神崎真人は、いつものように学校が終わり、自室で一息ついていた。だが、その日は何かが違った。目を閉じた瞬間、彼の周りの景色が歪み、気づくと見知らぬ場所に立っていた。
「ここは…?」
周囲を見渡すと、広大な空間が広がり、無数の青白い光の粒が漂っていた。それらは、まるで星屑のように輝き、空間全体を幻想的な雰囲気で満たしていた。真人はその光景に圧倒され、思わず一歩後退る。
「何だ、これ…?」
突然、目の前に浮かび上がったのは、まるでディスプレイのような光の板だった。そこには、シンプルに「マナ」と表示されている。
「マナ? これは…まるでゲームみたいだな。」
ゲームでよく見るようなシステムが現れるのを見て、真人は少し気を抜いた。しかし、その瞬間、空間が震え、周囲の光が急激に変化し始めた。目の前に、異形のモンスターが現れ、数匹が浮かび上がる。
「えっ…なんで?」
青白い光が流れ、その中から新たなモンスターが生み出される。まるで、何かに導かれるかのように、それらが次々と生成されていくのだ。
「どういうことだ? これって…」
突然、頭の中に理解できない情報が流れ込んでくる。それは、マナの流れと、それによって引き起こされる環境の激変、そしてモンスターたちが生み出される仕組みだった。環境激変が起きると、旧生物種は駆逐され、新たな生物種が支配する世界へと変わる。
「待て…こんなことになるわけがないだろ!」
その時、真人の胸には強い焦りが込み上げてきた。この異常な空間から、どうにかして脱出しなければならない。
「帰りたい…家に帰してくれ!」
その瞬間、目の前の光が一瞬で消え、真人は自室のベッドに戻っていた。周囲を見渡すと、すべてがいつも通りの風景だ。
「え…?」
自分がどこにいたのか、今何が起きたのか、混乱していたが、すぐにそれが夢だったのだと思い至った。
「夢…なのか?」
本当に夢だったのだろうか?
現実に起きたことなのではないかと感じてしまうほど、あの夢には
だけど、こんなこと誰にも話せない。
信じてくれるわけがないし、頭がおかしくなったと思われるかもしれない。
「あんなのが現実なわけないじゃないか。忘れよう」
全てが夢だったと思い、この件について考えることをやめた。
後に真人は、この決断を後悔することになる。
真人がいなくなった後も、あの不思議な空間ではモンスターが生み出され続けていた。
それがどんな悲劇を引き起こすのか…真人には知る由もなかった。
人物紹介
神崎真人《かんざき まさと》
17歳
多少シスコンぎみだが普通の高校生。
マナを知覚することが出来る特殊な体質の持ち主。
今回の環境激変の方向性を定めてしまったが、どっちにしろ環境激変による大量絶滅は何らかの形で起きていた。
人類存続の観点から見れば、ファインプレーと言える。