【カオ転三次】世界が終わるまでのバイク旅   作:山親父

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今回、タマヤ与太郎氏の設定をお借りしています
何時もながら修正してもキリが無いので投稿


第一回、終末ツーリング

 どうしてこうなった?

 

「どうしてこうなった?」

 ボクの正直な気持ちである。

「まあ、やるからには全力を尽くすけどさ……」

 ホント、どうしてこうなった?

 目前にはレン子ニキを初めとする宮城支部の精鋭がフル武装で対峙している。

 

「よろしくお願いするわね。修羅勢の力、見せて頂戴」

 まあ、良いんだけどさ……

「言って置くけど、ボクなんて修羅勢の中では下の方だからね?」*1

 レベルはそれなりだけど、特化型過ぎて、やれる事が少ない。少なすぎると言っても良い。

「でもま、戦闘で後れを取るつもりは無い。胸を貸してあげるよ。一応言って置くと、相撲なんかで使う方だからね?」

 偶にこういう言い方をすると、そのままに受け取ってか、甘えて来ようとする馬鹿もいるんだよね……

 はい、三馬鹿ラスが筆頭だね。

 俺は尻を借りたいです! と、堂々と宣った馬鹿はガッツリ殴った。

 

 さて、何処までやってくれるのか、チョット楽しみかな!

 

 両手に銃を構えながら、ボクはこうなるまでの成り行きを思い出していた。

 

 

 これから漁船強化ツアーを開始する!

 

 福島から太平洋沿いを北上して行く。

 いやはや、何度か通ったハズの道なのに景色が全然違う。

 道路自体はボクが何度か走った影響なのか、比較的マシ? 気のせいかも知れない。

 やはり、数度の旅で強化出来た分では終末には対抗出来なかったのかもね?

 

 まあ、ダートもコレはコレで面白い。

 

「ヒャッハー! バイク置いてけ~!!」

 

 モヒカンはウザいけど。

 

「邪魔っ!」

 銃弾一発で纏めて吹っ飛ぶ癖に邪魔すんじゃないよ!

 

 んで、モヒカンを吹っ飛ばしたら、その音で大物が来る。大物と言っても、多寡が知れてる雑魚でしかない。

 

「ウザイ!」

 キマイラだな? レベル50前後はあるだろうけど、ボクの相手には不足。とは言え、現地の覚醒者だとシンドイ相手だ。

 才能に恵まれた覚醒者か、デモニカユーザーがパーティを組んでやっと倒せるかどうかって相手だね。

 

 やっぱり、縁や恩がある相手が管理する支部には道路を整備したい。

 北神奈川支部内部と茨城支部までの道路は整備出来た。

 ターミナル以外にも流通手段が必要だと思うんだ……

 ついでに海の幸を護る為に付喪神漁船も増やしたい、終末前に強化出来なかったし。

 

 そんな理屈をこねて旅に出たんだけど、まあ、邪魔が多い。

 ホント、ウザイ。

 途中、何度かキレて悪魔退治ついでに整地までしてしまった。

 地平線まで続く、真っ直ぐな道。なんなら途中の山にはトンネルまで作ってしまったぜw

 

 はい、ウソです。【至高の魔弾】で敵ごと障害物が消えただけですね。

 しかも、表面がガラス化してるし風化すると危ないかも……茨城支部の〝梅昆布ネキ〟と福島支部の〝酒カスネキ〟にマッカを渡して舗装と強化の工事をお願いしておいた。

 結界は半年は持つから、その間に何とか出来ないかな?

 無理なら結界を強化しに来るから連絡して欲しい。

 仕事を増やしてしまったのかも?

 

 良かれと思って……

 

 付喪神漁船も増やしたし、それで勘弁して下さい。

 

 そんな、ヤラカシをしつつ北上して、宮城まで来た。

 

 先ずは挨拶かな? レン子ニキの仙台と幼女ネキの派出所か……幼女ネキの方が近いのか? まあ、良いや。

 どっちが先でも大差は無いよね。

 

 

 友人の派出所

 

「やあ、幼女ネキ久しぶり」

 エミールから降りて挨拶、ヘルメットを脱ぐ手間が省けたのは良い事なのか、悪い事なのか……

 

 幼女ネキも銃愛好家の一人ではある。

 彼女にとっては玩具の一つだし、実際に戦闘力と言う意味では役に立ってるとは言えない。

 ボクとしては悔しいやら羨ましいやら……苦笑するしかないよね。

 

 でもま、一言だけ言わせてもらうと、一から作ったんだから、ウィンチェスターM1887と呼ぶのは止めようか。

 あれはウィンチェスターM1887風魔改造ショットガンと呼ぶのが正しいと思うんだ!*2

 それでも銃愛好家なのは確かだし、魔改造品を使うのも、ホンモノだと壊すからだからな。

 やっぱり仲間認定だね。

 

「良く来たなキノネキ、歓迎しよう」

 何時もながら元気な挨拶。うん、良い子だ。

 彼女は普通に成長するんだし幼女ネキってHNも何時まで使えるのやら。

 

 破天荒だけど律儀だし、判断基準も分かり易い。ボク的には付き合い易い元気な娘だね。

 仁義を護って頑張ってれば、彼女は認めてくれる。

 努力をしている人間に援助を惜しまない性格も好感度が高い。

 技術者は勝手にデスマに追い込まれてるけどねw

 それも技術を認めた上での援助の結果だからね、技術者にとっても嫌う理由には成らない。

 

 ちょっと、無意識に無茶振りしがちな金払いの良いスポンサーが技術者にとっての彼女だろうか?

 つまりはボクの同類だ。

 ボクも人の事は言えないからねw

 

 はっはっは、自分で出来ない事は、お金(マッカ)で殴って、出来る人に行ってもらう。

 人間社会の基本なのだよ♪

 だって無理なモノは無理なんだもん!*3

 

「いらっしゃいませ、キノネキさん」

 文ちゃんも一緒か、仲が良いね♪

 この娘も幼女ネキのお嫁さん、偶然なんだけどボクの家の正実シスターズとそっくり。

 家のシスターズはシキガミボディを製作する時にモデルにしたのがブルアカの正実モブだった。

 文ちゃんは現地の人だから、偶然正実モブに似てたんだね。

 エドニキのオススメだったし、ボクも好みだったから採用したけど、後に文ちゃんの事を知って困ったのは記憶に新しい。*4

 幸い家の娘達とも仲良くなってくれて、お話したり、レベル上げを一緒にしたりと仲が良くて一安心。*5

 キノお姉さんとしては、それだけでも良い子って褒めて上げたいくらいなのに、良識枠として幼女ネキにブレーキを掛けられる真面な人材。超貴重!

 助けを求められたなら、万難を排して駆けつける所存である。

 まあ、自分の嫁を護らない幼女ネキなど有り得ないのでボクが手助けする機会は無さそうだけど。

 

恋人達でもあるシスターズにソックリだから親近感があるんだろう。単純に、そう考えていたんだけど、他にも理由がある事に気が付いた。

 小学校の先輩後輩で2才差。文ちゃんの方が上なのに、後輩の幼女ネキのお嫁さん……

 

 はい、ボクと瑞樹ちゃんの関係と同じですね(白目)。ついでに術者型と武力型の違いはあれど、後輩の方が優秀って辺りも、刺さるんだな。

 親近感が湧く訳だ。本人には言えないけどね……

 ボクとは違って、幼女ネキは多才だし、文ちゃんもボクと違って多才だ。レベル限界を考えなければ一番無能なのがボクかも知れない(白目、二回目)。

 

 シキガミのノワールさんを始めとする人員にも歓迎されたんだけど。

 恵体の人が多くて羨ましくなる。

 ボクも後五センチで良いから背が欲しかった……

 

 幼女ネキの派出所って、近く*6にジュネスがある所為で、身内しか居ない感じだ。

 ボクなんかは人が少ない方が楽なんで、偶にお邪魔する事があるかな?

 ジュネスは一般人も現地のデビルバスターも多いからね、黒札として名前と顔が売れてるボクが行くと、面倒な事になりかねない……

 具体的にはお零れ狙いの集りが湧く。確実とは言えないけど、それなりの高確率で絡まれる。

 リフレッシュの旅に出たのにストレスの原因と関わりたくない。

 だから、今夜は幼女ネキの所にお泊りだ。

 此処は此処で夜に気を遣わなきゃなんだけどね。

 

 オカシイ、成人を過ぎたボクよりも、幼女ネキの方が性的経験が豊富ってどうなんだろう?

 気にしちゃダメだな……

 

 大層な歓迎を受けてしまった。

 まあ、折角用意した拠点なのに利用者が少ないと寂しいかもね?

 此処に居る、女の子の殆どが幼女ネキのお嫁さんと言う事実に震える。

 例外は娘さん達……男が居ないのは、ある意味安心なのかも?

 

 だから夜は油断するのかもだけど。

 娘さんに夜の性生活を覗かれるって油断し過ぎなのでは? 見た目は娘さんの方が上に見えるんだけどね。

 今は多少は対策したのかな? ボクは知らないけどさ……

 ボクはシッカリ防音の結界を張って寝たからね。万が一にも友人のアレな声なんて聞きたくないんだよ!

 

 

 幼女ネキのお願い

 

 今日は杜の都〝仙台〟にある、派出所に向かうんだけど、幼女ネキも付いてくるらしい。

 何か、ボクにお願いがあるって、何だろう?

 

 -幼女説明中-

 

「そんな訳で、頼まれてくれんか?」

 ふむ、模擬戦ねぇ?

「良いけど……ボクで大丈夫?」

 

 基本、銃で戦うしか出来ない女なんだが? 銃だし手加減も出来ないけど……

 

「構わない。レン子ニキ達は頑張ってはいるが、宮城の黒札の大半は高みを知らんからな」

「それでボク? まあ、フラフラ旅をしている修羅勢なんてボクくらいか……」

 

 ボク程度で高みねぇ……まあ、経験しないよりはマシか。

 

「良いよ、引き受けた」

 

 仙台派出所に到着して挨拶したら、訓練用の異界が押さえてあった。

 

「準備は万端なのかな? んじゃ模擬戦やろうか!」

 善は急げって言うし、彼らの時間は貴重な筈だ。準備が出来てるなら早速初めてしまおう!

 

「はい? 模擬戦??」

 そしたらレン子ニキが不思議そうな顔をしている。チョット笑ってしまった。

「あれ? 幼女ネキに頼まれたんだけど?」

 レン子ニキが知らないとは思わなかったけど、幼女ネキだもんね~。思い立ったら勢いで動く娘だからな。

 戸惑うレン子ニキは可愛かった。

 

「うむ、良い機会だからな! キノネキの様な高レベル修羅勢と戦う機会を逃す手はあるまい!」

 自信たっぷりに宣う幼女ネキ。

 初耳過ぎてポカンとしているレン子ニキを初めとする宮城支部の実力者達。

 

 実力者とは言っても、地方では鍛えるにも限界がある。

 トラポートなんかで定期的に山梨でレベル上げはしているらしいけどさ。

 支部の運営って忙しいしね。

 ボクは小父さんに任せられるけど、レン子ニキは出自が宮城の名家だそうだし、柵も多そうだ。

 便利な面もあるんだろうけど、メリットがあるならデメリットもあるよね。

 

 でも、ホントにボクで良いのかな?

 終末前後でギリギリ超越者になったボク以上がゴロゴロいるのが修羅勢なんだけど?

 

 まあボクなら、人魚ネキとかセツニキ先生なんかを捕まえるよりも簡単だしね。

 仲間の助けになるならって引き受けたけど、対戦相手が知らないってさぁ……

 幼女ネキ、報連相はチャントしようね?

 

 

 一芸特化の修羅勢

 

「はぁ……幼女ちゃんにも困ったものだわ」

 彼女も善意で動いているんだけれど。

 私達の目前で銃を構えるキノネキ。

 

 修羅勢の中でも銃だけで超越者に至った強者。

 貴重な手合わせの機会と言われれば否定は出来ないのだけれど……

 

「数だけは揃えたけど、気休めにも成らないんでしょうね」

 宮城支部の中では強い黒札を集めたけど、本気を出されたら鎧袖一触で蹴散らされるでしょう。

 私にリンクニキ、漁協ニキに農協ニキ、そして神社ニキ、後は怖い物見たさの有志達。

 有志達のレベルも40はある。幹部クラスは相応に鍛えているし戦いに成らないって事は無いでしょう。

 修羅勢の超越者相手だと、それでも不安だけどね。

 

 幼女ちゃんは今回参加しない。あの娘は今更強者との戦闘を経験して置く必要などないものね。

 さんざん大暴れしてきた娘だもの……

 それに、あの娘が参加したら滅茶苦茶になって学ぶ暇が無くなるから。

 

 ハンデとして隠形系や奇襲系の攻撃はせず正面から戦ってくれるらしいわ。

 

 それでも私達程度は正面から叩き潰せる自信があるって事よね?

 勝ち筋は作ってくれると思うけど、私達がソレを掴めるかは別の話。

 キノネキはレイドボスの様に巨大ではない。小柄な女性だ、攻撃可能な人員は制限されるし、動きも早い。

 見えてても、躱せないとか普通にありそうよね。

 

「皆、行くわよ!」

 幼女ちゃんに乗せられた形だけれど、良い機会ではある。

 折角だ、挑ませて貰おう!

 仲間に声を掛けると私は弓を引き絞った。

 

 そして矢を撃ち放つ。

 

 戦いは私の矢を迎撃するキノネキの銃声を合図にして始まった。

 

 

 弓兵vs銃兵

 

「なんだコレ!? 強すぎだろ!!」

 有志の一人が驚いて叫ぶ。

 

 深層で暴れる超越者は伊達では無いわね。

 私の矢が全て、撃墜された。

 リンクニキや漁協ニキ達の攻撃をいなしながらだ。

 

 でも、幼女ちゃんが模擬戦を薦めた訳はわかった。

 弓と銃の違いはあれど、私とキノネキには共通点が多い。

 遠距離戦を好む点、誘導弾を使う点、目の良さや敵の動きを予測し追い込むのが得意なのも一緒ね。

 違うのはキノネキは接近戦も十分に熟す点かしら? 近寄ればガンカタで格闘戦に持ち込まれる。

 私のシキガミ、ブシ子ちゃんも蹴りつけられて吹っ飛ばされた。

 弓が銃に劣るとは思わないけれど、私個人はキノネキに劣るのだろう。

 ならばキノネキの動き、戦い方は参考に出来る。

 

「なに言ってるの、ボクなんてマダマダなんだよ? 出来るのは銃撃と格闘だけだし」

 

 キノネキは自嘲するが、出来る事が少ないからこそ、ソレを極めたのがキノネキと言う修羅勢だ。

 しかも、これで手加減もされている。

 キノネキからは攻撃して来ないし、付喪神を護衛に出してもいない。

 少なくとも、四丁の銃を護衛に使える事は知られているから、六丁の銃での射撃だって可能なのに……

 多分、切り札は他にもあるんでしょうね。

 

「貴方達、せめて意地を見せなさい!」

 

 私だって、遠距離攻撃には自負がある。せめて一矢報いる!

 

 確かにレベルが上がれば、強さは増す。

 普通の人間には不可能な事も可能になる。

 自分達にも経験がある事だ。

 でも、いくら修羅勢、超越者とはいっても限界はある筈だった。

 

 確かに限界はあるのでしょう、人間には手足が二本ずつしかないし、一度に対処できる人数にも限界はある。

 

 それを覆すのが霊能であり権能だ。

 キノネキの場合は銃を撃っている間、時間を止めて来る。

 

「なんだよ、それは?!」

 また有志の一人が驚いている。権能に触れる機会が無かったのね?

 

 知識としては知っていても経験すれば理不尽に思えるのだろう。

 現実の戦いはターン制じゃない、格上に主導権を握られれば、何も出来ずに押し切られる可能性も高い。

 幼女ちゃんとは違う形の理不尽。

 圧倒的な暴力の化身が幼女ちゃんなら、キノネキは銃撃のプロフェッショナル。

 

 私達も幹部クラスは権能に至っている。修羅勢から見たら、触り程度かも知れないけれどね。

 でも使えるだけで使い熟せてはいない。キノネキとは練度が違う。

 数が頼りに成らない……キノネキが言うには、こんな戦法は基本らしい。

 

「深層レベルの悪魔ってさ、其処に居るだけで周囲の環境を変えるのが当たり前なんだよ」

 そんな敵を滅ぼす為には、悪魔に有利な環境を壊し、自分に有利なルールを押し付ける必要がある。

「結局さ、ある程度以上の悪魔を滅ぼすなら権能が使える事が大前提。常識を覆し、自分のルールを押し付ける、意思の力がモノを言うんだ」

 

 修羅勢としては常識レベルの話らしい。

 幹部は兎も角、一般の有志達はシッカリ聞いて置きなさい。貴方達もそろそろ権能に触れる頃なんだから。

 講義をしながら銃を撃つキノネキ。次の議題は装備について。

 本来、次弾の装填には時間が掛かるのがリボルバー。シリンダーをスイングアウト出来ない古い銃なら尚更。

 だから装備で補う。

 ホルスターに銃を戻せば自動で再装填される。銃の欠点を道具で克服する。

「ボクみたいに補助として装備を使っても良いし、自分の強みを強化する方向でも良い」

 大切なのは、自分の霊能の根源を知り、理解を深める事か……

「彼を知り己を知れば百戦殆からず。孫子の言葉だけど、コレは霊能にも当てはまる」

 銃撃でまた一人倒れた。

「結局、自分に何が出来て、何が出来ないのか? 自分を最大限に活かす環境をどう作るのか? それを敵に押し付けるにはどうすれば良いのか? これを実践できなければ深層では戦えない」

 

 その為の手段の一つとして、装備やアイテムを考えても良いかもね? 等とキノネキは気楽に言う。

「参考になるなら大いに真似ると良いよ」

 アイテム関連なら参考に出来るでしょう。銃は無理ね。

 キノネキの銃の腕前は天性のモノ。

 それもその筈、キノネキの本霊はバルバドス。

 ソロモン72柱の一体、狩人の悪魔だ。

 

「ボクなんかは出来る事が限られているからね。悩む必要なんか無くて、どう銃弾を当てるのか? 銃弾を必殺たらしめるには、どうすれば良いのか? 考えるのはコレだけだったよ」

 

 キノネキは笑うが、容易に出来る事ではないだろう。

 

 なんとか一矢は当てた。当たっただけでダメージは軽微だったけど。

 私の周りは死屍累々。シキガミのブシ子ちゃんも倒れている。

 悲惨なのはリンクニキね……

 火力を上げる為に全裸になった、その瞬間にウィークショットを股間に決められてたわ。

 

 でも羞恥からか? それとも怒りからか? 頬が紅潮し、僅かに隙が出来た。

 【刹那五月雨撃ち】私が得意とする技を放つ。

「普通じゃダメだよ?」

 つまり普通じゃ無ければ良いのよね?

 一の矢の影に二の矢を潜ませる、重ね撃ちとでも言うべき技。

 囮を務めてくれた、ブシ子ちゃんの背後に連続して撃ち放つ。

 十重二十重に限界イッパイに撃ち放った大量の重ね撃ち。

 キノネキはブシ子ちゃんを蹴り倒したモノの私の矢を躱し切る事は出来なかった。

 当ったとは言っても頬を掠めただけ……有効打とは言えないわね。

 ええい、深層の修羅勢は化け物か!!*7

 

「うーん、倒れる時は前のめり……出来ておる喃」

 最後までキノネキに立ち向かって倒れた仲間達を冗談めかしてキノネキが讃えている。

 ふざける余裕もあるのね。

 少々ムカつくけど、これが実力差なのよね。

 

「さて、終わりで良いかな? 一発喰らっちゃったし……」

 

 完封負けなんだけど、野球で例えるならノーヒットノーランだけは防いだって所かしら?

 

 多少は強くなったって、自信はあったんだけどね。

 

 最後まで立っていられたのは私一人だったわ……

 

 

 本来の目的が後回し

 

 そんなこんなでドタバタしたせいで、漁船の強化が遅れた。

 

 模擬戦で漁協ニキを強めに吹っ飛ばした所為で気まずかった所為もある。

 

 海の幸は大事だし、低位の悪魔になら遭遇しても耐えられる付喪神船がタダで増えたんだから笑って許して欲しい。

 

 まあ、それは良いんだけど……

 

「なあなあ、キノネキ! これキノネキに使ってみて良いか?」

 幼女ネキが手にするのは〝生き字引の筆〟ってアイテム。なんでも文字を書くと、お菓子が収穫出来るそうな。

 

 なんで??

 

「別に良いけど……」

 

「ヨシ! では早速!」

 

 スラスラと植物って書かれた。

 んで、収穫できたのが〝銘菓ひよこ饅頭〟。

 

「端の方だけど東京出身。不思議は無いのか? でも本来は福岡銘菓だよね? 本場の福岡県民に怒られない??」

 

「ん~?」

 パクリと食べる幼女ネキ……

「〝塩ひよこ〟だコレ!」

 そうか、東京の季節限定ひよこか……なら、良いのか? って何でさ??

 

 後日、東京出身の黒札に試したところ〝雷おこし〟が採れたそうだ。

 

 ボクの霊能って、こんな所でも外れ値なのか……こっそりorzしていたボクなのである。*8

*1
比較対象が悪すぎる。キノは超越者の一人です

*2
マニアの拘り

*3
開き直り

*4
はい、戦犯は私です。シスターズ製作回で完全に失念してましたm(__)m

*5
房中術でレベル上限がチョットだけ上がったらしい

*6
田舎の感覚

*7
うん、そーだよ

*8
そしてスレに晒される




ツーリング描写は殆んど無いタイトル詐欺回

模擬戦と言いつつ。描写はフワッとw
これで良いのか? と、戦々恐々してたりします
終末後のレン子ニキ達のレベルをお教えいただいたけれど、あまり他作者さんのキャラを弄り過ぎるのもね
タマヤ与太郎氏にはイキナリの不躾な質問にお答えいただき、誠に有難く……

アビャゲイル氏のスレへのアク禁がマダ解けない……色々と反応したいんだが
無念!
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