怠けたがりVtuberは天下取るのに大忙し   作:レイメイミナ

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【K.T.N.E.】同期の絆、見せてやんよ!【ぶいすた/舞華スターライツ/子洗井ナマリ/円マル】②

ㅤローテでチェンジ。今度は私とマルマルだ。

 

ㅤ舞華よりは話のわかる人間なはずなので、多分地獄を描くようなことにはならないはず。

 

「どちらが指示役やりますか?」

「んー、じゃあマルマルからでいいよ。さっきは私が先だったし、あとリベンジしたい」

「了解です。ではいきましょう」

「2人ともファイト!」

 

ㅤ再び目の前に時限爆弾が現れる。ゴチャゴチャとしているのは相変わらずだが、さっきとは違う機械がはめ込まれていた。

 

「では、あるものをひとつずつお願いします」

「了解。えーっと……」

 

ㅤ時限爆弾を構成している装置の数々を教えると、マルマルは舞華の5億倍のスピードで指示を伝え、すらすらと解除していった。なんてやりやすく、そして撮れ高の無い地味な作業だろうと思った。

 

「はい最後、ワイヤーどれ切ればいいの?」

「もう少し待ちませんか?」

「待ちませんけど」

「いやぁ、芸術は爆発だって言うじゃないですか」

「それとこれとは話が別でしょうが……」

「はいはい、冗談ですよ。さっきのシリアルナンバーの最後が奇数だったので、黄色のワイヤーがないか確認してください」

「あるよ。1本」

「では白のワイヤーは?」

「2本あるね」

「では上から4番目を切ってください」

「それ信じていいんだよね?ㅤ嘘じゃないよね?」

「本当ですよ」

「……わかった。えい!」

 

ㅤ爆発覚悟で4本目のワイヤーをぶった切ると、全てが解除されてゲームクリアの演出がされた。普通に本当だったらしくてほっとする。

 

「2人ともすごい!」

「舞華のおかげでハードルが激下がりなんですけど」

「ひっどいなーもう!ㅤあたしだって本調子ならばんばん解除できるよ!ㅤ配信のときはなんというか気にするものが多すぎてコンディション発揮できないだけ!」

「それはわかるけども……」

 

ㅤそこまでデバフのかかるものなのだろうか。確かにコメントとか気にしてるとよそ見しちゃうこともあるけど、それはそれとしても指示くらいはちゃんと聞けるだろうに……。

 

「では、次はワタシが解除する番ですね」

「爆発させないでよ。故意でもそうじゃなくても」

「わかってますよ。同期のワタシを信じてください」

「同期だからわかるんだよお前ほど信じちゃいけないやつはいないってことが!」

 

ㅤということで、画面にマニュアルを出してゲーム開始。解き方自体は変わらないのでその辺は安心だ。

 

「よし、じゃあ何があるか教えて。嘘はナシね」

「はい。まず起爆ボタンがひとつ。押していいですか?」

「駄目です。次」

「ディスプレイに『表示』と書かれていて、下に6つのボタンがあります」

「えーっと……これか。次」

「不気味な文字列のキーパッドと、4原色のキーパッドがひとつずつ。赤青黄緑のやつです」

「キーパッドキーパッド……あった。はい次」

「ワイヤーが5本あります。色は……」

「あー大丈夫。解くときに見るから」

「わかりました」

 

ㅤさてさて、ひとまず簡単なやつからやっていくか、となると1本切れば終わるワイヤーからかな?

 

ㅤカチカチッ。

 

ㅤ2回クリック音が鳴る。

 

「ん?」

「なんですか?」

「今何した?」

「マウスの動作チェックですよ」

「マウスの動作チェック……?」

 

ㅤ今必要かそれ……?

 

「最近調子が悪くて」

「あぁそう……」

 

ㅤ…………いやいや、流石にそんなことはしないって。しないよね?ㅤ……しそうだな。なんか怖くなってきた。まぁいい、ミスさえしなければ……。

 

「じゃあまずワイヤーからやろうか。一番下のワイヤーって何色?」

「黒です」

「OK。だったらそのすぐ上のやつを……」

 

ㅤ切って……まで言いかけて、その前にシリアルナンバーの確認が必要だったことに気付いた。

 

ㅤそして気づいた頃にはもう、遅かった。

 

「……爆発しましたね」

「…………」

 

ㅤこのゲームは、3回間違えると制限時間など関係なく爆発する。しかし、逆に考えれば2回までのミスはセーフなのだ。

 

ㅤそれなのに私が1回ミスしただけで爆発した。ということは、つまり……。

 

「いやぁ、やっぱりドラマにはリスクが付き物ですから」

「お前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!!!」

 

ㅤあぁ、神様。

 

ㅤなぜこんなドスケベアイドルと嘘つきを私の同期にしたのですか……?

 

 

 

ㅤそして、ローテで回り私は観測側へ。

 

ㅤもうどうにでもなれ。知るか。2人がしっちゃかめっちゃかになって爆発しまくっても私は助けてやらん。

 

「えーっと、えーっと……」

「誤動作なんてしなくても崖っぷちに立てる、やはり舞華は最高のエンターテインメントですね」

「人の処理能力の低さをエンタメにするな!ㅤ可哀想だろ舞華が!」

「ナマリン……!(キュン」

「ときめいてる暇があるならはよ指示送れ」

「やはり2人は画になりますねぇ」

 

・まいなまてぇてぇ

・なままいちゃう?

・なまいか

 

「生臭そうなコンビ名やめろ!」

「いいよいいよ。イカ臭さどんとこい」

「下ネタ吐いてないではよ解け言うてんやろがい!」

「あっ爆発した」

「もおおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!」

 

・草

・草

・問題児二人、ただし最強

・最強じゃなくて最狂定期

 

ㅤその後、マルマルの指示も舞華の前には露と消えて、結果的に2人は一度も解くことができなかった。というか、解けたのは私が実行役になったときの1回だけである。

 

ㅤえー先輩方(と運営)、ほか2人はともかく私は別にゲームが下手ではありません。頼むので紹介ブログとかで「クセになる下手さ」とか書かないでください。お願いします。

 

「なぁ」

「なんでしょう」

「これがさ、仲良しこよしの同期の姿なの?」

「実際なってる以上そうなんじゃないですか?」

「認めてたまるかこんなことォ!」

「まぁまぁ、楽しかったからいいじゃん!」

「正味ひたすらに舞虐だったのによく楽しめたな」

「乱暴されるのもイイから……」

「こんなエロエロ脳みそじゃなきゃ尊敬できたのに……」

 

ㅤそんな感じで、当初想定していた姿とは全く別物の、それはもうボロッボロの状態で配信を終えた。

 

 

 

ㅤそして、今の私の評価をエゴサしてみたところ……。

 

「幼稚園の先生」

「所々フォローしてるところで性格の良さ出てるのに全て台無しにしていくの同期がブルドーザーすぎる。同期がブルドーザーの女」

「投げ銭解禁されたら胃薬スタンプ作ろう」

 

ㅤと、結構散々な言われようだった。主に2人が。同期ブルドーザーってなんやねん。

 

「それで、作ります?ㅤ胃薬スタンプ」

「え、なんでですか」

「収益化したとき子洗井さんを労ってくれるかと思って」

「……そんなことで貴重なスタンプ枠を胃薬にしたくないですね」

「そうですか?ㅤ私はいいと思いますよ」

「えぇ……?」

 

ㅤマネージャーさん、あなたやっぱり休んだ方がいいと思います。

 

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