そこは、路地裏の人気がない通路の一角。死角になっているその奥に男が1人捕縛されていた。
私は大きめの服を着て布を目深に被って随行するもう1人と目当て建物の扉を開いた。古い小屋に人の気配はない。どうやら先に曹丕が手を回してくれていたようで、周辺を人払いしてくれていたようだ。見た目の割に中はきれいで、私はその小屋の通路を躊躇なく奥へ進む。扉を開けると傷だらけの姿で徐庶が鎖につながれて座っていた。
「徐庶……」
静かにそこに囚われていた男は、私の声を聞いてハッと顔を上げた。
「君は……」
数カ月毎日顔を突き合わせて来ていたせいか、彼が私を呼ぶ声は気安い。助けに来たと思っていたようで、男は嬉しそうな顔をした。
「助けに来てくれたのかい?」
フードをパサリと落とすと、私は彼に近づいた。後ろの男は警戒しつつ私を制したが目で合図すると動きを止める。
「うん……助けに来たわけじゃあないんだけど、貴方に提案があってね」
しゃがんで彼と同じ目線になる。私の発言に訳が分からないという顔をして、徐庶は様子を伺っている。
「私ね、諸葛亮から奪いたいの」
手を彼の頬に寄せて、優しい声音で言う。馬岱を陥落させた上に、目当ての徐庶すら私のものになればあの男の立場は危ういものになる。自身を使って男を誘惑して手玉に取れば、魏にとっても非常に攻めやすい状態になる。私が曹丕にしてあげられることはこんなことくらいだから……。
「ええと……それは……」
「貴方が欲しいのよ徐庶……」
迷いなく伝える言葉に彼は赤面する。目線をそらして思考を巡らしているが私はそんな隙を与えない。
「私の事、諸葛亮から……蜀から守ってくれるんでしょ?守ってよ」
「あ……それは……」
逃れたはずの檻から強引に捕らわれてこんな場所に隔離されている。恋慕を抱く私が彼を欲しいと言えば堕ちるだろう。
——だって彼は、私そのものが欲しいのだから……。
「嫌?」
怪しく妖艶な笑みを作る私に、徐庶は決めあぐねている。安寧とした現実と、これから起こる未来の出来事に……。
「もし、私を選んでくれたら……ご褒美に私をあげる」
太腿に手を当てて、耳元で囁く。ピクッと反応するそれに私は気をよくする。もう少しで堕ちると……。
「ずっと、私の身体を見ていたでしょう?鍛錬の時も、初めて会ったあの部屋でも……唇と、身体を見て今にも抱きたいって男の目をしてた……」
私だって馬鹿じゃない。男所帯のこの世界で、自分に欲望を向けてくる男の感情に気づかないほど鈍いわけではないのだ。ただ、気が付かないふりをしていた。男たちの雄を受け入れることはバカのすることだと自覚していた。だからこそ……。
「我慢なくていいよ。欲しいならあげる。でも、そのためにはまず約束と私に対しての忠誠が必要……」
ね?と優しく微笑むと、徐庶は私に触れようと手を伸ばす。
「駄目だよ?悪い子にはご褒美はあげられない」
「……っ!」
「ふふ、ねぇ徐庶、見て?」
後ろの男に合図を送ると、彼は近付いて来る。私は男に抱きつくとフードを取った。
「ば、馬岱殿?」
「彼はね、私が好きで好きで堪らないの。私欲しさにあの国を裏切って私の為に生きる選択をしてくれた。邪魔者を消して、私を守ってくれるって。ご褒美の為に……ねぇ?馬岱?」
「……」
無言で私のそばに立つ其れは人形のようだった。現在進行系で壊しているのは私だ。あれほどの仲であったのに……。でも……。
「ねぇ、俺は君が好きだよ。言われたら何でもしたいししてあげたい。でも、これは違うだろ?」
「何が言いたいの?」
馬岱の言葉に私の声音が変わる。低く憎しみのこもったそれに徐庶は馬岱が諸葛亮と結託して自分を追い込んだ一人と察しただろう。
「本来の君はこんなじゃなかった……」
「変えたのはお前達だろう!」
貪るように私を抱いた癖に何を言っているのだろう。唇を重ねないで其れが切なげに見えた。馬岱は、私の事など……。
「分かってるよ。だから罪滅ぼしのために君に付き従ってる。彼女が満足するまで付き合うよ。だから……自分を悪く見せるのは辞めよう?」
抱きかかえられて私は馬岱の大丈夫だからの声に震えた。何故、あの時こうしてくれなかったのだろう。壊れていく私を抱き寄せてくれなかったのだろう。私は涙を浮かべる。
「徐庶殿。悪いけど彼女を選ぶなら俺は何も言えない。けど、蜀を……諸葛亮殿を選ぶなら命の覚悟はしてもらうよ?」
「……君はどうしてそんなに優しいのに彼女を傷つけるんだ?」
「……俺は貴方が蜀に戻るために、好きな人を義性にして傷付けてきた。そして一生消えないキズをこの身体にも作ってしまったんだ」
自虐的に笑う馬岱は私を抱きしめて言った。
「罪滅ぼしと言えばそのとおりだけど、俺にとって君は大事な人だった。たとえ自分の従兄弟と婚儀を行うことになっても笑って耐えられるって想ってた。でも……俺は昔の君が好きだった。壊してしまった君にあの頃のように笑えとは言えないけど……。俺を受けいれてくれないかな?」
「馬岱……」
「俺も……ええと……君に泣いて欲しくない。初めて出会った時君に笑って欲しいと思ったんだ。やつれてぎこちなく笑う君は酷く苦しそうだった。俺は君に心から笑って欲しいと今でも思っているよ。孔明なんか関係ない。俺が欲しいのは君だからっ!」
「徐庶……」
その覚悟に私は徐庶の首に腕を回す。決意を固めて選んでくれたことが純粋に嬉しかった。だから……。
「シよ?」
短く口にすると、二人の男の喉の奥がごくりと鳴った。
◆
じっくりと、ねっとりと、それは行われる。
乳房を、揉み濡れやすいそこを刺激する。その部屋にあった小さな寝台で私は二人の男に愛されている。
「はぁ、んんっ!んあ、うぅんっ!」
徐庶は私の唇を堪能するように角度を変えて、奥へ奥へと私を煽るように性急に口付ける。
「逃げないで、もっとしたいんだ」
顔を赤らめたままそう言って再び唇に食らいつく。後ろで私の乳房を弄びながら下腹部を焦れったく触る馬岱は時々見せる私の反応を確認しながら、弱い部分を探しあてる。
「乳首がコリコリしてるよ、こうやってされるの気持ちいいんだ?」
指の腹で円を描いて、彼の太い指でツンと主張したそこをコリコリにされるとたまらなくて、唇を離して馬岱を見やる。
「気持ちいいの?ん?」
「……うん……」
素直に返事をすれば、馬岱は私の唇に触れる。恐る恐る行われたそれは、先日私に拒否をされたあの顔が思い起こされる。
「……あっ!」
太腿に赤い跡を残しながら、徐庶はつまらなそうな顔をして言う。
「俺にも集中して」
一言言うと、徐庶は私の底を下着越しに指で往復させる。
「もう濡れてる。いやらしい音聞こえる?俺がここをなぞるたびにくちゅくちゅいってる……」
「あ、あぁ……そんな中、入れたり出したり……」
下着越しに彼の指が入り口の蜜壺を刺激する。浅く指で揺らされる度に腹部にじんわりと快感が流れてくる。もどかしくて早く中に入れて欲しいのに、徐庶は分かっているのかなかなかその先にいってくれない。
「ほら、腰が動いてるよ?もどかしいの?もっとしてって徐庶殿にお願いしてごらん?どうしてほしいの?」
下着を剥ぎ取って、疼くナカに指を入れてかき回して欲しいのに私は恥ずかしくて声がかけられない。肉芽が布の摩擦でさらに刺激を与える。じんわりと与えられるそれに私は、徐庶の手に自分の手を添えた。
「いぢわるしないで……」
「……っ、本当に君は……」
下着を剥ぎ取って濡れてるそこに指を挿し入れる。彼の舌で肉芽をコロコロところがされ、カリカリされて吸われると私は声を上げた。
「あ、や、……っ……強、い!」
「たくさん溢れてる。舐めても舐めてもきりがないね」
そう言って蜜壺に舌を入れてかき混ぜながら吸う。じゅるるるると卑猥な音がして、私は後ろにいる馬岱の方へ目をつむって顔を背けた。
「可愛い……。そういうの恥ずかしそうにしてるのを見ると俺も抑え効かなくなってくる」
顔をそちらにむかせて唇を重ねる。「可愛い」と何度も呟かれて、私は首を左右に振った。
「そ、いうこと、んんっ!あっあっ!んんんん!!んあっ!いわ、な……あ、そんなもう、イっ……ひぃん!」
軽く達するも、徐庶は変わらずそれを繰り返す。肉芽を吸いながら奥を刺激する。ざらついたそこを攻めて、私は再び軽い絶頂をする。
「ん、あっ!」
弓なりになる私の身体を支える馬岱は、私の顔を覗き込んで言う。
「ねえ……この間みたいに舐めてよ」
「ぁ……」
欲を欲するように私は馬岱のそれを見つめる。服越しではあるが主張しているそれをみて先日のことを思い出す。
「徐庶殿、ちょっと態勢変えるよー」
顔を埋めるように馬岱はそれを取り出す。後ろ向きにおしりを上げる態勢で事を起こそうとすると徐庶が言った。
「あぁ……凄いな、びしょびしょなのが丸見えだ。君の中もはっきり見えるよ」
ゆっくり濡れた底を両手で開く。粘液の音が妙に耳に入ってくるが、徐庶はそんなことを気にする様子はない。自身の指を舐めてから、徐庶はそのまま私の中へ指を入れた。突き出すような態勢のせいか先程より奥に指が届いている。ナカの膨らんだ部分をゴリゴリ刺激すると、私は声を上げた。
「そこ、やらっ!」
「何言ってんの?気持ちいいんでしょ?もっとして欲しいくせに……君の嫌は『もっとして』ってことだよね?」
馬岱がくすくす笑う。私はその言葉に彼の顔を見上げた。
「快楽に耐えてる顔やらしいなぁ……君は曹丕殿には素直だから、この間は見れなかった顔だ」
「そ、んな……ことっ……うんんんん!!!」
「へぇ、君は彼とすでにそう言う関係だったんだ……だったら俺が遠慮することはないね?」
「ひぁ!」
徐庶の声音が変わって、指の動きが激しくなる。中の硬くなったそこを押されると、尿意が増していく。二人の前でそんなことしたくなくて、私の腰はどんどん高くなりながら、足の開きが狭まっていく。
「出ちゃうの……?」
「凄い音……」
「あ、だめ!出ちゃうっ!だめだめ!いや!嫌なの、や、めて…徐、庶……んんんん!!あひ!!!!」
じょばッと徐庶の腕を濡らしながら、大量の水がそこから噴き出た。痙攣する私は目の前に起つ馬岱の男根に顔を擦り付けるような形になる。
「凄いやらしい……こんなにびしょびしょにして俺のに縋りついてるみたい……」
「ぁ……や、……もう……」
恥ずかしくて私は呟くことしかできなくて、痙攣する身体で何とか押さえつけることに一生懸命だった。すると、秘部に熱を帯びたモノが押し当てられる。
「いいよね?君は曹丕殿とすでにしてるんだ」
ぐぐっと中に彼が挿入される。ゆっくり肉壁をかき分けて進んでいく。
「は……熱い……」
挿入される衝動に私は馬岱の服を掴んで与えられるままの快感に耐える。馬岱は私に舌を絡ませると、徐庶の肉棒はその質量を教え込むように小刻みに揺れた。
「あぁ……うんっ!!」
ズンと一気に最奥に届く。苦しそうな声を漏らす徐庶に、私は無意識に奥を締め付けた。
「やらしいなぁ君は……物欲しそうに中を締め付けるなんて……」
「そ、んな……」
とちゅとちゅと優しくノックするように動く彼に、背筋がぞくぞくする。優しく探るような動きは、曹丕とも馬岱とも違っていた。鳥肌が立ちそうなその動きに、目の前で声を漏らすだけの私に面白くなさそうに言った。
「ねぇ、早く咥えて」
低い声で命令口調に近い声。素直に従う私に、満足そうな顔をして徐庶を見る。
「……っ……彼女が……苦しそうだ」
「徐庶殿のねちっこそうなヤり方も、……ぁ……しんど、そう……ですけどねっ」
不機嫌そうな顔をして、徐庶は私の中に乱暴に押し入れた。
「んあ!」
咥えていたそれが口から洩れて、快楽と衝撃で声が出る。恥ずかしいのに、我慢させないように徐庶は私に自身を主張しようと奥へ奥へと穿つ。
「徐庶殿とばっかりいちゃついてないで俺のも早く……。二人が嬉しそうにしてるのを見せられて俺悲しくなっちゃうよ?」
「あっあっあっ、や、待って、徐……庶……はげ、し……」
「嫉妬……する、君の事、一番好きなのは……俺なのにっ、はぁ……俺より先に、曹丕殿、馬岱殿とも……傍にいて守るって……いつも言ってた……のに……」
水音が激しい。再び中の固い部分を彼のモノで擦り上げられる。何度も何度も悲鳴を上げるのに、やめてはくれない。
「ば、たい……助けっ、んんぁ!」
「どうして、彼に助けを求めるの?今は俺と愛し合ってる、のにっ!」
肩を掴まれて、さらに奥へ挿入される。背中越しに顔を向けられて男は私に舌を絡ませる。反りかえる体に、徐庶の手は私の肉芽を捉える。びちゃびちゃとその手をスライドさせて、固くなった花芯に刺激を与えた。結合部から洩れる水音と再び感じる尿意に私は短く呻き声を上げる。
「また、出そう?いいよ出して……馬岱殿に見てもらおう」
「あ、待ってそんな、やめ……出ちゃ……!!」
水圧と同時に、徐庶自身も中から外れて勢いよく馬岱に水滴が掛かる。それを見せつけられた彼は面白くなさそうな顔をする。
「腹立つな……その顔」
バチっと目線が合うが、徐庶は再び中へ挿入した。
「やだ、今イったばかりっ」
「俺がまだ出してない……。もう少し付き合ってよ……」
組み敷いて私を寝台に横たわらせると、徐庶はそのまま大きく私の足を開いて律動を再び開始した。滴る汗が私の身体に落ちる。息遣いが激しくて、私は声を上げるだけだ。執着心が支配する。何度もイっているのに彼は放してくれなくてされるがままになる。
「はぁ……イきそう……っ!」
速度を速めて、彼は私の一番奥を目指して肉棒を突く。一層声が大きくなる私に唇を重ねて何度も「好きだ」と声をかける。
「あう!も、やっ!私、またっ!」
「んくっ!!!!!」
解き放たれる彼の欲に、私は甲高い声を上げた。びゅるびゅるとお腹の中に感じる感覚。ずるっと引き抜かれると、私は小さく声を漏らす。
「あぁ、凄いな君は……まだ足りないよ」
焦点の合って居ない目を彼に向けると満足そうな顔で笑みを作る。私はそれに表情を変える余裕もなくて体が痙攣しているばかりだ。
「おーい……?聞こえる?次は俺なんだけど?」
声をかけられて馬岱を見る。
「身体動く?」
「す、こし……休ませて……」
そう言うと、馬岱は私のおしりをいやらしく擦る。何?と、目線を向けるとそのままおしりを高く持ちあげられる。
「ん、ぁ……」
突然馬岱の指が2本中に入ると、そのまま先程放たれた徐庶の欲をかき出してきた。
「……何を……」
徐庶の言葉に、馬岱は口を開く。
「俺がこれから彼女を鳴かせるのに、他の男が入った形跡なんて味わいたくないでしょ。ましてや俺が出したのと混ざり合いたくもないし、面白くないからね」
「……性格が悪いな君は……」
「何言ってるんだか、彼女を独占したいがためにこんなたっぷり出した奴に言われたくないね」
「っ!」
出されたその蜜壺からは大量の白濁の液が溢れてくる。入れては出してを繰り返す二人は憎まれ口を叩きながら、私は馬岱のその指の動きがただのかき出しの行為ではない。
「や、やめて……んっ、ぁ……」
「どうして?」
ぐぽぐぽとかき出しながら、徐庶の欲が私の太腿を伝う。熟れた蜜壺をかき混ぜながら、馬岱は肉芽を擦り上げる。
「な、んで、そんな……かき出すだけなのに……擦っちゃいや……」
「でも好きな癖に……」
そう言って、かき出し終えると、私の口に先ほどまで入れていた太い指を咥えさせた。
「徐庶殿の味だよ?美味しい?ほら……ちゃんと舐めて俺の指を綺麗にして」
「ぁ、うぅ」
口内を犯かされているのを、徐庶は見つめている。
「おいしい?」
「は、ぅ……」
ちゅちゅと音を出して舌を絡めていると、馬岱はそれを抜き取った。
しばらくして腕を引かれて彼の上に座らされると、以前のように彼と対面で抱き合う形になった。肌が触れて暑い胸板に、恥ずかしくなりながらも馬岱のモノが挿入されていく。
「腕を首に回してて。後は俺が気持ちよくしてあげるからね」
「ん、んっ!」
挿入された瞬間に立ち上がる馬岱に私は目を白黒させた。立ったまま彼のモノを咥えこんで、そのまま上下運動を始めたからだ。
「やだ怖い、ぁ!」
びちゅりという卑猥な水音と、バランスが悪ければ落ちそうなその態勢で、馬岱は反り起ったものを子宮口に穿つ。
「大丈夫、落としたりしないから……それにさっきから中が締まって俺を離さないよ?ほら、声上げてっ!」
「んあ!!」
下からの衝撃で思わず声が漏れる。臀部を持ちあげてタンタンと腰を揺らす。今までよりも奥に、刺さるような感覚に目がチカチカする。ただでさえ、彼のモノは大きいのだ。串刺しのような形になるこの態勢に私は声を上げるどころか嗚咽が漏れていく。
「あ、あぁ!あ!あぁ!!」
自分の全体重が圧し掛かるのを余裕で支える馬岱に私は彼の首に抱き着いて何とか耐えているしかできなかった。
「ねぇ、分かる?俺のが根元まで入ってるの」
こくこく頷いて、再びズンと衝撃が走る。
「ぁ!」
口をパクパクしながら、衝撃を受け止める。
「馬岱殿。彼女が苦しそうだ」
「……くるしい?やめる?」
「いや……もっと……して……やめちゃいや」
ぐりぐりと子宮の入口を刺激されて、軽くイっている。
「可愛いなぁもう……」
その反応をみて、彼の質量が増す。私はさらに嬌声を上げた。律動が増す中、苦しそうな顔をする馬岱。限界が近いのか、余裕のない声。
「は……ぁ……ふ、ぅ!」
絡ませる舌に満足げに応えると、最期とばかりに腰の速度を上げた。バチュ!バチュ!と乱暴に奥をノックする。亀頭がいい所を擦り上げていく。ゾリゾリとスピードが速くなり。私は体を丸めようとする。
「だぁーめ……奥に……いっぱい、出す……っから、逃がさないっ……!」
「あっ、あっあっ!も、ゆるひて……ばかになっちゃう!もうばかになる!」
「そんな君も可愛い!……もう……出す、よっ!」
「あああああぁぁぁぁ!」
「っあぐ!!!」
どさっと寝台に寝かされて、再び私は力なく息切れをする。雄の匂いをまき散らせながら、覆いかぶさる馬岱が私の目の前の男に視線を向ける。それにならって自分の頭を上に向けた。
「ほら、見える?……徐庶殿があんなに寂しそうな顔してる。どうしてあげたい?」
挑発するような笑みに徐庶は私が伸ばした手に縋る。
「大丈夫、そんなに不安にならないで……」
自分の頬に私の手を当てると安心したような顔をしてこくんを頷いた。どこまでも自分に自信のない人……。それでも私は、そんなあなたに魅力を感じている。
◆
あれからどの位が経ったのか……。
屋敷の奥で行われる情事。それは夜毎の事で、この場所では珍しい事ではない。男と女がその部屋にいれば、どちらともなくそれは行われる。かつて【戦場の華】と呼ばれた私は、今はすでに欲に飢えた男たちの性処理道具でしかないのではなかろうか。
「んっ、んっんんっ!」
部屋に充満する薬の香。その中で私は、徐庶の肉棒の刺激を受けながら馬岱の大きなモノを頬張っている。
「昨日は、三組の男達がこの部屋を囲んでいたな……不愉快だから殺したけど」
「諸葛亮殿も中々諦めが悪いですねぇ。彼女を殺してでも貴方を手に入れようとしている」
「仕方ないよ。彼は未だに俺が劉備殿と共に歩きたいのだと信じている」
「もてる男は違うねー同性にここまで執着されるなんて、俺は無理だなー」
「やめてくれ……虫唾が走るよ」
冷たく一言言い放つと、徐庶は腰をズン!と打ち付ける。
「んっ!!」
くぐもった声を上げる私の片足を抱えて、花芯をぐちゅぐちゅとスライドさせる。そちらの快楽に気を取られていると、馬岱が腰を進めて喉奥を大きなモノ
で口内を擦り上げる。
「んんっ!ん、んぁ!!」
性欲の有り余る2人は、毎日飽きもせずに私を抱く。それは互いの執着を見せつけるようで、いつ終わるのかもわからない快楽の時間。
「ぁあ!」
じょばと徐庶の行為で私は潮を吹く。
「あーあ、また吹いた。徐庶殿のせいで吹き癖ついちゃってるじゃないですか」
「いいじゃないか。普段凛としてる彼女が情事に至れば、感じすぎてびしょびしょになってとてもいやらしいし堪らないよ」
「まぁそんな彼女もかわいいですけどね。ほら……俺もうイキそうなの。手伝って」
「っ、ぁ……」
肉棒を咥えて、乱暴に動く。下の蜜壺には、徐庶のそれが再び侵入する。息苦しさと同時に幸せを感じている自分はおかしいのだろうか……。
「あぁ、イき、そ……」
ばしゃっと大量の精液を解き放つ馬岱に、飲みきれなくて口の端からこぼれていく。
「可愛いな……可愛い……」
「手放したくない……ずっと一緒に……」
快楽の海に飲まれてゆく。こんなはずではなかった。ここにいるべき私はこんな姿ではなかったはずだ。
「「ずっといっしょ……」」
麻薬のように聞こえる二人の男の歪んだ愛が、私を染めてゆく。逃れたいのに逃れられない。沈んでゆく……。
どこまでも奥底に……。