部下の一人、五河さんが言ってくれる。

「開き直っただけですよ」そう言って笑ってみる。ちゃんと笑えていただろうか? 祖父が亡くなってから笑顔がぎこちなくなった。自覚はある。

「とりあえず、ボーイッシュな女の子でお願いします」そう、言っておこう。

 実際自分でも、恋愛対象がどうなるかわからん! おじいちゃんみたいに渋い人なら惹かれるかもだし、普通にカワイイ女の娘も好きだし……まさか、中間の男の娘って可能性も?

 そのまま談笑しながらご飯を食べてお別れした。

 

 さて、落ち着いて考えてみるとボク、交友関係が無さすぎか? でもパーティ組むにも今の状態じゃお荷物だしな。

 なにより、銃使いの人って群れるのが苦手な気がする。フレンドリー・ファイヤは怖いし、仕方ないかも。

 ガチ、スナイパーでシキガミとのコンビな人も居たし。悪い人じゃ無いんだけど。チョット考え無しに発言しがちっていうか、ナチュラルに煽ってんのか! ってなる人。

 ドラちゃんを連れた眼鏡のあの人の発言にはボクも一瞬イラッて来た。

「ふ~ん、僕なら一発だけどねぇ」って奴。思わずグヌヌってなった。あれで本人に悪気はないらしい。ボクは心が広いから許してあげようw 言って置くがジョークだからな、晒すんじゃないぞ。ダチョウ倶楽部じゃないからな!

 

 掲示板じゃないんだし、普通に名前で良いよね。一々ニキとネキとか付けるのメンドイ。気分で変えると思うけどw

 

 ちひろさん達を見つけたけどお酒へ移行していた。なら飲めないボクが絡むのも何だし遠慮しようか……一緒に居る髪の長い娘。どっかで見た気が? 気のせいかな?

 

1月3日

 三が日は休むって言ったな。アレはウソだ!

 うん、正直に言おう。毎年この時期はハワイで射撃三昧だったせいで、我慢が出来なかった。

 ホントは”金の杯”と名付けたコルト・ゴールドカップナショナルマッチ ガバメントのカスタム銃をバカスカ撃ちたい、でも弾丸が貴重だから我慢。調整は済ませたから、確認として1マガジンを限度にして撃とう。微妙な射撃数だけど。

 もっと撃った方が判断しやすいんだけどなぁ、少なくともボクはそうだ。

 

 なので、キノの物を真似たホルスターにお父さんの銃”カノン”と”金の杯”を突っ込んで、ガイア銃を手に異界へ突入じゃ~。

 結局、お父さんの形見”コルト・M1872 7 1/2インチバレル”には原作に肖って”カノン”と名付けた。まあ、相棒のバイクも違うし、パチモンっぽくて良いでしょw

 

 さてはて、いつもの木綿くんを頼りに上層へGO!

 あんまり雰囲気は変わらない? 勿論、敵は強くなってる。

 右手にガイア銃を持って、近接するまでは銃を撃つ。ガイア銃の中では比較的、本物っぽいヤツで弾数12発のマガジン仕様。所詮、比較的なのが悲しい。どう見ても子供の玩具なんだよなぁ。

 ちょっとした思いつきを試したい。上層の敵って浅層よりは強くても雑魚だよね? あくまでも黒札のイメージではの話だけど。

 なら、防御力は知れてる。あくまでも上層に潜る実力がある事前提だけど。

 じゃ、ちょっとやってみよう。

 ふむ、種族は色々だけどレベルは10前後、ボクと同格かそれ以下ね。

 上層でも入口周辺だとこんなもんっと。レベルを上げるならもっと深くに、スキルを鍛えるならこの辺りが安全かも。

 まあ、今日の所はチョットだけ離れて狩り開始。木綿くんに指示をだして。チョイ離れた所で待機してもらう、なにかあれば指示すればいい。

 んじゃま気配を消してっと。一匹だけ離れていたオニを奇襲、目を狙って命中。ヘッドショット成功! 良し、死んだ。人型なら耳を横から狙ってもイケそうだな? 後で試そう。

 ふむふむ、威力がショボくてもダメージが通るなら死亡判定は発生すると。

 悪魔だから人間と同じとは言えないけど、頭に異物が入り込むなら.22口径も.45口径も一緒って認識で良さそう。ボクの場合は、そう認識したからヘッドショットの時だけ威力が上がってる可能性もあるか。どっちにしろ、上層でも行けそうだ。

 このまま奇襲&急所攻撃+ヘッドショットで頑張ろう。

 おっと、”金の杯”の確認もしないと……こっちに気付いたオニの集団、あの3匹が丁度良いな。

 左手で”金の杯”を抜いて。ヘッドショット、ヘッドショット、ヘッドショット。おや、一匹生き残ってる。やっぱりダブルタップが無難か。ゲームだと即死確率50%だっけ? ボクの場合補正がありそうだけど。

 サイドステップでオニの攻撃を回避、そしてガイア銃で横から耳を狙って、ダブルタップ&ヘッドショット! 成功、敵は死ぬ。

 よし”金の杯”は此処までにして後はガイア銃で頑張ろう。

 豆鉄砲でも弱点狙って頭に二発喰らわせれば雑魚は死ぬ。キノ覚えた!

 さて、次だ。チョトンダ、グレムリン、ダイモーン、トゥルダクが周辺に居るのか。数はバラバラ、群れてるやつも居る。今の所、混成は無し……

 周辺って言ってもボクの鷹の目、暗視もか。だいぶ成長してるんで、まだ気付かれてない。気配も消してるしね。これスキル名は何になるんだろう? ステルスかな?

 回復&回収役の木綿くんに指示。離れてもらって、役割分担、ボクはあそこの陰に潜もう。上手い事、奇襲が出来そうだ。

 レベル的にはチョイ下から同格。経験値的にはソコソコ、マッカ的にはウマウマだ。

 うん、それなりに高確率で奇襲が決まる。危ない事が無かった訳じゃないけど、接近されても対処法がある。格闘も育って来たか? 一発蹴って怯ませればヘッドショット出来る。ナニコレ便利! 貫通撃がパンチしかできない等と誰が決めた? やってみたら蹴りでも出来ました!

 問題は無効や反射持ちの対処かぁ……無効と反射持ちには止めのヘッドショットが出来ないのでチマチマ貫通撃で殴る蹴るが必要になるけど、時間をかけて囲まれるとマズイ。

 ボクの戦闘ってfirst look, first kill、先に見つけて、先に殺すだからなぁ。接近されたら負け。

 だから接近された時に最低限は対処できる手段を作ったんだけど、まだ不足かも。

 幸い今日は反射持ちとは接敵せず! 持ってきたマガジンを一つ残して撤退。

 撤退中に襲われる事も考えないとね。

 ケガは少しだけした、もう回復済みだ。流石に範囲魔法をノーダメージとは行かないね。

 回復木綿のディアを何回か、治してくれて有難う。

 木綿くんがアイテムとマッカを拾ってくれてる。さて、幾ら儲けたかな~。ちなみにマガジンは10本持ち込みました。

 

 マッカが稼げたし。技術班に回復とアイテム拾いを担当する”アガシオン”を注文しよう。とりあえず、ディアと念力は決定かな? 後は定番と攻撃魔法が一つ欲しいな。

 まあ、スキルカードの在庫やアガシオンの容量もあるから、技術班で相談しながら決めよう。

 依り代は指輪で、素材にアルさんに髪を整えてもらった時の髪と貯めてた爪を持って行けば良いよね?

 

1月8日

 流石に休み無しはダメだろう。回復の泉ならぬ回復の温泉があるから、その気なら飽きるまで毎日潜れるんだけど。

 友人って言って良いのかな。仲の良い知り合いが心配するから週に二日は休む事にする。

 今日、お休みにしたのは。弁護士さんからアポがあったからなんだけど。

 喜太郎さんと弁護士さん、こちら側に、ちひろさんとガイア専属の弁護士さん。それにボク。

 要件はおじいちゃんの遺産の事。色々あったけど全部整理して12億以上あった(震え声)。

 そりゃ、おじいちゃん豪遊出来るはずだよ。年に数回だけで普段は慎ましかったし、海外に行くのも友人に招待されてって言うのが多かったから、此処までとは思わなかった。

 こんなに遺産があったら色々問題が……資金洗浄は完璧? 気にしちゃダメなヤツだな。

 どうしよう? ボク、前世も今世も小市民なんだけど……こんなにお金有っても使わないし使えない。

 えと、先ず2億は喜太郎さんに使ってもらおう。

 メシア相手への軍資金は有れば有る方良い筈。

 流石に全部って言ったら怒られる、いや悲しむだろうし一部なら受け取ってくれるよね? 良いから受け取って!!

 それから10億……どうしよう、ちひろさんに相談かなぁ。後で時間を貰おう。

 それから、折角会ったんだし喜太郎さんにお土産。と言っても大した物は上げられない。

 なんだかんだボクもカツカツだし。だから、沢山ドロップした”魔石”をコンビニの一番小さいビニール袋一つ分。この程度で申し訳ないけど。

 えっ? こんなに貴重なモノ貰えない?

 口には出さないけど、ボク的には余りもので申し訳ないって感じなんだけど……

 横目でちひろさんを見る。そんなに貴重だったっけ?

「木乃さんの気持ちですから、受け取ってあげてください」

「しかし……」

「直接、故郷を守れない木乃さんの気持ちですから」

 ちひろさん、良い笑顔だ……何故かコワイ気もする。んで気持ち的には代弁してくれてる感じ?

 そこまで殊勝な性格じゃないけど……おじいちゃんの友人の手助けをって気持ちはある。 

 なんとか受け取って貰えた。凄い感謝してくれて居心地悪い。ボク的には余りもの押し付けただけだからなぁ……

 んで、お客さんが帰ってから、ちひろさんに相談。

 このお金、運用してくれる人居ませんかね? ふむふむ、富豪ニキ達にお任せできる?

 では、ちひろさんオススメのギルニキさんにお願いします。配当はガイアポイントで良いので!

 多分これがWin-Winだと思います。一応生活費に端数の4730万は手元に置いて、あとはギルニキにお任せ。

 終末前なら、運用資金は少しでも多い方が良いだろうし、ボクは使わないお金を運用してもらってガイアポイントを稼げる。現金やマッカと違ってガイアポイントなら、終末前の現状では負担は少ない筈。

 ちひろさんが否定してないし問題はなさそう。ココに居れば殆ど現金使わないし。マッカは潜れば幾らでも稼げるし! 終末後ならガイアポイントの方が使えるかもだしね。

 終末が来ないに越した事はないんだけど、ショタおじが無理って言うなら無理だと思う。まあ、億が一にでも終末が来なかったならそれはそれで良いしね。

 それと、”魔石”ってガイア連合以外だと割と貴重品らしい。知らなかった……

 

 

1月10日

 待ちに待ったシキガミの納品である。

 ん~相棒が来るのに納品って言い方もアレかなぁ……初顔合わせって言い直そう。

 

 技術部に会いに行く。

「おう、来たな」

 エドニキが迎えてくれた。この人も忙しいだろうにプロ意識が高い人だ。

 最後まで、お客に渡すまでがエドニキにとっては責任の範囲なんだと思う。

「これがお前さんのシキガミだ」

 最後に見たままの小さなバイク、おじいちゃんが残したボクの相棒。

 ボクはタンクを撫でながら「これからよろしくね。エミール」って声をかけた

「それが僕の名前かな? マスター」

 バイクが聞いてくる。あれ? 会話スキルってお願いしてたっけ?

「ああ、ショタおじが揶揄い過ぎたからってオマケしてたぞ」

 ほほう、キノの相棒は喋らなくては!

 ショタおじは良く判ってる。個人的な覚書だから書ける冗談。勝手に見て怒るのは知らない。ボクの責任外である。まあ、ショタおじがこの程度で怒るはずもないけどw

「そうだよ、エミール それが君の名前」

 名付けは少々悩んだのだ。元ネタのバイクの名前は”エルメス”これはギリシャ神話のヘルメスのフランス語読みで、実際ヘルメスに肖った名前だと思う。

 ボクの相棒を通してヘルメスやメルクリウス、これは同一存在かもだけど、ともかく名前が一緒だからって信仰してる扱いされる可能性がある。

 否、ボクが強くなれば勝手に信者扱いしてきかねない! これを自分で考えたなら凄いんだけどセツニキ先生の教えだったり(苦笑)。

 だからエルメスって名前に縁はあっても神には関係ない言葉を考えた。

 バックなんかの皮製品で有名なエルメス。その二代目社長”シャルル・エミール・エルメス”から名前を貰った。

「なるほど、じゃあマスターの名前は?」

「ボクはキノ。キノって呼んでよ」

「判った、じゃあこれからよろしくね。キノ」

 うん、女神転生の世界だけど”キノと相棒のバイク”との距離感はコレで良い。

 

 さて、ボクがエミールに求めた性能は、ある程度の耐性を持つ事、ボクとコミュニケーションがとれる事、どこでも走れる事と、それなりの攻撃能力。

 そしてステルス性。ボクが暗殺者スタイルなのに、バイクの音でバレまくりって事態は避けたい。将来的には視界の共有も欲しいな。最後に自分だけでも動ける事だ。

 結果としてショタおじと技術班はボクの希望を完璧に適えてくれた。 

 スキルが ”突撃 ぶちかまし マハジオ リフトマ 消音の結界 エストマ 会話 テレパス(主従限定) 自立行動”

 耐性は ”物理 火炎 氷結 電撃”

 無効が ”精神状態 破魔・呪殺” だった。

 

 あれ、凄すぎない? 聞いてみたら火炎と氷結の耐性と破魔・呪殺無効はボクの肉体素材から、エストマはおじいちゃんの残留思念が昇華したものだって……

 おじいちゃんは最期までボクを守ろうとしてくれてたんだ。チョットしんみりした。

 

 さあ、気分を取り直してエドニキ達にお礼を言おう。

 そして、今日はエミールと沢山、話そう。

 そしたら、明日からは異界に突入だ!

  

2月1日

 このところ無理の無い範囲でレベル上げに勤しんだ。おかげでエミールも20レベルが見えて来た。当然ボクはそれ以上だ。

 移動をエミールに任せて、ボクは射撃に集中する。レベルが上がったエミールには”危険察知”と”エネミーサーチ”を追加してもらったので狩りがはかどる。

 アガシオンのリク君もフヨフヨ浮きながら、回復とアイテム拾い、偶にジオで攻撃して役立ってくれる。

 

「うん、レベル上げは順調だね」

 

 お休みなので今日はネットサーフィンだ。

 

 そしたら、こんなスレが立ってて笑った。

 

【ウサギよ】亀がバイクでやって来る!【怯えろ】

 

 どうもボクがエミールに乗って上層に乗り込んだのを見てた人が居たらしい。そして、その人は浅層で試行錯誤をするボクを否定的に思っていた、ボク曰くウサギさんだっだ訳だ。

 そして、ショタおじのレスも見ていたと……

 なんか、ボクの目撃情報を交換して、ここがヤバイ、アレがヤバイって言い合っている。

 ボクはそのスレに「笑わせてもらったからチャラで良いよ~」って書き込んで置いた。

 HNは旅人。ボクの誓いだ、みんなキノネキって呼んでるけどね。まあ、気にしてない。

 大体、ショタおじだってHNは名無しのデビルサマナーだけど誰もそう呼ばないしw

 

3月3日

 ハイ、週に二日は休みますってウソをついたのはボクです……

 いや、エミールと一緒に強くなって行くのが目に見えて解って楽しくなって止められなくてですね……

 

「正座!」

「えっ?」

「文句を言わない! ココに正座!」

 ボクは今、アル社長に正座させられている。

「良い、アナタはマダ成長期なの。本来なら未成年なの。もっと背が欲しいんでしょ?」

「いや、でもですね」

「言い訳しない! いいから適度に休みなさい!」

 迫力に負けた……いや、この言い方は失礼だ。素直にゴメンナサイしなきゃだね。

 ホンキで心配してくれる人が居る事が嬉しかった。

 

 なんかボクはニコニコでアル社長を初めとするガイアニの人達とひな祭りを楽しんで居たらしい。そうだったのか……自分では判らなかったな。

 

 気付けば、もう春か……おじいちゃんボクがんばってるよ。

 




キノネキ
 30レベルが見えて来た。修羅勢見習い。

アル社長
 キノネキの保護者じみて来た。曲者に慕われるのは定めか人徳か?


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